Eryyy678さんの映画レビュー・感想・評価

Eryyy678

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ソルト(2010年製作の映画)

3.3

スパイもの。

ストーリー上、微妙にわかりにくい部分が多く、それは意図的にしてるんでしょうけど、肝心のストーリーのほうにあまり惹かれなかったので、まあ別にどうでもいいか、といった感想しか抱けなくなって
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リターン・トゥ・スペース(2022年製作の映画)

4.3

″人類はピラミッドの作り方を忘れ、ローマの水道技術を忘れ、そして月への行き方も忘れてしまった″

火星を目指す男、イーロン・マスク率いるスペースX。国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送り込むという、民
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

淡くて暖かくて哀しくて、やっぱり淡い。 

苦しさの中に、余香のように優しく包まれる感動には、多くの言葉はいらない。

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

「英雄」とまで謳われ、イラクで200名近くを殺害した実在のスナイパー″クリス・カイル″を描いた本作。

アメリカのエリート兵クリス・カイルの視点で描かれるので、感情移入からアメリカ側を応援したくなるよ
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.7

主役エルヴィスの影には、彼をスターとして引き立てたトム・パーカー大佐という人物があった。それはわかるのですが…トム・パーカー大佐の映画なのか、エルヴィスに焦点を当てた映画なのかぼやけてしまい、いまいち>>続きを読む

8 Mile(2002年製作の映画)

4.0

誰しも名前だけは知ってるであろう有名ラッパー″エミネム″の半自叙伝的作品。
演技のほうはともかく、作品の肝であるラップバトルは、本業なだけあって耳にすとんと落ちてくる乗りの軽快さと心地よさ。

主人公
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.4

無差別殺人鬼にヤクザの親分が襲撃された。ヤクザの男は犯人を見つけるために、刑事と手を組むというのがおおまかなストーリー。
バディものとしてはさしたる新鮮味もなかったけれど、実際の事件を元にしているとい
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

エルトン・ジョンの人生を、往年の彼のヒットメドレーソングに合わせてミュージカル風味にしたような映画。
音楽家として成功を収める一方、愛情に飢えるエルトンの苦悩が映し出される。

ゲイであることの生き辛
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.4

哀しいけど、どこか暖かい物語。
エンディングでじわじわと感動が押し寄せてくる作品でした。

朝鮮戦争を生き抜いた元兵士で、自動車整備工として生きてきたウォルト。人付き合いも限定的で、気難しい性格の偏屈
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.8

17世紀。
日本で消息を絶った、キリスト教イエズス会のフェレイラ神父を探すために、日本へ渡るイエズス会司祭のロドリゴとガルペ。
彼らは日本人協力者″キチジロー″の案内で長崎へと潜入する。

二人はその
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.5

舞い散る桜の花びら、虫の声に包まれる自然。黄昏の遠景、夜空の星々。
一瞬一瞬のカットが美しく、瞬きも勿体ないほど。一秒一秒を大切に、と言われているような気がします。

少年少女のセンチな感情の機微に、
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.8

タバコに女に、車。
時代の世相が白黒フィルムの中に圧縮されているようで、まさに雰囲気を味わえと言わんばかり。
話の起伏は抑えめで、本格的にストーリーが動き出すのは終盤。
会話中心のストーリーラインは、
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.3

会社を買収して、解体して売り捌く実業家の男(リチャード・ギア)が、フッカー(売春)を生業とする女(ジュリア・ロバーツ)と関わっていくうちに、その心の在り方や考えも変わっていく。

人も、モノも、金で買
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.5

どこかで見たような世界観に、ありきたりなストーリー。
登場人物の描写が乏しいのか、主人公たちの行末に興味が持てない。
宇宙規模の世界観は、ロケーションごとの多様性やわくわく感というものをさして感じられ
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ロイドの万能さと、ヨルの最強ぶりと、アーニャの顔芸。

わりと大人しめな前半パートと、気合い入りまくりの戦闘後半パートのギャップが凄い。
コメディほのぼのタッチな雰囲気に水を差すような、敵役ボスの非情
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.7

動物達のキャラは時にコミカルに活き活きと描かれるのに対して、人間キャラの地味さ。かと言って人間ドラマに厚みがあるかといえば、描写の希薄さが目についてしまい、感情移入が出来ない。

「願い」を預かるにし
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

規模感が凄いのはわかるのですが、エンタメ寄りでもなく歴史スペクタクルとしては微妙。その割に人物描写はどこか淡白で「熱」を感じられない。しかしまあこの地味さが、虚飾に色付けされた英雄譚ではなく一人の「人>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「特攻」と言う名の美しさと、その呪い。
されど人々は死の散華に、夢を見るか。

タイトルもそうですが、その内容と併せてどうしても「零戦」を連想せずにはいられませんね。そしてこの映画は「ゴジラ」であり「
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(2023年製作の映画)

