takeitさんの映画レビュー・感想・評価

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スパイダーマン(2002年製作の映画)

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分裂症的な描写に時代の空気を感じる
少数者による独占という主題はウォール・ストリート占拠がよぎる
ラストに国旗が出てきてあーとなる

南部の人(1945年製作の映画)

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ルノワール初見がこの作品なことってあるのか
亡命先のハリウッドで撮ったとのことだが、古典物語形式をばっちりで、そこから横溢するような光り輝くショットの美しさや、同性愛的な描写とかもあって、流石だなと感
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Dream of a Rarebit Fiend(原題)(1906年製作の映画)

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ドチャクソおもしろい
まさしく酔っ払って考えたような映画

アメリカ消防夫の生活(1903年製作の映画)

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リプレイ映像みたいに、見せ場を反復するスタイル、モードの時代

よく眠れる宿屋(1903年製作の映画)

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やはりメリエスのコメディはたまらん
居住空間の方に人が躾けられるという点で、ベンヤミンのいうモダニティ(経験と貧困)の状況に近いのかも?
メリエスもまた現代生活を描いたのかな

ゴム頭の男(1901年製作の映画)

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オチがなんとなく予想ついてもおもしろい
ゆっくり実況みたいな生首に空気を注入すると、、

月世界旅行(1902年製作の映画)

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ポストコロニアル的な読みが発生しそうな予感
蒸気とかスチームパンク的な感じ
当時でも砲弾のようなものを飛ばすという発想はあった
キノコは確かに宇宙っぽい
月の顔が後期マイケルジャクソンに似てる

ドレフェス事件(1899年製作の映画)

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やっぱりトリック撮影がなきゃメリエス感が薄くなる

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

劇場版の内容は大抵本筋に関わらないという約束事を逆手にとって驚かしてきた
とてつもなく推進力のある語り口で、怒涛の展開、推理シーンとか、もはや答え見ながら問題解いてる時のペースだった
これは推理ものと
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アパッチ砦(1948年製作の映画)

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駅馬車でもそうだったと思うけど、上から見下ろすアパッチたちの構図多いね
ラストの二重写しとかみると愛国心たっぷりに感じられるが、アパッチたちがこれでもかと米兵をウィンチェスターで撃つシーンに、ミラーリ
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

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ストローブ=ユイレみたいに、画面があんまり動かないので少し退屈だと感じてしまい申し訳ない
回想シーンとか老後のシーンで、画面が少し光溢れるというか、ふわふわするのは面白かった
蝋燭がお好きで
鏡のシー
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奇跡(1954年製作の映画)

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ドライヤー以降映画に奇蹟は存在しないと聞き、見る
ところどころ家父長制とかが鼻につくのがドライヤーだけど、でも泣きそうになってしまう
インガーの顔にライト当てて神秘的にしてるのはオフィーリアの絵画然り
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ミカエル(1924年製作の映画)

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溢れ出る市民ケーンぽさ
画面の深さは全然負けてないような気がする
謎の巨大頭部像がすき
にしてもドライヤーの映画は表情言語がすのいね
あんだけ心に伝わってくる顔はない
ラストの伏線回収?もすごくよかっ
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あるじ(1925年製作の映画)

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コメディなのかはわからないけど、タンスに隠れるシーンはコミカルだなとは思う
そこまで家父長制を揺るがすほどの作品でもないと言ったら簡単になってしまう気がする
やはり室内ショットより外に出て撮ったやつの
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

焼死体のショットが目に焼き付く
汗かきながら見た記憶
ほんとに表情言語がよかった

吸血鬼(1932年製作の映画)

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じわりじわりとトラッキングするキャメラがまさしく死の運命であり死神のようだった
ほんとに顔のクロースアップが大得意な作家だと思う
ラストの森のシーンはほんとにおおっとなる
半透明にしたり、吸血鬼の顔を
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レナードの朝(1990年製作の映画)

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聖トマスの話が出てきたり、ウィジャボードとか、魂の抜け殻とか意志を借りるとか色々霊魂論的な内容が多いのかな
リルケとかフロイトの黒歴史コカインにも言及されてるのもおもしろい
これほどまでに風が気持ちよ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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ノマド的な生き方をするにしろ、誰かと関わりを持っていいよね
あんまりこう、高い理想への修行とか鍛錬よりも、助け合っていく感じの方がいいと思う
しかし、やはり移動するから地域コミュニティみたいなつながり
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

