Jasminneさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

ヒポクラテス(2014年製作の映画)

4.0

この前の前に「ミスターX レオス・カラックス」を見た。それが131。
この前に「ラルザックの羊たち」を見た。それが132。

ヒポクラテスがつく映画はどれも佳作だね。これも若手の葛藤がよく現れていて青
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日本橋(1956年製作の映画)

2.8

扱いに困る作品。絵は綺麗なのに人間関係が現代の感覚で見てしまうのでどうしても苦しさばかりが募る。

130

ニッケルオデオン(1976年製作の映画)

3.5

ニッケルオデオン、スポンジボブスクエアパンツじゃない方。アメリカ映画界のネガティブなところをこれでもかと盛り込んでドタバタコメディとしても私好み。

129

バグダッド・スキャンダル(2018年製作の映画)

3.4

お恥ずかしながらoil for food というイラク支援のプログラムのスキャンダルを知りませんでした。
ネットでイラク スキャンダル 国連と検索するとNHKの特集とか出てくる。
不正に動いた金、その
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.1

主人公が頭の悪い殺人鬼で途中で嫌気がさした。
実話よりも創作の殺人鬼のほうが頭が良かったりして創作物が実話を超えるというのはこの作品に該当するだろう。

127

ルル・オン・ザ・ブリッジ(1998年製作の映画)

3.1

90年代に見ていればそのセンスなどに唸ったかもしれないけど今みると全体的に古い。鮮度が落ちている。
ポール・オースターは新潮文庫から出ていたから以前は好んで読んだけど今はもう読もうという気にならない。
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

5.0

見ている時に沖縄人が言葉集めをして母語を守ろうとする姿に思いを馳せました。

弾圧シーンはくどくなくて良かったです。弾圧シーンがくどいとしんどい。
人間ドラマとしてもすこぶる良かった。

セデックバレ
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

2.4

気持ち悪い男を描かせたらホン・サンスの右に出る者はいない。しかも本人、それが気持ち悪いと気づいてないんだからアッパレ。

124

炎上(1958年製作の映画)

3.9

白黒のたまらない映像美。
小説よりこちらのほうがよくできてるんじゃないか。小説はもっと三島の追求する男らしさが前面に出てるけどこちらはそれをチラリズムにしていやらしさを中和させている。
また三島由紀夫
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ダーク・フェアリー(2011年製作の映画)

3.2

刃物悪魔も怖いけどサリーに無関心な生みの両親も相当ホラー。
あの建物を買って元の形に時代性を考えて修繕して住むなら学者として建物のバックグラウンドくらい調べるよ。
キムにそのへんの出番を譲った形になっ
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私の20世紀(1989年製作の映画)

4.2

良作。ハンガリー映画はたまに見かけるけど日本にたくさん入ってきてるわけでもないから見かけたら鑑賞するようにしている。
それにしても全く別の人生をあゆむ双子の姉妹が主人公。
女性の人権のために闘うシーン
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ロイヤルコーギー レックスの大冒険(2019年製作の映画)

3.2

犬が好きな人にはたまらない。犬ってそれをやるよ、これもやらかすよっていうのを次々繰り出してきて楽しい。
幸福の基準が違う人を陥れようとしてもダメ、ムダ。自分を生きろと言うメッセージも良かった。

11
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乾いた花(1964年製作の映画)

3.3

日本には見えない街並みの映し方。うまい。
作品としてはクライムサスペンスで主人公の心のひだを追うもの。石原慎太郎原作だが読む気はしない。
高度成長期の日本の飲み屋の雰囲気とか今では失われつつあるものだ
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私のニューヨーク(2018年製作の映画)

3.0

病気の告知を受けてからの動揺は「5時から7時までのクレオ」と同じなんだけど全然シニカルじゃない。
自分がもし病気の告知を受けてそれを受け入れるまでのシミュレーションができる。
うーん、死にたくない。
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.3

