泉澤直人さんの映画レビュー・感想・評価

泉澤直人

泉澤直人

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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

三谷幸喜は、当たり外れが大きいけれど、面白かった!
中井貴一がコメディやってる時点で面白いことは確定ですね。

総理大臣という職業ゆえにとりまく行動の制限と、記憶喪失という設定が引き起こす場違いな行動
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天気の子(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

どちらかといえば面白かったけど、ビックリするほどではない。

『君の名は。』よりは、ストーリーがしっかり作られている気がした。ただ、主人公が目の前の困難を乗り越えていくのはわかるけれども、全体を通して
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.0

深いとか、そういう面白さは特に無いけど、王道のディズニー映画で、期待通りの楽しさと夢があった。2時間全く飽きなかった!
映像も綺麗だし、ダンスも良かった、イクスピアリで観たこともあって、ディズニーの一
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

安定の最高だった。
社会によくある責任の押し付け合いに隠された、大きな不祥事を暴いていく。その中で「働いている意味」を考えさせられるという物語。

普通の社会人であれば、誰しもが巻き込まれるであろう、
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

4.5

意外にも、感動した。感動とかそんな映画じゃないかもだけど。
『12人の怒れる男たち』同様、基本ひと部屋の会話劇。
でも、展開も転々とするし飽きない。
ミステリー要素も若者の苦悩のドラマも詰まっていて、
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

泣きはしなかったけど、面白かった!

自分が目指す歌手像とかけ離れた活動を強制されてしまう狭間で悩む中、仕事の規模が大きくなって一方、自分を導いたジャクソンが歌手としてボロボロになっていくのが非常に悲
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.4

少し長かったけど、面白かった!

正直、メンバー間の確執の部分のストーリーは追いきれなかった部分はあったけど、なによりクライマックスのライブ、素晴らしかった。

クイーンの曲を知らないとピンと来ないと
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50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

3.0

普通だった。

福田雄一作品らしい笑いも沢山あったし、ハワイの映像も綺麗だったし、長澤まさみもかわいいから良かった。

でも、ストーリー的に裏切りが全然なかった。
原作があるのも承知だけど、散々記憶喪
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焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

4.1

面白かった。でも前半が長かった。
笑いの部分前半少ないし、喧嘩の見せ方もどうもワンパターンだし、とりわけ大きくストーリーが動くわけでもなかったので、はっきり言って眠かった。

でも、ふっとした瞬間に差
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

4.6

非常に面白かった!不覚にも泣いた。
筋ジストロフィー患者、そのボランティアというそれぞれの立場で抱える葛藤と苦しみを乗り越え、成長する物語。

ストーリー自体は派手じゃないけど、裏切りが多くて既視感は
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

非常に面白かった!!

子供を育てるのに血縁は必要か?親の愛情は普遍的なものか?親のエゴになっていないか?子育てに本当に必要なのは何か?を考えさせられる映画だった。そんな風に現代のカタルシスを浮き彫り
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

普通に面白かった。でも、報道とか評判によってやっぱりハードルが上がりすぎてた気がする。

前半は、確かにホラーパートとして完成はしてるけど、ちゃんと見てると(いや、そんなことないけど)ふざけてる部分が
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海街diary(2015年製作の映画)

2.2

正直、期待はずれだった。名前が知れてる映画だから期待しすぎた節もあったけど、それがなくても不満足。
確かに、女優4人は魅力的なんだけど、起きる出来事への反応が小さい。
綾瀬はるかが責任感を持ちすぎたり
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アフタースクール(2008年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返しの構成は、内容をすべてわかりたいという欲求を持っている観客には不親切。だからこそ、公開当初、「見返し必至」みたいな謳い方をしていたのかな?

でも、全てわからなければ、「あ、やられた!」と
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ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年製作の映画)

3.2

前作とほぼ同じ設定だが、前半において、今回は前作と比べて3人の目標が転々とし、さらに複雑な(バンコクならではの)状況設定を用意している為、おいていかれる瞬間が多かった(はっきり言えば眠くなった)。
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.1

クリストフが登場するまでは、どうしようもない閉塞感がゾクゾクした。
でも……「結局何が言いたかったんだろ?」って感じ。色んな脚本賞とか作品賞、獲ってるみたいだけど笑。「人間は周囲の協力がないと成長でき
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探検隊の栄光(2015年製作の映画)

3.0

くだらなくて面白かった。いい意味でも悪い意味でも、映画っぽくない。脚本が凄く練られているわけではなく、熱量でゴリ押しして誤魔化していく感じが、sozoの熱量芝居っぽい雰囲気を出してました。
でも熱が度
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

面白いところもあったんだけど、作品としては、微妙だった。
当然、「障がい者の性」という社会的問題を映画に触れつつも、日常的に障がい者のぶつかる困難の詳らかに描いているポイントは評価する。

