Renkonさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Renkon

Renkon

映画(491)
ドラマ(3)
アニメ(0)

トラック野郎 度胸一番星(1977年製作の映画)

4.0

「よぉうし、一番星。一世一代のスピード違反だ!!」

喧嘩は強いが女にゃ弱い。
お馴染み、菅原文太主演「トラック野郎」の第5作目。
定型パターンを裏切ったと思いきや、うわぁ思った以上に悲しいお話。
>>続きを読む

カンフー・ジャングル(2014年製作の映画)

3.7

硬派度120%のカンフーアクション!
トップ級武道家の命を次々と狙う武闘派殺人鬼と、彼を逮捕するため獄中から招聘された最強カンフー使いのお話。

拳術•蹴術など、その武道家の得意とするジャンルであえて
>>続きを読む

メルシィ!人生(2000年製作の映画)

3.6

ジェラールド•パルデューのオモチャっぷりは、中島貞夫作品の室田日出男とかなり被る。
ちなみに「コンドーム」の1番好きな俗称は「サック」だ。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.7

ともかく長ぇよ!と思ったけど面白かった。
仕事を潤滑させるためにもうガンガン酒。セックス&ドラッグ。ガンガンイこうぜ。
「レクイエムフォードリーム」程のドラッキー感は個人的に味わえなかったが、集団でわ
>>続きを読む

魔の刻(とき)(1985年製作の映画)

3.0

「夜叉」と同年に公開された降旗監督作品。
岩下志麻と坂上忍が近親相姦の関係に悩む母子を熱演。
打ち上げられた魚を下敷きにしながらの2人の濡れ場は特に衝撃的!
が、作品自体はあまり肌に合わず。
やっぱり
>>続きを読む

夜叉(1985年製作の映画)

4.6

かつて「夜叉」という異名で恐れられていた男の現在の葛藤を中心に、大人の男女の情感をアダルティに描いた作品。

「家庭を持つ健さんへの違和感」それこそが、本作の肝のように感じる。
ヤクザから足を洗い、小
>>続きを読む

岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.7

「霊なのに霊らしくない」っていう設定が「あたりまえにいる存在が突如消えてしまうかもしれない」という恐怖心を一層掻き立て、のどかな画も多い中で終始緊張感がまとわりついていた。

もう本当の終わりかもしれ
>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

4.2

モテキも恋の渦も大好きで、東京タイアップデートを毎月欠かさず読んでる僕としては期待せざるを得なかった作品。
さすが大根先生、期待を裏切らないぜ。

とはいえモテキほどの大根節は控えめ。
それが今作では
>>続きを読む

エロスは甘き香り(1973年製作の映画)

3.0

犬小屋みたいな元米軍ハウスで、奇妙な共同生活を送ることとなった男女四人の冬物語。
男がいないと生きていけない女、キチ⚪︎イ写真家、「脳みそ食べてみたい」と呟く女、チャックおろして〜やな漫画家。
ヤった
>>続きを読む

ダブルベッド(1983年製作の映画)

3.7

妻あるいは亭主あるものが浮気をするとき、男の場合は家庭を壊さない程度に抑え、女は家庭を顧みず新たな男に溺れてしまう。なんて、どこかで聞いた事がある話だが、本作ではそんな欲望に溺れてしまう妻の姿が描かれ>>続きを読む

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.3

近頃ふと、この世の中にはどんな種類の仕事があるんだろう?といちいち注目して見てしまう節がある。
そこから、その人の生活とか人生が透けて見えてきて、
「こんなやつがそんな稼いでんのかよ〜」
と思ったり、
>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.5

聾唖な弟への性介助や、女の代わりにあてがわれる空気人形、股間にビチャビチャビールを振りかける男たち。
どんな映画も追随できない個性的なディテールの中で描かれるのは、掃き溜めのような街で野良猫のようにそ
>>続きを読む

(秘)女郎責め地獄(1973年製作の映画)

3.8

「ここには病気持ちかババアしかいねぇじゃねえか!」
まるで掃き溜めのような女郎宿で「死神」の異名を持つ遊女の物語。
耽美でお江戸なエロティックムービー。
石畳みにクレジットが書かれる冒頭からもうお好み
>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

3.7

紳士役が鉄板にキマってるコリン•ファースが様々なスパイガジェットを使って標的を仕留めるキメキメのショットはめちゃくちゃかっこ良かったし、さながら「ジャッキーブラウン」なコスチュームがお似合いすぎるサミ>>続きを読む

駅 STATION(1981年製作の映画)

4.5

北国の居酒屋の一コマを本当に覗き見してるような、健さんと倍賞千恵子の長回しが素晴らしい。
「水商売やってる娘が暮れから正月にかけて自殺する娘が多いのよ。なぜだと思う?」「…いや」「家庭に帰るからよ」
>>続きを読む

キック・アス(2010年製作の映画)

3.8

「キングスマン」の予習的な意味も込めて初めて観た。うん、うん、いい!面白いぞ!
軽さの中にも、それなりに残酷な描写(人が乗った車を重機でミシミシ潰すのとか最高)を描いているのが非常に良かった。
段々成
>>続きを読む

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

4.3

キタノブルーもいいけど、こういう肩肘張らない武ワールドも大好き。
ていうかあんま評価良くなかったけど、全然面白いじゃん!!
まぁ東映的なあの悪ノリについていけないと確かにノレないのかもしれないが。。
>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.9

生活スタイルが多様化していったことにより社会には様々な職業があり、中には世間から「異分子」とか「アウトサイダー」として見られるものがある。
そんな彼らの仕事が意外にも、平凡に暮らす我々の生活にかなり密
>>続きを読む

