あっささんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

あっさ

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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.6

26
ポピュリズムや大衆の分断、ポストトゥルース、新自由主義やSNS社会等様々なものを風刺したシニカルコメディ映画
映画後半にはタイトルも回収されていく
最後にはちゃんと彗星が衝突して滅亡するのも地味
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

-

25
知らなかったけどファイトクラブはめちゃくちゃこれの影響受けてたんだなと
ユング心理学を用いて難解ではあるが冒頭のサブリミナルや焼き切れるフィルムの映像など映像面でも引き込まれる

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.0

24(15)
巷では感想大喜利されてるがまあシンプルにつまらないタイプの映画
三木聡は「亀は意外と速く泳ぐ」系統の無軌道なナンセンスギャグ映画だとそこまで嫌いではないのだが、今回はコメディ部分がその中
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前科者(2022年製作の映画)

3.0

23(14)
何か演出がくどく感じてしまった…
脚本もちょっと引っかかる部分がちらほら
森田剛の前向きに更生の道を歩みながらも危うい雰囲気を孕んだ前科者の演技はとても良かった。鼻水が気になったけど

グレート・インディアン・キッチン(2021年製作の映画)

3.5

22(13)
冒頭こそ微笑ましい新妻のホームドラマだが次第に顔を出していく家父長制とミソジニーに隷属させられる苦痛。「うるせ〜!」「お前がやれ〜!」が延々頭の中で巡る
同じ女である義理の親族や母ですら
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.5

21(12)
The Guiltyとはまた違った音声を題材にしたサスペンス。何か実話ベースもの感がある
主人公が音声解析からの仮定を証明し裏に隠れた陰謀を暴こうと度を越した手段に出るが悉く空振ってしま
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ニーチェの馬(2011年製作の映画)

-

20(11)
2時間半で僅か30カットらしく長回しによる張り詰めた空気が重く、さらに荒涼とした地に止まることなく吹き荒ぶ風が厭世的な気分にさせる
繰り返される恐ろしく単調で貧素な生活。作中では6日間し
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ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

-

19(10)
1カット1カットの長回しが重いので体感時間が長い
脚本はあまり好みではなかった

羅生門(1950年製作の映画)

3.8

18
羅生門(藪の中)
食い違う手前勝手な証言から浮き彫りになっていく人間のエゴイスティックな側面、証言の語り手である杣売りも短刀を盗んでいることが後にわかり人間不信は進む
そんな中でも捨てられた赤子
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ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

3.3

17
ヒットする映画の要素は「サスペンス、笑い、暴力、希望、愛情、裸、セックス、ハッピーエンド」
カチンコの音で始まる長回しの冒頭からして「今からメタ映画が始まります」と宣言してるようなもので面白い。
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さがす(2022年製作の映画)

4.2

16(9)
何となく母なる証明に似てる様な感覚を持ったが鑑賞後にポン・ジュノの助監督を務めていたことを知る
嘱託殺人、尊厳死、介助される側の苦悩というテーマは出てくるけど社会派的に問題に踏み込むという
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

15(8)
家族への愛、四人の中で唯一の健聴者である責任感と見出された才能で出会えた夢との二者択一を迫られる状況が観ていて苦しい
娘の歌声に歓声を上げる周囲を無音で見る父親も産まれた子どもが聾唖者であ
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.5

14(7)
復讐物かと思ってたらバイオレンス&ブラックユーモアのコメディだった。マッツの手が出る早さが異常
シリアスな空気の中で笑っていいのか迷う場面が多い

決戦は日曜日(2022年製作の映画)

3.3

13(6)
軽く観れるシニカルな政治コメディ
前半は結構面白いかったけど中盤宮沢りえが操り人形であることに気づくあたりから失速を感じた
炎上に擁護リプしてるのが国旗アイコンばっかりや予告でもある戸別訪
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.8

12
アナーキーなガイキチは見てて面白い
訪ねていった人に殴りかかるとこで笑うしその後逆に取り押さえるところでも笑う。靖国って単語が聞こえた瞬間ノータイムで殴りかかるのも笑う
戦場での人肉食は興味深か
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春原さんのうた(2021年製作の映画)

3.6

11(5)
全体的に漂う喪失感、孤独感、寂寥感を包み込むようなフレーム外の子どもの会話やセミの鳴き声、環境音と主人公の周囲の人たちとの触れ合いが心地良い。侘び寂びの精神
ほとんど前情報無しで観たので主
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.4

10(4)
イーストウッドどうしたってくらい温かいヒューマンドラマだった
パーフェクトワールドを思わせる少年とのロードムービーの中で出会う村の家族と動物達との交流で徐々に角が取れていくマイクを見てると
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.3

