ポーチドエッグさんの映画レビュー・感想・評価

ポーチドエッグ

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顔を捨てた男(2023年製作の映画)

4.5

新しい顔で新しい人生を手に入れたはずなのに…。もう設定から大好き!不条理なユーモアがピリッと効いてきて、A24のこういう感じたまらなく好き!「エドワード」という劇が乗っ取られていくのなんて皮肉…!>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.9

原作を読んだ時に感じた運命が決まってることへの閉塞感とか、ヘールシャムの空気感が映像になっていて良かった。マダムの家を訪れるシーン、希望を打ち砕かれたガーフィールドの叫びは心震えるものがあった。
エン
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この夏の星を見る(2025年製作の映画)

5.0

七夕の日に真っ直ぐと心に刺さる大好きな映画出会えた、そしてこのタイトル。これはもう奇跡。

自分は学生でなかったけどあの時の悔しさは想像に難くないし原作もそこの葛藤をメインに描いていたと思う。映画では
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突然、君がいなくなって(2024年製作の映画)

3.1

クララは何も知らずに悲しんでいるのか、ウナの存在を知っていて共に悲しんでいるのか、考えてしまう歯磨きとベッドのシーン。

顔が重なるシーンとか映画的で好きだった箇所はいくつかあるけど、シンプルな脚本が
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かたつむりのメモワール(2024年製作の映画)

3.9

R.I.P
クレイアニメの作り込みが半端なくて素晴らしかった!!
カタツムリをモチーフにした物語の畳み方や希望あるラストも素敵だったけど、本編が大鬱すぎて喰らいました…。タイミング笑

25.62

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.5

大好きな3年生編!
「後悔した?」「宝物です」
真島が戻ってくる展開分かっていても激アツ…前髪上げ太一爆イケ。周防名人も若宮クイーンもいるけど、やっぱり3人の、特に千早と太一の物語に焦点絞りつつ、2人
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

4.2

後編は千早と新と太一の絆と葛藤する3人。
団体戦とクイーン戦。部長と恋心。

個人戦は団体戦。全国大会はどのシーンもエモーショナルだよな。
詩暢ちゃん松岡茉優は解釈一致すぎるんだよな‥本当に良き。
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.3

連ドラに備えて再履修。
瑞沢かるた部が始動して、チームになるまでの前編。競技シーン、畳の札を払う音の迫力。原作を読んだ時に感じた熱、青い炎。鮒が読まれる前の張り詰めた空気。実写化の良さが詰め込めれてい
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~(2018年製作の映画)

3.7

本編でありそうで無かったデクとオールマイトが一緒にデトロイトスマッシュ撃つのが見られて良かった!ガントレットのおかげで腕壊れないで済むの、コナン映画のやり口だ。

デヴィッドのタイバニ感。生瀬さん、ア
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親友かよ(2023年製作の映画)

4.1

親友じゃなくても、たまには思い出そう。
ボーケーの卒業生代表のスピーチで全部言ってくれた気がする。
親友と嘘ついて映画作って友達できた。テンポよく進んでいき、ジョーの秘密が発覚してからの展開は面白かっ
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ラブ・イン・ザ・ビッグシティ(2024年製作の映画)

5.0

傑作揃いの6月、彗星のように現れ生涯の映画リストに入れたいくらい大好きな映画。

観終わった後に笑みが溢れてしまうくらいに素敵で、生きる活力をくれるパワフルでハートフルでドリンカブル(?)な映画!大好
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リライト(2025年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

松井大悟監督の青春感、上田誠脚本のSF慣れしたユーモア、そして圧倒的アイデアの掛け算で久しぶりにめちゃ面白いSF映画に出会えた!尾道の街並み素敵過ぎるし、時かけオマージュもりもりだし、ビジュアルの平成>>続きを読む

フォーチュンクッキー(2023年製作の映画)

3.5

じんわりとしみる良さがあり、フォーチュンクッキーが食べたくなる。

25.54

We Live in Time この時を生きて(2024年製作の映画)

5.0

もう一つの人生を歩んだかようなユーモアと感動があった。観終わった後「この時を生きて」という気持ちを持ち帰り自分の人生を歩み始める。
ペンと一緒に好きなお菓子買ったり、病室で選んだチョコレートを聞いたり
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国宝(2025年製作の映画)

4.7

ここ最近観た映画で最も熱量を感じた。
映画というよりもはや"歌舞伎"と言っても。
吉沢亮と横浜流星の演技に圧巻される。自分が役者なら本作をスワンソングにしたいくらい。

前半はまさに青春。後半はまさし
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ぼんち(1960年製作の映画)

3.9

市川雷蔵映画祭より。

数々の妾を辿っていき、戦争が起きて離れ離れ。残った蔵に集まってからめちゃ面白かった!お金を渡して離れたのに会いに行ってしまい、お寺のお風呂での楽しげな姿を見て吹っ切れた雷蔵の姿
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か「」く「」し「」ご「」と「(2025年製作の映画)

3.9

感情が見えるというポップな設定、恋した時のもどかしさや優しさ故の劣等感、瑞々しい原作とキャスト陣の好演、令和のシネコンラブコメ(?)に収めるには勿体無い良作。
感情は全部本物だった気がする。

中川監
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呪術廻戦「懐玉・玉折」総集編(2025年製作の映画)

