ひこくろさんの映画レビュー・感想・評価

ひこくろ

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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.3

時代劇への愛が詰まった、というかその愛だけで作られたような映画だった。

現代に来てしまった会津藩士の高坂は、とにかくひたすら途方に暮れる。
だって、何もかもが見たことも聞いたこともないことばかりなの
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.4

いまさらエイリアンかぁ。
とか思っててごめんなさい。
めちゃくちゃ面白かったです。

これまでのエイリアンって、人類が新しく住める惑星を探して、とか、研究のため、とかだったと思うんだけど、今回はその設
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きみの色(2024年製作の映画)

4.2

等身大の音楽を描いた、とても美しく温かいアニメ映画だった。

主人公のトツ子をはじめ、メインとなる三人は、全員がごくごく普通の少年少女たちだ。
音楽に命や人生を賭けるようなこともなければ、才能について
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ラストマイル(2024年製作の映画)

4.4

(ドラマ「アンナチュラル」見てました。「MIU404」見ていません)

ものすごい切り口で攻めてきた、面白いサスペンスであり、お仕事映画だと感じた。

大手通販サイトを狙った連続爆破テロ事件が話の中心
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ドーム/寄宿舎(2006年製作の映画)

4.4

無理やりジャンル分けすれば、ホラーとかファンタジーになるんだろうけれど、そういうことを感じさせない、少年の青春を描いた、なんとも愛らしく切なく、懐かしい映画だった。

観ていて懐かしさを感じるのは、こ
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

5.0

上手い。その一言で言い尽くしたい映画でした。
何気なく見えるすべてのシーン、すべての台詞に意味があり、そのすべてが納得させる形でまとめられています。それも計算したようではなく、ごく自然な形でです。
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.5

のっけから画面に釘付けにされました。
とにかく格好よくて、しかも謎に満ち満ちているのがいい。
徐々に明かされていく事実が果たして本当のことなのかどうか。
カイザー・ソゼとは何者なのか。
あらゆることが
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キサラギ(2007年製作の映画)

4.3

これはもう完全に脚本の勝利だと思う。
ほとんど密室劇に近く、物語はすべて会話で進んでいく。
鍵となるのは、登場人物たちがそれぞれ語る、自分の思いや推理だ。
どれも一人称で語られた物語で、本当のようにも
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

5.0

いじめや援助交際、学級崩壊などを題材にしていて、とにかくひたすら息苦しい。まったく前が見えない闇の中、それでも進まなくてはならずしかたなしに前に足を踏み出したら、死体があって、踏んでしまった、という感>>続きを読む

MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.7

ものすごいぶっ飛んだアニメ映画なんだけど、それがまたすごい魅力にもなっている。
ストーリーは意味がわからないし、描写もめちゃくちゃだし、かなりナンセンスなギャグアニメなのに、なぜか最高に楽しい。
まる
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明日、君がいない(2006年製作の映画)

5.0

誰が死んだのか、をミステリーの軸としながら、群像劇の形で形で描いていくやり方に心をぐっと持っていかれた。

時間軸をずらしながら、少しずつ重なり明らかになっていく登場人物たちの苦悩や痛み。
それらがイ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.2

なるほど。観てて舞台用の台本が元なんだろうなぁということは強く思わされました。
コミカルなやり取りも、どうでもいい会話から裏の事情が匂い立ってくるところも、時々とんでもなくきつい言葉が飛び出してくると
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Chime(2024年製作の映画)

4.3

観ている間はそうでもないんだけど、後で振り返るとどんどん怖さが増してくる、不思議なホラー映画だった。

怖さにはいろいろな種類がある。
スプラッターや殺人鬼もの、サイコパスもの、なんかはわかりやすい怖
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.4

いろんな意味で衝撃的なホラー映画だった。

映画は大きく分けると三つのパートに分かれる。
最初は、ミンという若い女性が何かに取り憑かれ失踪してしまうまでの部分だ。
ここでは、とにかく徹底的にリアリティ
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.4

ユリアは「自分は何者かになるはず」と信じているが、やりたいことかないため、一つのことに集中できない。
何かをはじめては「これは違う」と手放し、しかも、その都度男と肉体関係も持ってしまう。
彼女自身、自
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殺されたミンジュ(2014年製作の映画)

4.4

話は何も解決しないし、救いもなければすっきりもしない。
なのに、よくわからない情動がなぜかくっきりと心に刻まれるような映画だった。

人知れず殺された女子高生のミンジュ。その犯人たちが、一年後に謎の集
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劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:(2024年製作の映画)

3.3

(原作未読、テレビアニメは見てた派です)

とても微妙な気持ちになってしまう映画だった。

もともと、前編が公開された時から、後編の尺に関しては問題になっていた。
映画は長くても90分ぐらい。
それに
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関心領域(2023年製作の映画)

4.1

映画はアウシュヴィッツ強制収容所のすぐ真横にある一家の生活を描いている。
優雅で落ち着いていて、少し単調だけれど、穏やかな暮らしは、幸せな家族の姿そのものだ。
アウシュヴィッツの真横にあるということ、
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ストレイヤーズ・クロニクル(2015年製作の映画)

