むっちゃストイックな作りで驚いた。ドラマや感傷が生まれそうになる瞬間は悉くアクション・ギャグシークエンスへとシームレスに繋がってゆく。学校での長女へのイジメや隣人一家との別れなどのアクションの生まれよ>>続きを読む
木製巨大ロボットバトルというなかなか観ないジャンルで楽しめた。木と金属を加工しロボットを作り上げていく過程と、ロボット稼働の際の木の歯車と金属の連結棒が組み合わさり動き出す様子を丁寧に見せてくれるので>>続きを読む
貴重なタンパク源として、鳥籠の中の鳥を見つめるのと同じ目で人間を見つめる宇宙人の目。
気の狂った叫び声をあげて獲物に喰らいつく瞬間の光や、ひたすら湖で黒いヘドロに塗れて溺れる数分間も凄かった。
ヘルズキッチンという街の持つチャラさと、黒の闇に真紅が光るゴシックな画と絡んだ陰惨な物語がメタルを通じて同居し合う感覚。
ブルズアイの移動をじっくり見せてくれるのが嬉しい、ヤバい奴は空を超えてやってく>>続きを読む
「無かったことにされていた存在を救済する」というのはFOXの『X-MEN』シリーズで描いたマイノリティの可視化と重なる部分があり熱いし、作品自体が割とクィアネスに満ちているのも良かった。
90~00年>>続きを読む
久々に観たら微妙だった。映画全体として『ウルヴァリン:SAMURAI』の型を踏襲しているのだけど、台詞による共感で紡いでく作りやだだっ広い荒野には魅力を感じず、ラストの子供達による『シェーン』なんか引>>続きを読む
やはり傑作。幻覚に取り憑かれたウルヴァリンが夢うつつで彷徨う幻想の日本。『ナイト&デイ』と同じく飛行機が夢の境目であるがしかし、ウルヴァリンは夢から醒めてもまた『DoFP』の悪夢に突入し、では共に飛行>>続きを読む
収容所の土地に宿る記憶を磁力場に乗せ舞い上がらせた『アポカリプス』に続き、地下から引き摺り上げられた排斥の象徴たる電車がホテルの壁をぶち抜き明確に内と外を断絶する対象となり、そのままミュータント達を収>>続きを読む
ミュータントを宗教、国家、兵器などを「偽りの神」に抑圧され隠されていた存在として解放する。マイノリティの可視化と信仰の自由の回復を重ねる語り口は結構好印象。解放の相互作用を生み出していくのが、「神の覆>>続きを読む
冒頭のアウシュヴィッツから上院議会での公聴会の場面、常に現在進行形で起きていることだよな。残念なことにいかなる時代においても普遍的な映画だ。
やはりケリー上院議員絡みの場面が軒並み良い。ドロっとした>>続きを読む
光の網で満ちた地球を見下ろす宇宙から原子炉を管理するコンピュータのミクロな光まで到達し、原子炉のスクリューとコンピュータのファンの回転が重なる冒頭から痺れる。
キーボードを打つ手、差し込まれるUSBな>>続きを読む
山小屋の下りで誤射された車の中の、顔面にボコボコ穴の空いた死体。怖すぎ!
夜のマイアミの工業地帯の港と昼間の高速ボートが官能的なのでこれだけでいける。Mogwai の”Auto Rock”流れる海での別れのシーンもグッときますね。
Linkin Park!!!!
