現状 村上春樹の世界から抜け出せず、映画を見れなかった。久しぶりの映画だけれども、これまた村上春樹ワールドだな。まだノルウェイの森は読めていないが、それの元ネタである「螢」は読んでいた。まさに僕の思う>>続きを読む
perfect days。マンネリ化する日常は完璧な日常だ。それがつまらないことは、事実同時に停滞することも事実。停滞したって、生き続ければいい。でも完璧な日常だからこそ、停滞したっていいのかもしれな>>続きを読む
強烈に、静かに強く、神々しく、荒々しく、弱々しい。まさに詩と死の具を呈した映画。マカロニ・ウェスタンでもクラシック西部劇でもない。なんなんだこれ!?西部劇なのに弱い。西部劇なのに詩的。西部劇なのに女々>>続きを読む
流石ジャームッシュ。なんてことの無い会話がユーモアに満ちすぎ。まさに正解だろ。流れ続けるサントラも、心惹かれるに違いない。本当に”ドライブシーン”っていい、まじで好きだわ。だって何があろうとも、”同じ>>続きを読む
『タクシードライバー』と同じ様な匂いがした。アロイシュスはまだトラヴィスと違い、怒りの矛先が無くてよかった。あれば間違いなく、トラヴィスの様に”自らが英雄になる為に執行”をしていたのだろう。どちらも、>>続きを読む
無骨な愛、母性という自然体。ジーナローランズのハードボイルド感はまるでスカーフェイス。沈黙、怒り、優しさ、強さ、こんな強い女はたまらなくかっこいい。美人ってよりは、イケメンって感じ。カサヴェテス映画は>>続きを読む
ファーストカットから心、いや身体ごと奪われてしまった。更にエマニュエル・ベアールの圧倒的美貌に目を奪われてしまった、まじジョディ・フォスター並に惚れた。“見る”ことが“触れる”ことになり、”描く”こと>>続きを読む
僕は是枝裕和は家族映画ばっかなのにほっこりするより、ゾクっとさせるシーンのが圧倒的に多いこの矛盾が心地よくて好きだ。静かなスリラーって感じがする。「親密さゆえにこぼれる愚痴」って、是枝映画の根幹だなと>>続きを読む
“獣と神の鬼ごっこ”またホアキンの怪演が見たくなったから、再視聴。やっぱ本作は、PTA監督の集大成と言っても過言ではない。擬似的な父性、偽装の家族、そんないつも一貫して存在するテーマを、全面に映し出し>>続きを読む
つい一日前に見たばかりなのに、何故かまた見たくなった。それは『ポゼッション』を見た時もそうだった。やはりこの映画はエレガントでパーフェクトすぎる。圧倒的な肉体美と地球の美しさが絡め合い、融合する。で最>>続きを読む
ありふれた恋がここにある。自然的な愛と現実的な愛の映画、老い滅びゆく者と恋に囚われた者。ドニラヴァンが良すぎる、僕はまだ2作しか見ていないが、どちらも嫉妬深いキャラを演じていた。『ポンヌフの恋人』では>>続きを読む
我々と宇宙の創造、生命の誕生は密接な関係にある。やりすぎと思うほどの、圧倒的な映像美、まるで『2001年宇宙の旅』、『鏡』かと思うほど(勝ることは決してないけど)。優しさに包まれる映画。初マリックだっ>>続きを読む
男ばかりなのに、美女の様に美しい映像。ゆっくりと静かに壊れてゆく、そんな光景が男だけの空間で見えてしまうのが、恐ろしい。まるで動物をみているような気分になった、野性的すぎる。これは人間の映画ではない。>>続きを読む
“臓物の底から映画を愛してる。” 映画好ききっかけの一つ。ダラダラ、ぺちゃくちゃしてるのに、何故こんなにも面白いのだろうか?しかしこれこそが”映画の核心”だと思う。つまらないのに面白い。それは真髄。映>>続きを読む
”裏を見せることは殺人に限りなく近い”
優しく壊れてく…あらゆる”おまじない”は機能を果たさず、ただただ傍観している様みたいだ。純粋な憎心/美しき詩、強姦/おまじない、忘却/救済、そんなもの等が映画外>>続きを読む
神に問う。俺は死んでもいいのか?