普通に泣い
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.0

エマ・ストーンと音楽は良かった。でも、全体的には微妙だったかな…。
自分が元々「人に評価されたい」と割と思わないタイプだから、主人公の苦悩に感情移入するのが難しかったのもあるし、登場人物の一つ一つの行
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

正直、微妙だった…。
勿論、色んな事情に囲まれて純粋な気持ちが失われる切なさ自体はわかるし、映像美は安定だった。
例えば、1話の慣れない電車の遅延で明里を待たせるもどかしさがよく出ていて非常に面白かっ
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あん(2015年製作の映画)

4.3

非常に面白かった。
前半は永瀬正敏と樹木希林のアンバランスな感じが面白い。でも、ハンセン病の噂が広まると、緊迫していく。社会の無理解に振り回される2人に襲いかかる葛藤に引き込まれる。
「全然悪いことを
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

映像はきれいだったけど、非常に面白くなかった。
プロット自体も『時をかける少女』と酷似してるけど、ここを許容したとしても、ストーリーがひとつひとつ展開していくごとに、登場人物が打ちひしがれたり、辛い局
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劇場版 テレクラキャノンボール2013(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。綺麗な女性の絡みを期待するのはお門違いです。

「面白い人生とは何か?」がテーマで、考えさせたいんだろうけど、それを考慮すると、ラストのボールガール2人の件は、必要ないようにも思える。
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.6

主人公がミリオネア問題を解いていくのに合わせて、ストーリー展開していく形が、主人公の過去にあったエピソードがブツ切れで紹介される雰囲気があり、感情移入があまりできなかった感はある。

でも、差別、格
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.8

正直、小ネタはあんまり面白くないけど、展開が早くて、退屈しない。「ダグを探す」という目的が、誰の目にも明瞭で、ついていけない心配もない。
観終わった後に何かが残るような映画じゃないですが、頭を空っぽに
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.5

僕自身は親子愛と言う概念自体に疑問を抱いたままですが、「子どもの取り違え」という(しかも作為的なモノ)、究極の葛藤に襲われる夫婦の人間ドラマは、強烈で、非常に面白かった。

現実問題として、生物的親
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

登場人物の年齢層・立場が幅広く、かつそれぞれがそれ相応のドラマを背負っていて、非常に楽しかった。
多分、人に必要にされるってことは、誰もが嬉しいわけで、すべての人間関係の始まりだと思う。その人間関係が
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。笑い的には、『街の灯』の方が多かったようにも思えるけど、ドラマ性に力を入れてるように思えた。ずっと悲しいです。文明社会が嫌になります。なんせ、チャーリーが90分で四回くらい逮捕されちゃいま>>続きを読む

ビリギャル(2015年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

観てるときは全体的に面白かったけど、後から振り返ると納得できないポイントが多いような気がする。普通の話を大きく見せている仕掛けが沢山あった感じ。父親と弟が、家に迷惑ばかり掛けるさやかの受験に関心を持つ>>続きを読む

グーグーだって猫である(2008年製作の映画)

3.5

ストーリー自体は、いたって普通で、ひょっとすると退屈に思えてしまうものでした。
麻子は漫画を描くことに粉骨砕身しているのに対し、猫は気楽に、ほぼ何も考えずに日常を過ごしているという対比が軸になっている
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.4

意外に音楽に頼っていない作風で非常に面白かった!
やりたくないことや強制力への反抗は、いつ何時誰が見ても、共感できるものだと思います。
最初は躊躇ってしまっても、行動を起こせば起こる、心境の変化を非常
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裏切りの街(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
不倫の罪悪感を持っていても、ほぼ無意識にまた逢引きしてしまう……。
このどことなく逃げ場のないスパイラルから抜け出せない感じがちゃんと出てた。その分、思いがけない危機(不倫がバレたりet
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

面白いと言うよりは、楽しい映画だった。ジムキャリーが『トゥルーマンショー』の時と比べて、明るい方向の豊かな表情を持ってて良かった。

ストーリー設定が、現実的ではないけど、テンポのいい演出で受け入れや
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

2.5

これは完全に好みの問題で、主人公のうじうじした性格が好きになれなかった。

どこか共感できたりすれば、すごく面白いだろうなぁ。でも、自己卑下してる割に行動力があったり、僕には納得しづらいキャラクターで
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素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

3.0

普通だった。どうしてハワードが自暴自棄な状況から変化していくのかの点が説明不足すぎるような気がする。その説明不足と取った部分を想像するのが楽しいのかもしれないけれど、心の変化に納得ができないから、不満>>続きを読む

笑の大学(2004年製作の映画)

4.8

当然のように、面白かった。三谷幸喜の真骨頂は、やっぱり会話劇だと思う。派手な設定のものも、視覚的には面白いけど、人間が繊細に描かれている面白さがあって好き。

マイナスポイントが見つからなかった。
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