これを超える原作忠実度の高いものは見つからないと思う。
友人は映画館で見たと言っていて二度驚いた。


116

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.0

2020年1月の録画を溶かしました。
フランソワ・オゾンは好きだけどこれはイマイチだった。原作にも興味が湧かなかったし。役者のルックスはすごくいいし、住んでいるアパートもうらやましいほどの広さと本棚で
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.0

対米従属が結局根本的な討論のテーマであったという評価でそれはそうであろう。
しかし、会場には女性の姿はほとんど見られず、対米従属の前に起きたアジアと日本の関係とはなにかについては何も触れられず何ともナ
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.5

見るたびに真ん中あたりでうたた寝してしまうがやっと完走できた。
現代史の超重要な朝鮮戦争の映画でも寝てしまうのだから人というのはマヌケである。私のことです。
ところどころにある友情には喜びを見出すこと
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.4

私から爆笑を搾り取っていく演出。
テレビドラマ1990年版の方が私には怖い。ペニーワイズの情緒不安定さなら1990年が上。
本作は大人になるまでは虐待から逃げること、大人になって闘えるようになったら闘
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レディ・マエストロ(2018年製作の映画)

3.8

うわー、指揮者というタイトルをレディマエストロとジェンダーを前面に出してどうするの?女性というセックスを理由にジェンダーという不利益を蒙ったのに、なんて酷いタイトル。
作品の内容や最後のグラモフォン誌
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越前竹人形(1963年製作の映画)

3.8

水上勉の世界そのまんま。
飢餓海峡にも他の作品にも共通する水上勉の視点。
望まない妊娠と中絶の決定権のなさという今でも同じ問題を日本は維持している。
作品の舞台は70年前なので法改正も意識も制度もその
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キリングフィールド 極限戦線(2019年製作の映画)

3.3

ジョージア(グルジア)のロシア兵がやってきた村の話。この作品ではどう見てもロシアは侵略者。
グルジア側からロシアに入り込んだというのを描いてないので。というかそういう事実はあるの?国際社会はロシアのグ
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オペレーション:ウルフパック(2019年製作の映画)

3.0

トルコ側から見たシリア国境のテロとの戦いの話。
トルコ側から見たものでテロリストが誰なのかちょっとよくわからない。ぼかしてある。
実際にあった出来事をモチーフにしているがトルコ側の兵士の日常とかちゃん
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昼下りの決斗(1962年製作の映画)

3.0

宗教に厳格な父から逃げるのに結婚を選ぶけど、結婚はなんの問題の解決にはならない。問題が増えるだけ。
岩山で撃たれた人が崩れるように倒れるシーンは暴力描写そのものより暴力描写であった。
お見事。


1
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.0

陸に上がるアクアマン。ベタとか熱帯の魚のような人達がたくさんたくさん。
やはりコハダじゃだめですかね?
環境問題なども盛り込んであってアメコミを見ない人にも伝わる内容なのは好感が持てる。
私はアメコミ
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.2

RBGの子ども向けの伝記を読んだけど断然こちらの映画の方が情報量が多い。
アメリカは憲法に男女平等を記載できていないけど、RBGが性別による給与格差は差別であると法的手続きに奔走したのは感謝してもしき
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EXIT(2019年製作の映画)

4.0

4月末でWOWOWの配信が終わるから何となく見てみたら別格の面白さ。
面倒な家族と過ごす面倒な非日常の母の古希のお祝いに、それより酷い非日常のテロルがやってくる。
くだらないパニックムービーと軽く見て
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.4

面白かったけど思うことがあって点は辛め。
エジソンがクソみてーなケチな悪人だというのはよく知られているのにプロデューサーのワインスタインが中和されたエジソン像を要求したからそこまで悪い人に見えなくして
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お吟さま(1978年製作の映画)

3.8

千利休がなぜ自害させられたのかに迫る歴史ミステリであった。
前情報なしに見始めてじゅうぶん楽しめた。
中野良子が世界の中野であったのはわかる気がする。極東の島国に誰かほかの国の人が抱く憧憬を感じさせる
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