このセリフに脱帽さんの映画レビュー・感想・評価

このセリフに脱帽

このセリフに脱帽

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.8

ルースは最終弁論で判事たちに向かって語り始めた。過激な社会変革ですって?100年前ブラッドウェル女史は弁護士を目指したのに拒否されたわ。性差別を国と争った最初の裁判だったわ。また65年前にはある女性が>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.8

運転手のトニーがNYに残した妻に手紙を書いていた。そこへ雇い主のドンが近づいて言った。そいつはいったい何だ!?手紙を書いている。切り張りの脅迫状か?そう皮肉ってドンは書きかけの手紙を取った。”Deer>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.3

どの役をやっても女にやさしいC.イーストウッド。いや女が大好きだ。この映画のように90になっても、女を見つけてはカントリーの曲に乗って上手にステップを踏む。つねに女をはべらかす。彼は性懲りもない浮気者>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

4.0

今やだれでも知っている米国CDCの女性職員が突然と黒板に書き始めた。一人が病気に感染した場合、何人に二次感染させる恐れがあるのかです。例えば季節性のインフルエンザは約1人、痘瘡の場合は3人、そしてワク>>続きを読む

マレーナ(2000年製作の映画)

4.0

少年は若く美しい未亡人に恋をした。彼女のことは何でも知っていたかった。だからいつもこっそりと見つめていた。そして早く自分が一人前の男になることだけを夢見ていた。街の男たちはみな、彼女に妄想を抱いていた>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.4

悪かった。私がもっと早くその気になればよかったんだ。平山は娘の路子に謝った。長男の幸一が話をつづけた。三浦も路子は嫌いじゃなかったんだけど、もう決めた人がいるんだと言うんだ。それを聞いて平山は、私がも>>続きを読む

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.8

何故この定理が分かったのか?教授のハーディが聞いた。ただ閃いたのです。でも先生、何故証明するために時間を無駄にするのでしょうか。インドからはるばるイギリスに来た青年ラマヌジャンが真顔で聞き返した。君の>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.9

私の声が物語を邪魔していると言われた件ですが。サリンジャーはバーネット教授に食い下がった。もちろんだとも。物語を独自なものにするのはその声だよ。だが作家の声が物語を圧倒してしまうと、作品は単なるエゴの>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

何を考えているんだ、ゼルダ。アイナーは妻のゼルダが楽しそうに彼の顔にメークをし始めたので言った。皆を楽しませてあげるのよ。髭は念入りに剃ってね、アイナー。そして彼女は彼の唇に紅を入れた。そうそうやって>>続きを読む

パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

4.5

ひょんなことから車椅子の障がい者だと思われた彼。同じ車椅子の女性に恋をしてしまった。ある時彼女がスポーツの仲間たちを紹介した時のことだった。彼女は障がい者のテニスプレーヤーでもあった。そこで彼は日頃か>>続きを読む

ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

3.9

この女性監督は、誰にでもある、どこにでもいるフツーの女性たちがもつ心の屈折を誇張なく、淡々と、しかしストレートに描くことに卓越している。彼女は映画の中で、女は大体こう思っているのよ、と言っているのだ。>>続きを読む

ペリカン文書(1993年製作の映画)

3.8

すべてが終わった。二人は固い握手を交わした。そして抱き合った。友達として、また同志として。形式的なものだったのかもしれない。しばらくして彼女は彼の元を離れた。そして後ろも見ずに歩き始めた。彼は微笑みな>>続きを読む

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.1

妹の結婚式に出席した主人公のG.クルーニー。ところが当日になって、妹のフィアンセが突然キャンセルを言い出した。途方に暮れた姉がクルーニーに言った。あんたが兄貴として行って説得してくれる?普段お義理にし>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.1

ヒュー・グラント演ずる英国首相が米国大統領を迎えたが、この米国大統領が遊び人なのがいい。すぐお気に入りの若い女性スタッフにチョッカイをだした。面白くない首相は会談後の記者会見でこう述べたものだ。まずは>>続きを読む

フォトグラフ ~あなたが私を見つけた日~(2019年製作の映画)

4.2

彼はしがない観光客相手の記念写真屋だった。美しい娘を呼び止めてそして彼女に恋をした。一目惚れだった。娘は何気なく応じたものの家族から呼ばれて慌ててそこを離れた。彼は写真を渡し損ねた。あるとき彼は偶然に>>続きを読む

オルフェ(1950年製作の映画)

4.0

詩人のオルフェは豪奢な車に乗った美しい王女に魅せられてしまった。王女は死神だった。運転手である死神の従者がオルフェに言った。手遅れです。奥様はお亡くなりになりました。あれほど言いましたのに。いまさら後>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.3

心の中では二人は歩み寄っていた。裁判でいろいろな事実が明るみ出たからだった。二人には互いの過去の境遇が事件の発端に関わっていたことが分かってきていた。それまで二人はそれぞれ違った迫害を受けてきた。それ>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.8

私はソ連大使館の2等書記官です。この交渉を進める役目です。そう言って大使館員が部屋に入ってきた。それが合図のように、それまで泣き崩れていたソ連側のスパイの家族たちは、書記官に一礼すると堂々と胸を張って>>続きを読む

チャイナ・シンドローム(1979年製作の映画)

