杉浦印字さんの映画レビュー・感想・評価

杉浦印字

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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

シリアスな人種差別を描くサイコスリラーかと思ったら、そ、そっちのジャンルか!面白いけど! 不気味な違和感の恐怖から一気に極端に針が振れて、つい人の悪い笑いが顔に貼り付く。「言われてみれば」も楽しい奇妙>>続きを読む

ザ・ウォール(2017年製作の映画)

4.0

A.T-ジョンソンの情けなさ満点ハウハウ演技で90分しっかり保たせて決戦はドキドキ。抜きつ抜かれつの魅力には欠けるがそれは、サバイバルと言うよりかソリッドスリラーの文脈に近いせいだろう。

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

甘さと辛さが交じったシンプルだがコクのある話で、あとあのクソ野郎がほんとによ〜! カーアクションの爽快さと加えて悪ノリ一歩手前あるいは悪ノリの音楽シンクロガンアクションが痛快。

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

5.0

頭のいい人達が全力で知恵を絞る快感。人間のクズだがしかし格好良くそれでも善なる側であってくれと願わずにおれないJ.チャステインの凛々しさと弱さが名演。しっかりした計算と目の離せないテンポ、終わり方も粋>>続きを読む

チェイサー(2017年製作の映画)

5.0

コワいし気になる、いかにも面白そうな話がバッチリ面白い。ほぼ一人芝居の鬼気迫る演技、「つなぎ」の場面以外はテンポ良く、必死、恐怖、ピンチと焦燥で止まらない追跡劇。憎い憎い奴らをとっちめる痛快も最高。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.5

時おりハッとする美しいショットを交えつつ手堅く仕上げたホラー冒険ジュブナイル。実写化という視点ではプロットこそかなり忠実ながら肝心の“きらめき”“泣かせ”の要素に弱く、惜しい! めんどくさいファンで申>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

何重もの「やったぜ!」が訪れるごきげんな映画。ニコニコしながら映画館を出たし、後から思い返してはニンマリする。中盤ちょっとテンポが鈍るがそこからスピードを上げ続け最後に最高のラストにたどり着く構成の妙>>続きを読む

トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

3.5

いびつな作品ではある。ずさんな編集から方向の見えない脚本まで、正直不安になる。なのに熱いメカ愛と原作拾い力、監督の壮大戦闘魅せ能力によって何かいい物を見た気がする。圧倒的なことだけは確か。

ブラッド・ファーザー(2016年製作の映画)

3.0

あまりにあらすじまんまな映画で、ならせめてもっと派手がいいと思うんだけど、メル・ギブソンの役者力と仮釈放断酒中という役柄とのシンクロ感で謎のブーストがある。「明後日」を語るくだりもちょっといいセリフ。

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

ガンフー、復讐、奇妙な殺し屋社会、スーツ、前作のポイントがまとめてパワーアップして満足度高い。前作の喪失のエモさを切り捨ててきたのはもったいないんだけど、続編映画として正しい気はする。

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.5

バカっぽいストーリーの割に暗いタッチだけど、狙いなのはわかるしそれだけに主演2人のボロボロの姿が映え、ロマンチックな美しいクライマックスは最高。テンポの遅さは意図的なのかどうか、あまり感心できない。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.5

ピカレスクだけどロマンは無い、野心だけでできた空っぽ人間! 一体何なんだお前……いやマジで何なん……。そんな怪人の存在を納得させる怪演、監督。カタルシスが無いのも狙い通りでしょう。

ライフ(2017年製作の映画)

3.5

リアルな映像のサバイバルが楽しいんだけど、終盤残2人になって急にいいムードで諦めたり急に完全隔離より1名生存を選んだり何だか変。全体に既視感はあるし、後味の悪いラスト含め心に残る物のない感じ。

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.5

映像・演出・キャラの思考行動すべてが良い意味過剰で、5秒と隙間のない過剰の乱打に脳が甘やかされ続ける。あらゆる問題にその場で英雄的解決が行われ続け、極上肉ステーキのわんこそば状態。

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.5

リアリティライン低めで特殊効果が結構甘いのに、まったく気にせずワクワクドキドキする、映画の根源的な「楽しい嘘」に満ちた英雄譚。途中から全く違う話になるのはわりとメチャクチャだが「面白いのでOK」すぎる>>続きを読む

海底47m(2017年製作の映画)

3.5

行動や辻褄が全部自然とは決して言えないし、終盤のある展開には「その展開、必要!?」と言わずにおれんが全編ハラハラ、何をしても事態が悪くなっていく恐怖のサスペンスであり楽しみました。

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

3.5

クルマの面白い絵ヅラを追求し続ける限りこのシリーズを支持したい。抑圧多めの話にしては軽く観れて解放にスカッとする娯楽性。S.セロンがさすがの憎たら演技だが、その分顛末が今いちかも。

