恩さんの映画レビュー・感想・評価

恩

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ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)

3.9

かなり好き。脇に至るまで役者陣がとても良い。オースティンバトラーがイケメン。始まり方と終わり方がどっちも良くて、見たあとなんとも言えずしみじみしてしまった。

X-メン(2000年製作の映画)

2.8

役者陣の演技は良いと思う。ウルヴァリン役のヒュージャックマンは印象的だし、特にプロフェッサーX役のパトリック・スチュワートとマグニートー役のイアン・マッケランというベテラン俳優2人による演技合戦は見応>>続きを読む

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

4.1

劇場で見逃してしまったので、UNEXTで鑑賞。原作舞台は未見。オズという御伽の世界を活かして、現代社会の寓意と鋭いメッセージ性を持たせた、とてもよく出来た翻案だと思う。ラストシーンは圧巻としか言いよう>>続きを読む

ハートブルー(1991年製作の映画)

3.2

なんで書いたか覚えてないけど、見たい映画リストにあったのでTSUTAYAで借りて鑑賞。見ていくうちに「なんかこれワイスピの1作目みたいだな」と思って、そもそもワイルドスピードがこの映画に基本的なお話が>>続きを読む

遠い夜明け(1987年製作の映画)

3.8

最後のテロップで挙げられた、獄中死した黒人たちの名前と死因を読んで、「公式説明なし」となっていた人の多さに腹が立つというか、「説明はしろや」って思う。ここに当時の南アフリカ政府の熾烈な黒人差別の一端を>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.3

かなり重いテーマを扱った作品ではあるので、面白いという言い方が適切がどうか難しいところがあるが、それでもめちゃくちゃに面白かった。奥崎謙三自身がカメラを意識して結構演技しているところもあるらしいのだが>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.8

ファッションには疎く、グッチも名前しか知らなかったが、中々に壮絶な話で楽しめた。グッチ家の人たちがみんなエゴイストで、その富と力を求めて結局全員自滅していく…という感じなのだろうか。グッチというブラン>>続きを読む

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.0

曲がりくねった道や階段、地面に対して斜めに立ってる建物など、シュルレアリスティックなセットが見ていて楽しい。話も意外な展開が続き、最後にはどんでん返しがあって面白い。ガリガリ博士の顔が怖い。

ジャズ・シンガー(1927年製作の映画)

3.0

初のトーキーということで有名な作品。ジャズシンガーを目指すユダヤ司祭長の息子が、アメリカの「白人文化」とユダヤの伝統との間で葛藤する話。テンポがよく、話も整理されていて見やすい。ただユダヤ移民二世であ>>続きを読む

PK(2014年製作の映画)

4.5

宗教をはじめとした人間社会に関する深い洞察に満ちたコメディ映画。とても笑えるし、考えさせられる。高橋ヨシキさんが「生まれながらにキリスト教徒とかイスラム教徒の人はいない」と言ってたのを思い出した。

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

4.0

最後の伝記作家の表情に全てが現れている。今世界で最も顔の知られた男と言っても過言ではないドナルド・トランプには、人々が共感する背景や感動する物語など何一つないのだ。成功の秘訣として彼がドヤ顔で語る三つ>>続きを読む

サンダーボルツ*(2024年製作の映画)

3.8

思ってたよりずっとメンタルヘルスの話で、双極性障害や心に傷を抱えた人を丁寧に誠実に描いていて良かった(が一方では特定のキャラクターをものすごく雑に扱ってたりもしていてそのへんはどう受け取ればいいのかわ>>続きを読む

ダークマン(1990年製作の映画)

3.9

リーアムニーソンがただひたすらに可哀想なんだけど、それがなんか笑えるという不思議な映画。サムライミ独特の演出が光る場面が多くて、スパイダーマン3部作にも繋がるようなところも沢山あって面白い。悪役の都市>>続きを読む

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

4.2

チャドウィック・ボーズマンが才能に溢れた役者だったことを改めて思い知らされる。話し方とか役によって全然違うし、本作の鬼気迫る独白は見事としか言いようがない。全体としては白人社会に搾取される黒人の悲劇と>>続きを読む

25時(2002年製作の映画)

3.7

地味だけど良い映画。だとは思うけど、よくわからないところが多かった。

ヒットマン(2023年製作の映画)

4.3

えっ実話…!?どこからどこまでが…!?ってなってとても面白かった。

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.8

久々にどう受け取れば良いのか考え込む作品を見た。血痕の形がアフリカ大陸になっていたり、結構細部に色々なメッセージを込めてるんだろうなとは思いつつも、それらをどう読めばいいのかまではわからない、というの>>続きを読む