5.0

もう一度観たら、戻れない青い春に戻ることができるのかなと、思いを馳せた。
じゅじゅさんぽに始まり、構図や新規カットにセリフの間、瞳、青のすみか。全てが"映画"になっていた。劇場版総集編の最高傑作。
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ルノワール(2025年製作の映画)

3.7

相米慎二の「お引越し」を彷彿とさせつつより鮮麗で、あの夏だった。
最旬揃いの俳優陣の中、圧倒的な眼差しと表情の鈴木唯さんが素晴らしかった。

25.48

満天の星の下で(2025年製作の映画)

4.0

訳がわからないのにずっと笑ってた!
キャストみんな味があって素晴らしい。

25.47

雪子 a.k.a.(2024年製作の映画)

4.5

「今の私がトレンド」
出てくるシーンやセリフ、そのどれもが素敵でユーモアに溢れ、同年代にはブッ刺さるシチュエーションのオンパレードであり、"小学校の教師"を描いたお仕事モノとしてもめちゃめちゃ面白い傑
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.1

自由だと思えた時、世界が広がっていく。
行先の想像つくけど、どうかそうならないでと祈る。クソ女!ガキ!と怒鳴り合う姿は「愛してる」と言っているようにしか聞こえなくて。

映画だったなぁとしみじみ。
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#真相をお話しします(2025年製作の映画)

3.3

頭から匂わせが酷くてマジかよ、と思ったけどSNS社会闇の部分の描き方とと終わり方が好み!二転三転エンタメ邦画でした!

面白かったけど、小説の方が良さそう。

25.44

ネムルバカ(2025年製作の映画)

4.4

大学生だけに許される酒と夢と微睡の時間。
好きに決まってるじゃないですか!それでも前半はあんまり好きじゃないかもなーって思いながら観てた、坂元裕二と今泉力哉の狭間の中途半端さと滑ってる感じ。
日常の積
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.9

ファイナルレコニングに備えて、映画館で見逃したのでお家ミッションインポッシブル。相変わらずアクション素晴らしいトムクルーズ!!
面白いけど、ザ・ハリウッドムービーで感動することはもう無いんだろうなぁと
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クィア/QUEER(2024年製作の映画)

3.8

クレイグの枯れたカッコよさと恋する中年の情けなさ。小説家の自伝的物語。好きと言えない触れられないロマンチシズム。
ジョナサンアンダーソンのセンスバチバチの衣装、シャツが着たくなる映画。

颯爽と現れた
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.4

「次は正月かあ」の愛。
「次は日帰りにしよっか」の愛。
是枝さんの描く物語、やっぱり好き。自分が普通に生きてないから歳を取ればとはほど好きになっていく。夏休みにおじいちゃん家へ帰ったときの心持ちを思い
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【推しの子】-The Final Act-(2024年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

賛否あった原作の最後の展開、嫌いじゃなかったけど、この映画で薄くなってクソになってて嫌いになった。ドラマ配信された時は「お、敢えて転生前はやらないのね」ってなったのに、何も生きず前半は総集編になって後>>続きを読む

今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は(2025年製作の映画)

4.0

大好きシーンは沢山、苦手なところもあって、完璧な映画まであと数歩。それでも好きと言いたい映画。

二人のセレンディピティなシーンは観ていて楽しかったが、何より伊東蒼さんの演技が素晴らしかった。嬉しそう
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ただ、愛を選ぶこと(2024年製作の映画)

4.1

ただ、愛を選ぶこと。
口に出すたび愛おしさが溢れるタイトル。

母の喪失が、一つの家族の形を変えていく。描かれている出来事は劇的なんだけど、ドラマみたいな言い合いはなく、ひっそりとしめやかに、季節の移
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来し方 行く末/耳をかたむけて(2023年製作の映画)

3.5

脚本家の夢破れた弔辞の代筆家の日常、人間の多面性。
どの場面を切り取っても、どこか風が吹き抜ける爽やかさを感じた。

ウェンシャンの描く弔辞を文章についてもっと描いてほしかったり、そこは野暮なのか。
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名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)(2025年製作の映画)

4.5

物語としてここ数年で1番好き、ミステリー要素高めで観たかったコナン映画でした!
櫻井脚本真骨頂、公安大活躍に司法取引に証人保護プログラム。事件の犯人と動機と展開が例年以上に地に足ついていて良かった。
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シンシン/SING SING(2023年製作の映画)

4.4

"死ぬのは簡単だ、喜劇は難しい"が端的にこの作品の素晴らしさを表していて好きな一文であり、大好きなセリフ。劇的に描けそうな物語が静かに淡々と、語りすぎないシーンの連続にフィルムのようなザラつきは、まさ>>続きを読む

異端者の家(2024年製作の映画)

3.8

信仰、信仰、反復、反復、扉、扉、扉、支配、階段、祈り。
久しぶりにホラー、スリラー映画。前半の会話で引き込まれ、ギミック性も高く、A24でもエンターテイメント寄りの面白い作品だった!オチの振りが効いて
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KIDDO キドー(2023年製作の映画)

4.1

ボニーとクラウド。
新しさと懐かしさが融合した素晴らしいロードムービー!音楽も映像もセンス抜群。

「あんたのママになりたかった」という一言に尽きる物語。気がついたらビターな味わいになっているのが好み
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片思い世界(2025年製作の映画)

5.0

声は風、風は夢。
"片思い世界"というタイトルでこの物語を紡いだ坂元さん。まっすぐで純粋な演出の土井さん。
これまで社会の隅で生きる普通の変な人々を描いてきたからこそ、映画前半の違和感が全く気にならず
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