油そば卵かけご飯さんの映画レビュー・感想・評価

油そば卵かけご飯

油そば卵かけご飯

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

なんてこった、、

人形アニメーションの莫大な労力と時間を費やされているが、カメラアクションや画角共に素晴らしい構図が何度も何度もあり、単純に映画というよりは圧倒的な映像作品を見た感覚

設定やキャラ
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.8

この事件を知らなかった自分にとって、今作は非常に興味深かった

ゾディアック事件は1人の漫画家によって書物にされたが未だ未解決

純然たる恐怖と異物感を残してエンディングに至る物語は長丁場でありながら
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.8

種があることが前提で人前で人を騙す特殊な仕事につく2人の野心溢れる若者

とある出来事から2人は異常なまでの敵対視を持ち、邪魔をしあうが、、

物語には起承転結があるが、今作は確認と展開と偉業で構成さ
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.7

未知の生物との会話は、まず同様にこの行為を会話と捉えているかどうかの判断から始まる

前提の認識を繰り返しながら進んでいく宇宙人との交流は地道ながらも1歩ずつ進んでいく

宇宙船の造形及び内部や会合の
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.7

突っ走るにはストレートが長く感じた

ただ全編通して観客を巻き込んだスタイルは見ていて面白く、カメラ目線やフィルムを流す演出は「ファニーゲーム」のそれを彷彿とさせる

狂った主人公の行動もそれが来たバ
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.7

ワンシチュエーションものだが、SNSを駆使して助けを求める展開は真新しさと面白みがある

後半、特に犯人のオチは正直、、と言った感じだが終始興味を引かれる展開であったことは間違いない

軽い気持ちで見
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

IMAX鑑賞

天才オッペンハイマーの人生と苦悩に重心を置いており、スクリーンサイズでの迫力と静寂のコントラストに没入する

オッペンハイマーが持つ研究者としての側面
女性関係の側面
死生観
リーダー
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

普通とか当たり前という言葉が包含する領域には限界があるとされる今、普通ってなんだと考えることは大切でありながら、これでは理解まで行き着かない

いわゆる"普通"の人間がつかみ取れなかった幸せを、目の前
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.7

愛してる泉北で学生生活最後の鑑賞

キャラデザに声優、アニメーションにストーリー
どの角度からも完璧な前編を作れと言われるとこれになるのかなるほどなるほど

ミリタリー的要素も全て厨二の自分に刺さるん
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.2

真っ直ぐなバレー愛

全くもって誇張しない試合展開
素晴らしい

アニメーションのクオリティは近年のアニメ作品の異常な作画技術と比較するとバレーという特性上若干劣る気はしたが、ラストシーンで全て持って
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

誇張的で冗談のベールを纏ってとんでもない刺し方をしてくる

ジョジョとロージーの愛らしさとコミカルさに笑いながらも残酷な現実に心は複雑

良すぎたが故になにも語る必要がない気すらする

とにかくジョジ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

エクソシストを美化しすぎず、ほどほどのリアリティとあまたの作品で表現された悪魔に取り憑かれた子供を見てるにも関わらず最後まで楽しめる

つまりこれぞちょうど良いエクソシストホラー映画ということ

少し
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.6

ブラピにチャニング・テイタムの凸凹コンビめちゃ好き

コメディ要素が多かった前半からそこそこのシリアス展開があるのだが、ダニエル・ラドクリフ含めてもっとコミカルで統一していればもっと面白かったかも
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テッド 2(2015年製作の映画)

3.8

バカを極めた映画

オマージュレベルでは無いパクリ演出に無駄
に豪華なカメオ出演
最低のセリフに最悪の描写

それら含めて笑った者勝ちという心地良さ

少なからず問題のある作品ではあるが、ブラックジョ
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

奥行きのある展開で2次元情報のポスターからでは伝わりきらない面白さがあった

助ける側、助けられる側が入れ替わり、互いの言葉を超えた信頼が心を打つ

ただ後半にかけてタリバン側を虫けらのように倒してい
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

3時間の幻想体験

リアリティと夢の狭間のような無重力感

アリ・アスター監督が長編2作を当てたので、もはやどんな作品でも客は来るだろうとやりたいことを映像化したのでは笑

カオスとの境界がガラス1枚
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.5

おもんない大学生の典型例のヤツらがやばい村で襲われる話と思いきや、、、な展開

とにかく前半のおもんない大学生パートがみんな演技力高すぎて本物にしか見えない
リアルにこういうヤツらがいるから面白い
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ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

3.3

復讐を肯定しない復讐物語

銃撃の凄惨な描写が想像よりもリアリティがあって良かった

親の仇としてホームレスが立ち上がるストーリーかと思いきや、早々にホームレス要素が無くなるので普通のリベンジストー
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

