【神話を演じる人間を人間たるものにした営み】【東京国際映画祭】
■あらすじ
ベルリン映画祭で銀熊賞(脚本賞)を受賞した作品。
ほぼ全ての台詞が歌として歌われるユニークなスタイルで、オイディプス王の物>>続きを読む
【左利きの大人が暴れる子供に狩られる姿、撮りてぇなぁ】【東京国際映画祭】
■あらすじ
左利きが媒介するウイルスが蔓延し、こども警察により取り締まられる世界で、失踪した姉を探す主人公・りん。偶然出会った>>続きを読む
【内面の辛さを他者の居場所からどこまで見届けられるか?】【東京国際映画祭】
■あらすじ
書店員の春は駅前のベンチに座っていた雪子に道を尋ねるふりをして声をかける。春は雪子の顔に見える悲しみを見過ごせず>>続きを読む
【夢と「自分の人生に向き合う事」の違い】【東京国際映画祭】
■あらすじ
自らのルーツであるコソボを舞台にふたりの女子大学生の関係を描く。ヴェネチア映画祭オリゾンティ エクストラ部門で上映。
■みどこ>>続きを読む
【長い関係性に生まれる新たな可能性の提示】【東京国際映画祭】
■あらすじ
優秀な料理人であるウージェニーは、有名な美食家ドダンのもとで20年間働いてきた。
長年にわたり、美食への情熱と互いへの称賛が>>続きを読む
【夢想に惹かれて追い求める事の自己分析】【東京国際映画祭】
■あらすじ
1905年にインドのベンガルで書かれたフェミニスト短編小説をモチーフに、女性たちのユー トピアを探してインドを旅するヒロインを描>>続きを読む
【力のある人間は何やっても許される正当性の変遷】【東京国際映画祭】
■あらすじ
20世紀初頭のパタゴニア地方を舞台に、先住民を殺害することを目的として旅する白人のグループの行動を、白人と先住民の間に生>>続きを読む
【何者である事を変えるのに善悪と贖罪は存在するか?】
■あらすじ
アイドルグループを脱退し、女優へと転身を図った霧越未麻。
連続ドラマのレイプシーンやヘアヌード写真集など、これまでのイメージを覆す過激>>続きを読む
【塗り替え続けて明らかになる”洗脳の優位性”と末路】
■あらすじ
むかしむかし、あるところにマリアという美しい娘と、二匹の子ブタがいました——。
美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落。“助け合>>続きを読む
【幻想と現実の相互補助作用】
■あらすじ
時は1955年、アメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。
隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に>>続きを読む
【幸せな場所に息がかかった黒い磁場が齎した物】
■あらすじ
極寒の地・長野県に住むスポーツインストラクターの清沢賢二は、愛する妻と幼い娘たちのために念願の一軒家を購入する。
“まほうの家”と謳われた>>続きを読む
【1960年代台北の外圧と不信を受け続けた青年が犯す軌跡】
■あらすじ
1960年代初頭の台北。建国高校昼間部の受験に失敗して夜間部に通う小四(シャオスー)は不良グループ〝小公園“に属する王茂(ワンマ>>続きを読む
【ディエゴ・ポルタレスの意思を継承した願いを概略化した先には…】
■あらすじ
2023年、美術館建設に伴う調査で、ある映像が発掘された。それは、少女が人間の死体を使って謎の儀式を行っているもので・・・>>続きを読む
【ゼーバルトが大切にしたかった”群衆の”文化を壊すのは”別の群衆”】
■あらすじ
あらゆる人々を焼け焦がした大量破壊。
第二次世界大戦末期、連合軍はイギリス空爆の報復として敵国ナチ・ドイツへ「絨毯爆>>続きを読む
【過去の作家性を紡いで観える世界観のコアについて】
■あらすじ
母親を火事で失った少年・眞人(まひと)は父の勝一とともに東京を離れ、「青鷺屋敷」と呼ばれる広大なお屋敷に引っ越してくる。
亡き母の妹で>>続きを読む
【無邪気な蟻殺しを成長させた”親の愛情”】
■あらすじ
退屈な夏休みに不思議な力に目覚めた子どもたちの遊びが、次第に狂気へと変わっていく姿を、美しくも不気味に描いたノルウェー製のサイキックスリラー。>>続きを読む
【正義に塗り替えられた蛮行、魂の証言で明るみになる】
■あらすじ
戦禍の蛮行を裁く、戦勝国による軍事裁判1946年1月、キエフ。
ナチ関係者15名が人道に対する罪で裁判にかけられる。
この「キエフ裁>>続きを読む
【水俣病と歩み、戦い続ける人々の人間讃歌】
■あらすじ
2004年10月15日、最高裁判所、関西訴訟。「国・熊本県の責任を認める」判決が下った。
この勝利をきっかけに、原告団と支援者たちの裁判闘争はふ>>続きを読む
