Kohriさんの映画レビュー・感想・評価

Kohri

Kohri

無言フォロー失礼します。劇場観賞作品のみレビュー。端正な映画、熱い映画が好きです。

映画(179)
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.5

昨年の『KUBO』や2月の『ぼくの名前はズッキーニ』などのストップモーションアニメを観た上で感じたのは、本作は圧倒的な美的感覚で作れらているということだ。

とにかく監督が親日家であることが伝わるサブ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

正直雑な作りだと思うけど、好きな映画。

要は障害があるが、恵まれた家庭で育ち、性格の良さから人々に好かれ、さらに周りを笑顔に変えてしまうような魅力的な子供の話。

また、チャプター毎に他者視点となり
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

出演者の6人ぐらいは主役を張れる人たちということだけでも驚く。ストーリー及びメッセージに関しては是枝監督の集大成的とも言える内容。

明度をわざと落とした映像の中で、役者たちの台詞はボソボソとしている
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.9

漆黒の髪とアンニュイな視線が印象的な、小松菜奈演じる怪我で陸上を挫折した少女。
そして彼女のバイト先の見るからに負け組オーラ漂う大泉洋演じる中年の店長。

本作品は「雨」を「挫折」に、「晴れ」を「再起
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.4

観終えた後にこんなストーリーあるかとブチ切れそうになったが、映像と音楽とドレスとD.D.ルイスの演技は申し分ない。

狂気の愛と言えば「ゴーン・ガール」を連想するが、本作の終盤の展開はそれ以上に怖い。
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レディ・バード(2017年製作の映画)

5.0

セピア色がかった画面の上で繰り広げられる不器用な女子高生の青春劇だが、時代設定が2002年というのが何とも絶妙。

ガラケー、アラニス・モリセット、9.11。
15年前ってそんなに昔でもないし、そんな
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

2.9

同じくジェスカ・チャスティンが主演した『女神の見えざる手』を10倍に薄めたような作品。。

アーロン・ソーキンと言えば『ソーシャル・ネットワーク』、『マネー・ボール』、『スティーブ・ジョブス』の脚本で
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.3

白石和彌のヤクザ映画ってこうなるのかぁ、って妙に納得のエロ・グロ満載男気刑事モノ。

正直、滑稽と言えるぐらいの演出。ブタのウンチから女性のオッパイまでがてんこ盛り。
拷問・殺人シーンも凄い。
目を覆
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.1

どうしようもない母親ヘイリーと血の繋がっていない娘ムーニー。
本来、毒親というと虐待を連想するが、彼女たちは純真な絆で結ばれているのがとてもユニーク。
そしてその絆を断ち切ろうとする社会の残酷さがこの
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.8

見事な脚本。
嵐のように生き抜いた主人公と、彼女を取り巻く嵐のような数ヶ月を「羅生門」風に描いたストーリーライティングに圧倒する。

個性的な登場人物もユニーク。
主人公トーニャと元夫ジェフのサイコな
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.2

展示会の広告戦略とキュレーター自身の事件を平行線で描いてるわけだが、主軸がわかりづらいのが却ってミステリータッチになっていて良い。
風刺表現としての最大の見せ場となる、“マイノリティ”が暴れる場面での
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.9

ああ!もうハンカチがずぶ濡れになるくらい泣いたよ!
冒頭のテロップ「北イタリアのどこか…」という曖昧な説明で始める、心理描写中心の文芸作品な訳だが、もうこれ、詩だね。

公開前から言われているように音
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.1

SFアドベンチャーであるが、物語の核となるのは子供心である。
これはスピルバーグ作品でよく見られる設定であるが、本人の体験からきていることらしい。
舞台が近未来で、少し長い展開も含めて個人的には彼の『
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.0

マジ卍!じゃなくてジュマンジ!
前作観てなくても楽しめました。
雑な展開だけど、コメディ調の青春物語としては結構良かったです。

吹替版の方が多く公開されていて、吹替版を観ましたが、多分こっちの方が良
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.3

これぞ、映画の中の映画ではなかろうか!
繰り替えされるどんでん返し…。秀逸なストーリーである。

「アトミック・ブロンド」のように派手なアクションはなく、心理戦中心のスパイ映画である。相手の裏の裏をか
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

3.9

みずみずしい青春映画。
1000年前に作られたかるたの歌と、一瞬一瞬の輝きを大切にして青春を謳歌する高校生たちとの対比。

恋物語はいつの時代も美しいということですね。

松岡茉優ちゃんのキャラも良か
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.9

ゲイリー・オールドマンの演技。
彼の目と声が強烈であった。
特殊メイクどうこうではなく、やはりオールドマンが凄かった。

「変人」、「無能」、「嫌われ者」のレッテルを貼られていたチャーチル。
冒頭から
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

