ぴのしたさんの映画レビュー・感想・評価

ぴのした

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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.8

北野武の初監督作品。いろんな意味でクールな映画だった。

1つは登場人物に対する視点が妙に冷ややかなこと。

カメラはいつも人物から一歩引いていて、人を追いかけるよりは、撮っている場所に人がフレームイ
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

ユーロスペースにて鑑賞。『ル・アーブルの靴みがき』に続きフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキが描く、難民をテーマにした北欧映画。

シリア難民のカーリドは生き別れた妹を探して辿り着いたフィンランドで難
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

今年度アカデミー作品賞受賞作。派手ではないけれど人物描写が上手くて、社会派な側面もあって、演出も程よく洒落ててザ・アカデミー映画という感じ。

ひ弱な黒人シャロンの半生を、「リトル(少年期)」「シャロ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

アカデミー話題作を今になって鑑賞。

ストーリーは王道ハリウッドというかもはやディズニーのような夢と愛の物語。ラストは少し王道から逸らすもののわかりやすいプロットと言える。

注目すべきはやっぱり演出
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座頭市(2003年製作の映画)

3.7

初めて見る北野作品。ほかにもっとありそうなのに、なんでこれをチョイスしたのかは自分でもよくわからないけど面白かった。

リアリティの追求といえよりも「これぞ劇です!」感の強い独特の台詞回しや構図の決め
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.6

フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキの近年の代表作。移民問題をテーマにしながらもポップで洒落てて人情味あふれる映画。

舞台はフランスの港町ル・アーブル。靴磨きで生計を立てるマルセルは、ふとしたことか
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.9

あー、よい!ストーリーだけを要約するとすごく地味な話なんだけど、じんわりと良さが染み出てくる映画。

刑務所を出たばかりの横暴で頭の悪い男ビリー。実家に帰る途中に出会った女レイラを誘拐し、自分の妻を演
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.3

やばい!!!!!やばすぎるよ韓国映画!息もつかせぬ2時間半の間、あなたは何度も騙される。豪華な屋敷を舞台に完成されすぎた構図、むちゃくちゃエロい濡れ場(女性同士)、迫力ある演技。すごすぎる映画。

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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.9

遠藤周作の原作を元にスコセッシが描いた『沈黙』。2時間半に渡り精神を削る内容で、見ている側はかなりしんどいけれど、それでも(というかそれでこそ)見る価値のある名作。

ストーリーは江戸時代初期、キリス
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ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

3.7

2049を見たいな〜と思いつつ、とりあえず前作を鑑賞。

こういう退廃的な近未来もの(サイバーパンクというらしい)の金字塔的作品らしい。常に薄暗く雨が降り続く世界に、それを照らす青いサーチライト、アジ
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.5

詐欺まがいのセールスで会社を築き、ウォール街の大富豪になった男ジョーダン・ベルフォートの自伝を映像化した映画。

金にセックスにドラッグ…金を手にした男たちの大バカ騒ぎが3時間に渡って繰り広げられる。
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.1

とんでもない映画である。精神的にやられる系だけど、圧倒的な構成と作中のアーティスティックで不気味な雰囲気、解釈の余地を持たせる深みに、見る人を引き込む面白さがある。

金持ちの夫と上流階級の暮らしを送
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あなた、その川を渡らないで(2014年製作の映画)

3.6

『人生フルーツ』の韓国版のような映画。というか『人生フルーツ』がこれをパクった感がすごい。

個人的にはこっちの方が、下手に解釈的なナレーションもないし、撮り方もお金はかかってなさそうなのに構図がしっ
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.4

金がないじーさん3人がひょんなことから銀行強盗を計画するコメディ映画。

軽く見れて普通に面白い。かっこいいし笑える。

1つ考えさせられたのは、この映画がアメリカで貧しい中高年が増えてる現状を皮肉っ
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

はぁ〜〜、すごい映画だなこれ。ストーリーのあるミュージックビデオを見ているみたいだった。

なんかストーリーが先にあるというより、先に「こういうのを撮りたい!」ってシーンがいくつかあって、それを最大限
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.5

病的である。画面にこれでもかと散りばめられた赤と青。やけに静かな雰囲気と登場人物から一歩引いたような撮り方。観客はずっと不安な気持ちにさせられる、ある意味すごく完成されたホラー映画である。

主人公の
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ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

3.5

今年100本目の鑑賞作品はアニメ界のオスカー、アニー賞を受賞したドリームワークスの代表作。

ストーリーは単純明快。ドラゴンを殺す種族バイキングの村に生まれたヒックは島一番のひ弱な少年。そんなヒックは
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.9

ヒッチコック名作劇場第5弾。

いつものように「人間の感情を巧みな構図や撮り方でぐわーっと描いてやりました!」的な感じは薄くて、サスペンスかつラブロマンス、そしてアクション映画の要素が入り混じる大作。
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

グザヴィエ・ドラン監督作品。『マイ・マザー』の頃と比べて映像へのこだわりが格段に増している。映像の一瞬一瞬どこを切り取っても絵になる、圧倒的な美意識。キューブリックもびっくりするレベル。

これは性同
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.0

コメディ映画の名作。やっぱり名作は名作と呼ばれるだけある。痛快なストーリーに感動的な歌のシーン、わかりやすい起承転結。

売れない歌手をしていた主人公はマフィアの殺人を目撃してしまい、修道院で僧侶とし
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.5

最近の韓国映画はすごい!とのことで鑑賞。

「見ると重たい気分になる」と聞いていたのでごっつ社会派なサスペンスかと思ってたら、オカルトホラーかよ!!!