3.8

こういう題材でも監督らしさってちゃんと出せるんだな、と感心した。

内容は極端に言ってしまえば、超能力バトルもの。
実験によって超能力を得た代わりに、長くく生きられないことになった少年少女たち。
これ
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.7

予告編を見ると、能天気な若者が古い因習の残る村に迷い込み、そこで悲劇に見舞われていく、という感じに見える。
邦画のホラーでよく見る、典型的なスタイルだ。
実際、映画の内容もそういうタイプに他ならない。
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

一途に何かに打ち込む美しさとか、才能の残酷さなんかを感じさせてくれる、最高に熱くて格好いい映画だった。

大と玉田と雪祈は、三人とも性格がバラバラで、抱えている悩みも違う。
当然、ジャズバンドをやる動
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化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

4.2

ものすごくほっこりしているように見えて、裏を考えるとかなりえぐい映画だった。

急に田舎で生活しなければならなくなった東京育ちの小学生かりん。
彼女は外面がよく、ひねくれていて、ずる賢く、性格も口も悪
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劇場版モノノ怪 唐傘(2024年製作の映画)

4.5

(テレビアニメは見てた派です)

「モノノ怪」という世界を浴びせられ続けるような、ちょっと例えようのない89分間だった。

浮世絵や絵画のような独特な美術。
和風のようにも異国のようにも見えるキャラク
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

4.4

技術や熱意、政治なんかにスポットが当たりがちなロケット事業を、経営の面から描いた点がとにかく面白い。
当時のNASAはたいして人気もなく、ベトナム戦争の煽りを受けて、予算も減らされている。
毎日のよう
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コンプライアンス 服従の心理(2012年製作の映画)

4.4

ものすこく気持ち悪くて、怖い映画だった。

ある日、バーガー・ショップにかかってきた一本の電話。
それは警察からのもので、店員のベッキーが盗みを働いたので捜査するから協力しろと言ってくる。
ここで少し
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三茶のポルターガイスト(2022年製作の映画)

3.5

実際に心霊現象の起こるスタジオを検証しようという試みはとても面白い。
専門家を招いて、トリックではないか、という疑念をひとつひとつ晴らしていくのも興味深かった。
現実に起こる怪現象は、仮にそれがそうい
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フェラーリ(2023年製作の映画)

3.5

確かにエンツォ・フェラーリを描いた物語なのだが、僕が見たかったものとはだいぶ違っていた。

フェラーリの話なので当然ながら車は出てくる。
モノクロの映像でしか見たことのなかったロケット型のレーシングカ
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THE MOON(2023年製作の映画)

4.1

もうちょっとで大傑作にもなっただろう惜しい映画だった。

たぶん制作陣は「アポロ13」とか「オデッセイ」みたいな映画を作りたかったんだと思う。
知識と知恵を振り絞って、絶望的なアクシデントを乗り越えて
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

4.1

実際の捜査ってこんな感じなんだろうなあ、と思わせられる警察ミステリー。

殺人事件の犯人を捜していくのだが、全然手掛かりがみつからない。
わかってくるのは、事件と関係があるかどうかもわからないことばか
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.8

(原作未読です。すみません、感想、長いです)

58分しかない、というのが信じられないくらいに壮大で濃密で熱い映画だった。

内容は簡単に言ってしまえば、現代の女の子を主人公にした「まんが道」。
藤野
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

4.4

予告を見た時には「ああ、またキャッチーな感じのアイドル映画か」と思っていたけど、予想外に相当に上質なミステリー映画だった。

冒頭から大小含めて数々の謎が放り込まれてくる。
それらの謎は解かれたり、解
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オーディナリー・デイズ 失踪した娘(2017年製作の映画)

4.3

ものすごく静かだけど、かなり挑戦的なミステリー映画だった。

行方不明になった真面目な女子大生カーラをめぐる物語。
映画はカーラの母親、マリーの視点からはじまる。
マリーはかなり過保護気味で、心配の度
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衝動(2021年製作の映画)

4.1

これはキャスティングの勝利だなあ、と思った。

渋谷を舞台に、居場所をなくし、生きる意味を見出せないでいる男女を描いているんだけど、脚本はそこまでよくない。
派手さのある物語や展開、設定とかは面白いの
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人に非ず(2014年製作の映画)

4.2

わかりやすくない得体の知れなさにゾクゾクとさせられた。

目的も何を考えているかもわからない左右田。
いつもミニスカでどこかエロスを感じさせる夏希。
明るいのに行動が気持ち悪く見えるチーフ。
チーフの
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the Memory Lane(2022年製作の映画)

3.4

映像的にも内容的にも、格好いいことをやろうという意図があからさまで、ちょっと鼻につく。
それでも、映画から滲み出てくるものは確かにあって、そこは面白いなあと思った。

特に冒頭の会話がすべて字幕で描か
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劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:(2024年製作の映画)

4.3

とても完成度の高い総集編だった。

元のアニメの8話までを92分間に詰め込んでいるため、話の展開はすさまじく早い。
が、必要な部分は拾いつつも、ギャグなどもしっかりと盛り込んでいるので、ダイジェスト感
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