Kuriさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.0

X-MEN はリブート後しか観ていない、前作は中国で観たので話がよく理解できていない、ウルヴァリンは全く観ていない、といったシリーズへの理解が大変に浅い状態で鑑賞したのですが、大変に満足しました。
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美しい星(2017年製作の映画)

3.8

原作は小沢健二の推薦で知って20年ほど前に読了していて、映像化を知ってからずっと楽しみにしていましたが、ナンダコリャ、とんでもない怪作かつ迷作でした。

ある日、自分が宇宙人だと自覚する人々を描く、三
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.2

評価を見ると好みが分かれているようなんですが、個人的にはバッチリ。

前作"夜は短かし"は監督特有なサイケデリックな演出が内容と噛み合ってない上滑りしてるように感じられて退屈な瞬間がありましたが、この
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.8

退屈だった前作の中で一際輝いていた彼女の単独作品。第一次世界大戦下での女性ヒーロー誕生を描いています。

嬉しいのは、DC作品として久々の傑作が出来たと思えること。特に前半にある彼女の成長過程から中盤
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.5

これは!!

高品質揃いのマーヴェル作品の中でも一二を争う傑作だった前作を、さらに超える軽やかさと、時折押し寄せる感動の嵐に翻弄される2時間強の大河ドラマ。
いきなり始まるので前作復習必須ですが、その
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.9

山田太一作品をみている時に感じる空中を漂うような波間に漂うような、どちらつかずの感情を持ち続けたままの味わい深い2時間。
あ、物語展開としては"北の国から"に近いかも。

タイトルからして英国映画かと
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スプリット(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初はすっごく面白い、惹きつけられる。
話が分かってくると飽きてきて、でもラストに向けてドンドン盛り上げて盛り上げて。
最後の最後にドカン!とサプラーイズ!!

つまり、いつものシャマラン作品でした。
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.7

実話の中から、現代の移民映画としてのスタンダードになる物語を作り上げてるのに驚かされます。
記憶を辿るために自然にGoogle earthを使ってくのはすごく現代的だし、水平移動する視点からの風景を挟
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.0

観た人は誰もが感じると思いますが"ララランド"に外側はすごく似ている、選ばれなかった人生とナイトクラブとジャズについての映画。
もちろん、ミュージカルではないので唄はないのですが、心地よい苦味と味わい
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.0

"Sleepover "という言葉は歌詞でたまに目にしていたのですが、恒例行事になっている新しい学年に上がる前日のお泊まり会のようなもの。
子供から大人になる、通過儀礼の夜を群像劇形式で描く瑞々しい作
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ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

4.0

最終上映に滑り込みで。
オーケストラが不穏な音楽を奏でる中で、ナタリーポートマン演じるジャクリーンの顔が、四角い画角全体に映し出される時に感じる心地よい違和感が全編に渡って展開される、すごく好みな作品
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

昨年台湾語英語字幕付きBlu-ray観ているので話の流れは把握していましたが。
日本語字幕付きで劇場で四時間版を体験できるだけで嬉しかったのです。
やはり圧倒的に野蛮で、繊細で、力強くて、感情が揺り動
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.7

原作未読なので、小説がどうなっているのかわからないですが。

脚本はヨーロッパ企画の方なので作品内で演劇が大きな軸になっているのですが、同じく演劇が使われていた"何者"とは異なり、あまり効果的には思え
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.9

しごく地味な観ていて苦しくなる話だけど、画面の色彩が美しいので、興味を持続して観続けられました。

アフリカ系の人々の黒い肌が月明りに照らされて美しくも青く光る様は全て手作業で後から作られたものである
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.5

ディズニー+マッドマックス!などと評判が良かったのでパンパンに期待して見に行きましたが、あー思ったより普通に感じました。

近年のディズニープリンセスものとしては、典型的な話を崩しつつ光と陰の視覚効果
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

3.8

子供向けに作られてるけど、すべての世代が楽しめる素晴らしい作品であり、ベタな価値観を改めて問いかけてくる力作です。

前作も近年のディズニーもそうなので、ハリウッド作品としては最早デフォルトになってい
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.0

まだまだ中国で。深夜最終回なにやはり満席ワイワイガヤガヤキャーキャーと騒がしく。
思いの外オリジナル版ゴジラに似ていて、思った通りにお化け屋敷的な演出にぴったり。

コング登場でワーワー言って、クモを
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

中国にて英語版中国語字幕で。
隣に座った子供がノリノリで踊っていてそれだけでも!

