JHATさんの映画レビュー・感想・評価

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季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

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何の情念も刻み込まれていないフラットな思い出の数々に辟易し、かなり心をやられたのだけどラストショットだけは素晴らしかった。そんなこと可能なの??

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

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幻想的画面ではあるけど情感には欠けるような…途中良くなりそうなところはあったけどオチでその説得力を失ってしまった

女の都(1980年製作の映画)

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マストロヤンニの渋さが周りのネジのハズレ具合と相まってくだらなさを増幅させる前半。マストロヤンニも頭がお花畑になっていくに連れて画面が彩度を失っていく後半。かなりくだらない(いい意味で)のにセットはめ>>続きを読む

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

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キャラ設定とか壊される建物の背景にあからさまに教会(とは知識不足により断定できないが、何かしら象徴的に映るもの)を用意しておくところとか結構わざとらしさ(技巧的側面)が伝わってしまう。ただ水の反射が印>>続きを読む

アワーミュージック(2004年製作の映画)

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内的雄弁さが増えてくる80年代以降のゴダールの光の使い方はかなり好き。

シシリアン(1969年製作の映画)

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ノワールを代表するここまで豪華な俳優陣と撮影監督を起用しておきながら、ドロンのキャラ設定(とそれによるストーリー展開)、違和感を覚えずにいられない合成、明るさが嫌というほど目立ってくる場面選択、モリコ>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

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同じチャンドラーの輸入というのに上品さすら思わせるリアルの追求。PTAは反省してください。

アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

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やっぱり長いショット多いんだけど、これ以降のものとは違ってかなり説明要素が強く、余白が少ない(サクリファイスよりも圧倒的に)。テーマが歴史であることも関係あるのかもしれないが。出立の前、仲直りの場面で>>続きを読む

パララックス・ビュー(1974年製作の映画)

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めちゃくちゃ面白い。ハリウッド的ストーリー展開をある種ステレオタイプに見ていた自分への痛烈な平手打ち!

サクリファイス(1986年製作の映画)

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純粋に視覚的な観点から言えば、ノスタルジアに負けないような綺麗な画面に溢れている。ただノスタルジアと違ってタルコフスキーが言うところの「詩的連関」がそこまで呼び起こされないのは、おそらくドラマ的要素が>>続きを読む

フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

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ハリウッド的クライムだな〜と思ってたら最後でフィルムノワールに急接近

モラン神父(1961年製作の映画)

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カメラの距離感には後のメルヴィルとドカエのスタイルが垣間見える。ただセリフがないシーンでは1カットが短すぎたり、1ショットが長くなると今度は登場人物のセリフが多すぎたりと、余白が少ない印象はある。

恐るべき子供たち 4Kレストア版(1950年製作の映画)

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何の緊迫性も感じられない、軽さそのものである喧嘩にエドワード・ヤンを思い出してしまい、さらにいかにも演技してます!という様子には溝口の赤線地帯を思い出してしまい、結果として完全に心を閉ざしてしまう。(>>続きを読む

ラルジャン(1983年製作の映画)

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恐ろしく禁欲的。過度な演出を排除した結果浮かび上がるラストの真正らしさ。

北の橋(1981年製作の映画)

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ほとんどのショットに必然性を感じないが、凱旋門前の車道を横切るシーンだけは良かった

東風(1969年製作の映画)

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爆弾作って爆発音3連チャンで爆笑できます。それ以外は本当にわからない。60年代ゴダールはほぼ苦行

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

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宇宙ステーションに行くまでの画面を満たしている郷愁の念にグッとくるものの、ハリー(のコピー)との邂逅以降必然性を感じないシーンが続くなあと思っていたら終盤でその理由がわかる。とはいえ画の強さは(特に中>>続きを読む

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

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前半の影、霧、タバコの煙だけで100点(サムライとほぼ同じ!)。後半は明るすぎるところもある。圧倒的強度を持つ画面に刻み込まれる郷愁、後悔の念。

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

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タランティーノはメルヴィルが好きらしい。どこに彼へのオマージュが捧げられているのかを確認しようと思い、改めて見たけれど品がなさすぎてかなり厳しかった。ショットにこだわってる感じもしないし、映画を簡潔に>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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屍をパンしながら撮るのではなく、一度に全体を収めてしまう冒頭のショットによってこの映画の快活さ(裏切りなどあろうはずもない)が保証されている。ルーの家の窓を通して二人が距離を近づけるショットを前半に提>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

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パク・チャヌクの倫理まで踏み越える残忍さはリンチとかタランティーノとかのそれとは一線を画してる印象。それはそれとしてパク・チャヌク映画の手のショットはどれも流暢でハズレがない

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

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色彩と光におおっと思わされることはあるものの全体的に期待しすぎていた感は否めない。ラスト15分位は良い。モロッコって結構魅力的な街だけどショットたり得ないのはどうしてか…

影の軍隊(1969年製作の映画)

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面白いけどアンリ・ドカエのカメラワークに比べるとかなりの物足りなさを感じる

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

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あれほど素敵な結婚を誓いあった相手がアヘン中毒で目も当てられない姿になってしまうとは…

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

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コッポラにストラーロの組み合わせと聞いて見ずにはいられなかった ヨーロッパのミニマルな景観を洗練させる撮影だけじゃなく戦場のスペクタクルをより爆発させる撮影もできるとは恐ろしすぎる。ストラーロの撮影な>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

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痛快!最高!役者がいいと一つのショットがグンと生き生きするなあ

ザ・キラー(2023年製作の映画)

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まあまあ面白いんだけどテクノロジーとセリフが余計すぎる 殺そうとするとこで頭で考えすぎでしょ あとスミス… 色々とサムライをリスペクトしてるっぽいとこがあると考えられなくもないけど、メルヴィル映画の犯>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

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スペクタクルなガンアクション面白いけど好みかと言われると…どこかで西部劇的なミニマルさを望んでいるのかもしれない

さらば友よ(1968年製作の映画)

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カッコよすぎて心が完全に少年に戻ってしまった

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

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取り調べシーンのコントラスト。面白い白黒映画と最後の粋さは「地下室のメロディー」と似てるかも?どちらもエレベーター

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

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めっちゃむずい!ウェス・アンダーソンのメタが可愛く思えてくる

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)(2022年製作の映画)

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ハイコンテクストを極めているジガ・ヴェルトフあたりを解説してくれるのめちゃくちゃありがたいけど、どうしてオリジナルの再現映像みたいなの入れたくなってしまうのか…インタビューとアーカイブ映像だけで良くな>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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つまんね〜イライラさせる天才のモーリー、安っぽいストーリー、これを撮らなければという決意が見えてこない画面の連続…これが映画である意味とは??というかこれは映画ではない