杉浦印字さんの映画レビュー・感想・評価

杉浦印字

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ブラック・ボックス(2020年製作の映画)

3.5

散りばめられ回収される謎にワクワク、少々センチメンタルも悪意もある物語にハラハラ、楽しいSFミステリー。いかにもNETFLIXの『ブラックミラー』的なこの話をAmazonが……という割り切りづらさはあ>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.5

哀しいわさびしいわの辛い話なんだけど、全ての場面が意図と必要と必然でできてて、ま〜丁寧によく作られた映画。意外な事が起きない、そうならざるを得ないリアルを納得させて思わず画面に食い入らせる演技・演出が>>続きを読む

ワイルドカード(2014年製作の映画)

4.0

前半が鈍重に思えたがある男の現在を描く必要な時間で、そこにつかの間交わる大切な瞬間を描いて優れた短編小説のよう。加えてステイサム格闘にクソ野郎をとっちめる痛快もあって、こりゃいい映画だわ。

タイムリミット 見知らぬ影(2018年製作の映画)

4.0

最後まで気が抜けないハラハラとほんま気の毒になる主人公のハウハウ演技。犯人に逐一命令され系サスペンスとして出色だと思うが、登場人物大半が主人公に都合悪く行動する逆ご都合主義は何もそこまでとは。

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

4.5

規模がデカい中にも全てがうまく絡んだコンパクトな脚本が巧い。演技過剰・場面クドさの感は鼻につくけどそれが80年代感であり映画の大雑把でハッピーな空気の演出ではあるだろう。空!ED曲!おまけシーン!

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

単体での評価は難しい作品だが、作ってる方もそのつもりはないだろう。4部作の完結かつ旧作のリメイクとしては納得の終わり方で、とても寂しくもポジティブな完結だった。毎回そうだが動画がとにかく凄い。

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

5.0

まじめ娯楽映画の大快作。前半の特ダネ記者物、後半の裁判もの両方ドキドキしてグイグイ惹き込む面白さ。俳優陣はリアルで好きになっちゃうし映像もきっちり隙がない。政治の話が娯楽で成り立つ話よく見つけたな〜。

ヴェノム(2018年製作の映画)

4.0

80年代SFホラーアクションの空気を蘇らせんとする志は前半のテンポ感とかいいのか悪いのかようわからんが、現代的にシェイプされて意外に好感度の高い主役陣、なんたって原作まんまなヴェノムのアクションが嬉し>>続きを読む

ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.5

人間狩り映画の現代的最適解とすら思えるテンポの良さと痛快さ。悪趣味は意外と控え目に、皮肉でバカバカしい(社会批判という程でもない)ユーモアが楽しいし主人公の若干イカレた魅力満点。この内容にこのポスター>>続きを読む

ハリケーンアワー(2012年製作の映画)

3.5

設定からは意外にもソリッドスリラーで嬉しい驚き。この道具立てに対してちょっとうかつな主人公と、監督の気分で時間のスピードが変わるのはどうかと思うが、確かにハラハラはしたし静かに"限界"に迫る流れも良か>>続きを読む

ウルフズ・コール(2019年製作の映画)

4.5

見知った潜水艦映画でも意外なソナーマンに絞った見せ方と、説得力ありつつ驚きとワクワクの展開で最後まで面白い。終わり方も納得ではあるけど、この流れから言えばそういうのよりエンタメ極振った方が好きではある>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

温故知新型の監督らしい、古典的アイデアと驚きの映像/物語体験。設定を全部理解した自信はないし場面場面の描写を理解できてない100%確信がありそこは作りの甘さだと思うが、それはそれとしてすごく面白い。

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.0

スプリングスティーンが劇中曲でつまらなくなるわけがない。歌の力が呼び覚ます若者の怒りと衝動、そうは言ってもまだまだやる事初心な高校生のカワイさ、それらが結実した真の成長と非常にキレイな作品。

WAR ウォー!!(2019年製作の映画)

4.0

やりたい事はすべてやり尽くしてくれた娯楽作。ハリウッドA級大作的な「ちゃんとした」技術では一歩譲るが、そんな些事を気にしない結果があの過剰なアクションでありダンスでありダンス的アクションなのだろう。

ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

3.5

『ライリー・ノース 復讐の女神』観た。技アリ〜って思う場面がほとんどなく上手い映画とはちょっと言いがたい、けどもはや監督の特質なのか主役が行動力の化身で観ていて非常に気持ちがいい。J.ガーナーのハウハ>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.5

こんだけ社会的に正しければそりゃーいい話になるでしょうよという気持ちはあるけど、むしろちょっとスレた独特のユーモアや主役のヘナチョコのくせにやるじゃん感、にじむ教養といった細かい横道が楽しかったな。

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

4.5

ヒコーキ野郎を主軸にほぼ全編ドンパチ時々決断のわかりやすい話に、物量で客の脳を揺らす嬉しいエメリッヒ節。中盤までスペクタクルの割に熱量薄く感じたが後半の爆発のためなら納得。監督にしてはバランス良すぎと>>続きを読む

ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

5.0

容赦ゼロの凄腕兵によるテキパキ復讐譚、面白くもよく見た話ではあるが、絵的にも話的にもちょいちょい嬉しい驚きがあり、1カット1カット丁寧に意図と美学をもって撮られてテンポ良く隙がない。意外なアマプラ傑作>>続きを読む