【過去から逃げ続けた賭博師が未来の為に過去と闘った話】
■あらすじ
ウィリアム・テル(オスカー・アイザック)は、風変わりなギャンブラーだ。
米国軍刑務所で10年間服役し、独学で「カード・カウンティング>>続きを読む
【無意識な加害性、当事者意識が生んだ優しさの正体】
■あらすじ
京都のとある大学へ進学した七森は、いわゆる男らしさや女らしさというものが苦手だった。
七森は、ぬいぐるみに話しかける活動を軸にする“ぬ>>続きを読む
【おはよう!フィリピーヌ!!←可愛すぎだろ!】
■あらすじ
1960年パリ。アルジェリア戦争のさなか兵役を数か月後に控えた青年ミシェルは、勤務先のテレビ局でリリアーヌとジュリエットという仲の良い二人の>>続きを読む
【うざいパパラッチたち、映像のノイズに組み込んでみたw】
■あらすじ
ゴダール『軽蔑』の後半部分を占めるカプリ島での撮影現場を訪れたロジエは、そこで撮影したフッテージをもとに二本の短篇を製作する。『パ>>続きを読む
【目の前の偶然を物語の流れに変える作家力を追う】
■あらすじ
ジャック・ロジエによるゴダールの『軽蔑』のメイキング的な短篇。カプリ島でのシーンの撮影現場を捉えた約10分のドキュメンタリー。
■みどこ>>続きを読む
【幸福が楽しいとは限らない裏側の正体】
■あらすじ
未亡人のエミは掃除婦として働き、子供たちと生活していた。
ある雨の夜、エミは近所の酒場で年下の移民労働者の男性、アリと出会う。愛し合うふたりは瞬く>>続きを読む
【無機質な存在がその人の本能を炙り出した時】
■あらすじ
暴力やポルノが売り物のケーブルテレビ局を経営するマックスは、ある日、部下が偶然に傍受した電波から「ビデオドローム」という番組の存在を知る。その>>続きを読む
【SCANNER】
■あらすじ
スキャナーと呼ばれる超能力者の1人であるベイル。科学者の手によってその能力をさらに開発された彼は、恐るべき力で世界を支配しようと企む裏のスキャナー・レボックと対峙す>>続きを読む
【日本企業の悪しき文化、海外で再現してみた!】
■あらすじ
名門大学を卒業したジェーンは、映画プロデューサーを目指して有名エンタテインメント企業に就職する。業界の大物である会長のもとでジュニア・アシス>>続きを読む
【尊敬する母が与えたアケルマンの文脈について】【シャンタル・アケルマン映画祭2023】
■あらすじ
「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」などを手がけたベルギー出身>>続きを読む
【バイナリな過去へ大人になった子供の解釈で命を吹き込んだ時】
■あらすじ
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を>>続きを読む
【アメリカを求めたユダヤ人らの思想の深淵】【シャンタル・アケルマン映画祭2023】
渡米したユダヤ人らのエピソードを順繰りに語る話。
アメリカンドリームを頼りに何らかの背景を持った人々を通じた文化>>続きを読む
【マイノリティと権威主義で生まれたエゴという贅肉】
■あらすじ
アメリカの5大オーケストラで指揮者を務めた後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に女性として初めて就任したリディア・ター。>>続きを読む
【仮想の母子を引き裂く娼婦の万感性】
■あらすじ
大阪の旧赤線地帯。19歳のトメはドヤ街の近くで客を引く売春婦である。
弟の実夫は少し知的障がいがあり、母よねは40歳を過ぎてなお現役の同業者。
ある>>続きを読む
【船が守り続けた創造性の救済神話】
■あらすじ
「ぼくの好きな先生」「人生、ただいま修行中」などで知られるフランスのドキュメンタリー監督ニコラ・フィリベールが、パリのセーヌ川に浮かぶデイケアセンターの>>続きを読む
【過去の私達"他者"と共に歩む自己決定の物語】
■あらすじ
1981年、パリ。結婚生活が終わりを迎え、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。
そこ>>続きを読む
【Super Ladie and Gentlemen】
■あらすじ
世界を支配しようとする大魔王クッパを、キノコ王国のピーチ姫は民たちと迎え撃とうとしていた。
そんな中、マリオは双子の弟・ルイージをク>>続きを読む
【都市の生命に宿る人生の輪廻】
■あらすじ
地盤沈下が進んだため「鬼城」(ゴーストタウン)と化してしまった地方都市。地質調査にやって来た測量技師の青年ハオは、廃校になった小学校の机の中から、自分と同じ>>続きを読む