かじやんさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

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ダブルミンツ(2017年製作の映画)

3.0

原作も知らずに何とはなしに観た。BL(やおい)あり、生々しいシーンもあり。同姓同名のミツオ同士が傷つけあい、もがき、苦しむ。小木茂光演じる組長がMac使ってるのをみてニヤリ。100分は尺が半端で、頑張>>続きを読む

まあだだよ(1993年製作の映画)

3.3

年末は黒澤映画を観ているが今年はこれにした。端々に内田百閒のユーモアさが伝わってくるが、黒澤はなぜにこれを撮ったのだろう。野良猫のノラやクルツが可愛かった。こういう風な人を師事できるのって羨ましい。

処刑遊戯(1979年製作の映画)

3.3

いいねぇ、村川監督、丸山脚本、優作主演ものは。「死亡遊戯」ほどのくすぐりはないけれど。森下愛子がよき昭和の可愛さあり。2016に亡くなったりりぃも若い。MAZDAが協力しているので、懐かしいロータリー>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.5

独特の映像、弦の響き、闇の深さに引き込まれる。そんな中で、徐々に魔女にされていくトマシン役のアーニャ・テイラー・ジョイの美しさに魅了された。キリスト教や、悪魔だの魔女だのは、自分は普段あまり気にせずに>>続きを読む

東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

3.2

コミック版を読み、アニメ版は観ていたが、割と原作に忠実な印象を持った。映画から初めて観た人には説明が足りない部分もあるだろうし、グロさばかりが目立ったかも知れない。グールを狩るマド役の大泉洋もまあ雰囲>>続きを読む

監獄の首領(2016年製作の映画)

3.3

普段の役とのギャップがあり過ぎるハン・ソッキュの悪漢ぶりがいい。まさに「監獄の首領」。たまには邦題を誉めてあげよう。ストーリーはよくあるパターン。殆ど女優は出てこず、オトコ臭い125分。日本の刑務所で>>続きを読む

殺人遊戯(1978年製作の映画)

3.4

たまに松田優作×村川透作品が恋しくなるので再視聴。昭和の匂いがプンプンするが、竹田かおりがキュート、中島ゆたかがしっぽり。このシリーズ、ハードボイルドなのだが、時々入るくすぐりも楽しい。

ニキータ(1990年製作の映画)

3.7

韓国映画「悪女」を観たので、こちらをまた観たくなった。そう言えばジャン・レノが出ていたのをすっかり忘れていた。ジョセフィーヌ役のアンヌ・パリローが徐々に洗練されていく様がいい。

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.5

のっけからFPSやPOVでの死闘シーンで始まり、バイクのチェイスでは刀を振り回し、車のボンネットで運転するという離れ技までやってのける。リュック・ベッソン監督顔負けだ。似たような作品に「ニキータ」、「>>続きを読む

インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

3.0

前作を観た時に衝撃と感動を得たのを思い出しながら観た。登場人物も前作を引き継ぎ、宇宙船もよりスケールを増してはいるのだが、如何せん弱い、弱すぎる。前作品ほどのワクワク、ドキドキ感はなかったかな。次回に>>続きを読む

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.0

どうしても1967年の岡本喜八監督版と比べてしまうが、こちらは宮城事件の描き方が淡々としていて尺が足りなかったかも。阿南陸相役の役所広司は鉄板だが、もっと葛藤があってよかったと思うし、細かいエピソード>>続きを読む

彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)

3.3

原因不明の病になった実話に基づく話なのだが、クロエ演じるNYポストの看板ライター・スザンナの全身の痙攣がホラー系の動きそのものだった。インド人医師の登場と彼の粘り強い治療に感謝だが、あの症状なら誤診も>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.0

どうしても黒澤映画の常連キャストに目がいってしまうのだが、阿南陸相役の三船敏郎、鈴木首相役の笠智衆、下村情報局総裁役の志村喬らはよい仕事をするなぁ。8/15の玉音放送までの長い一日を、モノクロで緊迫感>>続きを読む

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.0

敗戦国ドイツの青少年がデンマークでの地雷除去に駆り出され、大勢亡くなったという哀しい史実に基づく。匍匐前進で素手で地雷を探し当て、信管を抜く命懸けの作業。見ていてハラハラドキドキ。鬼軍曹の指揮のもと、>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.7

人生で5回以上は観ている傑作。長谷川和彦と言えば「青春の殺人者」とこの作品と言ってもいい。あの当時、よくぞこんな映画が撮れたものだと今でも感心する。菅原文太もジュリーも池上季実子も若く勢いがある。色気>>続きを読む

エヴェレスト 神々の山嶺(2016年製作の映画)

3.0

いつどうやって撮影したのか、迫力のある阿部寛と岡田准一の山岳劇場。落ちそうになった岡田を背負って絶壁を登る阿部の姿はさながら大人と子供のようだった。なんといっても撮影隊が一番大変だったのでは。ドローン>>続きを読む

NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム(2016年製作の映画)

3.0

ストーリーに意外さや深さはあまりないが、スピード感があり、96分があっと言う間。途中、手に汗握る場面もあったが、SNS版の借り物競争的な雰囲気。現実の世界でも既に起きているようなことなので、もう少しひ>>続きを読む

猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

2.9

岩合光昭の世界ネコ歩きのトルコ版って感じなドキュメンタリー。イスタンブールの街並みとそこで暮らす等身大の猫達をエスニックなBGMで堪能。猫派な自分だが、可もなく不可もなく。映画ポスターの灰色の猫が店の>>続きを読む

君を想って海をゆく(2009年製作の映画)

3.6

舞台はフランス。移民問題が根底にあり、ヴァンサン演じる水泳コーチと、イラクのクルド移民で英国を目指す若者との心の通う物語。コーチには自身の離婚が、若者にはドーバーを挟んだ英国にいる彼女との邂逅が喫緊の>>続きを読む

ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ(1985年製作の映画)

3.7

三島が自決した11/25が近づいたので、米国版(笠智衆が金閣寺の和尚役で出演するやつ)を観た。本人よりカッコ良いが緒形拳の三島役がいいし、色気のあった頃の沢田研二もいい。何よりフィリップ・グラスのBG>>続きを読む

九龍猟奇殺人事件(2015年製作の映画)

2.5

香港で起きた猟奇殺人事件を元にしていて、幾つもの賞を取った作品だそう。香港の世情、警察の実態、都市と田舎の差などを描きつつ、事件を再現していた感じ。おぞましいシーンもあったが、音楽は割とよい。サスペン>>続きを読む

この愛のために撃て(2010年製作の映画)

3.7

カヴァリエ監督の作品がまた観たくなり、何年か振りに再視聴。映像、音楽、ストーリーにスピード感があり、全てを描き切らないで見せる所がいい。85分でうまくまとめている。やはりフランスにはプジョーが似合うな>>続きを読む

無限の住人(2017年製作の映画)

3.1

三池監督らしい作品。「十三人の刺客」と似た匂いがした。斬って斬って斬りまくる。木村演じる百人斬りの万次は死なないので殺陣なんて関係ないや。小娘役の杉咲花の眼がいいが、戸田恵梨香の脚を見せられてもねぇ。>>続きを読む

ハリソン・フォード 逃亡者(1993年製作の映画)

4.0

何度か目の鑑賞。「ブレードランナー2049」で爺さんなハリソンを観てしまったので、俳優として脂が乗っていた頃の作品を観たくなったのだ。やはり面白い。妻殺しの汚名を背負わされたハリソン・フォード演じるキ>>続きを読む

追憶(2017年製作の映画)

3.1

役者は揃ってたんだがなぁ。尺が短くて、作り込みが足りないんじゃないかな。降旗康男、木村大作コンビでこれなのか。殆ど2時間ワイドドラマ級だった。しかし、小栗旬の土建屋は似合う一方、木村文乃はやっぱり木村>>続きを読む

MASTER マスター(2016年製作の映画)

3.6

知能犯担当のエリート刑事カン・ドンウォンがいい役を持って行き過ぎ。そこに大詐欺師役のイ・ビョンホンやハッカー役のキム・ウビンらが花を添えていた。ストーリー自体はいわゆる金融詐欺の王道。詐欺師が逃げ延び>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.0

戦国時代、負けた国が再起の為に侍大将へ姫と財宝を託し、友好国まで逃れるロードムービー。侍大将役は世界の三船、貫禄が違う。雪姫役は上原美佐、新人ながら台詞はさておき堂々としていた。何と言っても、又七(藤>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.1

SONYのあざとさ、日本へのオマージュ、ダンケルクばりの音響効果(そりゃHansZimmerだし)、リアル爺さんのハリソン、ストイックで悩めるライアン、可愛いアナな163分。ライアン演じるブレードラン>>続きを読む

ブレイブ ワン(2007年製作の映画)

3.4

勇敢でお綺麗なジョディ・フォスターを拝められたので加点。見事だがやり過ぎ感のあるリベンジだが、やはりあちらは銃社会だなぁと思う。刑事役のテレンス・ハワードにいいとこ持っていかれた。2007年公開の映画>>続きを読む

ジムノペディに乱れる(2016年製作の映画)

2.1

珍しく行定勲監督のR+18作品。正直、板尾創路をお笑いで見るより、映画のバイプレーヤーで見る方が多かったが、今回は主役だ。裸は随所に出てきて、濡れ場のオムニバスの体だが、なんか安っぽいなぁ。

ベルリン・シンドローム(2017年製作の映画)

2.5

ドイツで、テリーサ演じる豪州の旅行者が性的倒錯(パラフィリア)者に監禁される話。サスペンス感はあまりない。逃げるのなら逃げられそう。テリーサは終始不幸をまとったような風貌だったが、脱ぎっぷりは相変わら>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

IMAX版で鑑賞。地響きや爆撃の轟音、振動が劇場の椅子から伝わり臨場感が半端ない。陸、海、空の三軸が交互に現れ、これでもかと悲劇が追い重なり、安堵をつく暇もなく、ダレ場もない。Hans Zimmerの>>続きを読む

Sleepwalker(原題)(2017年製作の映画)

2.2

夢かうつつか、うつつか夢か。ストーリーにあまり幅や深さがない。火曜サスペンス劇場並みかそれ以下。制作費もさほどかかってなさそう。主演のサラ役のアーナ・オライリーも三十路を越えてきたか。寄る年波には勝て>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.3

実話がベース。光州民主化運動をスクープしようとしたドイツ人記者を決死の覚悟で現地に届けたソン・ガンホ演じるタクシー運転手、再びソウルに戻れるのか。運転手ガンホやユ・ヘジンらの現地タクシー運転手との絡み>>続きを読む

あなた、そこにいてくれますか(2016年製作の映画)

4.0

よみがえりモノとしてはなかなか凝っている。普段はむさ苦しい役が多いキム・ユンソクがいい味出していた。エンディングのキム・ユンソクとピョン・ヨハンが交互に歌うテーマ曲も、観た後だからこその味わいがある。>>続きを読む

ウーナ 13歳の欲動(2016年製作の映画)

2.9

欲動は年齢を問わず男女ともに。邦題はいまいち。相変わらずお綺麗なルーニーだが、背中はそうでもない(笑。13歳の女の子に、駆け落ちしようとか、観覧車に永遠に乗っていよう、などと普通はいえないだろ、オヤジ>>続きを読む