スプリット(2017年製作の映画)

4.0

マカボイの120%演技とシャマランの怪奇演出。予告編の想像を外れてなんやえらい事になってきたワクワク感が楽しく、主人公の克己という裏テーマも思いのほか上手い。お遊びのような過去作に真摯たるようなラスト>>続きを読む

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.5

直近の原案作とは真逆のプロットであれ、稀代のウルヴィー俳優の幕引きを原作シリーズ愛も豊かに飾った花道。ひたすら渋く抑えてアメコミ映画の極北に挑んだ意欲はもちろんわかるけど、正直もっとあざとく泣かせてほ>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.0

端的に言えば「短慮」からみるみる死ぬ乗員よりも、悪役であるヤツの方が感情移入できて、クライマックスはやったぜ!な謎の感動。狙いなの……? アクションサスペンスとしてはベタで、創成的テーマも古くさい。

アフターマス(2016年製作の映画)

5.0

つらい話だけど、ものすごくよくできた映画。ソリッドに丁寧かつひそやかに心の動きを追い、全ての展開にそうなるよな、そうなんだよと思わせる演出。とても悲しくツラいだけで終わらない確とした結末。大快作じゃな>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.5

子供向けに無邪気だった黄金期戦時中アメコミのカタを今、当のWW自身につけさせる意欲作。溜めに溜めて最高のコスチューム登場やトレバーの覚悟と名シーンも多いが、スローモーション過多なアクションはやや伝統的>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

細かくリアルなディテールを丁寧に重ねる映画大好き!なだけに一番ワクワクする部分がナレーションで省略されたのは残念。もっとも確かにそういう映画ではないし、明らかになる真実と静かな感動で満足です。

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

非現実的な夢のような広大で奇妙な映像が大作映画らしからぬ、監督らしい美しさ。さすがに空戦シーンは「わかりやすさ」を犠牲にしたとこはあるんだけど、筋は明快だしH.ジマー節でハラハラ、ジーンとくる娯楽性も>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.5

絶対安心男トム・クルーズが不死身属性もついてますます安心アクション。コメディ要素まで強くて〈ダーク・ユニバース〉ってこれでいいの?と疑問はあるけど、間違いなく楽しいアクション映画ではある。

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.5

テンポ良く周到、映像的作り込みも地味に鬼。テンポのいい反面全て必要な場面だけでできているので結末が逆算できてしまうけど、それも観客に〈先に気付けた快感〉を与えるサービスと解釈した。

エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

3.5

まあ荒唐無稽ではあるしあちこちヒドいんだけどそんな事は予告編見ればわかる事で、承知の上で観てれば痛快娯楽活劇なのだ。恐らく意図的に深みをそぎ落としていて作品性どうこうはないが、素直に楽しい作品。

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.5

キャラ配置からデジタル管理される自我・記憶、納得力高い未来描写まで原作アニメ版への高いリスペクト。猛烈なビジュアル、極力わかりやすく整理した物語も凄いがんばりながら、想像以上の驚きには欠けるかも。

クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

3.5

密室と謎のスリルが楽しい映画ではあるんだけど、真面目に作った部分と理屈を考えずに作った部分が食い合わせ悪く、真剣に観ればいいのか「んなバカな〜」と笑えばいいのか今いち釈然としない鑑賞体験。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

うわあすみません割と軽い気持ちで観たんですけどと圧倒的ズーンとくる作品性。ライトサイドオブ戦時中から一気に突き付ける爪痕まで、省略と緻密を使い分け心を揺さぶる大作で、それだけに見終わった今ハートがしん>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

4.0

O.ストーン監督にしてはやけに散文的で説明的だなと思わせて、スリルからの感動で締めるところ、憎いわ〜。恋人との機微の描き方があまりにステレオタイプではという感はあるが、その分オチの事実で殴る力強さが光>>続きを読む

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.0

現代の我々にも学ぶところの多い事件ではあるもののだからっていかにもお堅い作り、と前半ちょっと引いちゃったが、最後まで観るとしっかり笑えて泣ける逆転の人間ドラマ(思想・良心の自由あり)な仕上がり。

バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

4.0

単純明快なドラマを作らず丹念に悪化する事態、地獄のような火災を描くのはまさにP.バーグ監督。監督のウォールバーグ三部作では一番俯瞰的で感情の薄いところは(比較すると)コクが薄く感じてはしまった。

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.5

出し惜しみなくもはや安直なまでに「いかにも」な画、見たい画を見せる監督、間違いなく才能。群像劇的なせいか誰にどう感情移入し、いつコングに惚れればいいか気持ちの持ってき所が見極めにくかった気はする。

ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

4.5

R.ハワード監督、流石だった! 抜群にテンポ良く興味深いドキュメンタリーでいて、若者のきらめきの日々とその美しい終焉を描いた青春映画。

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