isa90さんの映画レビュー・感想・評価

isa90

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ファースト・ピアス(2022年製作の映画)

3.0

一見自由なようで何となくある生きることへの不自由さ束縛感、息苦しさを感じている様子がリアル。生まれてきちゃったら生きるしかない、何に抗えばいいかも分からないし、抵抗しても無駄だから諦めて納得してるわけ>>続きを読む

あまのがわ(2017年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

太鼓の魅力って不思議なもので、映像から見聞きするよりも実際に目の当たりにするとその衝撃が直に伝わってくる。太鼓の振動が全身に、心の内にも響いてきて、すごく迫力もあり心地よさもある唯一無二の楽器だと思う>>続きを読む

つゆのあとさき(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

強烈な非情や辛いことがあると、人は感情を殺そうとする。感情を無くせば辛い思いをしなくて済む。だけど、感情を失くすと言うことは嬉しいも楽しいも無くなって価値観が迷子になる。そういう主人公の様子に臨場感が>>続きを読む

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

家族に対しても田舎の地元に対しても全然好きじゃないんだけど、自分の中の根幹があるというか、特別な感情があるという様子がすごく表現されていて共感したしエモかった。

例えば嫌いな地元と言えど、やさしいお
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VAMP(2019年製作の映画)

2.6

れいの声がものすごく良くて、声優の沢城みゆきさんみたいに低音までしっかり響くかっこよすぎるくらいの声だったのが印象に残りました。

ひらいて(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛が美雪の勘違いに気づいた後、美雪に、「私は最初から友達と思ってなかった。」「ずっと好きだった」と真剣な表情で言い張る。
そして押し倒した後
少し行為に及ぶまでしておいて、濡れた自身の手を見て、戸惑っ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.1

中学男子の繊細さ、不安定さ、痛々しさ
を包み込むヤクザの懐に救われるような暖かい映画でした。

映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

テーマがすごく魅力的だと思います。
変えられない過去の残酷さが強く描かれていました。この現実的な罪悪感とアニメ特有の現実にはないキャラクタの感じが違和感なく混ざっていました。
私個人的にはそのアニメ特
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「月曜日の憂鬱さをマイレージに変えたら海外行ける」とか、
「大事なのは事実じゃなくて矛先」とか
「小峰様が結婚発表する前にさえちゃんが当てちゃってた」とか、
日常の中の下らないけど共感できるような独特
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恋恋豆花(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

NHKの旅行先紹介も兼ねたドラマでありそうって思いました。映される台湾の街並みも美しい、食べ物を美味しそう、登場人物たちも優しい人ばかりでほっこりします。
モトーラさんのミステリアスさも台湾の雰囲気に
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量子の夏(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

CGも見事で、世界観もストーリーも独創的ですごく好きでした。
特に人間を作ったと言う土偶的なキャラクタとの会話で明らかになった、
人間が「人間を作った存在」を超えて、世界を描き直したように、今度は
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

主人公が可愛すぎる、きれいすぎるって思いました。
働きまくって、会社で寝て、疲れまくっても全然不潔感がないし、その状態で「女優さん」としての登場人物と並んでも全く綺麗さで負けないっていう。
でもそれが
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そばかす(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

家族愛の描写はすごく好きでした。
焼肉食べてるとき妹夫婦や主人公が言い合いする中、お母さんが「お父さんも落ち着いて!」って言ったけど、お父さんはただ焼肉食べようとしてただけだったところ笑いました。でも
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まなざし、まなざす(年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

二人が仲良かったのは単純に相性が良かったからだった。だけどどんな物事も悪く捉えることが出来てしまって、美央からすれば紗良に子供扱いされて見下されてるように感じてしまったり
逆に紗良からすると美央が自分
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Lelaina(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最初の頃の初々しいミキオの目にlelainaがどう映っているのかが、よく分かるようになっていて、その描写がどれも印象的だった。
ミキオは、lelainaの妖艶でつかみどころの無くて、簡単に裏切られそう
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

同じ人間でも価値観が全く違うんだから
神様の価値観は人間には理解出来るはずもない。でも、だとしたら何が正しいのかとか
何をしたら良いのか全く分からなくなる。
自分にとって良いと思ってた選択が神様にとっ
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無限ファンデーション(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アドリブの魅力が溢れてた。
キャラクターとか状況、設定は
映画らしいというかドラマチックだけど、
アドリブの会話の雰囲気は逆に現実感があって
リアルというギャップが、あまり違和感にならなくてむしろ面白
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.7

