KMDさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.4

役者が凄いね、若いのにこんな役よく挑戦したよね。物語としては淡々としてて今一つな感じ。弱い者たちが更に弱い者から搾取する、本当社会の底辺の話。

死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.1

良くも悪くもザ・ホラー映画って感じ。悪魔の造形ブラッシュアップ、ドラマパートの厚み、使い捨てキャラの深掘り、尺を100分以内、などなどすればもっと良くなる。エンドロールは良かったわ。

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.9

ピーター・フォークが最高な役どころ。台詞というか、全編ほぼ詩で構成されてる。誰もがかつては天使であり、いつかは天使になるんなら素敵ですね。

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.8

キラキラ壁ドンティーンムービーかと思いきや、しっかりした意思を持った哲学映画だった。時系列のズレも良いし、撫子ちゃん可愛すぎるだろ。ただ殺人犯が軽薄なのと、人間の本質を美化し過ぎな反面もあるよね。

7番房の奇跡(2013年製作の映画)

2.0

I am Sam 観たことないのかね、脚本はまだ許せるけど演技・演出・音楽のどれも酷い。絶対数支持者がいるのは分かる、ただ個人的には人間ってものを全く描く気すら感じない、媚び諂った薄っぺらのお涙頂戴映>>続きを読む

アウト・オブ・サイト(1998年製作の映画)

2.8

とても評価されてるけど、個人的にはソダーバーグもジョージもJ.Loも、悪いところが詰まったとしか思えない。色褪せてゆく作品。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.9

やっと観た。ずっとコンテニューしながらゲームクリア目指してる感じ、すげー面白い。ポンコツなトムからいつものトムになっていく過程笑える。元軍事広報って設定を活かせてたら更に良かったかな。

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

3.2

ザ・人生讃歌。確かにいい話ではあるけど、素材の俗っぽさとかやっぱTVドラマっぽい。登場人物の一挙一動そんなに説明しなくても観てれば理解出来るわ、観客舐めすぎ。バンデラスはヨセフだね、そこは最高。

ジョン・デロリアン(2018年製作の映画)

4.0

もちろんデロリアン加点が入ってるわけだけど、ケイパー物&伝記映画として充分見応えある。時系列変えてるけど分かりやすい。リー・ペイスは本当もっと評価されて欲しい。

バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

3.8

マイケル・ベイなしで大健闘でしょ、まぁ出てるけど。テンポもいいし普通にストーリーに意外性もあって楽しめた、もちろんカーアクションも。ただ悪役に華がなさ過ぎる。髭染めてるシーンね、泣きそうになったわ。

ベルファスト71(2014年製作の映画)

3.2

地に足のついた感じでしっかり作ってるんだけど、展開が遅いし単調だから飽きちゃうね。流行りのバリー・コーガン君が結構いい役で出てる。

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.4

誰も傷つけない映画。今観ると色々と問題な箇所もあるけど、素直にイイねと言いたくなるような魅力を持った素敵な作品。

JKエレジー(2018年製作の映画)

3.2

金を親父が使い込んでることぐらいこっちでも分かる。なぜあいつは急に優しくなったのか?親父と兄貴はあれでいいのか?ラストはぶん殴るくらいやって良かったかと。あと、もっとスカート短い方がいい。

鬼が来た!(2000年製作の映画)

4.0

もの凄く気合の入った作品。基本笑えるコメディなんだけど、徐々にシリアスになってからのあのラストカットは威力ある。監督の幅の広さに脱帽、そして本気の香川照之はやっぱ世界レベルの役者だった。

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.5

再鑑賞。キャスト豪華だな、初見より面白かった。ちゃんと主人公の人生を一度見せておく辺り上手いし、逆に物語後の世界は見せないことで余韻が残る。

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.9

ちょい端折りすぎ感はあるけど、それぞれの性格や葛藤がしっかり描かれていて、よきクライムドラマな仕上がり。そして老いも込みでとにかくJ.Loが圧巻。ウーにはちょっと荷が重すぎたかな。

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

4.0

ギャグはそんなにだけど、後半の国境越える辺りからどんどん加速して面白くなっていく。ダイブの仕方が個性的でツボだったな、クライマックス泣ける。北欧の冷めた景色にヘヴィメタがよく映えるという発明。

エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE(2010年製作の映画)

3.9

よくあるB級アクションだと思ってナメてたら大間違い、かなり真剣なポリティカル・サスペンスだった。しかもよく出来てるし、製作者の志の高さが凄く伝わる。掘り出し物的秀作、マチアス無念。

引っ越し大名!(2019年製作の映画)

