ジョンマルコビッチ総統さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

リトル・ブッダ(1993年製作の映画)

3.2

ブッダの物語と現代が交差する幻想的な映画。ブッダがなぜかキアヌ。

坂本龍一の劇伴が良い。

全体的にラストエンペラーの方が良い。

グリンチ(2018年製作の映画)

3.0

CGはとても素敵。
クリスマスの雰囲気が堪能できる。
キャラクターもかわいい。

ストーリーはもう少し作り込みがあればよかったなぁ。ナレーションの多さは無粋だった。

洋さん目当てで吹き替えで見たが、
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.2

今敏監督の知る人ぞ知る名作。
現代の東京のその底辺を舞台にしたファンタジーなんて前代未聞ではないか。
愛と友情と涙と酒と辛気臭さとしみったれた泥臭さ。それらが繊細なアニメーションに乗ることで表現される
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.7

よかったなぁ。
かつての釜石の町を舞台とした心温まる物語。繊細で丁寧なアニメーションが素晴らしい。
小学生というのは意外と冷静に大人の社会を見ているものだ。

仮面病棟(2020年製作の映画)

3.0

坂口健太郎主演の医療?サスペンス。
ご都合主義が目につく脚本は、題材のわりに若くて軽め。

何も考えなければ楽しく観られる。

ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.5

今年のハロウィンは念願のビートルジュース。80年代アメリカの雰囲気がもうたまらない。出てくる死者たちもバラエティ豊かで、なぜかキャラ名が出てくる演出やアメフト部霊たちなどシュールでブラックで、怪奇で愉>>続きを読む

ハロウィン(2018年製作の映画)

3.2

ハロウィンといことで、ブギーマンを。
最近の被害者は強い強い。

いい具合にハロウィンの雰囲気を味わえた。

小さいおうち(2013年製作の映画)

3.4

中島京子原作。戦前〜戦中の中上流階級を舞台とした人間ドラマ。それぞれの秘めた恋は決してドラマチックにしすぎず、だからこその詩情がある。久石譲のメロディがノスタルジーを掻き立てる。
個人的には、原作にあ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.2

世界同時発売のために軟禁される翻訳家たち。そして起きる事件。
面白い設定の映画だった。

悪人(2010年製作の映画)

3.4

昨今邦画がダメと言われるが、人間描写においては(ちゃんとした)邦画が外国映画に劣るとは全く思わない。むしろその言葉にしない繊細で奥ゆかしい演出は抜きん出ているとさえ思うと本作を見て再確認した。

妻夫
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.5

エンタメ寄りのノアール作品。
鈴木亮平の怪演が光り、松坂桃李が前回に引き続き迫力のある良い演技を見せる。
戦後から続く広島の街の独特の生い立ちをからめつつ役所広司をはじめとするベテランの抜けを勢いのあ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.3

話題となったノーラン監督作品。
斬新な設定で映像が面白い。ストーリーは初見のためそれほど面白味は感じなかったが、設定を理解しきれてなかったためなので、きっと見れば見るほど面白いのかもしれない。

が、
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ミスト(2007年製作の映画)

3.8

有名なオチの傑作ホラー映画。
霧によって作られた密室空間と、得体の知れない怪物の恐怖、追い詰められて恐怖に取り憑かれた人間たち。
散りばめられた信仰のモチーフと霧の絶望感。
素晴らしい!

グッドナイト、マミー(2022年製作の映画)

3.4

あー、リメイク先に見てしまった!
そしてネタバレアウトな映画だった!

雰囲気はgoodだが、わかりやすすぎる伏線と分かりにくい箇所があり、最後が一度視聴ではややもや。

いいサイコスリラーでしたが、
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ザ・ボート(2018年製作の映画)

2.9

主人公間抜けだなぁと思ってみていたが、不可抗力だったのね。

最後にいくにつれて面白くなってくる。
クラバウターマンというドイツの船霊の話を思い出した。面白い作りのスリラー。

それにしても海の男のス
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ファイナル・カウントダウン(1980年製作の映画)

3.5

現代米空母が太平洋戦争開戦前夜の真珠湾にタイムスリップするSF映画。
本作にインスパイアされたであろうかわぐちかいじの「ジパング」同様、最新技術による歴史への介入の是非を主題としている。

なかなか面
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エコール(2004年製作の映画)

3.8

森の中の全寮制の少女たちの謎めいた学校を舞台にしたフランス映画。
森の緑、古めかしい館、そして美しい少女たち。彼女たちのイノセントな煌めきを一瞬たりとも逃すまいとするようなカメラワークには執念すら感じ
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ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.2