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

4.2

キングオブ青姦したくなるムービー(暫定)に出会ってしまった。
愚純な坊主と、場末のスナックにいそうなチャンネーという組み合わせが既にエロい。あーあ、和尚があれほど言ったのに。。
奪うことの不毛さ、産む
>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.5

一括りに"戦争映画"と言っても、暴力描写で訴えるタイプ、神軍みたいなドキュメンタリー編成のタイプなど、そのアプローチの仕方は様々であるが、今作に関してはもっと社会的で、当時の日本国という組織の「滑稽さ>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.6

戦争での経験を通じ、全ての権力に対し否定を続ける啓蒙活動家奥崎謙三を追ったドキュメント。
インドネシアへの派兵先で起きた「部下殺害事件」の真相を探るべく、奥崎とその遺族は当時の上官達の元を訪ねるのだが
>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.0

絶望映画特集ということで今回初めて観たが、なるほど今作に出てくる登場人物の殆どが絶望している。
破滅的に殺人を繰り返す榎津はもちろん、禁断の関係に陥ってしまう義父と嫁、病に伏す母、極めつけはムショ上が
>>続きを読む

モテキ(2011年製作の映画)

4.3

「朝メシどうしょっか〜?ここのホテル、マクロビの…」からの、朝から牛丼かきこむシーンが好きすぎる。
主人公に懇願するシーンはすげー重そうだけど、めちゃくちゃ可愛く見えてしまったのは俺がメンヘラに好まれ
>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

4.0

「自分の生の存在が、大切な人を傷つけてるんじゃないか?」という4女すずの宿命的な悩みに対する肯定がさりげなく描かれていたりして。

「人生とは何を遺せるか」ということが厚かましく描かれてたり、お涙頂戴
>>続きを読む

修羅雪姫 怨み恋歌(1974年製作の映画)

3.3

警察に追われる修羅雪が、坂を下りながら相手を倒していく長回しから始まる。
宿命という名の修羅の末、彼女を待ち受けるものとは。

タイトルバックの背景で砂浜に刀が突き刺さってる画や、俯瞰ショットからの殺
>>続きを読む

大阪蛇道 -Snake of Violence-(2013年製作の映画)

2.8

結局何のテーマを描きたいのかよくわからない作品だった。
時折挟まれる小ネタには、笑っていいのかわからず戸惑ってしまった。
そもそも嫁と娘3人養ってる父親が、ヤクザの三下って無理ないか…?あの気性の強そ
>>続きを読む

動脈列島(1975年製作の映画)

4.2

新幹線の騒音問題に一石投じようとする1人の男と、彼の破壊工作を未然に防ごうとする捜査本部による緊迫の10日間を描いた作品。

日本列島を動脈のように結び、多くの国民の足として使われる新幹線。
だが、そ
>>続きを読む

ネイバーズ(2014年製作の映画)

3.8

連夜パーティーを開催するご近所迷惑なゲストハウスの若者と、お隣(ネイバーズ)の平凡な夫婦による仁義なき戦い。
おんもしれー!
マジックマッシュルームでハイになっちゃうセス•ローゲンも、3Dプリンターで
>>続きを読む

青銅の基督(1955年製作の映画)

-

「基督」をキリストって読むことすら知らんかった。
つい先日遠藤周作の「沈黙」を読んだばかりで(ミーハーでしょ?)沈黙にも出てきた転びバテレンのフェレイラが今作にも出てくるとの事だったので「トゥルーロマ
>>続きを読む

もず(1961年製作の映画)

3.8

渋谷実作品を観たのは今回が初めて。って監督の名前すらも知らなかったんだけど、当時の松竹では小津安二郎や木下恵介らに次ぐ人気だったそうな。
今作は20年ぶりに再会した母娘の衝突と絆を描いた群像劇である。
>>続きを読む

恋の渦(2013年製作の映画)

3.9

前半男たちの汚い優越に飲まれていた女子に対して「頑張れ!女子、女子頑張れ!」と思っていた僕としては、後半は望んでいた通りの展開だった。
それにしても、やはり「トキメキ系女子」は怖い。(今作で言うと、金
>>続きを読む

ラン・オールナイト(2015年製作の映画)

-

NY近郊を舞台にした、オヤジ系哀愁ノワール。
元殺し屋のオヤジが過去の罪悪感にかられながらも、疎遠になっていた息子のためマフィア相手に立ち上がる。ってなんだか既視感漂うあらすじなんだけど、作劇が上手い
>>続きを読む

最も危険な遊戯(1978年製作の映画)

-

「素敵な遊戯をありがとう」

松田優作、柴田恭兵、石橋蓮司、内田裕也というそうそうたるメンツの麻雀シーンで始まる今作は、松田優作がひたすらハードボイルドに活躍するというハードボイルド映画だ。
よってス
>>続きを読む

ソレダケ that’s it(2015年製作の映画)

-

「何の為に生きているのか?」という問いに対して、真っ向から立ち向かうことすらバカバカしくなるほど漠然と生きる(自分も含めた)現代人よりも、世間の片隅で憎き相手を抹殺するというダケの観念で生きる大黒の方>>続きを読む

エロスの誘惑(1972年製作の映画)

4.5

工場地帯に勤めるミステリアスな女性社員が、会社の男たちを翻弄するお話。
女便所を覗こうとしたバイトの学生が、うっかりハシゴから落っこちちゃうとこで「エロスの誘惑」のタイトルバックが、どーん!と入るオー
>>続きを読む

国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

-

韓国映画でこうも直球の作品を観たのは初めてかも。
それでも作劇が上手いからか、2時間ちょいあっという間だった(ベトナム編だけちょい雑な気がしたが)

人生楽ありゃ苦もあるさじゃないけど、この世はむしろ
>>続きを読む