ジョンマルコビッチ総統さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.7

良質なサスペンスにしてヒューマンドラマ。美しい東海岸ノースカロライナの湿地帯に住む美しい娘カイアの生い立ちと、街で起きた殺人事件を結ぶものとは。

偏見と無関心、人情や恋慕、裏切りや孤独の中で強く成長
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グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

3.8

ぶっ飛びDJ・クロンナウアがホーチミンにやってきた!彼のマシンガントークにGIたちも英語学校の生徒たちも大爆笑!

ロビン・ウィリアムズのハイテンションなトークと陽気なアメリカンナンバーが流れるベトナ
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.5

日曜の夜。
毒々しくて甘ったるくてすぐ味がなくなるアメリカのチューインガムみたいな映画を肴にビールを一杯。
軽くて体に悪いチーズ味のスナックを食べてもうお腹いっぱい。

これは売れるよねのカラフル&ビ
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永遠の0(2013年製作の映画)

3.6

岡田准一が主人公の宮部久蔵を演じた特攻をテーマとしたヒューマンドラマ。
宮部が主人公でありながら、その人物像を周囲の人物評から探っていく物語。
演出が少し過剰で、物語に劇くささが若干出てしまっているの
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オーディション(2000年製作の映画)

3.3

怖いと噂の映画を鑑賞。
ミザリー系のヒトコワ系。痛いの苦手な人は要注意。

怖くはないが、映像の恐怖の追求の仕方は面白い。ただストーリーが整理されてはないので見辛くはある。

エンディングが謎にオシャ
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.0

パイレーツオブカリビアンの続編。
敵の魅力の薄さ、ヘンリーの活躍の薄さ、キーとなるバルボッサのスポットの薄さ、ヒロインの活躍と成長の中途半端さ、謎や島の不気味さの欠如など、パイレーツとしてはつまらない
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パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉(2011年製作の映画)

3.5

三部作が終わって惰性のように始まった新シリーズ。とはいえ天下のディズニー、面白くないわけがない。

特に人魚の入江の不気味さは、一作目を彷彿とさせる不気味さでとても良かったです。(デップ氏の裁判が少し
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俺は、君のためにこそ死ににいく(2007年製作の映画)

3.4

終戦記念日は太平洋戦争関係の映画をと思っているので、今年は知覧の映画を。

特攻隊の基地知覧の食堂のおかみさんと蛍のあの有名な話を元に石原慎太郎プロデュースで作られた映画。一人一人に人生があり、その若
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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視聴後、映画館を出て夜風にあたっていたとき、突然涙が溢れ出てきた。
映画のドラマに感動した訳ではない。
宮﨑駿監督という一個人の抱え続けていたであろう想いを見てしまったからだ。そして、この子供の頃から
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リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

3.6

茹だるような暑い日は南の島の海を観たいなと思い、久しぶりに鑑賞。

スティッチのキャラクターやデフォルトされたデザインやキッズチャンネルでの続編の影響で、子供向けムービーのイメージが先行したがちだが、
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カーズ(2006年製作の映画)

3.6

カーズはトイストーリーとニモに並ぶ個人的ピクサーの傑作だと思う。
マクイーンの成長物語であるストーリーは、その点でトイストーリーのウッディの物語とテーマを同じくしているが、リーダーシップと友情を中心と
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

人形やロボットが自分の意思を持って人間に反抗するという人形スリラーの王道。
ミーガンが絶妙に気持ち悪く、なかなか面白い。

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

3.4

見やすいホラー。
程度に不気味で、小気味良いラスト。
子供が守られるだけでなくしっかり活躍するのは良い。

サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

3.5

文化大革命時代のノスタルジックな中国の農村を舞台にした巨匠チャンイーモウの青春映画。
英雄などの武侠スペクタクル映画で一躍知名度を上げた監督だが、わたしは本作や「初恋のきた道」のような素朴でノスタルジ
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

鬼才ドラマの映画化。
本物のルーブルで撮影したという映像は豪華で、主演二人のファッションも相変わらずおしゃれで美しい。過去への邂逅シーンは端唄と現代音楽とのマリアージュが良い味を出している。
あの短い
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.4

怖いと評判のサスペンスホラーの古典。
噂に違わぬ恐ろしさ、ストーリーの面白さ。エクソシストといいホラーは結局直球でくる古典が一番怖いのかもしれない。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

