Iri17さんの映画レビュー・感想・評価

Iri17

Iri17

言語学と社会学を勉強している大学生。映画大好き。全ジャンル、クラシック、最新作、洋画、邦画OK! B級ホラーから芸術映画まで幅広く観てます。フォローはお気軽にどうぞ〜

映画(589)
ドラマ(1)

映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.7

誰も他人のことなど理解し得ない。耳が聴こえないとか、上手く話せないというだけでなく、自分の気持ちを聲に出し、相手がそれを聴いてくれるというのは本当に難しいことだ。

理解できないものに対して悪辣なこと
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.0

人間の醜さをとことん描き切った作品。それは主人公の外見的な醜さという意味よりも、見た目で差別し主人公を虐げる人々の精神的な醜さだ。

友人が出来て、尊厳を取り戻し、孤独からの脱却に成功をしたはずの主人
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友罪(2017年製作の映画)

4.4

この映画の登場人物は皆心に傷を抱えている、もしくは満たされない空虚や心のちぐはぐみたいなものに苦しんでいる。

友達だから人を信じられるかと言ったら、そんなことはなかなか無いと思う。人の気持ちなんて想
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ジプシーのとき(1989年製作の映画)

3.6

ジプシーの青年を通して描かれる非情な世の中。いい奴も悪い奴もいる。

とにかく社会に翻弄されまくった青年がかわいそう。すごくテンションが下がってしまったので、今回は短くて稚拙なレビューで終わらせます…
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アイランド(2011年製作の映画)

4.0

EUフィルムデイズ、ブルガリア代表作品

序盤にアレハンドロ・ホドロフスキーがカメオ出演していて、きっとそういうことがやりたいのだと思ったら案の定難解な映画だった。

恋人のサプライズ旅行で、ブルガリ
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世界でいちばんの幸せ(2017年製作の映画)

2.0

EUフィルムデイズ、オーストリア代表作品。
個人的にはダメな作品だった。

母親最低すぎて息子が可哀想。貧困とか薬物に苦しむ親の映画って他にもあるが、大抵は子供に影響がないように最大限の注意を払ってる
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.4

多文化共生の難しさと現実を語る映画。

他者への恐怖と無理解は差別や迫害を生むが、それはマジョリティーからマイノリティーだけでなく、その逆もまた然り。人種もジェンダーも相手のことを完全に理解するのは不
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.9

現実には存在しない日本、パラレルワールドの日本、しかしこの作品には日本人と日本文化の血肉が通っている。

『犬ヶ島』はミルトンの『失楽園』的でありながら、日本への深い愛情と知識に裏打ちされた娯楽映画で
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東京物語(1953年製作の映画)

4.8

時代も国も越えて愛される映画というのはこういう映画のことを言うんだろう。『万引き家族』と共通するところがある。併せて観てください。

まるで老夫婦の傍にいるかのような錯覚に陥ってしまう映像表現が、戦後
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

5.0

普通に名作だと思うし、恥ずかしながら僕と主人公のトム君に共通点が多く、僕の昔の恋人にサマーとの共通点が多く、また人生を変えてくれた特別な作品です。もう20回以上観てるんじゃないかなー。でも久し振りの鑑>>続きを読む

エミリヤ(2017年製作の映画)

3.8

EUフィルムデイズ、リトアニア代表作品。

苦難の連続であるリトアニアの現代史を、1人の舞台女優と監督、KGBの男の視点から描く。
リトアニア含むバルト三国は第二次世界大戦中、ナチスがフランスを占領し
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スワッガー(2016年製作の映画)

3.0

EUフィルムデイズフランス代表作

パリ郊外のマイノリティーの子供たちに焦点を当てたドキュメンタリーなのだが、非常に劇映画的な撮り方をする奇妙な映画。
劇映画的な撮り方のドキュメンタリーといえばロシア
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

久し振りにイライラする映画を観た(良い意味で)。

テロによって家族を奪われた女性の辛い心情と決断が、ダイアン・クルーガーの素晴らしい熱演によってありありと描かれている。
犯人はイスラム教徒などではな
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.9

静と動、平穏と暴力、生と死という相反する価値が目まぐるしく訪れ、狂気的なラストシーンへと繋がる。一見無意味に見える多くのシーンが彼らの存在を象徴的に表している。

たけしさん自身の意識が色濃く反映され
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.5

EUフィルムデイズにて。
『君の名前で僕を呼んで』の脚本でアカデミー賞脚色賞を受賞したジェームズ・アイヴォリー監督作品。ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロ原作。

執事として感情やプライベートを一切排
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blank13(2017年製作の映画)

4.4

人間の価値とは何か。

失踪して13年音信不通だった父が死ぬ。葬儀の場に現れた個性豊かな参列者から明かされる父の13年の空白。
父は本当にクソ野郎だったのか?参列者の話から断片的に父のことを知る。
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.7

前作は低予算さながらのギャグや要素を取り入れて大成功だったが、今回は大幅に増えた予算を上手く使いながら、決して形式にハマることなく、前作以上の自由さと際どいギャグ、パロディを連発した最高の続編だ。>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

