津軽系こけしさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

ボルト(2008年製作の映画)

4.5

真のヒーローには名声も、スーパーパワーも必要ない


ディズニー映画の当たり率の異常さにそろそろ戦慄を覚え始めている今日この頃。

犬、猫、ハムスターが主軸の映画だけど描かれているテーマはものすごく人
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13日の金曜日(1980年製作の映画)

3.7

お母さん、息子さんはps4のゲームの主役になるくらい長生きですよ。


ホラー映画の黄金法則を作ったと言っても過言ではないアメリカポップホラーの象徴的作品。
セックスフラグとか振り返ったらいる演出とか
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涼宮ハルヒの消失(2010年製作の映画)

4.9

あなたが世界を望むなら


涼宮ハルヒシリーズだからとか関係なく悲恋モノとして普通に観れる
友人の薦めから爆速で2009年版を28話分一気見してようやくたどり着いた劇場版。
28話分があってこそのこの
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.3

歩く殺人現場(加)


歩けども歩けども鳴り響く着信音が知らせる追手の影、ホームレスも力士もストリートミュージシャンもいきなり銃出してくる。アメリカは怖い国だなぁ笑

とにかく銃の描写がエロくて、リロ
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狼よさらば(1974年製作の映画)

4.3

ダーティハリー症候群


度々アメリカで取り上げられる題材、自警主義をテーマにした現代西部劇。
ネイティブアメリカンや黒人など節々の台詞にもディープな話題が持ち上げられててアメリカの持つ黒い一面を感じ
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ターシャ・テューダー 静かな水の物語(2017年製作の映画)

4.9

おばあちゃん子絶対泣かすムービー


季節の移ろいの美しさとターシャを囲む色とりどりの花々。さらに風景だけでなくカップに紅茶を注ぐターシャの仕草までもがとにかく暖かくて情緒的。

映像には映されていな
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.7

もっと早く見るべきだった。


著名なファンタジー小説「指輪物語」の堂々の実写映画化。徹底された世界観の構築と役者達の雰囲気造りの甲斐あって迫力のある映画に仕上がっているという印象を抱いた。

中でも
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アーロと少年(2015年製作の映画)

4.5

え、この映像美で数年前の映画ってマ?


アメリカによくいる、形のある勲章や家族にこだわりを持つ恐竜一家。この家族様相が写実性濃いというかこの恐竜達に内包されているリアルな人間性がしたたかに表現されて
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欲望のバージニア(2012年製作の映画)

3.9

禁酒法時代にこんな西部劇が展開していたのがまず驚き。


ボンデュラント三兄弟の人間模様とキャラクター性に惹かれた。
トム・ハーディ演じるフォレストは兄弟を引っ張るリーダーとしての風格を匂わせ、クール
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.7

何で映画の殺人鬼って乳房切り取りたがるの?
乳房だけで寂しくならないのかな


これを好きというにはだいぶ勇気がいるね。
調べてみたところこの監督さん、鬱映画をたくさん撮ってらっしゃる監督さんのようで
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.2

あなたの” 妥協 “はどこから?
私は愛から。


主人公は年間322日も出張している男ライアン。彼の人生哲学はいわば妥協、悩みの種やストレスになりかねないことは一切自分の人生に持ち込まないという姿勢
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

3.9

ライフイズストレンジ


アシュトンカッチャーの大成作でありタイムリープモノの金字塔として名高い本作「バタフライエフェクト」。
バタフライエフェクトとはカオス理論で扱われる言葉で小さな行動が自分の周
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.8

雨の日は会えない、晴れた日も会えない。
だからいつまでも君を想う。


「ヤリまくってたのぉ!!」は不覚にも笑ってしまった。
人って身近にある大切なものには絶対に気づけないようにできてるんだと私は思う
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.9

上司と部下、敵と戦友。


セットの作り込みがすごくて映画の内容よりもそっちに注目してしまった。
調べてみるとどうやら本物の潜水艦を使って撮影していたとか… いやすごすぎ

人間模様は良くも悪くもブロ
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デジャヴ(2006年製作の映画)

4.1

デンゼルワシントンが死んだ彼女を救うという構図はまさしく” 白雪姫 “


いわゆる時間系映画で回収されていく伏線を楽しむタイプのSFサスペンスという印象。
「お!これはあのシーンに繋がるのか!!」と
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ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

4.2

異世界筋肉。


ジュマンジだ!!Fooooooooooo↑↑
前回にも引けを取らないアクションと冒険、さらにそこに新たなキャラクターや設定が加わることで作品全体に膨らみが生まれた印象。

序盤のスペ
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

4.8

歳を取るほど善悪の区別が分からなくなるという話をよく聞く。しかし私はできるならジェイクのような善の側の人間でありたい。


デンゼルワシントンの怪演が光る現代西部劇モノ。シナリオはボーダーラインを彷彿
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.3