9(3)
男社会の同族経営のグッチの中に野心を持ったパトリツィアという外的要因が介入したことで起こったお家騒動。最後の決闘裁判とは違ったアプローチで男社会で生きた女を描いている
嫁入りして一族に入りな
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.3

8
阪元裕吾監督映画の中じゃシリアス度高めだけどその中で前野朋哉と清水優のやり取りだったり笑えるところもちらほら
ある用務員以降目に見えて全体的なクオリティが1段階上がってる
ストーリーはシンプルとい
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第三世代(1979年製作の映画)

-

7
意志と表象としての世界
あらすじでアウトラインは理解頭でしても難解なセリフと展開についていくのが難しい
点滅するスタッフクレジットのopやトイレの落書きを章タイトルにするセンスが凄い

森山中教習所(2015年製作の映画)

3.3

6
この将来ふとした瞬間に思い出しそうな大学時代のひと夏の体験感が観終わった後に残る
自由でマイペースな清高と免許取ったら自由がなくなってしまう轟木という対象的な二人の関わり合いが良い

亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

3.3

5
脱力系不条理ユーモア
ずっと斜め上の方向に進んでいく展開と間髪入れずに挟まれるナンセンスギャグ
図鑑に載ってない虫よりこっちの方が好きだった

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

3.4

4
自分好みそうな映画なのに何故かそこまでハマらず
出だしで騙されるのから始まりやることなすこと全てがコメディと化してあれよあれよと言う間に大団円のハッピーエンドになるドタバタ感が良かった

マクベス(2021年製作の映画)

3.5

3(2)
演劇的でもあり映画的でもある
主君を暗殺したマクベスが内外の重圧から摩耗し最後は討ち取られる様を悲劇として400年前に書いたシェイクスピアの凄さよ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

2(1)
マルチバース化で歴代ヴィランとピーター・パーカーが揃う半分反則みたいな映画
ファンメイド的でもある展開や会話はファンなら確実にテンションが上がる。ただマルチバース化に至るまでの過程やサンドマ
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.0

1
後々の展開のための布石の打ち方と話の運び方がこの系統のアクション映画に見合わない上手さ
口汚くぼやくマクレーンのキャラが魅力的

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.2

243
ボロボロになったローガンの哀愁と無愛想でも最終的には他人を助ける変わらない人間性にそれまでのシリーズを追ってると胸に込み上げるものがある
それまでのヒーローものとは毛色の違うハードボイルドなヒ
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マルサの女(1987年製作の映画)

3.5

242
税務署、国税局の仕事や脱税の手口等を固くなりすぎずエンタメを交えて作っているので面白い

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

3.9

241(137)
格闘!武器!銃撃戦!カースタント!爆発!今年最後は熱くてアクションが凄すぎる映画で映画館での鑑賞納めになった
正義のドニー・イェンと復讐のニコラス・ツェー両者の怒りの炎のぶつかり合い
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.6

240(136)
そろそろ韓国ノワールを観たくなってきたところに御誂え向きに公開された映画。新しき世界で兄弟分だったファン・ジョンミンとイ・ジョンジェが今度は血で血を洗う殺し合いに身を投じる
クリスマ
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.3

239(135)
スタイリッシュなアクションも有り、史実を織り交ぜたスパイものとして観れば楽しめるが、如何せんキングスマンとして出されると前作までと毛色が違いすぎて(ラスプーチンあたりはまだ同じノリを
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.3

238(134)
元々面白い原作を丁寧にクオリティ高くアニメ化すれば良いものができるに決まってるという例
0巻を綺麗な作画で映像化しアクションシーンもぬるぬる動くのが観れただけでも原作ファン的には満足
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仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ(2021年製作の映画)

3.0

237(133)
本郷猛の本郷猛が凄い
本筋の中尾明慶と古田新太は良かった
ただでさえセイバー組の人数が多いのにそれ+リバイス組、センチュリーもいるので全員に取り敢えず一回は見せ場を作るために全体的に
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

236(132)
予告を観た時には硬そうな映画という印象を受けたが、実際に観てみると文学的でありながらも偶然から始まる出会いと会話の節々にユーモアがあり思わず笑ってしまう場面が多かった
3編の物語が、
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私はいったい、何と闘っているのか(2021年製作の映画)

3.0

235(131)
不満を口に出せず独り内に溜め込むヤスケンに親近感
こういう主人公は大抵家族に邪険にされてるイメージがあるが良い妻と子供でそこはストレスフリー
コメディ部分の大半があまり刺さらなかった
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.3

234
エレクトロにグリーン・ゴブリンも敵として出すから、ハリーは唐突に出てきて即闇堕ちするメンヘラでライミ版から食傷気味に感じるしエレクトロは何か物足りないまま倒されるし結局打ち切られて黒幕的なのや
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