LIVERPOOLさんの映画レビュー・感想・評価

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アウトポスト(2020年製作の映画)

3.9

最前線地での人間模様と凄惨さ。
死地が人を変え、本性を見出す。
個人の善悪は薄れ、ただ己と仲間と呼べる者のみ。
唯一、仲間への想いだけが光。
人を殺す。
人が死ぬ。
その中にある絶望的なシチュエーショ
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太陽は動かない(2020年製作の映画)

3.3

現代版秘密結社。
胸の爆弾と制限時間。
幼少期からの刷り込みと境遇。
難しい社会闘争に身を置いて尋常では無い経験をしても人は人。
争いに人生全てを賭けることが、どれだけ辛く寂しいことか。

リトル・シングス(2021年製作の映画)

3.4

デンゼルとラミ。
この2人で面白く無いことなんて・・・
ここにありました。
暗さと雰囲気は極上のクライムサスペンスだけど、結果世の中の白と黒から見える人の汚さが充満してるだけ。
評価の低さがそのまま物
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.8

最大で最高な不幸の中で降りてきた幸福。
のように見えたもの。
誰もが羨む環境と自身の境遇が重なり、結婚と親になるという事へ盲目に。
親としての固定概念。
親になるという責任。
子供の行動はもし血が繋が
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

3.9

"空から天使が降りてきた"
人の為に身を削る。
しかも自身の命が掛かる究極の場面で。
そこに関しては最大限の尊敬の念を持っているけど、自身の役割へより尽力すればもっと違う形で救えた多くの人がいたのでは
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.8

土方主観での新撰組ダイジェスト。
鬼の副長。
士道を持って夢を追う。
気概、気骨に溢れ最後まで真っ直ぐ。
青春群像活劇では無くリアル寄り。
配役はNHKの三谷幸喜版新撰組が個人的に好き。

とんび(2022年製作の映画)

3.7

古き良き時代の男。
骨太で人情味があり、
ケンカっ早くて不器用。
そんな父と1人息子の半生。
面白かったし、良い映画だった。
けど少し、
泣かせよう
感動させよう
って感じを受けて・・・ね。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.8

任侠とは。
結局はビジネスで、
"漢"というものには該当しない。
そんな人が多いと思う。
いつも思うが、
死んだら終わりが大正解で、こんなにも死や痛みと隣接しているものに何故、惹かれる人が大勢いるのだ
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.3

養子であり用務員であり殺し屋。
真相と恩と愛情と憎悪。
様々な立ち位置と人間模様が絡まり、果てには守るべきものが何かというストーリー。
内容と展開に惹かれるものはあったけど、ね。
笑って殺せるヤツが1
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.2

コメディをゆるく鑑賞。
そんなことは出来ない。
冒頭からキレッキレの金髪女子。
コミュ障。
劣等感。
どーでもいいほどカッコカワイイ。
比べて天真爛漫な黒髪ロン毛女子。
喜怒哀楽のスイッチが軽い。
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.8

壊れた家族と悲しみを抱えた女の子。
そこに現れるスーパー救世主。
人生なんて。
人としてなんて。
救われた言葉とよくわからん映画。
やっぱ映画好きはみんな最高。
時代的な立て直しよりも、地域の力で保て
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.0

ごめんなさい。
これはよくわかりません。
なんでこんなに評価高いの。
批判では無いけど、これが芸術的アニメーションというジャンルの評価なら少し怖い。
でも、人間が神と言われる時が来るかもしれないとは思
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

帰ってきました新田さん。
今回は山岸さんの将来を決める一夜でもあります。
変わらず殺人事件。
仮面舞踏会という先輩への配慮を持ったシチュエーションで、犯人選択へ不可侵の要素を作りながらの展開。
一旦視
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.1

これはダメだ。
狂喜乱舞、狂ったジョーカーを観てきたのにこんな裏側を観せられるとは。
不遇な生活と病気を抱えながら、夢を持って生きる人間に社会は冷たく、少しずつ蝕まれて起こる絶望からの反動。
誰しもが
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.5

義父の死から始まるお金にまつわる大騒動
自身の失業と夫の失業。
娘の結婚。
義母の処遇。
全てに対し真剣に取り組んでいくことでのコメディ感。
友人からの相談もなんのその。
そこから芽生える友情が転換期
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オールド(2021年製作の映画)

3.8

これは超悪夢。
元々の悩みや問題を差し引いても天国から地獄どころの騒ぎじゃない。
何物にも変えられない"時間"。
貨幣制度の現代において最強であるお金。
それですらどうしようも出来ない人間に与えられた
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.2

マッツ・ミケルセンはやっぱり良い。
アルコールがもたらす開放感と万能感。
それに伴う身体的リスクと心象の悪さ。
正直、全てがダメだとは思わず、どれだけ律してコントロール出来るか。
光り輝く瞬間の素晴ら
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.6