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『エデンより彼方に』がダグラスサークへの再解釈だったら、これは『理由なき反抗』に対するそれに見える
車で学校に乗りつけるとことか人気者っぽいやつのヒロイン取るとか、ナイフとか典型的アメリカ郊外住宅とか
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七人の侍(1954年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

菊千代があの旗をおったてるシーンで、早坂文雄が洋楽器使ってたのが気になった
なんとも軍隊のラッパぽさを感じてしまう
竹槍持ってみんなで戦うぞってのも本土決戦ぽいなあて
あそこに出てくる農民に国民性の嫌
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

倉庫内を撮る時の構図がすき
見ているだけでむせそうな血の海と、プラトンの師弟愛みたいなホワイトとオレンジの関係がなんかエロティック
ラストあたりの三つ巴のシーンは緊張感もすごいし、ことが終わった後の間
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風が吹くまま(1999年製作の映画)

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撮ることへの反省性があるように見えた
shootとも呼ぶし、大島渚も撮ることの暴力性を言ってて有名だけど、葬式の様子を撮るシーンの一方的に写しとるカメラのみっともなさとか、車窓とか髭剃りのシーンのメガ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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ニコラスレイ、リュミエール、ホークスなどなど映画好き要素がたっぷりあった
見ているこちら側が映画史に関するテストを受けさせられているかのようで、コメントすることにびびってしまう
ベッドの脇にある暖色系
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火の娘たち(2023年製作の映画)

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翻訳がどうなのか
ちらほら訳されてないとこがあって文脈が気になった

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

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決まった構図の反復
われわれの時代感覚、終わりなき日常みたいな同型ショットの反復、シミュラクール
決して登られることのない階段
光の芸術には必ず影も伴うのかな
ポルトガル文化に詳しい方がより文脈とか理
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エル・スール(1982年製作の映画)

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車とかバイクの音で親が帰ってきたのわかる瞬間あるよねと
『aftersun』とも似た内容だけど、亡骸を写すかどうかが違った気がする、一歩間違えるのリヴェットに卑劣と言われそうなショットだったかも
やは
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大叔父さんの肖像写真がめちゃくちゃニーチェだった(晩年もそっくり)

後継者の問題とか、世界の創造とかちらほら作家について意識させられるとこもあったし、よく言われてる過去作からの援用みたいなものも感じ
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アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1967年製作の映画)

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最初の曲が一番好みかも
室内ショット多めで世界から閉じられてる感がちょっとだった、、
ちょくちょく入る波打ち際のショットとか、森を背景に曲流すショットみたいなのかがたくさん欲しかった

コロッサル・ユース(2006年製作の映画)

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画面の中に溢れる幾何学的図形とか、構図がもう好み
画面の中にいかに四角形をたくさん入れるかというところ(タブロー=スクリーン反復)が心地よい
政治的歴史的コンテクストも深く流れ込んでるし、光もすごい
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

4.1

自然の雄大さや魅力と、恐ろしさの両方を味わえる
ロングショットの構図が絵画的なまでに美しい
でも人々との対話の中で、自然がもたらした傷の跡が垣間見られる
ショットの切れ目の音、
運転するショットに配置
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

平面でしかないスクリーン(2次元)に奥行き(次元)を持たせるという点では映画も次元操作の領域にあるのかもしれない
そう考えるとあのシーンはパラレルな感じがしていいね
にしても『2001年宇宙の旅』しか
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Doodlebug(1997年製作の映画)

4.1

電話を水槽に沈めるとこはメメントぽかった

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.8

過去作のノスタルジア回収はいいけど、やりすぎるとマンネリに感じる
ディラフォサウルスにやられるんじゃなくてもっと派手にして欲しかった
虫出てくるんだったらメガネウラとかいてよかったような
環境保護、動
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.9

高速道路とかトンネルの、一定間隔で照明が過ぎるショットは、映画的モチーフの参照ではないかと
コスモス的な秩序、〈法〉を越えた先の享楽に近づきすぎると破滅しちゃうので、ほどほどに
理解の及ばない他者とも
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陽炎座(1981年製作の映画)

3.8

スローモーションとか、空間の単一性よりも構図の美学的設計を優先してるとこも、
また金沢でしかも人形の久月が協力してておおとなる
ホークスの西部劇三部作みたいに、記号論的に要素を組み換えて作ってる予感が
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