先日、亡くなってしまった大林監督の世界観を思い出します。大林監督ならタイトルは違ったろうけど、好きな作品です。
ハードボイルドエンターテイメントには、人々の心に、時々渇を入れてくれる力がある。最良のものなら、尚更だ。疑うこと無くその物差しに盲従することはやはりカッコ悪いな。
例え素晴らしい経歴をもち取り締まるサイドの人間であれ、自分の目の前の利益に目がくらみとても大きな間違いを起こすものだ。そして、その間違いの大きさに気が付き目を覚ます者ならまだしも、許される、やり過>>続きを読む
サンダーボルト作戦の何どめかの再映画化。今風に巧く出来ている。やはり、何度も観る価値ある史実。
山田パンダを半年位鍛え直して無理くり何度目かの再結成をさせたかぐや姫のコンサートに行った気分です。でも、見ちゃう。
あの頃よく手に取った「スコラ」あたりで連載されていそうな劇画の実写化版てな印象でした。オリジナルも知らないけどコアなファン以外はしんどいかもね。
まぁ、自粛生活の暇潰しにはなるよね。お約束な内容で途中トイレにも行けるし。
また、すぐに生き返って続篇でわんこたちに会えそうな。玩具化する日本の犬生とはやっぱり少し違うね。
特別な能力を持つ人間?たちと対立する集団。そんな原作だったっけ?でも楽しめました。キャンピングカーで集団生活の設定は個人的にはウケタ。
ふとした日常にテロリズムが入り込む。これが世界。大災害やパンデミック同様にテロリズムもこの国にも平等に起こり得るという思わないといけないなんてことを考えてしまう。
植民地なんて史実を今のこの時代に感じるのはとても難しい。ソ連(なにそれ?)出身のオルガキュレンコちゃんがアメリカ人教師を演じたそのシャレが効いていて、スナイパーとしてそのスキルを消費された外人部隊たち>>続きを読む
もしかして、今のこの状況は全て嘘かもしれないなんて時々不思議に感じる瞬間を凝縮して再体験させてくれる、そんな作品です。
バットマンは楽しく観た記憶はあるけど、復習もしないで本作品を観賞した。先記のスピンオフであることさえ曖昧な把握である自分には、“貧富の差により極悪が生まれる社会の構造悪を批判している”様に感じたけど、>>続きを読む
DVD観賞。前作ほど楽しめなかった理由は二作目は劇場で観るべき類いの作品なのだろう、ってか映画とは本来そうなのであろうがフィルムからビデオ、そして劇場以外のデバイスでの観賞が多様化され、映画って劇場や>>続きを読む
戦争を始めた罪、戦争を止めなかった罪、戦争を利用した罪......
そして、戦場というある意味、治外法権な瞬間で起こる味方に向けられた罪
勝敗にかかわらずその殆どは公平に裁かれることは不可能。戦争の罪>>続きを読む
犯罪者にも人権はありその罪状の程度にもよるが、法の範囲に於いて処遇されるべきではある。マックイーンとホフマンの時代では想像しなかったが、リメイク&実話ということで少し計算してみた。25歳で投獄され38>>続きを読む
国によっては、その独立そして狭い領土に少ない国民を守る為に大国からのもらい事故の様な戦争の大義を突きつけられ、そして国民が泣きながら耐えて参戦した姿こそ、戦争の罪深さである。
啓蒙や教育だけでは決して解決しない差別意識という既成概念に囚われない人間は貴重だし本当の意味で人間らしいのかもしれない。
ひとりアポロ計画を今も続けるカーツ大佐と化したひとりの英雄は現代にいったい何をもたらすのか?もたらすものに期待したいだけなのか?息子が生きる今の時代ではそれらは全く見えない。
老いの真っ只中にあるかつてのアクション名優を例えるには、元特殊部隊やスパイといったパターンは約束された興奮にきっちりと応えてくれてとても楽しい。
根本に、他人を助けたいという気持ちがあるかないかは非常に重要だし、簡単に見分けがつかなくなってること自体が問題だ。
都市部から目が届かない場所は確実に存在する。正に目を疑う様な不都合な真実。最近日本でも起こっているインフラ企業へ白昼堂々と行われてきた影のフィクサーの問題も同様にまだまだ目を疑う現実が確かに存在するの>>続きを読む
トム・ハーディの存在感が無ければもっと評価は低かったな。ヴェノムの改心というか転向というか、人間性というか宇宙人性というかもっと丁寧に描かないとね。
後半のソル・ギョング劇場だけでも観る価値がある。死ぬ直前に息子に見せる舞台は圧巻。泣けた。
エンターテイメントコンテンツとしての“ナチス”。アメリカ人はあほか。JJエイブラムスはユダヤ系と聞いているが、大丈夫かぁ?何でもありで、俺は面白かったけど。伍長や軍曹こそが、現場を支えているのはリーマ>>続きを読む
まぁ、大筋に言ってこのカタルシスは反撃に転じての復讐劇のなせる技ですね。
多くの大衆はこれをあらゆる場面で求めてるのでエンターテイメントの役割としてはとても重要なことだと思う。普段は人々の頭のなかにあ>>続きを読む
この目で見た事実を語れる人間は戦後70年以上も過ぎたこの世界では少なくなったことも事実。どんどん消費スピード速度が上がる中にあって流行歌の様に忘れ去られて良いものとそうでないものがある。“決して忘れて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
勝手に全ての人々へ戦いを挑んで、勝手に勝利しているサイコパスは、哀れではあるがある意味無敵の人なだけに、カタルシスなやっつけ方をもっと研究してお待ちかねの皆さんに提供してくれてもいいのにな。と。
戦争、特にナチスドイツの興隆にはアイヒマン実験に象徴される様な様々な舞台装置が既に先の大戦で大きく傷ついたドイツ国民に用意された。シンボルマークや特徴的な軍服、行進曲等々。人間が、極限状況に追い込まれ>>続きを読む
モチーフは良いんだけど、人間ドラマとしては乏しい印象。悪くないけど。
文化の違う異国が遠い国への軍事干渉をした場合のギャップがうまく描かれている気がする。感動物語であるのは間違いないが、一人のトルコ軍兵士の人生物語としてとても興味深い。
政治とか戦争とか暴力とか欺瞞とか、そんな馬鹿げたことに純粋さが巻き込まれることの哀れさは、“すずさん”のそれに似ている。観るものは、ほぼ皆純粋さを支持するがそれに反して馬鹿げたことを黙認していることに>>続きを読む