どこに身を置こうが何をしようが、肩書きだけで人の印象は決まり、それに準じ演じることで人の眼は誤魔化せる。
物事は全てそうであり、それを決める大多数の人が、そのルールやモラルに従順で真っ直ぐなことが多い
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.2

高齢者をカモに私腹を肥やす詐欺。
それでも法治国家である社会では角度によって真っ白。
グレイではなく真っ白。
後見人制度。
理想が高く、それに見合う胆力を持つ後見人、ロザムンド・パイクが綺麗過ぎ。
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.2

新感覚ラブコメとはこの事。
鳥肌が立って拒絶していたものをこんな形で魅せられるとは。
時代劇と少女。
映画に魅せられた寄せ集めの高校生。
と未来人。
ノスタルジックのかけらもない。
だが確実に青春であ
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

9・11に関係する裏側の話。
少しでも関係性が疑われる物は容赦無く弾圧し、全て罰する。
この作品を通し、"人として"が薄れて難しい事を考えだすと、どうしてもアメリカの方へ気持ちが寄ってしまう。
こうな
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.6

ものすごく心を掻きむしられる真夜中のロングドライブ。
本当に重要な事が何なのかはよくわからない。
人として男として。
何より自身のために。
時には周りを顧みずに我を通す大事さもわかるけど、この選択肢は
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.0

2人の全く違う天才が競い合うF1映画。
全てにおいて熱量と眩しさが際立ち、映画といえど熱狂しながら観てしまう。
単純なサクセスストーリーでは無く、F1に全てを賭け、その全てで唯一無二を勝ち取りにいく姿
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.1

これはなんとも言い難いが、面白いかと言われてもよくわからんです。
自分だけ良ければあとは。
っていう人間と、
懇願するのは己の為のみ。
っていう人間が多く出てくる。
その為、主役の人が聖人君子に見えて
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.2

どんなトリックにも種があり、それは単純明快なものが多い。
知らない・わからないものは無限の想像を掻き立て、熱狂とエネルギーを生み出す。
その最たる例がマジック。
地位と名誉を得た人間は誰かと比べ、優劣
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.8

なんとも不思議な世界観。
それに準ずる登場人物と設定が織りなす気持ち悪い程の男女関係。
あなたは何になりますか⁇
ロブスターで。
それは無い。
結婚という誓約がもたらす信用は、そんなにも社会的に高いの
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.1

自作自演の誘拐劇。
それ相応の相手に頼まなければいけないとなると、まぁそうなる。
犯人側のイレギュラーなんかもあり、非人道的な行為とお金が絡んだ時は絶対に思い通りにはいかない。
というかそもそもプラン
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.8

思っていた以上に面白かった。
人の繋がりとその難しいズレ、希望と現実の中で起こる葛藤がアニメと子供というクリーンな要素で表現され、より惹きつけられた。
変な先入観で観られるには勿体無い作品。

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.6

この世界は遊び場だ‼︎
YES‼︎
その価値観を持って全てを見る事が出来る人間になれれば全て上手くいくし、そう在りたい。
そこには上下もないし競争もない。
人を認めて自分を認めていこう。

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

4.0

戦場ジャーナリストやカメラマンなんかは公表されてないだけで、密かに犠牲となってる人は多いんだろう。
志だけでは上手くいかない世の中とそれを許さない思想と武力。
危機感と猜疑心の必要性をまざまざと見せつ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.6

出版不振をゲーム感覚で立て直す速水。
飄々として裏と表を上手く操るブランディング。
コミカルな見せ方が多く、そこまで跳ねるシーンも無し。
大泉洋の存在感が抜群に映える。

ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.7

原作ファンとしても楽しめる良作。
岡田さんのスタントは見入ってしまうほど凄い。
マジで"アキラ"そのもの。
でもその他、よう子やウツボや海老原なんかの配役はあまり納得出来ず。

セトウツミ(2016年製作の映画)

3.6

なんでもない川沿いの階段で腰掛け、他愛もない事を話し合う。
コメディ要素が強いけど、周囲との人間模様も相まってなかなかノスタルジックな雰囲気も。
クスクスニヤニヤしながら、ライトな感じで観ていられる。
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.3

漫画家と殺人鬼。
周りの評価が上がりすぎていて、個人的にはそこまでに感じて残念。
事件と漫画がリンクしているなら、もっと早くに着目されるし野放しなんて有り得ない。
そもそもこんな漫画が国民的にはならな
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.9

今流行りの煽り運転。
のハリウッド版。
太ったラッセルは迫力が半端ない。
アメリカ気質でもあるのか、
被害者も傲慢。
でもへそ曲がりの拗ねた自暴自棄の男が酷すぎる。
小事は大事。
事が起こる前に予測し
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ファイナル・プラン(2020年製作の映画)

3.5

スカッとしたくてリーアム兄さん。
でも今回はそこまでドンパチは無し。
人生の希望と懺悔の中で一悶着。
やはりお金が絡むと人は怖い。
今回は静かにクールに。

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