4.1

もうちょっと硬派な映画かと思いきや、かなりユーモラスな映画でした。少なくとも前半部と後半部で抱く作品のイメージがかなり異なる。人間味に溢れた登場人物達が、血生臭い殺生の世界で爆ぜるさまは、悲壮さよりも>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.9

ミズ・マーベルドラマは未視聴ですが、総評としては、主要キャラ3名のやり取りやアクションシーンは良かったです。とはいえドラマ性は希薄というか、なんか色々やってたらいつの間にかクライマックスという印象でし>>続きを読む

ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公が投獄されたのは、これはこれで自業自得感があるんだけど、トルコ司法の不透明さや(外交的問題も孕んでいたかもしれず)刑務所管理の杜撰さもあり、やはりそちら側に肩入れも出来ず。客観的にみれば主人公も>>続きを読む

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ディズニー作品にしては珍しく「外側」の世界への冒険は行わない、箱庭的な世界観の中で繰り広げられるストーリー。
ファミリア(家族)というテーマがゆえに、内向きな題材になることは必然とも言える。魔法という
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

″映画史無敵列伝の中に、アアタミ・コルピが新たに追加されました″

無敵の兵士が、ナチス相手に死闘を繰り広げる。主人公の強さ、そのステータスがもはや肉体的タフネスさに全振りされており、満身創痍で敵に立
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.9

心の中に錨が下ろされたような、そんな映画でした。製作者が、本当に作りたいものを作ったんだなとわかる、魂のこもった映画とも。

もう序盤から不穏な雰囲気しか漂っていないが、安心と信頼のスコセッシ作品。
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.3

冷たさと、暖かさが心地よい映画。

悪人は罰を受けなければならない。
やっていることは真新しさもなく単純なんだけど、この単純さが逆に新鮮さを感じさせる。
逆にいえば、描写力と魅せ方が丁寧ならば、変に趣
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.5

全ては報い。報いは成され、そして報いは防げるか。

ジョン・ウィックを狙う「首席連合」なる組織との直接対決。
もうこれ撮った後に死ぬつもりなの?と思えるような各国アクションスターが集う戦闘シーンは、ジ
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.9

トリックや犯人に関しては、そこまで意外性はありませんでした。
ヴェネチア+ホラーテイストな題材は良かったかと思いますが、屋敷屋内という限定的な空間ばかりにあって、も少し旅情に浸れるような映像が観たかっ
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.8

怪獣映画なのか鮫映画なのか、果てはジェイソン・ステイサムのアクション映画なのか。なんだったらジュラシックパークも入ってるかんじ。
ごった煮な要素をアクションの強引な迫力とノリで進めていくのは、もはやジ
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バービー(2023年製作の映画)

3.9

バービーランドがメインなのに、バービーランドパートの方が退屈でした、個人的には。
おもちゃの世界で生身の人間がおもちゃを演じているという違和感をどう脳内で処理するかという問題は置いといて、男性社会とそ
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プリンス・オブ・エジプト(1998年製作の映画)

4.4

古代エジプト。
奴隷として使役されたヘブライ人の辛苦の歴史、もとい旧約聖書の「出エジプト記」のアニメーション作品。

太陽注ぐエジプト世界の魅力と、その背後にある滲み出るような人々の苦しみの足跡。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

世界が暴走してしまうのは、世界に生きる一人一人が、考えることをやめたから。あるいは、最初から考えることすらない。
なぜ私達が人間であり、この世界に生きているのか考えること。思考、あるいは心か。この授か
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.1

連結器がこれほどハラハラさせるアクションも、久しぶりかも。

映画業界も、AI利用が生身の人間の「仕事を奪う」として物議を醸していますが、あくまで生身のアクションにこだわるトム・クルーズという存在が、
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.4

それにしても紫の雨って、魅力的。

マルチユニバースという前作からの世界観は踏襲しつつ、コミック的なオノマトペ、そしてグラフィックアートやらAIアートやらがミキシングされたような映像表現は、前作にも増
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.7

″運命のダイヤルが回る時、運命はどこへ向かうのか?″

まさにインディ・ジョーンズ作品の集大成という気がしました。
かなり振り切った超展開でもありますが、前作も大概超展開だったので、そこは素直に受け入
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.7

全体的なテンポは悪くなく、アクションもカーチェイス越しのフェンシングなど趣向が効いていて楽しめる反面、世界観がSFチックすぎてちょっとついていけない面もありました。まあこのシリーズ、元々非現実的な要素>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.1

#NotMyAriel騒動から、色んな意味で注目されてしまった本作。

私の所感として、この映画のアリエルは、まずアニメ版のアリエルの見た目とは明確に似ていないと思います。

しかし私はこの実写版が好
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