4.0

いつの時代もそうだが、社会問題を描く映画では決まって社長は悪者だ。この映画も社長は悪人だ。利益を守るために最後まで真実を隠す。邪魔者は消すのだ。社長は絶対的な権力をもち、大体悪人ずらをした役者が社長を>>続きを読む

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

4.6

全ては終わった。被告の司令官大佐がついに本音を吐いた。部下の制裁を命令したのは貴方でしょう大佐? 私だと? お前たちがのうのうと暮らしているのは誰のおかげだと思ってるのか。大佐、命令したのは貴方ですよ>>続きを読む

大いなる陰謀(2007年製作の映画)

4.5

このままではすべてがCか落第だ。しかし、今年の君の成績はすべてBをあげよう。そう突然と教授に言われて生徒は驚いた。どうして、また。全然講義に出席していないのに。教授は話をつづけた。但し2つの条件がある>>続きを読む

許されざる者(1992年製作の映画)

4.7

全てが片付いた。酒場の外は暗闇だ。マニーは外に向かって叫んだ。これから外に出る。俺に向けて撃ったらそいつだけじゃなく、女房や友達も殺す。家も焼き払う。撃ったら殺すと。そして馬に跨ると闇に向けて叫んだ。>>続きを読む

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.1

ピオトルコフスカ通り122。老人は場所を聞かれて決して忘れることのない住所を言った。そうね、間違ってないわ。ここから100メートルもないわ。車椅子を止めるとその女性は地図を見て答えた。ワルシャワの病院>>続きを読む

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(1990年製作の映画)

4.8

さあ、今夜のスペシャル・ゲストの登場よ。進行役のマイケルの妹コニーは集まったコルレオーネ家の人々の前で紹介した。今夜はマイケルが主催する叙勲記念パーティ。ジョン・フォンティーン!そう、彼はあのフランク>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

4.5

彼女は少しイラついてきた。理由は食事に集まったみんなが、娘の夫である米国俳優の話でもちきりだったからだ。彼女はフランスの押しも押されぬ大女優。自分には山ほどの経験とプライドそして話し足りないほどの知識>>続きを読む

ただ君だけ(2011年製作の映画)

4.0

やはり男の本質は寡黙にあると思う。この映画の見どころは愛する女を命を懸けて救おうとした男がいた。女を救うために自分の全てを犠牲にした。からくも生き残って帰ってきた男は身も心もボロボロだった。口もきけな>>続きを読む

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.5

刑務所から釈放されたジャッキーは頭に来ていた。何であたしが捕まらなきゃなんないのよ。そう思ってた。復讐するつもりだった。相手はオデール。そこでジャッキーはオデールにメキシコから密かに50万ドルを運ぶ計>>続きを読む

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

3.9

電話が鳴った。相手は大物である。公団の副総裁はあわてて受話器を取ると、直立不動でお辞儀を繰り返した。彼は相手の言うことを頷いて聞いていた。そして言った。これで何もかも終わりました。大変ご心配をおかけい>>続きを読む

張込み(1958年製作の映画)

4.0

それは夏の暑い最中(さなか)だった。二人の刑事は女の張込みのために佐賀に来た。犯人は必ず女に会いに来ると思っていた。二人は向かいの宿の2階から女を見張った。何の変哲もない日常だった。女は3人の子持ちの>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.1

男は、窓から虚ろな目で町のパレードを見ていた。心の中では犯した過ちを悔いていた。そして不審に思った妻に告白をした。妻は男を抱きしめた。ジミー、貴方の心に触れさせて!娘たちを寝かせるときにあなたの心の話>>続きを読む

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.9

妻は夫のノーベル文学賞授賞のために夫とストックホルムに来ていた。彼の受賞スピーチを聞いていた彼女は居たたまれなくなって式場を抜け出した。彼は慌てて彼女を追った。ホテルで着替えてから式場に戻ろう。リムジ>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

3.8

勝訴の後の記者会見で被告の女性教授はこう言った。今回の判決は表現の自由を妨げたという人もいますが、私が闘ったのは悪用する者から自由を守ることだったのです。何でも述べる自由はあってもウソと説明責任の放棄>>続きを読む

ローマに消えた男(2013年製作の映画)

4.1

日に日に人気に陰りが見える野党の党首は大きな賭けに出た。国民は野党の無責任さに怒っていた。そこで彼は演説会場に集まった多くの国民に向かって力強くこう話しかけた。私がこよなく愛する言葉はここにはない。そ>>続きを読む

ボーン・コレクター(1999年製作の映画)

4.1

誇り高く強く生きよと そう教えてきたこの国
勝利を得るために闘えと くじけることなど思いもしなかった
闘う相手はどこに 私は夢に見放された男
顔を変えて名前を変えても 負け犬には誰も目もくれない
あき
>>続きを読む

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

4.0

初めて会った日のことを昨日のように覚えているわ。女は男にすべてを語り始めた。あの時あなたは靴下も履いていなかった。恋に落ちた理由もわかるの。そして何故夫を憎んでいたかも。私を捨ててもいいわ。だってお腹>>続きを読む

ゴッド・タウン 神なきレクイエム/ゴッド・タウン 裁かれる街(2014年製作の映画)

4.0

フィラデルフィアの片田舎にある新聞社のコラムニストは、こう言って一人の若者の死を取り上げた。最近まで人は死ねば終わりだった。ゴッドタウンと呼ばれる町の人間たちのことである。昔だったら23歳の作業員が死>>続きを読む