ぴのしたさんの映画レビュー・感想・評価

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ファーザー(2020年製作の映画)

3.9

認知症と家族というファミリードラマめいたテーマなのに、一貫して認知症の人の視点から物語が進む。状況が理解できない不条理映画のような斬新な演出ながら、家族というテーマが一才ブレない。傑作だった。

娘の
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夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.8

最近は自宅でホン・サンス映画祭。ほわ〜っと見られて短いので良い。キム・ミニが安定して可愛い。

キム・ミニと不倫する映画監督の話。ホン・サンス本人が実際キム・ミニと不倫していたらしい。作中に出てくる初
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.7

ホン・サンスの映画はいつも男と女の話のように見える。

男の人はたいてい愚かしくて見栄っ張りで自分のことしか考えていない。キム・ミニ演じる主人公はじめ、女の人は真面目で、それゆえにいつも悩んでいる。
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

めっちゃ身構えてたけど、びっくりするほど怖くなかった。何回かに分けてちょっとずつ見たからかな。

カルトの映画に見せかけて、思った以上に恋愛がテーマ。最後の"清々しい"ラストには感動さえ覚える。こんな
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.8

長尺だったけどあっという間だった。やっぱり赤いドレスで登場する最初の覚醒シーンがカッコよかったな。あと金庫から羽虫が出てくるところも良かったし、クルエラに乾杯させるところもお見事だったよね。

ファッ
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.7

ちょっと期待しすぎた感。チキン売りのネタを悪党退治にもっと絡ませてほしかったな、商売ノウハウが逮捕に繋がる的な伏線があれば。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

今季のアカデミー賞受賞作。大きなストーリー展開はなく、車上生活者の暮らしをありのままに描く手法はドキュメンタリーのよう。

GAFAの覇権のもと、どんどん便利になる世の中の陰で、拡大する格差や貧困。ボ
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ソニはご機嫌ななめ(2013年製作の映画)

3.8

ジャームッシュやカウリスマキの香りがする韓国のホンサンス作品。すごく好きな映画だった。ゆるくてすっとぼけてて愚かしい人間たちが、どこか愛おしい。

ソニはただ好きに生きたいのに、周りの男たちはソニをあ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

時間の長さを感じさせない傑作だった。村上春樹のテキストの良さと、濱口監督の映像美。呪いとも言える運命をかかえながらそれでも生きるという、最後までぶれない力強いメッセージに終始やられっぱなしだった。>>続きを読む

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

3.7

若い役所広司が社交ダンスを始める話。役所広司の情けない感じがいい味出している。今と変わらずクセの強い竹中直人も良い。

ヒロイン役のプロダンサーは存在感はあったが、セリフが棒読みであまり感情移入できな
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.9

こういうの好きだわ〜。そんな上手くいくか!の連続なんだけど、いい人だらけでホッコリする。

プロレスラーを夢見るダウン症の男の子と、お尋ね者の漁師の逃避行。凸凹コンビのバディものってなんだかんだ良いよ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.8

金曜ロードショーの吹き替え版でCM挟みながら見るのにちょうど良い感じ。

いろんなサプライズやコラボは盛り上がったが、レディプレイヤー1を見てると二番煎じに感じてしまった。ゲームマスターに立ち向かって
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.7

求めていたゾンビランドだった。ルールの語りとか、ゾンビ殺しオブザイヤーの挿入とか、ちょっと三人称的な視点があるのがシリアスにならなくて心地いい。前作と良くも悪くも同じ雰囲気で、終始楽しめたけど新しさは>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

3.9

面白かった〜!表向きは子供向けギャグアニメなのだけど、ミステリー仕立ての脚本と魅力的なキャラクター、そして「過度な競争社会に苦しんでまでエリートを目指すよりも、各々が胸を張って笑って生きていければ良い>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

カルト村を描いたカルトムービーかと思って見たらいろんな意味で裏切られた。

序盤「この村なんかやばそう…」→中盤「え、村より部外者がやばいやん、村の人かわいそう」→終盤「やっぱり村やばかった」

中盤
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キンキーブーツ(2018年製作の映画)

3.9

面白かった!みんな歌が上手い。ミュージカルっていいな〜。劇場で見てみたいな、こういうの。終盤、ダンがブーツ履いて登場するシーン、ブチ上がったわ。

言い争いの場面で、ローラがダンに向かって「放っておい
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.7

思ったより面白かった。SF大作なのか、アート系ヒューマンドラマなのか、はたまたラブストーリーなのか、ジャンルレスな面白さがあった。

一方、逆にそれが惜しくもあった。どっちかに振りきってくれれば良かっ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.9

いや〜怖かった。人が容赦なく殺されていく描写と、殺す側も覆面の無個性なテロリストではなく、あどけない少年たちなのがキツい。

犯人側の少年たちにも背景があり、首謀者に捨て駒にされていることを匂わせるこ
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2010年(1984年製作の映画)

