ギルドさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ギルド

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カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

4.0

【伝統を守り続ける創作で生まれる人生を変える力強さ】

建物のヴィンテージ廃材からギターを作るニューヨークの「カーマイン・ストリート・ギター」店長のリック・ケリーとその周りの人々を題材にしたドキュメン
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田園の守り人たち(2017年製作の映画)

2.8

【ジャン=フランソワ・ミレーの絵画的画作りの世界観】

第一次世界大戦下のフランスを舞台に西部戦線に送り出した未亡人オルタンスと雇われたフランシーヌと共に農作業を営んでいくドラマ映画。

 農作業と収
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.8

旧作巡りpt3最後の作品にして記念すべき200Mark目。

 レビューというよりは感想になってしまうのですが、素晴らしい映画でした。
映画ならではの華やかさやカタストロフィもあって当時の演劇的な楽し
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.9

旧作巡りpt3第6弾。
カルト映画の代名詞とも言えるドラッギーなアート作品。
前から気になっていた作品ですが想像以上に凄い、桁違いな作品と感じました。この映画の一番の見どころはこのドラッギーでダークな
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.7

旧作巡りpt3第5弾。(あと3か月後にはロサンゼルスのビルから火が噴き出るのかな・・・?)
見終わった後に「これIMAXで見たら最後までもたないかも・・・」と思うほどディストピアかつフィルムノワールな
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.5

旧作巡りpt3第4弾にして大本命なアンドレイ・タルコフスキー監督の代表作。
自殺したロシアの音楽家の足跡を追うために主人公アンドレイはイタリアのトスカーナ州まで旅を続け、そこで出会った終末を予言するド
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回転(1961年製作の映画)

4.2

旧作巡りpt3第3弾。
私が好きなヘレディタリー /継承のオマージュ元の一つと言われているジャック・クレイトンの「回転」にしてみました。

 ミス・ギデンズがブライハウスという屋敷でマイルスとフローラ
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.7

旧作巡りpt3第2弾。
小学生の頃にジブリ作品を数多く見てきて、風の谷のナウシカ・天空の城ラピュタ・魔女の宅急便に並んで沢山見た作品の一つです。

 今見ても息を吞むようなダイナミックな表現と力強さの
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死霊館(2013年製作の映画)

3.7

旧作巡りpt3第1弾。

ソウ1やデッド・サイレンス以来のジェームズ・ワン監督の代表作ですが、ホラー映画というよりは脅威に立ち向かうドラマとしての面白さもある意外な作品に感じました。
というか前半は見
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.8

なんて上品で美しい映画なんだろう…
全編モノクロ映画でミニマリズムなラブロマンス映画。冷戦下と政治的混乱に揺れる1949~1961年の中で歌手を夢見るズーラとピアニストのヴィクトルとの出会い・別れを通
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.6

圧倒的な映像美と体感する生命・世界の真理の素晴らしさ…海洋版2001年宇宙の旅と称されるのも納得できる凄い作品でした。
映画としての凄さと同時に原作を読まななくても楽しめる。でも原作を読めばもっと楽し
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.8

韓国映画巡り終点にして一番気になっていた作品がパク・チャヌク監督のオールドボーイです。
15年間何者かによって監禁されたオ・デスが監禁された理由を知るために奔走するスリラー映画でパク・チャヌクの復讐3
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.4

一言でまとめるなら「サイコパスによる狂宴」
そりゃカンヌ国際映画祭で途中退出者が出ても仕方ないよねぇ・・・と言える一作でした。建築家を夢見る強迫性障害を持つジャックがとある女性からの酷い仕打ちを引き金
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.3

韓国映画巡り第9弾。
怪獣が出るパニック映画とかシンゴジラ以来だけど、怪獣の造形と潔いくらいの登場の早さに加えて単なるパニック映画に留まらない多層的なところが良かったです。

 河原のパニックシーンが
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.2

この作品ほど「少しでも気になってる人はこのレビューを読まずに映画館へ行こうね」というのも中々ないと思います。てか予告編の作りから色んな意味でビックリするMCUの凄みを感じました。

 一言でまとめると
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.5

冷戦下の東ドイツのエリート高校生たちがソ連の軍事介入に対するハンガリーの民衆に黙祷を行ったが、それ故に当局から進路を揺るがしかねない事態に突入する実話に基づいたドラマ映画。

 事実は小説よりも奇なり
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.0

「「「「We are Little Zombies!!」」」」

両親の死で孤独になった中学生たちが音楽を通じて矜持を取り戻す青春ドラマ映画。
シング・ストリートのようなバンドの結成から演奏までの青春
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

2.9

香港を舞台にしたケイパーものかと思いきや・・・?