転生したらドウェインジョンソンだった件。


祭り映画だ!!Foooooooooooooo↑↑。
腰抜けドウェインジョンソンは近年の彼のアクション映画観てる身からすると大分新鮮、撮影現場楽しかったんだ
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.2

こんな言い方は良くないが先のことを考えない大人ほどこの映画を嫌う傾向にあると思う。


南極で暮らすペンギンというアイデアと浸水したビルの姿からはどうしても地球温暖化の問題を連想させられる。おそらく作
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.9

青白い女が親戚に似てて辛い


物語を綴るというアイデアを基軸に100年前の殺人少女サラの記録をルーザーズクラブよろしくのマイノリティ背負った自転車大好き少年少女達が解明し、真実に到達するという話。
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イコライザー2(2018年製作の映画)

4.4

葛藤を背中で語る、故の上品さ


このシリーズの魅力といえばマッコールの人間的葛藤をドラマチックに演出せず物静かに見せるところにあると思う、友人を失い途方に暮れる表情、料理をしている時の悲しい背中、駄
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

4.5

思い出の中のそのピエロはいつも太々しい笑顔を浮かべていた。


いい思い出はすぐに忘れるけれど悪い思い出やトラウマは一生忘れない。
忌まわしき過去に目を向けるのって実は難しいしそれができない大人も大勢
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サプライズ(2011年製作の映画)

3.8

こんなホームアローンは嫌だ。


スプラッターホラー期待してたら割とコメディ色強くてびっくりした。
途中途中で明らかに某泥棒撃退映画を意識したオマージュシーンがあったりとなかなかに笑わせてもらった。特
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

3.9

映画というより神話っぽい。


愛という存在しえない匂いを求めて繰り返されるタブー。悲劇の先に待ち受けるわ奇跡。しかしそれは彼を満たす奇跡ではなかった。
その時初めて彼は自分が最初の女性に募らせていた
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.5

グラサン同好会。


AI、仮想現実。近年このテーマが話題の中心となる大きなきっかけとなった大作。
アクションシーンの派手さもさることながら仮想現実とAIというアイデアを基軸に己の存在を解くという、結
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追憶の森(2015年製作の映画)

3.9

万人受けはしないがお洒落な映画。


死に場所求めて三千里。舞台は富士の青木ヶ原樹海、小説「波の塔」の影響で奇しくも自殺の名所というありがたくない看板を貼られた場所。
そんな青木ヶ原樹海はエンタメ業界
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

4.4

くそ!!引っかかった!!悔しい!!
悔し面白い!!


タイトル通り観客を最後まで嘲笑うフレッシュな映画という印象。
この映画の何がすごいって絶対にラストを予想させない絡繰が視聴者が気づかぬ程度にあっ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.4

デニーロ萌えという新ジャンル。


「私とお墓に入ればいい」
一見ゾッとしそうになるこの優しさに溢れたベンの台詞とデニーロの温かい瞳に心癒される。

色んなことを学ばされた。
人って誰かにアドバイスを
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

4.0

単純に催眠術使えるウディハレルソンとか絶対出会いたくないなと切に思った(ガクブルガクブル)

マジックという毛色の変わったアイデアを王道怪盗モノに消化した画期的映画、シリーズ化求む。

マジッ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.7

死神の心が溶けていく


この2人…… 好き。
性的虐待の過去に追われ苦しみながら生きるリズベットがミカエルと出会うことで人間に変わっていく様はとても情緒的で、2人が織りなすその後の展開に目が釘付けに
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.4

近代社会の問題をベースに写実性に富んだテーマを色濃く残したエンタメ映画史に残る快作。


画面越しに食いつき自主性を失ったオーディエンス、女性の社会進出、男性の育児、新世代の活躍、旧世代の堕落、法と正
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.7

超弩級がつくほどの、ドシンプルなラブコメ。


コリンファースは絵に書いたようなリアル白馬の王子さま、彼の誠実な雰囲気をこの映画は違和感なくラブコメの空気感に消化してて見やすかった。というかあの役コリ
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ホステル(2005年製作の映画)

3.8

スロヴァキアには気を付けよう!!


タランティーノが関わってるのがよく伝わる映画というのが第一印象。
後半の下克上的展開や日本人がいるとことかこのおっさんは本当に自分の好きなこと映画にしてるんやなっ
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.6

戦う者の歌が聴こえるか

従来のミュージカル映画の前もって録音した音声を使った口パク撮影でなく現場で実際に歌わせているため歌と役者の表情がマッチして(当たり前だけど)、表情や仕草ひとつひとつに情緒が生
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

4.7

うわ… 私の空、青すぎ


地元を出てベーシストとして生きることを目標にするアオイは13年前の姿のままの姉(アカネ)の元彼しんのすけと再会する。地元興しの音楽イベントを軸に13年前に置いてきぼりになっ
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.6

おそらく私が観てきたサスペンス映画の中で最強。


二転三転する最強の脚本にヒュージャックマン、ジェイクギレンホールをはじめとした最強の役者陣。もうこれだけの要素でも十分面白いのに貪欲にもこの映画の魅
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