日本人だからこそ観なければならない衝撃的な作品。

貧困に喘ぐ疑似家族の生き様を一切妥協なく描いている。彼らがお互いを必要としたのは金ではなく、家族や絆が欲しかったからであり、万引きや体を売ってお金を
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レディ・バード(2017年製作の映画)

5.0

女優・脚本家グレタ・ガーウィグの初監督作品。

性格悪くて、反抗的で、自己中心的で、頑固で、性欲が強い。それでも前向きに、がむしゃらに生きていくという人生賛歌。

カトリックに、親に、田舎に、ありとあ
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カーゴ(2017年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

10分程度しかないのに泣ける素晴らしい短編映画の長編リメイク。オリジナルでも監督を務めたベン・ハウリングが今回も監督。有名監督ではなく、オリジナル版の監督にリメイクも監督させてしまうところにNetfl>>続きを読む

クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

1.9

全く引き込まれないストーリーとキャラクター、訳分からん展開、歯切れの悪いラスト。残念。特に言うことはない。

フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

4.1

好みの分かれる作品だと思う。前半ずっと喋ってて、後半は撃ち合ってギャーギャー言っているだけ。でも個人的には結構好きな作品。

些細ないざこざから始まった銃撃戦。金をめぐって敵味方なく殺し合う。醜くて最
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.4

観たい映画沢山あるのに、時間と映画館と一緒に行った人の関係で『恋は雨上がりのように』を観に行ってきた。
出たよ、JKとおっさんが恋愛するやつって思ってずっとナメてたんですけど、これがかなりの傑作でした
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.5

ジョー・ライトは歴史映画を撮ると、毎回面白いですが、今回もなかなか。

ゲイリー・オールドマンの演技がとても素晴らしく、まさにチャーチルそのもの。見た目も仕草も本当にチャーチルを見ているようだった。
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

3.3

スポ根映画としても見応え充分なのだが、インドに根付く女性差別へのアンチテーゼも盛り込まれていて、素晴らしい作品だった。

コーチと父親との関係悪化や見応えたっぷりのレスリングシーンなど、なかなかによく
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.0

なんだかよく分からない。あんなにセリフが少ないのに寝なかった自分を褒めたい。

全然面白くなかったが、David Bowieの曲が映画で使われるとどんな映画も名作に見えてくる理論が働いたので、何故かさ
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.5

『テッド』と『デッドプール』と『ホット・ファズ』を合体させたような映画で、等のあまり子供が喜ぶような話ではないかも。良くも悪くも、過激で全然児童向けの絵本原作とは思えない。

ストーリーにも深みはなか
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ヒーローマニア 生活(2016年製作の映画)

1.5

しょーもない脚本と演出。宿題でもやりながら流しとくのが丁度いい。アメリカの人気Youtuberの作った動画の方が若干レベル高いかもしれない。
昭和の漫画じゃないんだから「覚えてろよー!」なんてセリフ言
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ラブレス(2017年製作の映画)

5.0

衝撃的な作品。タルコフスキーの『サクリファイス』や『ストーカー』、『鏡』を換骨奪胎し、プーチン、ロシア正教批判も含め、普遍的な愛についての作品。

離婚直前の夫婦がお互いに息子を押し付け合う。その口喧
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.5

PTAの映画は回りくどいが結局言ってることは単純。家族との関係を描いているだけ。居場所のない放浪者の男と家族代わりのカルト教団。

カルト宗教の映画だけど内容は家族の映画なのでガッカリ…
『マーサ、あ
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

正義と悪の違いとは?というテーマを任侠映画として描いた作品で、『アウトレイジ』や『仁義なき戦い』と系譜を同じくする映画。

正義を実行するためには悪にならなくてはならないという矛盾は、現実でもフィクシ
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デューン/スーパープレミアム[砂の惑星・特別篇](1994年製作の映画)

2.0

話がさっぱり分からない。そういうことはデヴィッド・リンチの映画では日常茶飯事だけど、今回は理解できないのではなく、なんかよく分からないのだ。
最初は自分の理解力と集中力の問題かと思ったら、これはリンチ
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

上映していた時、わざわざ『竹取物語』を映画館で観てもな〜と思って観に行かなかったのだが、激しく後悔。

美しい絵で自然と自由、愛、子供らしさを賛美し、『竹取物語』の作者が全く意識していなかったろうフェ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.9

アメリカ版『わたしは、ダニエル・ブレイク』のような作品だ。

非常にリアルな社会の闇を描いているのに、徹底して子供の視点で描かれる点が素晴らしい。
子供はどんなに絶望的な状況でも楽観主義を貫き、想像力
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赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)

3.0

赤ちゃんを盗むから赤ちゃん泥棒なのか、はたまた成長できてないダメな大人たちだから赤ちゃん泥棒なのか、ダブルミーニングだと思う。成長できない奴らの成長譚。エドガー・ライトにも通ずる。

誘拐とそれに色ん
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プリズン・エクスペリメント(2015年製作の映画)

3.5

大学の授業で鑑賞。

囚人は番号を与えられ、同じ格好させられることで、個性や人間性を剥ぎ取られ、ほとんどの囚人が反抗心や思考力を奪われている。囚人の間に格差を与えることで、囚人同士の間を裂き一致団結し
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