ヒットに疎い自分でもイントロを聴くだけでサビの歌詞まで歌えるようなベタな選曲ばかりですが、そのベタさゆえの強さを目一
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愚行録(2017年製作の映画)

4.0

昨年からの胸糞悪い邦画最新作にして最高峰。
同じ系統である昨年の"怒り"は王道作品全を目指してるが故にヌルくなってしまいイマイチでしたが、こちらは最高に気分が悪く、次から次へと不快感が押し寄せてくる素
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.9

期待して観に行ったので、中盤の展開には退屈してしまいました。ミュージカルなのにあんまり唄ってくれないし、ミュージカルなのにそもそも音楽を軽く扱ってるし。

ジャズが凄くてA-haは駄目?そもそも売れる
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.6

同じくマリオンコティアール出演"マリアンヌ"で彼女が口にする"ケベック人"というセリフを聞くたびに、この作品の監督、才能溢れる若きケベック人を思い出してました。
サスペンス、家族物と続けてきたグザビエ
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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

3.8

欠損を抱えた故に特殊能力を身につけた子供達と、それを利用して不老不死を身につけようとする怪物たちのダークファンタジー。ティムバートン監督作はあまり得意ではないのですが、これは楽しめました。

これは時
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

4.0

フランスヴォシー政権下でのゲリラ戦を舞台にして、ここまで正統派なラブストーリーとは。それは気品が漂う画面の作り方による部分が大きいと感じました。ロバートゼメキスの新たな傑作。

全編通して、ルックスの
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.7

"ブギーナイツ"と"インヒアレントヴォイス"を思い出すPTA的時代設定で、"ロンググッドバイ"から連なる私立探偵モノを、時代性含んだエロとオフビートギャグ満載で。
設定みるだけで面白くないはずがないの
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.7

前情報なしで観たので、なんとなく想像していたお爺さん映画=ホッコリ、では全く無くて、差し込まれる描写に驚きながら前のめりで鑑賞しました。

観ながら頭に浮かんでたのは、黒田硫黄"セクシーボイスアンドロ
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

5.0

個人的に一番好きな映画。
劇場公開時に二回見て、DVDで二回見返して、今日はNetflixで。
初めて観た時に感じた幸福感を今観ても味わえました。

実際の人物を元にしたフィクションで現実を撃ったクラ
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.6

評判通りに不思議な映画でした。
バットマンまんまのベンアフレックが抜群の頭脳と豪腕を振るい、無愛想を振りまくアイドル映画。
つまり、アメリカの寅さんです。
サブキャラも魅力的で、まだまだ話を転がしてい
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.2

3時間弱の上映時間と、PG12の残虐描写と、難しそうなテーマに少し尻込みしてましたが、上映が始まってしまえば画面に引き込まれて時間を忘れてしまいました。

作品全体に抑えた演出が行き渡っていて派手な部
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.8

評判確認してから吹替3Dにて。
映像がとにかく凄かったです。

"インセプション"から7年経て、同じようなビジョンをより具体的に、よりドラッギーに。3Dも見やすくて映像の世界に入り込みやすく、Real
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

4.0

見逃したと思っていたら、地元の映画館で上映していた。劇中での風景が近所の交差点や映画館に向かう間の国道沿いで、驚いた。

それを置いても、すごく面白かった。
三世代の主人公たちが男性社会と闘う話と理解
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.7

ドローン攻撃を題材にしているのですがキャスリンビグロー監督作品のように無情な現実を突きつけるのが目的にはなっていないように思いました。
寓話的に"会議は踊る、されど進まず"な話をメインに据えて、笑いを
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.3

上映終了まであと少しかと思い、ようやく。田舎でも5部の入りでびっくりでした。

第一印象でのミスリードと何度かのひっくり返しに鑑賞中うまく出来てるなあと感心しながら、決定的に嫌な後味。

ロリコン隠さ
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.8

今年初劇場鑑賞。吹き替え版にて。

ヨーロッパの品が良いアニメーションで語られる御伽噺。3Dではないのに、自分の目にはまるで3Dみたいに引き込まれて見ました。。

基本的には行って帰ってくる話の中に、
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鬼火(1963年製作の映画)

3.4

モラトリアムから出られなかった人の悲劇。モテない人生で良かったと思う反面、青春が終わっても平凡へ歩き出せない主人公の気持ちもわかります。

今であればそのまま生きていけるかもしれない"大人になることへ
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偉大なるアンバーソン家の人々(1942年製作の映画)

3.9

限定と謳われたブルーレイBoxをブックオフで見つけて小躍りしながら。

今となれば、1代目が築いた財を3代目が喰いつぶすまでの悲劇という作品全体に、前作"市民ケーン"で才能を開花させた監督が仕上げた1
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オアシス:スーパーソニック(2016年製作の映画)

4.0

どっぷりリアルタイムなので、自分含め男三人の劇場なのをいいことに、全曲口ずさみながら、時には歌いながら、身体を揺らしながら。
どれも名曲ばかりだし、しかもオールアラウンドザワールド初期バージョン!に、
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