カラー・オブ・ハート(1998年製作の映画)

4.2

箱庭的な虚構の世界の均衡が徐々に崩れていく、みたいな話が大好物なのでとても楽しめた。それだけでなく、アメリカの「古き良き」50年代へのノスタルジーを皮肉たっぷりに描く、社会的テーマを盛り込んだ寓話とし>>続きを読む

オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

2.7

シカゴと同様、主人公の人生で起こる出来事と、心象風景としてのショーが入り混じる、というか重なって描かれる構造で、脚本もよく練られていてとてもよく出来ている。んだけど……ちょっとあまりにもナルシスティッ>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

4.0

劇中でアウシュビッツの設計について図を広げながら説明される場面があったが、極限まで効率化が進められていることが示されている。この映画におけるテーマとして、効率性と不可視化はセットだと感じた。中で何が起>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.9

男たちが倉庫でわちゃわちゃやってて、しかも話してる内容のほとんどがどうでも良い話なんだけど、それがとても面白い。ほんとにどーしようもない…。黒いスーツで細いネクタイしてるのがめちゃかっこいい。

ロミオとジュリエット(1968年製作の映画)

3.7

豪華絢爛な感じでアイキャンディが沢山あって良かった。オリヴィアハッセーが超かわいい。

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.0

ウッドストックフェスティバルと同時期にハーレムで開催された、アフリカ系の人々を中心とした音楽フェスのドキュメンタリー。恥ずかしながらほとんど知らなかったのだが、超豪華なメンツで当時の活気を感じることが>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

途中から出てきて強烈な印象を残す割にはアッサリ退場するジャック・ニコルソンとか、LSDでトリップするところとか、唐突すぎるラストとか、色々とよく分からなくて困惑するところは多かった。バイク乗る場面も冗>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.8

超面白い。カメラワークとか演出、脚本、音楽の使い方、役者陣の演技、良いと思ったところ挙げていったらキリがないほど、全部よかった。こんなに興奮してみた作品は久しぶり。

ダーティハリー(1971年製作の映画)

2.8

思ったより緩かった。法と秩序の執行官としての役割を持った人が、法を逸脱して正義を執行し、資格を捨てて去っていくというアメリカにおける古典的な話だなと思った。にしても刑事物として見ると色々とツッコミどこ>>続きを読む

教皇選挙(2024年製作の映画)

4.0

非常に閉じられた世界の話でありながら、普遍的な権力闘争の話になっていて、わかりやすいエンタメ性と今の社会に響く強いメッセージ性が共存していて、手堅い作りだったと思う。レイフファインズがひたすらしんどい>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

とてもよく練られた脚本と主演二人の怪演が素晴らしかった。

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.9

コーエン兄弟の映画らしい、不思議な読後感のある味わい深い作品。名優ばっかりで迫力のある演技。その中にいて全く浮いてないまだ子役のヘイリースタインフェルドがすごい。撮影が美しいと思ったら撮影監督がロジャ>>続きを読む

ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

3.5

超悪趣味で可愛いし、ジェナオルテガ可愛いし、とても面白かった。んだけど、1の方が好き。アレックボールドウィンイジリは笑っていいのかわからなかった。

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.5

ボブ・ディランは有名な曲を数曲しか知らない程度だったけど、とても楽しめた。最初にシャラメが出てきた時は「えっ、ちょっとイケメンすぎじゃない?シャラメすぎじゃない?」と思ったけど、気づいたらいつの間にか>>続きを読む

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

2.0

モーガンフリーマンとジャックニコルソンの掛け合いが見られるだけでもかなり得した気分になれるというか、良いもの見てるなぁと思わされる作品、ではあるのだが…。脚本や編集、演出の面でそれぞれかなり粗が目立つ>>続きを読む

ニッケル・ボーイズ(2024年製作の映画)

4.0

実在した少年院をモデルにした長編小説の映画化。原作者のコルソンホワイトヘッドは、地下鉄道の方は読んだことがある。アート性が高く難解な作りだが、本作が告発する人種差別の残酷さはしっかりと伝わってきた。美>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.2

数回に分けてみるつもりが最後まで一気見してしまった。ズシンと来る内容でいろんなことについて考えさせられるが、要所要所で笑えるところもあって面白かった。最後の台詞はとても印象的。

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

2.5

登場人物全員がWikipediaのあらすじ説明文みたいな話をセリフでダラダラ話すだけの場面が多すぎて、冗長で退屈。あと画面も暗い。娘の話が浮いてて他の話と有機的に繋がっている感じがしない。

フォー・ウェディング(1994年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

恋人に先立たれたゲイの男性が葬式のスピーチで詩を引用して愛を捧ぐところが印象的だった。