かみしのさんの映画レビュー・感想・評価

かみしの

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毒娘(2024年製作の映画)

3.8

最後まで愛する覚悟がないのなら、はじめから愛すな、という話

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

想起したのは麻耶雄嵩のメルカトル鮎・シリーズで、解決というのはもっとも真実らしいナラティブを採用することなんだ、ということを、法廷という純粋な物語の場所で思い知らされる、バイ、不道徳な小説家、身体障害>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.7

同じ歌をうたえたら、それはもうあなたの過去とわたしの過去が確かに一度むすびついたことがある、という証拠なのかもしれない

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.8

こんなものを夜の三時に見せてはいけません。マジックミラーを挟んでの会話、この独白が早く終わってくれることだけを祈っていた。

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.1

『PERFECTDAYS』がフラッシュバックする。カメラで一瞬を切り取り続け、永遠にやってこない見たままと写真の一致を追い求める男。『バッファロー66』(だったと思う、たぶん)のような写真撮影、『ペス>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.1

犬のままであることを拒む手段は、自分でその歯を折ること

(1963年製作の映画)

3.8

大量にいる、というのはそれだけで怖い、打つべき「核」が存在しないので

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

自分のクリトリスは自分で守る

確かに、一方では女性的身体をもった人間の晒されている構造を無垢の視線から摘発する映画であり、もう一方では勧善懲悪の物語であり、このカタルシスのあとに残る違和感、真に摘発
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

4.0

あの長い体育館のシーンがカットされていて本当によかった

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

青色の朝、青色のLEDライト、青色の作業服、青色の車
反復は心地いい、反復は痛い
ルーティーン
ニーナ・シモン「feeling Good」の役所広司の表情
異邦人のカメラ 異邦人の目
令和に再演された
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奇跡の海(1996年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ベスは何によってこの結末を迎えたのか。リチャードソン医師は、「神経症」や「分裂症」ではなく「善意」が彼女をそうさせた、と語る。彼女は利他的に振る舞う。プロテスタントの重視する信仰を極限まで突き詰めた存>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.4

わたしとあなたの向こうには、戦争があって、それは確かに世界を暗くさせ、崩壊させていく。そういう世相の中で、恋愛をするということは一種のうしろめたさを生むかもしれない。プロレタリアートは相変わらず搾取さ>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.7

こんなに全部いいことある?ってくらい全部よかった

(2023年製作の映画)

4.4

みんな終わってていい
コメディの真髄は権威や体制を茶化すこと

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.4

麻薬ダメ、だけになってないのはアップテンポでカット多めの画面作りだったり、劇伴の業だな、と感じる

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.6

無理やり命を吹き込まれている感じがしてとてもよい

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.6

風の谷のナウシカからずっと同じことを言っているのは、本当にすごいことだと思う

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.6

ずっとドレスコーズの「ゴッホ」が頭を流れていた

ああ、時計はまわってごまかすんだよ
終わりなんてない顔をして

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