曲が良すぎて、フロントメモリーがすごく好きでこの映画を観ました。
青春映画だけどくどくなくて、
後味もすっきりしてて、すごく観やすかったです。それでも決して単純じゃなくて、
じわっと沁みてくるのが良い
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はじめてのうみ(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「あんたには隅っこにいる人たちの気持ちなんか分かんないよね!!」
なんて言い放っちゃうくらいトモミは怒ったのに、こんなに熱くなったのに、
マリカときたら「ありがとう、でも良いんだよ?トモミちゃんも友達
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さようなら、あおいの赤いメガネンティティ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「田渕くんは私が赤い眼鏡をかけているから告白してきたんだ」と思ってしまうあおい。
自分に自信が無くてネガティブな性格とも捉えられますが、あおいの言動からは、自分の赤い眼鏡になぜか自信を持っているという
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Eggs 選ばれたい私たち(2018年製作の映画)

3.8

女性には、女性として生まれたからこそ感じる
「赤ちゃんを産むことに対する使命感」がある。
なんてあまり考えたこと事ありませんでした。
確かにそうなんだろうなって感じ。
その使命感は女性にしか理解できな
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予定は未定(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

バラエティ番組用として飛ばされて来た紙飛行機の婚姻届にときめいてしまうという
映画ならではのロマンチックでどこかコミカルな発想と、それとは裏腹に主人公が抱える悩みの切実さや、一切綺麗事ではない結末が好
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こじらせて屋上(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

普段は常識人に見える人でも、外面を気にしているだけで、実は一人きりのときに本当の自分でいられるものです。自分の部屋やトイレの個室、誰もいない屋上など。
この映画にも屋上でそんなシーンありましたが、一人
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眠れる美女の限界(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

年齢に対する焦りや緊迫感、
悩んで頭の中で何度も自問自答して
どうしようもなく八方塞がりな状態。
それで清純な自分や幸せもとっくに諦めて
どんどん自分を大事にしなくなっていく。
そんな堕落していく心境
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そしてまた私たちはのぼってゆく(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

楓が屋上で幽霊となった元カノ辰巳を見つける
辰巳が楓に付き合っていた頃のようにベタベタ触ってきて、思わず拒むとタイムリープされてしまいます。それでも何度も触れられるのを拒んで何度もタイムリープしたので
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わたしのトーチカ(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

主人公だけ酸素ボンベつけていたり
水の中に学校があったり、他のキャラクターも特徴的な姿形していたり、変わった設定やキャラクターでも映画の中で無駄に説明しないところが魅力的でした。
その方がより世界に入
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わたしが発芽する日(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

空気を読むことが苦手な優子の言動だからこそ
逆に他の人たちが、読まなくてもいい空気を読んでいたことに気づかされるようなシーンがあって印象的でした。
姉の彼氏に、「指輪あげたいならあげればいいじゃん」こ
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ミスムーンライト(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

どうやって思いついたんだ(笑)っていうような突飛な設定とかシーンのあるこういう映画は演技とか演出とかが気にならないくらいそういう発想だけで面白い映画って思えました。
お寺の中にグラビアアイドルが水着で
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名無しの幽子(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

小学生の頃、男女で仲良くするとからかわれてそれが嫌だった。それで今思うと少し申し訳ないことしちゃったな、みたいな感傷的になるような思い出を起こさせる
エモーショナルな映画でした。
途中の主人公が記憶を
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

喫茶店でバイトしてる女の子のネガティブだけど、芯のついた発言するところが、登場人物たちをただ単純な「優しい人」で終わらせない深みが増しているように感じました。
例えば「今の僕じゃ釣り合わないみたいな?
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ファミリーファミリー(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

お金も健康も仲間も何もなくて家族のためだけに
生きている。
家族三人で心中しようと最後にピクニックに来た際、認知症の母が二人の息子への信頼や期待、
無償の愛を語る。
それが苦しすぎる現状と乖離があって
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森の中のレストラン(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

さやが自殺を諦めて帰ってきた後、父親に虐待されるシーンがあって、カットが切り替わると
さやが床に倒れたまま死んだような目、生気を失った表情をしていた。
それを見て私はてっきり
相当暴力振るわれたんだな
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

マリコの遺骨を毒親のもとから奪って、マリコが行きたがっていた場所へ遺骨と共に旅に出た
トモヨ。移動距離が長くなればなるほど、マリコへの想いが強まり、時間が経てば経つほど、マリコとの記憶が薄れていく恐怖
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おろかもの(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

兄の浮気相手を問い詰めるつもりが仲間意識が芽生えてしまった妹。こういう感情の動きが面白いです。最初は余裕そうだった浮気相手も怯えたり感傷的になったりして、やっぱり人間なんだっていう面も見えて。登場人物>>続きを読む

いつか輝いていた彼女は(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

芸能を目指している人たち同士のジメッとしたやり取りがリアルでした。
ギター叩き壊すシーンで急に脆いギターに変わっていて弦も張られてなかったのがちょっと気になりました笑
本物のアコギは意外と頑丈でJKが
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スクールガール・コンプレックス 放送部篇(2013年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

門脇麦さんのミステリアスな雰囲気がすごく活かされてると感じました。最後男のとこに居て結局学校に来なかったことがご都合主義じゃない感じでリアルで良いなと思いました。