ED曲が最近ハマってるPretenderが使われている映画と聞いて鑑賞しました。
邦画の王道的展開から外れたギミックでテンポの良さを持たせた作りを一
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ギターはもう聞こえない(1991年製作の映画)

3.6

フィリップ・ガレル監督の前妻で急死したニコへ捧げた愛の物語。

 同時に公開された救いの接吻と同様にフランス映画らしい愛へ愚直に向き合うところがクラピッシュ監督作品の「おかえり、ブルゴーニュへ」に通じ
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.3

韓国映画巡り第8弾。

一言でまとめるならチェイサーの陰鬱さと薄気味悪さを掛け合わせた得体のしれない映画でした。
血塗りの映し方から雨が魅せるノワール的テイスト、胡散臭さとミスリードの畳掛けによる不気
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

4.1

A24のSF映画新作で楽しみにしていた作品です。
閉鎖的な空間と法的支配の解放で人間の秘めた欲求を抑圧していたものがどうなるか?を描いた作品で、人間の本質的な性質をテーマにした辺りは同じA24配給作品
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救いの接吻(1989年製作の映画)

3.9

うわぁ・・・この構図、映像が良いなぁ。
監督自身と監督の家族が登場する愛と家族のホームドラマ。
予告編の海辺で三輪車を漕ぐ息子と息子を追う夫婦のシーンが凄く良かったけど、映画の世界と現実の世界が入り混
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.6

韓国映画巡り第7弾。びみょーーに合作ではあるものの、Parasiteがパルム・ドール受賞したのでポン・ジュノ作品をチョイスしてみました。

 永久的に走り続ける列車の中で貧困が富豪と戦うSF映画。キャ
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私の20世紀(1989年製作の映画)

3.8

生き別れた瓜二つな双子の姉妹にZという男が双子と知らずに恋に落ちるラブコメ映画。
1989年の映画とは思えないほどレトロな雰囲気とクラシカルなBGM / YMOチックなエレクトロなBGMが絶妙に合うし
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.8

MCU作品巡りの終点にして最高の集大成作品。
正直なところ、後輩に勧められて少し駆け足気味に過去作を鑑賞してましたが、それでも期待を大きく上回る素晴らしい映画でした。
アクション/ドラマ共に面白く、新
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.9

アントマン1と似た感想になるけど、微小な世界観や小さくなる⇔大きくなるトリッキーさに見応えがある面白い映画でした。スコットの憎めない感じが堪らなく良い!

 個人的にはストーリーは1の方が良いけど、そ
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.6

総決戦の2時間半。

 他監督作品の雰囲気を壊さずに同じ映画の世界観に同化させるルッソ兄弟の手腕が凄い一作なのは間違いないし、見せ方のテンポが秀逸で2時間半だけど1時間半くらいに感じて良かったです。
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.1

中盤の幽体離脱に翻弄されるストレンジがいた空間、Cyriakのhand fingersやBecauseという動画を思い浮かべる人もいるんじゃないかな(笑)マイティ・ソー バトルロイヤルで登場する彼に惹>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.4

正統派な続編でありながらも、利他的な行為を通じた血族を越えた親子の絆を描く素晴らしいヒーロー映画でした!ちゃんと前作で良かったポップなBGMと世界観を踏襲しながらも面白さとキャラ描写を深堀していて、M>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.9

クリードの監督ライアン・クーグラーの監督作品と聞いて、楽しみにしていた作品です。

やはりドラマの名手だけあって、アメコミ映画だけどそこに含まれるストーリーやメッセージ性が濃い一作で「多様性」とそれを
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.7

神々の戦いという題材の割には物凄く見やすくて、MCU作品の面白くて楽しいアクションを作るのが上手いなーと感じました。アメコミ映画だけどコメディ映画だし、各キャストもキャラに変化があってそれが良い味を出>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.2

近所の弱者を守るヒーロー映画としてこれほどピッタリな映画もなかなかないと思う。

 そのくらいスパイダーマンが良い味を出していて、高校生活とヒーロー活動の葛藤を描くところがピッタリはまってました!
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

タランティーノのデビュー作でありながらも、この前にレビューしたアメリカン・アニマルズの謳い文句で挙げられた作品と聞いて鑑賞したけど・・・

 この作品、黒いスーツにサングラスをかけた男たちがスタイリッ
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.7

ポスタービジュアルが特徴的な本作。450万円弱の画集「アメリカの鳥類」を4人の大学生が強盗を企てる事件を題材にしたクライムドラマですが、物語の構成も特徴的で良かったです!

 役者が演じるドラマと実際
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.4

これほど戦いの視点が変わると「そうだよなぁ・・・」と思う映画も中々ないですよね。
無実の人々の視点はバットマンVSスーパーマンでも垣間見えるし、正義の価値観はFateシリーズでも言われているけど、この
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.3

マーベル映画は面白くて楽しい作品という話を聞きますが、個人的にはこの映画こそ面白くて楽しい作品を体現したと感じました。楽しいし笑えるし独創性が光っていて凄く良かったです!

 一番良いなと思ったのは画
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