発案期間を含めて僅か9ヶ月で完成させたというスピルバーグに驚かせられる。

トム・ハンクスとメリル・ストリープには全く演技指導はしていないため、二人の演技は良くも悪くも自然体だ。
もっとドラマチックな
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.5

ハネケ作品の中でも凡庸に感じた。
『白いリボン』や『愛、アムール』と比べると衝撃の度合いが低い。
また、話自体にまとまりがないのが一番の弱点。

だが、語り口の「いやらしさ」は健在。
固定アングル+透
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.9

全編に渡ってミュージカル調だと思っていたら違い、あくまでも音楽が「鍵」となっている作品。

子供の夢、家族の絆、死者への畏敬など子供だけではなく大人も感動できるアニメ。

「死者」とストーリー進行の模
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.0

2015年アカデミー外国映画賞ブラジル代表作品。
思春期×視覚障がい×LGBT。

子供たちが思春期というのが最大のミソだと思う。
誰もが経験する性への目覚め。
キスへの憧れ。
盲目の主人公と面倒見が
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.6

実話というだけではなく、事件当事者自身が主演という点が大きな見所。

列車内での出来事は僅か15分程度。
それ以外の80分はこの勇者三人の生い立ちが描かれる。

学校では注意欠陥障害だと言われ、常に校
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

意外にも官能的な要素があって驚く。

声が出せない主人公と実験台生物のマイノリティ同士での恋愛、そして何不自由のない生活を手に入れたアメリカ軍人との対比。ここに「性」でその違いを見せるのが上手い。
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.5

オープニング。「大人の美」を象徴するようなゴージャスな滝のショット。

全編に渡ってゆったりとしているカメラワークは「エレガント」と言える。

本作品のテーマはトランスジェンダーである主人公の奮闘記で
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.1

ゾーイ・カザンの愛らしいルックスとコメディ要素が見所。

本作は主人公の夢、主人公の家族問題、恋人との恋愛、恋人の両親との打ち解け合いの4つの視点で描かれているが、全体的に構成が雑。焦点の定まりが不安
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犬猿(2017年製作の映画)

4.0

オープニングの荒技に驚く。

だがそれ以上に、本作品で多く見られる人物を背面から写したショットは狂気を帯びていながらも、サイコ的展開にならないことが最も大きな驚き。

兄弟・姉妹の不仲という永遠のテー
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.8

これで104分?!良い意味で160分ぐらいに感じた。

オープニングのヒュー・ジャックマンの立ち姿から、ショットの強度が尋常じゃない作品であることが窺える。

ここで展開される幻想的かつ熱狂的なファー
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.0

昨年のアカデミー賞アニメ部門にノミネートされていた作品であり、安心の完成度であった。

上映時間66分ということに驚くが、短さを感じさせない重量感。
その重さは、主人公を始め、孤児院に入れられた子供達
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.0

カンヌで賞賛された「ホラー」とのことであるが、どちらかと言うとギャスパー・ノエやミヒャエル・ハネケなどの「痛い系」に近い。(鬱的要素はない)

冒頭の長回しロングショットはもろにホラー的な幕開けだし、
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

脚本・撮影・演技、すべてが神の領域。
何と言っても次の展開が読めない構成が凄すぎる。

あらすじの通り、つまり田舎町で揉めるだけのことであるが、まったくダレさせない。

唐突なショットとシーンばかりで
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祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

4.2

ドラマ版未見のうえで観賞。
確かに日本映画の名作『砂の器』を連想させる構成、さらに秀逸な脚本で展開される傑作ミステリーであった。
これもなめたらあかんやつです。

初心者でも触れられる作りであるが、ド
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デトロイト(2017年製作の映画)

2.9

これはいただけません。

実話作品は少し抜けている展開があっても「実話だからいいや」と思えるが、本作品の突っ込みどころは急所と言える。

クライマックスシーンと言える、拷問シーン。
ここでの大きな急所
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.1

これは「安定のパディントン」と言うよりは、「進化したパディントン」である!

本作は絵本が重要なアイテムであるが、絵本に限らず遊園地や刑務所での“少年的”ファンタジックな演出は、多くに方が仰るようにウ
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ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.9

デヴィッドフィンチャー作品にファンタジーの要素を加えたようなミステリー・サスペンスの傑作であった。

かなりいろんな要素を詰め込んでいるが、それが却って“掴みどころのないスリリングさ“を生んでいる。そ
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

4.5

開始5分で泣いた。
ドイツ版『レインマン』なんてもんじゃない。
障がい・病気をテーマにした本作品は、「君は一人じゃない」という強いメッセージを放つ大傑作なのである。

全編に渡って、視覚障がい故に物や
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.4

ケンシロウやゴクウも青ざめてしまいそうな戦いであった。

王族三代に渡っての王権争い話であるが、構成のバランスの悪さを少し感じる。
前日談中心であったり、前編での孫の恋愛シークエンスが少し浮いていて冗
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