bluemercenaryさんの映画レビュー・感想・評価

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愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)

4.0

言わずと知れた"阿部定事件"の映像化で、おそらく20年ぶりの鑑賞。
情愛中毒の極北
痴情の頂
インモラルの代償



物語を形容する言葉に枚挙にいとまがないけれど、これは"正統なエロス"だと思い
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.0

まさに世界を股に掛けた逃走からの反撃戦は、息をつかせぬ展開の連続。
お約束で期待通りなライアン・ゴズリングに加えて、サイコパス風味のクリス・エヴァンスのヴィランが最高にヤバかった。
こんな破天荒なバイ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

予想外と言っては失礼だけど、思いの外面白かった・・・・否、面白過ぎた。
綾野剛史上最高に"ゆるふわ"なヤクザ役もツボったけれど、部長・岡クン以下合唱部面々の絶賛思春期が最高過ぎた(笑)。
2人が織りな
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6日間(2017年製作の映画)

3.5

サッチャー政権下の英国で起きた事件の再現ドラマは、ミュンヘン五輪悲劇と同じ轍は踏むまいとする政府とテロリストとの攻防を描いた6日間の物語。
最小限の被害で留めたものの、テロリストの純化・過激化はエスカ
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.5

チョン・ドヨンとソル・ギョングの雰囲気がヤバい。
もう完璧で最&高な筆舌尽くせぬ世界観を作り出してて圧倒されまくり。
バイオレンスだったり、スタイリッシュだったりの戦闘シーンも凄かった。
これは劇場公
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カーター(2022年製作の映画)

3.0

「るろ剣/京都大火編」の緋村剣心レベルで、1人vsヤクザ100人の殺戮シーンを始め、荒唐無稽なシーンばっかり。
真面目にストーリーを深追いすると厳しいけれど、バイオレンスアクションだけに目を向けたら最
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恐怖の報酬(2024年製作の映画)

3.0

フランス発名作3度目のリメイク版はNetflix。
ニトログリセリン200㌔の搬送を請け負った兄弟に断る事は許されなかった。
多額の報酬の一方で、色々画策する面々と関係ないゲリラの面々と一途な兄弟。
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.5

主演マ・ドンソクが製作からタッチした人気シリーズ3作目。
ストーリー展開の荒唐無稽さがどうでもよくなってしまうレベルに戦闘シーンのヤバかった。
バイオレンス度を中和してくれるのもマブリーの魅力なんだな
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.5

166分の前半2/3は冗長が過ぎて正直退屈。
それに対して終盤のスペクタルは凄すぎた。
少し前のめりになるレベル。
映像と音響はまさしくスペースオペラの"それ"で、ここからpart3へと行くんですね。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

賛否あれど科学者として偉業成し遂げた戦前と、政争に巻き込まれ不遇となった戦後。
ふと思い出したのは、エニグマ解読のアラン・チューリング。
彼同様、不世出の天才は政治の駆け引きの前では無力となる。
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ブラッド・アンド・ゴールド ~黄金の血戦場~(2023年製作の映画)

3.0

序盤から物語に進むにつれて、雑になっていく脚本と演出がヤバかった。否、ダメダメだった。
Netflix製作にも駄作とは云わんが微妙な作品あるんだなぁ。
エンディングシーンのアメリカ軍には笑わしてもらい
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流転の地球/さまよえる地球(2019年製作の映画)

3.5

大胆すぎる発想だけど、原作が「三体」の劉慈欣と聞くと何故か納得(・_・;)
序盤をダイジェストで流した後の核心は、SFサスペンスディザスターパニックな本筋に、家族ドラマが見事にマッチしていて、ついつい
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ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

4.0

職業軍人兄弟の末っ子にして特務機関育ち。
上官の命令が絶対だった小野田の30余年のジャングル生活。
一人一人減る仲間、孤独になってからの彼を支えたのは使命感なのか、矜持なのか、罪悪感なのか、虚無なのか
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.0

少女誘拐の目的が種族存続じゃなくて、新種誕生実験と云う奇をてらった部分が訳わからん。
まぁ、それ含めてもストーリーは緩くてご都合主義で王道ベタ展開。
だけどもマ・ドンソク主演だとなんでもOKになっちゃ
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#生きている(2020年製作の映画)

3.5

映画「新感染エキスプレス」の前日譚「ソウルステーションパンデミック」と並行した物語(多分)。
元々部屋に引篭もってた青年だけども、先細る食料と反比例して孤独感が増大していった。―― キム・ユビンも同じ
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麻薬王(2017年製作の映画)

3.5

一介の金属加工職人イ・ドゥサムが、貴金属密輸の手伝いをキッカケに麻薬王に登り詰め、その先の栄枯盛衰の実話を基にした物語。
捜査が凄かったというよりも、身から手た錆。
急成長に伴って切り捨てるもの、見極
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.5

ウルグアイ空軍機571便遭難事故の映像化作品も文献にも目を通しているものの、再検証の部分も有る最新作には魅入ってしまった。
遭難からのサバイバル、そして奇跡の生還 ―― 16人の生還者に与えられる称賛
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.0

実話映像化とは云え、半分はプロパガンダ。
それ解ってても、部隊壊滅シーンからの逃避行で前のめりになって、最終版のアーメッド一家救出からのクライマックスは凄すぎた。
アーメッドがあそこまで命懸けになった
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

「キングスマン」のマッシュ-・ヴォーン監督が、その世界線で描いたスパイ活劇。
もう騙されまくり !
フライヤーから騙しが始まってるから仕方ない。
主人公コンウェイ並に、序盤に僅かばかり混乱したけれど、
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

3人の少年少女が複雑な境遇から抜け出す最短手段は大金。
そこには首謀者・朝陽の深謀遠慮が有った。
脅迫された東昇もまた策を張り巡らせることになる。



公開中だから、何も言えない!
二転三転す
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風よ あらしよ 劇場版(2023年製作の映画)

3.5

『元始、女性は太陽であった』 これに感銘を受けたことが全て。
まさに波乱万丈、アナーキーな生涯だった伊藤野枝。
彼女に影響与えた、または関わった平塚らいてう、神近市子等が天寿全うしたのは何だかなぁ。
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水いらずの星(2023年製作の映画)

4.0

人気戯曲の映像化。
ある種の密室二人会話劇は、緩急と落差半端ない喜怒哀楽に加えて濡場も有りで兎にも角にも圧倒されつつ見入ってしまった。
終盤になって「??????」となったままでのエンディング。

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緑の夜(2023年製作の映画)

3.8

何が何でも居場所を見つけたいジン・シャにとって、緑髪の女はある種のナビゲーター。
半ば逃避行のさなかに新たな絶望を見てしまったジン・シャにとって、導かれる先が何処で有っても、2人でなら何処でも良かった
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罪と悪(2024年製作の映画)

3.8

罪を犯したのは友のため
罪を被ったのも友のため

大人になってなお負い目を追う者。
大人になって負い目を遠ざけた者。
大人になって負い目を飛躍の糧にした者。
歳月は人を待たなかった。

高良健吾、大東
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

エロのR18+、グロのR18+よりも、物語全体に流れるぶっ飛んだ倫理観がヤバかった。否、素晴らしかった。
全てが滑稽過ぎて、個人的には最高のコメディだと思ってる。

ほかげ(2023年製作の映画)

4.0

"戦後"とは、ただのクレジット。
"矜持""尊厳"の喪失 
 ―― 人が人で無くなる事 
 ―― 登場人物の誰にも"戦後"は訪れていなかった。
"けりをつけた"者と、"沈んでいく"者と、"更なる絶望に
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