3.7

2001年宇宙の旅の続編。こんな映画があったのか!もちろん監督はキューブリックではないが、原作は2001年と同じアーサーCクラークなので、物語の正統な続きを見られると思うとありがたい。しかも映画として>>続きを読む

話の話(1979年製作の映画)

-

傑作選の中で一番難解だった。繰り返される幼き日の家族の風景、雪の日のりんご、狼の物語、そして戦争。明確なストーリーを描かないまま、同じテーマを何度も繰り返す。

リアルと物語が同じリアリティをもって描
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霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

-

ハリネズミが可愛らしい。霧の表現が巧みで、怖さと可愛らしさが隣り合わせで進んでいく面白さがあった。終わり方も余韻があって好き。

アオサギとツル(1974年製作の映画)

-

童話的で素直に愉快な内容。それなのに湿地帯と荒廃した宮殿というどこか陰鬱とした場所を選んでしまうのがロシアだよな〜

キツネとウサギ(1973年製作の映画)

-

これは子供向けアニメらしく、やっと分かりやすい内容。子供向けにしては絵が怖すぎるだろと思ったけど、見ていると慣れてだんだん可愛く思えるから不思議。

雄鶏の交戦姿勢と軍歌みたいなBGMに軍国主義的な香
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ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

-

ダークサイド版ファンタジアみたいだった。クラシックに乗せて戦争の様子を描く。絵柄やテーマのおかげか、さながら動く壁画のようだった。

25日・最初の日(1968年製作の映画)

-

ユーリーノルシュテインのソビエト礼賛アニメ。赤く塗られた民衆が資本家や宗教者を打ち倒すイメージが描かれる。資本家のイラストがアメリカンなカートゥーン調なのが面白い。

ソ連で作家をやる以上、こういうテ
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.8

面白かった!動物だけアニメで、人や背景は全部実写なのに、全然違和感がなくてすごい。どうやって撮影してるんやろな

お嫁さんを追いかけるシーンで、これまで出てきたガジェットをフル活用するシーンが最高。い
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.6

スペイン語だからか、スリラーというよりもブラックコメディみたいなシュールさを感じてしまった。

最初の部屋のおっさんが好き。"明らかだ"と"サムライ・プラス"が真似したくなる面白さ。

社会風刺を前面
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デッドマン(1995年製作の映画)

3.7

覚醒していくジョニデがカッコいい。「おれの詩を知ってるか」「これがサインだ」。シリアスさとマヌケさの共存にしびれた。衣装もカッコいいんだよなあ。

バケモノの子(2015年製作の映画)

3.9

素直に面白い。バケモノ界で過ごして成長してすぐ現実に戻るみたいな話かと思ってたので、中盤からは意外な展開だった。

詰め込みすぎな気もしたけど、終わってみればかなり面白かった。ただ全体的に展開が早くて
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

評判通り面白かった。「家族の絆なんて謳っちゃって…犯罪者のヤクザを美化するなよ…」と思って見たが、白黒どっちにも振り切らない描き方がうまくて情緒を乱された。

前半で暴力的かつ高圧的なヤクザの嫌な部分
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モーガン先生のロマンス(1938年製作の映画)

3.5

昔の映画だけど、分かりやすいラブコメで思ったより楽しめた。

男たちの怒鳴り合いが始まると"持病"の発作が出る、主人公の母親が強かで好き。ヒロインがシーって言いながら平手打ちし続けるのも最高。あとみん
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自由が丘で(2014年製作の映画)

3.7

初ホンサンス作品。ゲストハウスとかカフェとか、限られた場所を舞台に、登場人物が喋るだけの演劇のような作風。

人間の愚かさに苦笑いさせられるようなテイストが心地よく、カウリスマキやジャームッシュに近し
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A2(2001年製作の映画)

3.9

地下鉄サリン後のオウムを追ったドキュメンタリーの続編。

地域から信者を追放しようとする地元住民グループは、信者の家の前にテントを張って見張りを続けるが、いつのまにか信者たちと仲良くなっていくー。
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「A」(1998年製作の映画)

3.9

地下鉄サリン後のオウムを追ったドキュメンタリー。本と一緒に鑑賞。

オウムの怖さよりも、警察やマスコミ、世間の人々が怖いというのが一番の印象だった。

信者たちはどんなに罵られても冷静で理性的な一方、
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紲〜庵治石の味〜(2012年製作の映画)

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仕事の資料として鑑賞。大衆映画として見るとなかなか厳しいものがあるが、この牟礼・庵治地域に思い入れのある立場から見ると、普通に映画として成り立っているだけでなんだか嬉しい。

お経を読むシーンは実際に
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.9

面白かった!初期の2作だけがガイ・リッチーじゃないな。2人ともカッコいいのにちょっとおマヌケなのが良い。

ヒロシです…の音楽に合わせてトラック突っ込むシーンが最高。

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