希望いっぱいでロンドンの都会に出てきた少女が夢の中で出会う恐怖を描いたスリラー映画。
キッチェでポップな60年代回帰のノスタルジーを売りにした映画かなと見せかけてサスペンス展開からのあの結末。

とて
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犬王(2021年製作の映画)

3.6

本格的な芸能の黎明期である南北朝時代を舞台にした物語。
湯浅監督らしい外連味たっぷりの映像は、松本大洋のデザインの良さも相まってとても素晴らしい。
ショーのシーンの新しさ、森羅万象の表現の斬新さ美しさ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.7

マンマミーア!

任天堂とイルミネーションの渾身のキッズムービー。

誰もが知ってる曲のアレンジや裏技など。
マリオをプレイしたことがある大人はニヤニヤ。世界観にもワクワク。
途中で一回世界観がマッド
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

まさにアニメ映画の革命。

単発映画として再構築された漫画のクライマックス「山王戦」。
脚本の面では、視点を宮城リョータに移し、彼を主役に試合を描いていることが既読者にも新鮮であった。
リョータは原作
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

最高のB級アクション映画!!
いやー、楽しかった。マシマシなエセ日本描写の胡散臭さも良いし、キャラも濃い濃い。アメリカ映画だから出来るこのハチャメチャ度合いもGOOD。
ちなみに原作は伊坂幸太郎だから
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.5

映画の宣伝をリアタイで見た時はちょっとアメリカンが考える日本と武士道なんでしょ?と全く見る気無かったのだが、なかなかどうして面白かった。
勘違い部分も、そうと分かってみれば微笑ましく気にならない。
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少林寺 木人列伝(2021年製作の映画)

2.8

香港カンフー映画でお馴染みの方世玉か主人公の中国映画。
本作はアクションシーンはあるもののCGに頼りすぎており、カメラワークもふらふら、往年の香港カンフー映画のアクリョン俳優たちの肉弾の迫力と撮影技術
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

3.8

スピルバーグ監督の技巧の光る名作にしてひとつの到達点ではないだろうか。

素晴らしかった!

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.5

サクサク進む冒険譚。
CGもド派手で迫力も満点。
よくみるとアクションも凝っている。
筋はアドベンチャー映画の王道でひねりはないけど、金曜の夜はこういう映画が最高。

ブラック・シー(2014年製作の映画)

3.3

金塊を狙う話は大体面白い。
ジュードロウのキャラがまた泥臭くていい。

神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.5

夢枕獏の原作を映画化。
指先の、道具を使う、ひとつひとつの作業の美しさが印象的な作品。
日本ではあまり見ないタイプのアートワークも新鮮で面白かった。
山々の美しさと物語の淡々とした無情さがよく描かれて
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銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

4.8

宮沢賢治の代表作のひとつにして、個人的には日本文学の最高峰だと思っている名作『銀河鉄道の夜』。
これは単なる映像化ではなく、この稀代の難解さと不可思議さ、美しさを持つ原作を、圧倒的なイマジネーションで
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.4

ノーラン監督の第二次大戦を描く戦争映画。
3つの時間軸を同時に動かすという挑戦的な作風。
流れる時間が違うのである時間軸の場面で別の場面のその後が分かるようになっている。
が、正直だからなんだという話
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.3

北朝鮮の強制収容所に連行された人々を、脱北者たちの証言を元に映画化。
北朝鮮の真実を写すドキュメンタリーに留まらず、作劇の面でも骨太で伏線もしっかり練られており、ラストまで観て、真っ直ぐさと技巧をどち
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エヴェレスト 神々の山嶺(2016年製作の映画)

3.2

エヴェレストに挑む男たちを描く日本映画。前半の羽生の姿を追い深町が取材をする人物像の掘り下げパートはなかなかに面白かったが、後半が駆け足で残念。
なぜ山に魅せられるのかを、映画ならではの視覚で表現する
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プロジェクト・イーグル(1991年製作の映画)

3.7

おもろー!

インディージャッキーとポンコツ美女3人。
ケレン味たっぷりのアクションは楽しく、3Dな舞台や強風を使ったのシーンはアイデア勝利で大爆笑。

正月映画はこういうのでいいんだよ。