ラファさんの映画レビュー・感想・評価

ラファ

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ヘンリー(1986年製作の映画)

4.2

母親に酷いことをされた昔のトラウマのきっかけでエロティックな女性を殺すことに意味を果たした上、警察にバレないために頭を使って毎回違った場所で違った殺し方をする。
まるで朝ごはんの卵に塩をかける時みたい
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鬼畜(1978年製作の映画)

4.4

人生がどれだけ辛くても、産まれることを望んでもいなかった子供を責める奴は
どうぞ死んでください👍🏻
と改めて思わせた作品だったね。
家庭問題をノーフィルターで描いてるから、観る方はまず心の余裕を持って
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.8

黒沢清監督の他の作品と比べたら大分短予算で、ほぼデイライトそのままの撮影をされて、全体的に色々と限界があったんだろうけど、企画のクオリティーと演出の賢いディレクションでハイレベルな映画として成立出来た>>続きを読む

新・座頭市物語(1963年製作の映画)

5.0

座頭市3作目

カラーになり、美術の細かさや、ヘアメイクの凄さ、そして風景の寂しさが明らかになる。
相変わらず、市は心の優しい方に好かれ、汚れた物に嫌われる。
まるで死神みたいに人の命を奪い、
天使み
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赤い影(1973年製作の映画)

5.0

心が刺さりました。
ダントツな映像美と信仰的なシンボル。

運命づけられたカップルが、それぞれのやり方で娘の死と向き合おうとする話だが、夫はどんどん混乱に巻き込まれていく。

過去に起きたことは変えら
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太陽の夢(2016年製作の映画)

4.5

目に入るなー

ほぼオーバーレイのコンポジションで、MVの編集の仕上げ方みたいに音楽にペースを合わせいく。光と影の上手い使い方でオーバーレイが不自然に見えず、迫力的に目に入って来る。

松本俊夫や寺山
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戦慄の絆(1988年製作の映画)

5.0

ジェレミー・アイロンズが演じる反対の性格を持つ双子の内面を素晴らしい細かさで表現するコロネンバーグ監督作品。

予算を集まるために10年も掛かったこの作品は改めてクロネンパークの忍耐と根気を試された上
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Meantime(原題)(1984年製作の映画)

4.2

脚本が一切無く、役者との話し合いで撮られたマイク・リー監督作品。
出演者ティム・ロスとゲリー・オールドマンにとっては彼らのキャリアーを一気に持ち上げられた作品である。

当日のロンドンの若者や社会問題
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素肌の涙(1999年製作の映画)

4.7

ティム・ロス監督のデビュー作、「素肌の涙」は、華麗で悲痛なものであり、現在の話だが、時代を超える話である。
近親相姦を考慮するためのすべての政治的に正しい方法を定義するサイコバブルの修正文化から切り
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.5

ジュリア・デュクルノー監督の2作目の機能は、観客が息を呑むようにとてつもないサウンドデザインを備えて、そして、パルムドール賞を取ったチタンの特徴は予想できない映画だとのこと。 それは何度も何度も、より>>続きを読む

リトル・オデッサ(1994年製作の映画)

4.6

力強いパフォーマンスに支えられた当時に23歳だったジェームス・グレー監督のデビュー作...
ヒットマンについての映画なのに見事に抑制されています。
これは、脚本と演技が高いレベルであるお陰で、僕がほと
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奇跡(1954年製作の映画)

5.0

なんて美しい映画だ!

知らないことと死を恐れる我々の心を安心される為に、愛する人と神様に寄り縋るしかない。だが、いずれ別れの時が来て、残された者の本当の信念は試される。
純粋に心の底から祈れば奇跡が
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呪怨(1999年製作の映画)

3.8

全体的な恐ろしい沈黙は寄りとその家族の没落にフォーカスさせる。
アメリカンホラーと違ってJ-ホラーは無音でスローペースなカメラワークで視聴者をたまらない不安と恐怖に持たされていくその表現を正に出来てい
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地下水道(1956年製作の映画)

