だたさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ウィリーが凱旋するとき(1950年製作の映画)

5.0

最高のやくたたず映画。掛け値なしで一番笑える。最後の方とかダン・デイリーがただ画面に写っているだけで笑えてくる。なんでお前はまだ画面に映っているんだ!!

荒野の女たち(1965年製作の映画)

5.0

どんな映画よりも気高く、そして狂っている。遺作と言いながら、既にあの世で撮ったんじゃないか。スゴすぎる。

戦争と母性(1933年製作の映画)

4.0

塹壕で戦死した息子→嵐で息子の部屋の窓が開いて母親が起きると出産の報を伝える来訪者ってすげえ展開だ。なにより干し草祭りの多幸感に泣く。これは完全に天国からのプレゼントじゃないですか。射的場でマネキンに>>続きを読む

プレイ(2011年製作の映画)

-

「見ることしかできない」映画よりも「見ることはできる」映画を信じたい。こういう戦略的な構図を用意しておきながら、無責任に暴力を晒して高尚なふりをする下品な映画が好きじゃない。

故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

3.5

三宅唱もどこかのインタビュー記事で無言日記を撮るコツに、撮ってることが周囲に伝わる仁王立ちの姿勢(そこまで言っていたかは定かじゃないが)を挙げていたし、その猿真似をする自分も記事を読む前からそのことに>>続きを読む

街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

4.0

The personal is political よろしく。狭いキッチンの活劇が世界をぶっ壊す。アケルマンとは別にカメラマンが同じ空間に居たことを思うと、そのディレクション能力の高さにゾッとする。こ>>続きを読む

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

4.0

水回りのキンキン高い生活音が音楽の代わりを果たしている、というのがアケルマンの本来性という印象があったので、ミュージカルというジャンル映画を撮るイメージが想像つかなかったものの、彼女はそういう本来性と>>続きを読む

(1928年製作の映画)

-

ずっと観たかった映画過ぎて、いらんこと期待し過ぎた。要再見。

港々に女あり(1928年製作の映画)

4.5

ずぶ濡れの男二人が並んで煙草を吸うだけで感無量。

パンドラの箱(1929年製作の映画)

3.5

不幸になっていく女は美しい系映画の殿堂と同時に、この時代に女性同士の同性愛らしい関係が描かれるってすごいことなのでは?ルルに当てられる照明のバリエーションだけで、美女の撮り方図鑑ができそうだ。あそこま>>続きを読む

M/OTHER(1999年製作の映画)

4.5

音の距離感にビビる。子供に自転車だけ買い与えて、練習には付き合わず、漕げるようになった時に顔を出すのが父親という生き物。そういう男のずるいところを演じさせたら三浦友和の右に出る人はいないんじゃないか。>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

5.0

戦争映画に演者の数は絶対だが、そいつらが駆け回るといった運動に加担するでもなく、ただ固唾をのんで待ちぼうけしているのが、ただただ壮観。せっかく外国のむさ苦しい男だけのジャングルに来たというのに、肉体を>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

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TwitterのTLみたいな構成は現代人からすると寧ろ見やすいのかもしれないが、見る人によっては同時に「いいね」つけるかどうかみたいなSNS上の態度も随伴するような気がしてならない。若者のインタビュー>>続きを読む

キッスで殺せ!(1955年製作の映画)

4.5

ここでは TSUTAYAレンタルの表示無いけど、実は渋谷に一本だけ在庫があり。いつも借りられている。そして今は自分が借りている。木曜には返却するので金曜の夕方とかに行けばきっとある。

魔法少女を忘れない(2011年製作の映画)

4.0

過去を忘れまいとする願いが未来に繋がるポン寄り激エモ映画。コンクリート広場の自転車撮影が最高。体操服ドロボーをみんなで追い詰めるとこ、チカの告白、ラストは3回再生した。教室のダンス発表シーンは4回再生>>続きを読む

カンフー・マスター!(1987年製作の映画)

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ホテルのエレベーターの中で少年とキスしてビンタし合った後、口を濯ぐようにオレンジカクテルを口にふくむジェーン・バーキンが良い。「島へ行かなくちゃダメよ」って説得する祖母かっこよすぎな。

萌の朱雀(1997年製作の映画)

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もう田村 正毅のフレームでしかありえない。むせかえるような緑と斜面の中で、人は風景の一部として捉えられる。艶かしい夏の光と、その日照時間・滞在撮影の長さが齎したのであろう、豊かな時間の流れを長閑にフィ>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.5

133分長いな、とローマパート以降の中弛みは苦しいものの、そういう愚図さで語らなければならない物語というのは分かるし難しいところだなぁと。のんのモゴモゴとした科白を最優先に、手持ちを主体にした撮影は単>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

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映画の中でトム・ハンクスとかアンセル・エルゴートを主役に置いてるから、てっきりスピルバーグも身長180cmは余裕であるんかと思っていたら、案外172cmという日本人にとっては、わりと庶民的なサイズで親>>続きを読む

ノーバディーズ・ヒーロー(2022年製作の映画)

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正義や寛容の名を盾に本当は欲望や臆病で行動する人。ギロディー2本目だが、特殊なシチュエーションによって、半ばカリカチュアに人間の自然状態を浮かび上がらせる作風なのだろうか。シチュエーションを成り立たせ>>続きを読む

湖の見知らぬ男(2013年製作の映画)

4.0

林の中に裸で佇む男たちの霊的な不気味さと、静かなロングショットで行われる殺人には黒沢清を彷彿とさせる一方で、セックスシーンは、実際にペニスを口にふくんだり、射精する瞬間はアップショットでまざまざと見せ>>続きを読む

女優霊(1995年製作の映画)

3.5

スタジオのキャットウォークといえば、クーリンチェと本作か。

幽霊が出てくるところは怖くないのに、普通のシーンがやたら怖い。例えばロケバスの中には誰もいませんよ、って下手な前振りの画の方が、その後の幽
>>続きを読む

さよならみどりちゃん(2004年製作の映画)

4.5

西島秀俊の背中が超エロすぎて平熱37.0°も説得力ある。あのホースの切り返しをされたら信じてみたくはなるけれど、前触れなくぬっと画面に介入してくる男はやっぱり例外なく危険。対等な切り返しの欲望を軽やか>>続きを読む

おかえり(1996年製作の映画)

4.0

車を追いかけるシークエンスがすげえ。
ギリギリで踏切を渡り、躊躇いなく水溜りを突っ切り、寺島進が自転車をパクる場面は省略され、漫画みたいなタイミングで猫が道を横断する。電話と環境音の隠れた暴力など『恐
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