4.1

変わらない銀世界の中で、乙松の人生に思いを馳せながら切なくも美しく、涙が止まらないエンディング

過去の現在を走馬灯のように見ながら、1人の少女が大きく話を変えるのではなく、あくまでも彼の人生の後悔を
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ゴシカ(2003年製作の映画)

3.8

サスペンスかと思いきやホラー、かと思いきやサスペンスホラーなのかとなるストーリー

前半は後に重要となるセリフや伏線が多く、情報が少ないのでミランダ目線でもどかしさを感じると同時に精神疾患の見てる世界
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.9

役者よし、脚本よし、テンポよし

一見するとシリアスなシーンに見えてもクスッと笑えるコメディ要素がとても良かった

しっかりと前半にみせた点を辿って伏線回収していく様も見事

起承転結の全ての要素が素
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.7

公開当日からtiktokなどで女子高生を中心に大バズりした今作

泣けると話題だが、自分はそこまで
演技もどこか大袈裟であまりにもサクサクした分かりやすい展開もターゲット層を考えると当たっていると思う
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

バリー・コーガンの怪演に心を掻き乱されること2時間

美しいまでの胸糞展開をスローリーに、そして確実に進めていく

起承転結の転から結までのスペースが広く、いかにここを活用出来るかでエンディングの気持
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

身体的に成熟した女性をまといながら精神的成長を見事に表現しきったエマ・ストーンの体当たりの演技には賞賛しかない

白黒の世界からカラフルな未知の世界に飛び出す間隔は短いながらも彼女の成長を見て取れると
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.5

程よい長さで届けられるウェス・アンダーソンの世界

語り部として登場するキャラの長ゼリフと場面転換に感嘆する

ストーリー自体は特段面白い訳では無いが、映像の魅せ方が好みなので楽しめる

バード・ボックス バルセロナ(2023年製作の映画)

3.3

設定の真新しさは前作で無くなり、見えない敵の見せ方にも工夫は無かった

さらには主人公にも周りのキャラにも感情移入出来ないので前作のダウングレードでしかない

見えないことの見せ方があまりにも一辺倒で
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.8

前半のテンポ感、中盤の謎、後半の怒涛の畳み掛けから人間ドラマ

予想できるサスペンス的要素は早めに潰され、ハラハラする展開は過ぎ去り、最後に残る感情は暖かいものだった

死生観にも大きく語り掛ける点が
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.8

チャカを上げるためにシャブを東京にばら撒くんじゃ

公共の平和を守る警察の言葉とは思えないがこの背景には点数を稼ぎ、認められてのし上がった成功体験から歪んだ正義があった

道警の真髄から腐った組織図を
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.4

得体の知れない感染症から逃れるために自宅に篭もる家族
そこにやってきた別の家族

綱渡りのような緊張感が漂う中、徐々にお互いを信頼していくも、疑念は拭えない

しかし外界の恐怖と内側の疑惑があまり釣り
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

ルーティン化された日常を平山と共に過ごすことで、その中の些細な変化に対する反応が非常に小さなリアクションでも感じることが出来る

風呂に顔を付ける癖は毎日行っているが、ある日には同じ画なのに印象が変わ
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

4.0

総集編にあって総集編にあらず

スクリーンサイズで見る物語は限りなく異界で心地よい不協和音が懐かしさとともに搔き乱れる

忍野メメの登場シーンに心を濡らし、キスショットの妖艶さに震え、阿良々木のかっこ
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.8

カタストロフィ映画では当然の暴徒化した人々による無秩序な世界が描かれることが多いが、今作は性善説を唱えており(勝手に解釈)人々は以前から持っていた善良な心を忘れていない

どんな状況下においても人を見
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

経営難の肉屋がヴィーガンの人肉販売で財を成す話

ダークでブラックユーモアに溢れたストーリーだが、恐怖よりも人生どん底の2人がイキイキと再生していくポイントも見所

殺しのシーンも明るい昼間に行ったり
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武器人間(2013年製作の映画)

3.6

武器人間たちの造形めちゃくちゃ好き
どれも不完全なのが手作り感が溢れてる
特にペストマスクのやつがお気に入り

戦争フィルムを撮っている設定もより近い距離で武器人間を体感できるので良い

後半の武器人
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.6

ワンシチュエーションムービーとしては分かりやすい恐怖と伏線回収で見やすい

高所恐怖症が若干克服できていない自分からすると登りきってからよりも登ってる途中の方がイヤーな感じ

中盤のだれてくるあたりに
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.9

あらすじは読むな
黙って見た方が体験の深さが違う

時系列の演出が巧妙で、スペースを視聴者が勝手に保管してしまうことによって起きるパラドックスにかなり動揺する

些細なところにある差別
それが誰しにも
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