5.0

この世界はカオスに巻き込んでるけど、君が一緒にいてくれたら、俺は死んでも構わない。
あの地下水道の底でも、俺は消えても構わない。
ここから出れるとしても俺は君と永遠にここで夢の中にいたい。

レスラー(2008年製作の映画)

4.2

仕事の為に人生をかけた中年男。
今まで自分のためだけに生きてきた主人公が年をとってきても必死にプロレスをやるんだが、そろそろ限界に近づいてきたことを気づき、苦労になる。

家族、友人、倫理に対しての考
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ユメ十夜(2007年製作の映画)

3.3

メタファーと無意識の表現で溢れてる作品であって、それは、強点でも弱点でもある。
その理由は、短い短編だからこそ、感じ取れなかった瞬間とニュアンスがあったらもうそのストーリーとキャラクターの観客との繋が
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囚われの女(1968年製作の映画)

4.4

カップルの伝統/理想な関係性とビューディースタンダードを壊そうとする映画。

当時のフランスの文化的な倫理/道徳を描こうとする衝撃的なストーリー。

ラルジャン(1983年製作の映画)

5.0

目に見えない演出、耳に聞こえない言葉で主人公の内心を描くこのとてもユニークなストーリーテリングがブレッソンの見どころです。

他のブレッソンの作品と違く、安定させてくれるシーンなんかないです、ずっと登
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

4.0

俺が見る夢と似てるんだけど…

恋、カオス、生、死
ここは天国か地獄じゃなくどっちもだ
ブニュエルとダリは最高なコンビネーションだね

野火(1959年製作の映画)

5.0

戦争を美しくしない、かっこよくしない、実際にあった戦争の恐ろしさを実験してもらえる映画。

煉獄への旅。
映画の中の暑さを肌に感じました。

黒澤映画を思い出し、照明、音、絵の作り方はとても良いです。

悪魔(1972年製作の映画)

5.0

死ぬほど好き。

瞬間毎に心が感動で燃えつく。
ズラウスキー監督の複雑なストーリーテリングはいつも通りに半端ない。
神と悪、生と死、美しさと醜さ
相対的な道徳。

白夜(1971年製作の映画)

5.0

静かな画家の人生への非常に内省的で個人的な旅。
世界が自分自身と結びついているものを理解しようとしている中で何が彼の理想的な女性のイメージを作り上げているのか、そしてそれが本当かどうか。

シュールで
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デッドマン(1995年製作の映画)

5.0

死んでから煉獄に行く旅をしてるその感覚がずっと意識される映画。主役のウィリアムだけじゃなくて、自分自身も。

砂に囲まれたフレッシュな肉体の匂いがする。

あの詩人のウィリアムブレイクが死んでから実際
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絆 -きずな-(1998年製作の映画)

4.0

愛する人の為に自分を犠牲するその男のモチーフ。
渋い、、父のこと思い出すな。

SONNY ソニー(2002年製作の映画)

3.8

男のコンプレックス。

自分自身のアニマ(女性に対する理想なイメージ)が変えていく、消えていくことが恐ろしい。
つまり、最初は母親だったアニマがアニマじゃなくなって、新たなアニマを探さなきゃいけないこ
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デリカテッセン(1991年製作の映画)

3.5

コミカルで非常に面白い世界観。
自然に恐怖を感じてしまい物語に集中してしまう。
緑/オレンジのほぼモノクロームなカラーパレットで懐かしく、暖かい気持ちにされて、その安心感をバイオレンスな世界で打ち込む
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復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

2.0

編集はレベル低い。カット割に違和感が多くて、感情のクライマックスのその瞬間をズレちゃってる感じがする。

ストーリーのペースも無茶苦茶、無意味なキャラクター関係が多い。

バイオレンス映画は好きだけど
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.9

繊細で情熱的なストーリー。

女性性を深く描こうとしてて、すごく立派なメッセージ性のある映画だと感じた。

ソナチネ(1993年製作の映画)

5.0

これはただのヤクザの話じゃなく、全般的な虚無主義と孤独を描く映画で、心強い表現です。

ずっとシュールな白昼夢を見てるテンポだけど、すごいリアリズムのある話の内容。

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