幸福/誠実。自殺/救い。太陽/優しさ。
光に包まれた画面はもう神々しすぎるよ、優しさを全身全霊で感じる。 人生の本当の意味を食らった。”当たり前の様な優しさを当たり前>>続きを読む
象が解き放たれる。生命の静けさが身に染みる、パッと出現し、パッと消える。弱さと強さがぐちゃぐちゃに、吐瀉物の様に見える。恐ろしくて、恐ろしくてたまらない。たった “81分だけ存在する世界”の様に見えた>>続きを読む
映画の真骨頂をぶつけられた。話(有るんだろうけど、何も感じなかった。)なんかテーマなんかない、ただただ映像をぶつけられる。詩と完全に調和し、完全にむきだしになった圧倒的な美。見ていくうちに完全に世界に>>続きを読む
“隔離された者同士の愛”って言うよりは、”理解されないことを前提とした愛”に見えた。社会という砂漠の中では、彼らからしたら二人の愛がオアシスの役割を果たしていたのだろう。静かに憎しみと愛を押し付け合お>>続きを読む
“どん底で終わるより、一夜の王でありたい”
人間は、勝ち馬と負け犬しか居ない。本作はその負け犬が一瞬だけ勝ち馬(勝者)になる映画。『キングオブコメディ』で出てきた、『どん底で終わるより、一夜の王であ>>続きを読む
チャンドン3作目。本作はかなり好き。人間の業、宗教のバカバカしさ、許しの無意味さらをマジで喰らう、見る側の心を容赦なく抉りとってくる映画、やっぱ韓国映画は悪い意味での気持ちが悪い所が素晴らしい。どれも>>続きを読む
豪快な戦いと静寂な姿勢。
銃声の重み、死の偶然性、戦場での人間の小ささを感じる戦い、
貴族社会での抑圧、マナー、沈黙、虚飾の中の哀しみを感じる姿勢。
炎の様に強く、ハイエナの様に卑怯。
蝋燭の様に消え>>続きを読む
根本は『ミスターノーバディ』。「選べた世界」と「選んでしまった世界」の違い。選択は自由だが、生易しいものじゃない。ギャンブルと同じ様なものだと思う。かけた瞬間は希望だけど、時間が経てばそれが重荷になっ>>続きを読む
浮き出る恋はどれ初々しく、華々しい、生々しい。よってアホみたいに切れ味のいい映画が誕生。見入るほど都市の孤独と若さの儚さを感じる。群像劇のプロフェッショナル過ぎるんだよな。これがヤンの中で最も見やすい>>続きを読む
世の中のクソを全て融合させた。世界観めちゃくちゃ好きし、笑える程に狂ってる、僕好み。セリフがいちいち洒落てんのも、なんかムカつくし、終盤につれてスカッともするのも、ムカつく。ラストのクソったれ裁判シ>>続きを読む
“神の創造が終わる前の地の奥にオペラ座を作るってことは、馬にシャンパンを飲ますのと同じこと。 “
『アギーレ/神の怒り』よりは狂気的なやばさは勝らないが、人間的なやばさはこっちのがやばい気がする。>>続きを読む
“融合し、退化する”
元々4.9だったが、やはりこれは5以外ないな。
まさに、映画の集大成の様な映画。
全ショットが身震いする程に、厳つい。あの静止と凝視の力。まるで魂の奥まで見透かされるようなカ>>続きを読む
“無意味の天国か。意味のある地獄か。 “
ベルイマンのカラー映画は何気に初。
血塗られた画。
真っ赤な映像はまさに地獄。
『サスペリア』的なホラーの雰囲気を感じつつ、『ペトラ・フォンカントの苦い涙>>続きを読む
“森を前にすると、私の前世が現れる。”
『メモリア』でもそうだったが、アピチャッポン映画を観てると、時間感覚が流れる川の様に消されてゆく…なんだろうな感情のないロボットを観てる気分になる。
まさに>>続きを読む
エドワードヤン4作目。退廃的な建物に鳴り止まない警報、流れる様に鳴る銃声。なんもかんもが、たまらなくいい、この静けさの中ゆっくり壊れてく感じが『CURE』の様にも見える。爽快な画は、見てる側もポカーン>>続きを読む
“ゲロ見ながら、シコってる気分”。異形の光につつまれ、殺された太陽のように照らす。『イレイザーヘッド』は、まるでAVに限りなく近づいた映画だ。極端なまでにグロテスクで、エロティシズムや欲望を超越した形>>続きを読む
音に殺される/記憶に生かされる。人間の文明と超越的な魅力が交差する。現実と夢、記憶と現在の曖昧な境界線により、訳の分からない映画になっている。だがそれも一種の共鳴。妄想の深淵の演奏。記憶の波動、妄想の>>続きを読む