Ricolaさんの映画レビュー・感想・評価

Ricola

Ricola

映画(1290)
ドラマ(12)

人生模様(1952年製作の映画)

3.5

かの有名なオーヘンリーの短編小説を原作としたオムニバス作品。

オーヘンリーの人生にも触れつつ、言わばちょっとした作品解説も兼ね揃えているのが面白い。 


ストーリーごとを繋げる役割とナレーションを
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

多彩で突拍子もない表現の連続。
良い意味で脈絡のない映像同士を繋いでいる。
そういったストーリーのあるべきという固定概念から逸脱した、ドランの驚くべきセンスを堪能できた。


トランスジェンダーのロラ
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ランジュ氏の犯罪(1936年製作の映画)

3.7

ファムファタールの男性版のような、その悪人ぶりに慄えるというか、もはや苛立ちを覚えた。

ある青年、ランジュ氏が殺人の容疑で逮捕された。女性と逃走していたものの、その事件に至るまでの理由が、回想で語ら
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ミート・ザ・ペアレンツ(2000年製作の映画)

3.6

爆笑できるけど、常に緊張感がつきまとう。
その原因はもちろん…お義父さん!笑

くだらないといえばそうだけど、度重なる災難(笑)に同情しつつ笑えてしまうし、テンポが良くて軽くジーンとくる、思った以上に
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

やっとのこと、SF映画の金字塔であるこちらの作品を鑑賞した。

この映画が唯一無二で、伝説的であることが、開始10分弱でわかるほどだった。


大胆なジャンプカットによって、我々もワープしたかのような
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.0

まさに「赤信号」な状態の若夫婦。

女は前まで娼婦として働いており、男は無気力。そんな若いカップルが、赤線地帯の「洲崎パラダイス」のギリギリ外側の居酒屋の女将、お徳の元へ転がり込む…。


この二人、
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ロスト・イン・パリ(2016年製作の映画)

3.6

実際の道化師の夫婦が監督・脚本・主演をつとめたという、異色作。

カナダからパリへ何十年も前に渡ったおばに会いに、旅に出たヒロイン、フィオナ。
彼女の「不器用さ」は、フランスのあの偉大なコメディ映画の
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高慢と偏見(1940年製作の映画)

3.7

言うまでもなく、ジェーン・オースティンの小説が原作。
この映画が、その小説の初映画化作品だそう。

思ったよりロマンチックな作風ではなく、コメディ寄りだった。
そういう意味ではわりと万人受けしていそう
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パンと裏通り(1970年製作の映画)

4.0

たった12分されど12分…。
見事に起承転結がおさまり、日常に潜むドラマにドキドキさせられる見ごたえたっぷりの作品だった。

これがアッバス・キアロスタミの初監督作品だというから、やはり彼はすごい…。
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望郷(1937年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

メロドラマの古典作品であり、詩的レアリスムの代表作と名高いこちらの作品。

舞台はフランス領アルジェリアの都市アルジェ。
フランス本国から亡命してきた犯罪者ぺぺを演じる、若きジャン・ギャバンはもうすで
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.0

すごい…すごい…と一人で呟きながら観ていた。
本当にすごい。
何がすごいのかというと、アクションはもちろん、計算しつくされた構図と、動きにぴったりとはまる音楽、そして名優たちの演技である。


音楽が
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.7

タクシー運転手と乗客でないと出会わなかったであろう人々。

ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキの同じ時間に起きているタクシーでの出来事をまとめたオムニバス作品。


ロサンゼルスでの
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フォーチュン・クッキー(2003年製作の映画)

3.6

全盛期のリンジー・ローハンのポップな魅力と、入れ替わり系ならではのハプニング連発と、軽く楽しめるコメディ映画だった。

ロックが大好きな娘と心理カウンセラーをしているお堅いママ。
娘が思春期で、ママが
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これらは現実か空想だったか?
ラストにゾワッとさせられる、不思議な感覚に陥るサスペンス映画。


出演者たちの言葉の通り、この作品に明確な答えを求めるのはナンセンスであると思う。
それを踏まえた上での
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(1951年製作の映画)

3.6

インドに住む3人の友人同士の少女が、同じ1人の白人の青年に淡い恋心を抱く。

彼女たちの心の機微とやり取り、そしてインドの自然と伝統文化も見どころである。

女性の一人が、少女の頃の回想として、この物
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奇跡の丘(1964年製作の映画)

3.4

イエス・キリストの人生について描かれた作品。

雰囲気や衣装など、その当時のイメージにかなり近いのだろう。


内容に関しては、聖書を元にしているから仕方ないのかもしれないが、エピソードごとのぶつ切り
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男はつらいよ 寅次郎と殿様(1977年製作の映画)

3.6

今回はマドンナとの恋よりも、お殿様との友情、信頼関係がメインだったようだ。

寅さんが夢の中で演じていた鞍馬天狗といえば、お殿様を演じた嵐寛寿郎の代表作であることを、観終わって知った!
そんなところに
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白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

3.6

老いも若きも女は怖い…。特に男が絡むと…。
そう思わざるをえない作品である。(私も女だが)

戦争下の混乱した閉塞空間において、女性たちそれぞれの欲望は抑え込まれていた。
そこに美しい男性がやって来た
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いぬ(1963年製作の映画)

3.9

オープニングからかっこいい!