ホテル・アルテミス ~犯罪者専門闇病院~(2018年製作の映画)

4.0

こんな闇ホテル物を待っていた!な舞台装置(ちょっと未来描写が陳腐な気はしたけど……)に三者三様の訳アリが"最悪のタイミング"を迎える丁寧な脚本、でいて爽やかな後味もあるフォスターの名演。S.ブテラもさ>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

ワンシチュエーション青春! こうなるんでしょう?と思った通りになる映画ではあるんだけど、そうなってほしいので文句のあろうはずもない。めんどくさい奴はいても嫌な奴を出さないキレイさもこの題材らしい。

エイブのキッチンストーリー(2019年製作の映画)

3.0

主演の健気可愛さが素晴らしい。大きな問題を安易に解決しないのは見識だし全員が自覚を得る結末も美しいと思うけど、絵的に盛り上がらんな〜とは思ったし、そこに料理やチコがあまり関与しないのも肩透かし感。

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

4.0

胸が締め付けられるあまりにも悲しい戦い……と、いいぞ!やっちまえ!できるだけむごたらしく!のワクワクが共存しうるという証明。展開に強引さは目立つが純粋抽出したランボー節で面白くないはずがない。

アス(2019年製作の映画)

4.0

変な映画で終わりそうな極端な奇想を、なぜかしっかり見せるスリラーに仕上げてしまうピール監督の不可思議な構成力。ギャグキャラを配さずにおれない業も前作以上で、怖いのやら笑えるのやら相変わらず変で面白い映>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

伝統的モンドの筋を最高のロケーションで、ある種の救済として描く人の悪さがアスター監督。計算された構図と緻密で不穏な光景、端的な人間のしょうもな描写も見事ながら、静かな長回しが過ぎてさすがに飽きは感じち>>続きを読む

エンテベ空港の7日間(2018年製作の映画)

4.0

人質や政治家から犯人も兵士も全員つらい、淡々とエキサイティングなつらみ堆積100分間。ほぼ顔だけで心すり減る様がわかるR.パイクの怪演、紛争のどん詰まり加減を示すフラットな描写もいい。

透明人間(2019年製作の映画)

4.0

今でも透明人間でこんな怖い映画になるんだ。狙われる側視点のサイコスリラーという解釈、見ててしんどくなる緊張演出が上手い。全てきっちり前もって見せておくフェアプレーはフェアな反面饒舌すぎな気もしたが……>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.5

ワクワクする設定の本格派ミステリ。地味な道具立てでも構成を工夫して興味を保たせ、続くなぜ・どうやってからマジで!?までノンストップ。突然の被害者には若干「余分」を感じたがお国柄だろうか。

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

4.0

タイムスリップ・サスペンスと電話サスペンスの見事な融合。ご都合ゼロとは言いがたくも丁寧に組み立てられた物語で、いかにも当時らしいこういう映画大好き。親子の情の後味もいいが、恋人の扱いざっくり気味とは感>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.5

主演の体当たり演技と諸々映画オマージュと共に前作の面白さをなぞる十分な良作だとは思うが! 冒頭のライアンの物語が閉じられずに終わるのだけは、前作が驚きの回収を見せつけただけに正直肩透かし。

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.5

弱り顔と頼もしさの同居するトム・ハンクス顔がずばりな西部ロードムービー。西部劇的テンポ感ゆえの地味さは強いが美しい物語。それが狙いにせよ何かにつけて現代社会の写し絵たらんとしすぎて鼻につく気はしたな。

エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.5

前作の超国家から個人へ、映像も抑制された品があり今回渋い路線かな……と思って観てると案外知性は少なく、見かけ倒し感は否めないが素直に楽しい派手なドンパチ。見かけ分普通のアクションより得した感じもある。

スリー・ジャスティス 孤高のアウトロー/ビリー・ザ・キッド 孤高のアウトロー(2019年製作の映画)

3.5

ビリー・ザ・キッドという神話をなぞりつつ別の物語を探る伝奇面が出色。ビリーの爆発的な魅力、名優の安定感のパット・ギャレットに対しもう一人の主人公である少年が今ひとつ迫るものが無く残念。

U-571(2000年製作の映画)

4.0

試練が次から次へどんどん難度を上げてやってくる由緒正しき潜水艦映画。五分刈り凛々しくもちょっと頼りないM.マコノヒーの顔立ちが半人前の船長にぴったりで、放り込まれる危機と解決・成長の娯楽に目が離せない>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

5.0

物騒だけど明るく楽しく、シンプルながら二転三転してテンポ良くどこまでも面白い。主演ジェシカ・ロースの顔芸から成長まで見事な熱演で、ハッピーな気持ちになれるコンパクトな映画。ホラーって触れ込みは何だった>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

5.0

これどう撮ったの!?という根源的な“映像”の魅力と、頭からしっぽまで地獄をお楽しみくださいという内容ががっちり噛み合って最高。リアルな塹壕戦から夢幻的な情景、限界を超える瞬間まで淡々とドラマチック。

フロントランナー(2018年製作の映画)

5.0

全編を貫くスピーディーな会話の行き先があっちこっち行く作りが抜群に面白い。権力が背景にある不貞とパパラッチ的取材の双方を描き安易に正義の味方を作らないバランスも好き。魅力的なんだけどな〜、な主人公も好>>続きを読む

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