演技や演出はすごく迫力や緊迫感があって引き込ま
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

3.6

スローライフを送る元建築家の夫婦を描いたドキュメンタリー。

夫の津端修一さんはかつてニュータウンを作る計画を指導した建築家。90歳となった今は妻と2人で自分が設計したニュータウンの一角に家を構え、7
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.7

くぁっっこぃぃいいいい😎

マフィアのバカ息子が殺したのは最強の殺し屋、ジョン・ウィックの愛犬。妻を亡くした直後に犬まで殺されたジョン・ウィックはブチギレ!バカ息子をぶち殺してマフィアを壊滅させる!
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

最初に2つ言っておく。

この映画では「何も」起きない。

でも、決して「つまらない」映画ではありません。

舞台はアメリカの小さな街、パターソン。街と同じ名前をもつ主人公パターソンは、アーティスト気
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.9

カナダが生んだ稀代の天才、グザヴィエ・ドランの監督&主演デビュー作。

最初に断言するけれど、間違いなくこれはドランの最高傑作の1つ。

互いに愛してるのにどうしても上手くいかない母と息子の関係を静か
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.9

遺伝子操作(デザイナーベビー技術)の進んだ近未来のお話。

SF独特の静かな空気感や妙にオレンジがかった画面の色合い、サスペンス的なドキドキハラハラ感、遺伝子技術や科学の発展の在り方を問うテーマとして
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.9

すごくよかった…!沖田監督らしく全体的に派手な話ではないけど、笑えるし泣けるし、登場人物の心情の変化が伝わってくるすごくいい映画…。

舞台は岐阜の山奥の村。役所広司演じる木こりの克彦は、山で映画を撮
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孤独のススメ(2013年製作の映画)

3.8

静かでオシャレでシュールで、そして最後は心温まる、北欧テイストのオランダ映画。『幸せなひとりぼっち』と同じような感じ。

妻に先立たれ息子とも縁を切った孤独で信心深い男、フレッド。そんな彼の元にある日
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.7

タランティーノのザ・西部劇!って感じの映画。バリかっこいい。

舞台は19世紀アメリカ、奴隷だったジャンゴと白人のシュルツは賞金稼ぎのコンビ。行方不明だったジャンゴの妻を探し当てた2人は、彼女が奴隷と
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

4.1

むっっちゃ好きな感じ!!こういうのだよこういうの。

物語は、主人公のオリバーとゲイをカミングアウトした死に行く父との日々を描くパートと、その父の死の数ヶ月後に出会ったアナとの恋を描くパートが交互に展
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シックス・センス(1999年製作の映画)

3.5

脚本、構成がよくできた映画。序盤でオチに気付いてしまったけど、それはそれで楽しめた。ジャンルもホラーっぽさがありつつ感動できるヒューマンドラマ仕立てになっていて見やすい。

超能力を持った子供、突然現
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

上映時間106分の間、強制的に映画館から戦場に連れて行かれた気分。

IMAXで見たこともあって、何より臨場感がすごい。

冒頭の銃撃から走って逃げるシーンでは、映画を見ている自分も兵士たちと一緒に走
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.8

上映時間2時間のうち1時間ぐらいずっと号泣してたんやけど!こういうのずるい。

余命を宣告された母と家族の物語。この母がなんともパワフル!余命を宣告されていながら、家出中の夫を連れ戻し、休業中の銭湯を
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.8

クストリッツァ作品をリアルタイムで劇場で観れるなんてオラァ幸せもんだ…。

舞台はまたしてもユーゴスラビア紛争を彷彿とさせるような戦時中のどこかの国。戦場にミルクを運ぶクストリッツァ監督自ら演じるコス
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ホドロフスキーの虹泥棒(1990年製作の映画)

3.3

カルト映画の帝王ホドロフスキーの日本未公開作品がついにレンタル解禁。いつも通りシュールではあるけれどホドロフスキーの中ではそれほどぶっ飛んでない印象。

盗っ人ディマは、瀕死に陥った大富豪の遺産を相続
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.8

そして父になる、海街diaryでお馴染み是枝監督の最新作。主役をまたしても福山雅治に迎え、今度の題材は法廷サスペンス。

福山雅治演じる弁護士の重盛(しげもり)は、2回目の殺人で起訴された役所広司演じ
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