2.6

キャストが好きなら観たらいいと思うけど、そうでもなければただただ退屈な120分だった。

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.3

興収15億って凄いな。キャラは原作者の意向でセリフ一切なし、その分ナレーターというか説明もするしツッコミもするし、ほぼいのっちの朗読劇。なぜ物語を語るのかということを巧く考察した物語。

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.3

久々に純度高くて質の良いおバカ映画、期待の上をいってくれた。とにかくボケの数が多いし、間の取り方とフリが効いてるからいちいち笑ってしまう。文句なしに面白かった。

恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

3.2

確かに恋人というよりは兄妹というか、もっと大きな枠組みの愛に観て取れる。それは幼馴染みに生まれた悲劇でもある。ヤンといい、台湾人監督の自然の切り取り方が好み。

ボブ&キャロル&テッド&アリス(1969年製作の映画)

3.0

二組の夫婦の愛と性を巡る物語、ジャケが若干ネタバレ。沈黙というか台詞の間が印象的、当時のニューエイジの流れビンビンな作品。散歩かSEXかのやり取りウケた。繰り返し観ようとは思わないかな。

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

3.5

一人セルジオ・レオーネ特集②。オープニング10分最高に爽快。自分の事しか考えられなかった男が、意図せず利他に目覚めてゆく。革命の最中、それは他人の痛みを知るという地獄の始まりでもある。渋いぜ。

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.0

一人セルジオ・レオーネ特集①。ドキュメンタリー後追いで本編鑑賞。黒澤感とイーストウッドのカリスマ性が凄い、そしてやっぱ音楽素晴らしい。ハリウッド映画のサンプリング元が満載なのも楽しめる。

永遠と一日(1998年製作の映画)

3.0

難しめ。基本は自殺願望おじちゃんと難民少年との交流だけど、回想や幻想の世界を行ったり来たりする。そして所々台詞というか詩が挟まれる。ポエマーなこの監督、相当な世界観の持ち主。

ロアー(1981年製作の映画)

4.0

まだまだ凄い映画が世の中にはあるんだな。CGなしで本物の猛獣と家族総出演で、ある意味100%アニマルファミリームービー。無駄なシーンもあるけど、毎回ジャケット破られる件とかは笑える。完全にどうかしてる>>続きを読む

トゥループ・ゼロ~夜空に恋したガールスカウト~(2019年製作の映画)

3.9

Amazon初の完全配信限定作品とのこと。既視感の詰め合わせではあるものの、漏れなく演者全員の最高の仕事によって作品はそれ以上のエモーションを起こさせてると思う。秀作。

「冗談よ、じょーだん」

スクールズ・アウト(2018年製作の映画)

3.0

アポリーヌの顔がマジで腹立つ。中盤まで面白いんだけど、なんか尻窄み感否めない。やろうとしてることのスケールが小さすぎるよ。ゴキブリだけは勘弁して欲しい。

晩春(1949年製作の映画)

3.3

服部くんに空気読んで欲しかったな。今観るとちょっとエディプスコンが過ぎるのではないかと感じてしまう。日本文化を添えながら、普遍的な父娘の日常と感情を淡々と。

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

3.3

フェリーニとトリュフォー混ぜた感じで、風刺きいてますね。ずっとコメディなんだけど、ほとんど差別ネタで時代を感じる。これはカルトな訳だな。

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

まぁ設定からして無理があるしツッコミどころ満載なんだけど、ラブファンタジーだと割り切って観れば充分ロマンチック。ビートルズは偉大だなー。

ワンダラーズ(1979年製作の映画)

4.0

オープニングが疾走感あってめっちゃカッコイイけど、SEXシーンは無くてもよかった。ジョーイの親父にマジ爆笑した。時代は代わり、それぞれが人生を歩み出すラストは泣ける。あとサントラ最強すぎる。

存在しない夢の国(2012年製作の映画)

2.9

これ完全に無許可で撮影したやつね。現実に夢の国なんか存在しないと観せつつ、それが人の内面や心の中だけには存在するかもねっていうのが、観客にはなんとなく伝わる。

霧の中の風景(1988年製作の映画)

3.9

もう辛くて観てられないよ、ヴーラが泣くシーンで止めようかと思ったわ。当てがあろうとなかろうと、進むしかなかった姉弟のお伽話。詩から創られた映画。テッサロニキ行っといてよかった。

ソナチネ(1984年製作の映画)

4.1

再鑑賞。声無き存在証明。思春期の閉鎖感や鬱状態を丁寧に描いてると思う。ずっと忘れられない一本。

「誰も止めなければ、私たちは死んでしまいます」