夜道を1人歩く男。その男は刑務所帰りで、ある男の元へ向かっている。
その様に緊張感をプラスする音楽がなんともしびれる。


人物の相関関係がごっちゃになってしまい、前半
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

3.9

約40分という短さに関わらず、驚きも感動も戸惑いも気まずさも感じられ、そして心温まる良作。


たった3人の人物しか登場しないのだけど、彼らの関係性が徐々に観客に開かれていくストーリー展開に、のめり込
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散歩する惑星(2000年製作の映画)

3.2

不条理ブラックコメディということで、個人的に好きなジャンルなので期待して観たが、正直そこまではまらなかった…。


舞台は一応ある惑星とのこと。
青白い顔の人間のような生命体が、社会を形成し、生活して
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駅馬車(1939年製作の映画)

3.6

西部劇映画の元祖といえるこちらの作品。

正直前半は淡々と進み、退屈に感じたが、迫力満点のアクションシーンには目が釘付けになった。


ステーションごとにストーリーが進み、キャラクターたちの関係性の進
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潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ(1993年製作の映画)

3.4

子どもの頃はいつの間にか友だちができていたものだけど、歳を重ねるにつれて友だち作りは難しくなるのではないだろうか。


明るいお調子者なフランクと真面目でおとなしいウォルト。
どちらも暇を持て余したお
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デーヴ(1993年製作の映画)

3.7

設定が突拍子もないが、伏線はちゃんと回収されるし、小気味よく進むストーリー展開を楽しめる、心温まるコメディ作品だった。

政治がテーマではあるが、その知識がなくてもほとんど問題なく観られる。


優し
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.7

ほのぼのとした、ほんのり心があたたまる優しい作品だった。

フィンランドのヘルシンキを舞台に、食堂を開いた日本人女性。
彼女の吸い寄せられるかのように、二人の日本人女性を中心に、地元の人々がそのあたた
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男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年製作の映画)

3.7

「人間ってなんで死んじゃうんでしょうね…。」

前に寅さんと出会った旅芸人一座の、不如帰という劇でなされたセリフ。
その劇を感慨深げに見つめる寅さん。

奇しくも同じセリフを、余命短い綾(京マチ子)が
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ブルー・イン・ザ・フェイス(1995年製作の映画)

3.6

まさに人種のるつぼであるニューヨーク、ブルックリンが舞台。

『スモーク』の正当な続編だというが、それとは真逆のゆるいコメディ映画であった。


決まった複数の場所で色々な人が会話を繰り広げる。
節目
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哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

3.7

まさに薄命の美人といったトリスターナを演じたカトリーヌ・ドヌーヴ。
可憐な少女から冷たい女まで幅広い演技をこの作品だけで観ることができる。

彼女が運命からは逃れられないこと、また人間の弱さと醜さが痛
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オーケストラの少女(1937年製作の映画)

3.8

想像した通り、やはり明るく元気をもらえる作品だった。


失業したトロンボーン奏者の父のために、オーケストラをつくることに奔走する少女パッツィ。

活発で思い立ったらすぐに行動に移してしまうパッツィ。
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乱れる(1964年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ラストシーンの高峰秀子の表情が未だ脳裏にこびりついている。

人間や社会の嫌な部分が赤裸々に描かれており胸が痛くなるが、そんな中で主人公二人の真っ直ぐ生きる様子を観て余計に切なくなる。


未亡人とそ
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地上の星たち(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

every child is special.
世界中の全ての子供たちを地上の星たちとたとえるのは、素敵な考え方だなとしみじみ思った。

ディスレクシアで生きにくく感じていた子供イシャーンが、アーミル
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男はつらいよ 葛飾立志篇(1975年製作の映画)

4.0

今のところ「男はつらいよ」のシリーズのなかで、こちらかなりお気に入りかも。

というのも、ほぼ終始爆笑と微笑みで観ることのできる、いわば心の栄養剤的に感じられたからである。


「きっちゃ店でコーシー
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花様年華(かようねんか)(2000年製作の映画)

3.6

いつも同じ通りですれ違う、隣人のあの人。ダメとはわかっていても惹かれ合ってしまう。
でも実は互いの配偶者同士が不倫していたら…。

レトロな街並みや家、鮮烈な赤が印象的で、情熱的だけど落ち着きのある不
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愛しのローズマリー(2001年製作の映画)

3.6

ガッツリコメディ作品かと思ったら、さすがファレリー兄弟!優しさに満ち溢れた作品だった…。

世界にこんな人々が溢れていればいいのに、そして私ももちろん優しい心を持っていたい、と切に願いたくなる。
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気のいい女たち(1960年製作の映画)

3.9

当時フランスで、女性軽視が多く見受けられるこの作品はすぐに上映中止になったそう。
たしかに女性はこういうもんだ、という枠にあてがわれて彼女たちは描かれており、平然と男性からセクハラや散々な目に合うばか
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トト・ザ・ヒーロー(1991年製作の映画)

3.6

1人の男の、少年期、青年期、老年期という三本の時間軸を行き来することで、彼の人生を、ときに空想を入り混ぜつつ描いた作品。

人生の酸いも甘いも、どこか懐かしくときに切なく…主人公の視点から常に語られる
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