炎上した車椅子の凶暴なカット割の凄まじさ。ウィリアム・ピーターセンが犯人の家にカチコむところの落ち着いたグレーの森は、『ラスト・オブ・モヒカン』の森より色気があった。
海沿いの家は『マイアミ・バイス>>続きを読む
本当に良い映画だ。はしゃぐカップルの後ろで大滝から小汚いおっさんがヌルリと出てきて水中に落ちてくカットはおおっとなった。
最後、ヒロインが取った行動に対して彼氏がただ情けなく泣いて縋りつくのみで朝日>>続きを読む
呪いのビデオ映画と思いきや監視カメラ映画に接続していくスムーズさ。
狂人に襲われかけた主人公の銃使いが良かった。
常に神経を逆撫でするような音が鳴り響いていて良かった。凄惨な事件現場での幻視・幻聴や手術シーンの気迫も只事ではない。
新聞の一面に載ったハゲの死体の顔面の怖さと、それを眺めながら彼女の訴えをガン無視し>>続きを読む
放電により凶暴化して突き動かされる大量のゴカイ、しかし光には弱いということで光源の使い方によりいくらでもサスペンスが生まれるのが面白い。主人公の兄ちゃんが有害マッチョに染まってく歪さも良い。数人で新鮮>>続きを読む
久々に見たら結構グッときた。愛と帰属する居場所の相違を受け入れるプロセスとしての自己愛の在り方の模索。封じられた加害の記憶が残留する物質としての水が解放されるダム崩壊からの、しかし暴力的に加害者側に浴>>続きを読む
鏡の中からハルクが覗き返しているカットや跳躍の際の表情などかなり良かったし、放電体と化した親父と人類に視認できぬ闘いに身を投じていくのもアガった。
エリック・バナが水槽で電極に繋がれている実験室の色彩>>続きを読む
車でトンネルの立入禁止区域に突っ込んで延々と進んだらワイスピ1作目の走り屋コミュニティみたいな空間にたどり着くあたりはワクワクして良かった。
エレベーターの階の上昇を示す矢印のライトがぼんやりとガラスに反射して、外の景色の明かりが上っていくように見えるので上昇しているエレベーターに乗っているにも関わらず下降しているような感覚になる不思議な場>>続きを読む
つまらなすぎる。
役者のちょっと目が潤ってるだけの顔面を映すことに頼りっきりで、せっかくの「大都市にモンスターが溢れかえる」のシチュエーションの中で活劇を起こす事を放棄したような作りに好感が持てるわ>>続きを読む
虚構論映画の傑作。
少女が想像力で施設の内装を作り変えながら長い廊下を歩いていき、逃げるレイノルズが間取りの垣根を超越して虚構の空間に取り込まれていくシークエンスの多幸感よ。『デイズ・オブ・サンダー』>>続きを読む
ジョシュ・オコナーがニヤニヤしながら例の構えを取るところの溜めの異様な長さで笑った。下ネタ言う前の俺みたいな。
メインテーマにエレキギターの混じるカッコよさとか、怪人とクリスティーヌの舞台の螺旋階段上の絡みから舞台の穴を通って水浸しの地下に落ちて行くところとか、美点はあるのだけど、ドライヴ感が持続せず。
冒>>続きを読む
肉体を化け物に喰いちぎられる場面がコンマ数秒のカットで流されてジャンル映画的目配せを排した作りかと思えば、動き出し止まらぬ機械仕掛けが身体を捲き込むのはジワジワと描くバランス。場に刻まれた記憶が光とし>>続きを読む
初っ端からまあまあ長い逆再生から始まったかと思えば通常再生でもう一回見せてくれるのも奇妙で良い。
過去作の風景を含めた箱庭としての各都市にボスラッシュ的ノリで怪物が投入されてくゲーム性も嬉しい。
途>>続きを読む
「電気が無くてエレベーターが動かない!」→「電気が無くても動かせる!」と吊りロープを爆破して焼き切り、急降下したエレベーターが地下に着水して沈む、これは新しい。
シャワー室の水道管をぶち壊し水飛沫上げ>>続きを読む
司令室映画。
司令官自体が変貌して司令室をぶっ壊した挙句超能力人間が司令室に乗り込んできて闘いが始まるのだけど。
回転灯映画。光を媒介として脳髄の異変が伝染し、また光は鏡やスクリーンを飛び越えてこちら側にアクセスしてくるのであるが、同時に光では捉えられない異界もまた人間が全速力で逃げたとしても徐々に追いついてきて>>続きを読む
たった一夜に終始するというのもすごい。
田舎に残る人間と大空へ経っていく人間の間にどことなく生まれてしまう断絶、というのはロン・ハワードを通じて『ハン・ソロ』に接続していくと思う。こちらがだだっ広く>>続きを読む
再見、やはり抜群に面白い。
冒頭の、湿った工業地帯から湾岸部を経て宇宙港に接続していくコレリアの街並みがまず良い。あちこちから煙が上がってまばらにオレンジ灯が光る夜中の街と共にタイトルを出して来るの>>続きを読む
冒頭、ムスタファーで見つけたGPSから飛行するカイロ・レンへと移る繋ぎのカッコよさや、朽ちたパルパティーンが水中から浮上させる艦隊が幽霊船みたいなのとか、生理的な部分で褒めたくなる所はまあまああるが、>>続きを読む