この映画のために禿頭を披露したジョニー演じるデュークとベニチオデルトロ演じるゴンゾーの二人の最高で最低にイカれたトリップ映画。
テリーギリアム監督作品。
暴力とドラッグのめくるめくグロテスクな悪夢とサ
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カウントダウン(2019年製作の映画)

2.8

現代らしいアプリを題材にしたホラーサスペンス。
サクッとスナック感覚でハラハラドキドキ。主人公の人が美人。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

サマウォ以降細田作品は全く冴えずどうも好きにならないのだが、次こそはという気持ちで今回も新作鑑賞。

最初のUとの出会いから竜が出現する前までは、少女が自分を認め直す物語として丁寧に描かれていた。その
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マスク(1994年製作の映画)

4.3

世の中には、吹替で見た方が楽しい映画というジャンルがある。

ジャッキー映画とマスクはその典型。
どんなに気分が沈んでいても、半強制的にぶち上げてくれるパワーを持ったコメディ映画。

K2 初登頂の真実(2012年製作の映画)

3.0

世界第二位の標高と最も険しく死亡率の高い魔の山カラコルム山脈のK2(チョゴリ)の初登頂を描いたイタリア映画。

ドキュメンタリー風に地道な登山の工程を淡々と描いているので、好みは分かれる。
そのなかで
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追憶の森(2015年製作の映画)

3.4

青木ヶ原の樹海に自殺に来たアメリカ人のアーサーが、森の中で両手に傷を負ってボロボロのサラリーマン姿の渡辺謙に出会ったー。
傷だらけ(物理)のおじさん二人が樹海で迷子になって彷徨う映画。
しかも樹海の大
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天外者(2020年製作の映画)

3.0

全体的にストーリーに山がなく淡々としていて記憶に残るシーンがない。
また時系列や場所の演出も分かりづらい。
また演者の演技の大仰さや拙さが気になった。ただ、三浦春馬の表情の演技に関しては後々の中年以降
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シャッター(2008年製作の映画)

2.7

タイのホラー映画「心霊写真」のアメリカリメイク。もともとのストーリーが面白いのでこちらも楽しく見れる。
欧米とアジアのリアクションの違いが顕著。

ザスーラ(2005年製作の映画)

3.7

超おもしろーい!!
ジュマンジの二番煎じかな?と思って観てなかったのを後悔した。
ずっとハラハラ、たーのしー!

海角七号/君想う、国境の南(2008年製作の映画)

3.2

台南の小さな漁村恒春と日本を結ぶ手紙と、若者の恋と再生の物語。

セデックバレ、KANOで知られるウェイ・ダーション監督作品で、やはり日本語、台湾語、中国語が作中登場し、文化を重んじる姿勢や言葉の使い
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耳をすませば(1995年製作の映画)

4.8

スタジオジブリの故・近藤喜文監督の名作青春映画。
柊あおいの原作の少女漫画(こちらもとても素敵)を映画に落とし込み、東京郊外の多摩に暮らす中学生の少女の思春期の心の動きを繊細に描き出している。

思春
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草原の実験(2014年製作の映画)

3.8

ものすごい映画を観てしまった。

カザフスタンの大草原を舞台に、全編セリフなしで作られたロシア映画で、その1カット毎の圧倒的な映像の美しさ、詩情、少女(ものすごく美しい)の揺れ動く繊細な心情の表現に息
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ビルマの竪琴 総集編(1956年製作の映画)

3.4

本夏の戦争映画2作品目。
タイトルと「水島」「埴生の宿」のキーワードだけを知っていた作品だが、やっとみることができた。
凄惨を極めたビルマ戦線で、水島が何を思い何を決意するのか。
モノクロの世界は乾い
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ひめゆりの塔(1995年製作の映画)

4.0

終戦50年で製作された沖縄戦と学徒として従軍した女学生たちに題材に取った戦争映画。
高校時代の修学旅行前に本作とナビィの恋を鑑賞、当時はひたすら恐ろしく目をつぶりながら観た記憶がある。
蒸し返すような
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春を背負って(2014年製作の映画)

3.2

本日が山の日だったので。
劒岳点の記から木村大作監督つながりで鑑賞。
自然の厳しさと雄大さ、その対比としての小さな人間という劒岳の視点とは代わり、その小さな人間の営みの温かさと尊さに焦点が当てられた本
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劔岳 点の記(2008年製作の映画)

4.3

明治39年。前人未到の劒岳の観測登頂という大事業に臨む主人公たちの物語。

古くは修験道・立山信仰の地であり、信仰の上でもその険しさにおいても未踏の地であった劒岳。
吹雪、絶壁、圧倒的な大自然と、対比
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.0

ヒューマンドラマ。
綾野剛がかっこいい。

展開や舞台の違和感は多分にある。