戦争が終わって、すべてが崩壊し、リセットされ、0(ゼロ)になる。
一方、戦争が終わっても、まだ戦争が終わらない人がいる。
生き残ってしまった。
生きていることへの罪悪感。
凪の海原の水中深く、亡霊>>続きを読む
イギリス人監督アンドリュー・ヘイが描く”アメリカ”。
ちなみにアメリカ社会の抱える闇をコミカルに描いて、アカデミー作品賞を取るほど絶賛された映画『アメリカン・ビューティ』。
この作品の監督サム・メン>>続きを読む
時の流れが穏やかな時代。
ジェイン・オースティン遺作の映像化。
「芯の強さがないと
すぐ説得に応じる」
なんといっても、アンを演じたサリー・ホーキンス繊細な演技が、細やかに見る者の心の琴線を震わ>>続きを読む
これほど見たことを後悔した作品はない。
TVで見たことを。
映画館で”体験”するべき作品。
リアリティを超えた映像美。
ハンス・ジマーの音楽の”圧力”。
精緻な世界観。
“この世界”に耽溺したかっ>>続きを読む
3,628,800秒の恋。
白馬の王子様ならぬ、白いヨットの王子様に救われる。
フランソワ・オゾン脚本、監督作品。
“理想の友達”
ひと夏の恋は、永遠にもどらない。
だからこそ強い輝きを放つ。>>続きを読む
インタビューという形のピロートーク。
アンドリュー・ヘイ監督、脚本、編集。
「2日なんて大した時間じゃない」
ほとんどが、ラッセルとグレンの会話劇。
しかもほとんどが他愛もないもの。
それでも2>>続きを読む
見方を変えれば、彼女も”共犯”。
または運命共同体。
当時ソドミー法(イギリスでは、通称buggery法)により、同性間の性行為は違法。
いびつな三角関係。
作家E.M.フォースター
彼の恋人の>>続きを読む
テイラー・スウィフトが歌う”カロライナ”。
それが流れる時、”真実”を知った者は、言葉を失う。
「危ない時はザリガニの鳴くところまで逃げろ」
ディーリア・オーウェンズの、処女作にしてベストセラー小>>続きを読む
モノクロの画面。
ジェイミー・ドーナンが、”Everlasting Love”を歌っていた。
つられて踊り出すカトリーナ・バルフ。
予告編だけで、この映画に恋に落ちた。
監督ケネス・ブラナーの半自>>続きを読む
恋愛もアルゴリズム⁈
「夢の伴侶が君のために作られた」
3週間の”お試し期間”。
“アンドロイドもの”映画が好物の自分には、たまらない。
しかもダン・スティーヴンスがドイツ語を話している。
ただこ>>続きを読む
失ってはじめて知る、それが”奇跡”だったことを。
息をのむような広大な風景。
息の詰まるような閉塞感。
「神の恵みの地(ゴッズ・オウン・カントリー)」
イギリス・ヨークシャー地方。
美しく過酷な>>続きを読む
これは家族の物語。
裸足のつま先立ちで、荒廃した町に、白い砂を敷いた”安全地帯”を歩く。
音を立ててしまいそうで、見ている者は、まばたきさえできない。
奥歯を噛みしめながら、凝視することしかできな>>続きを読む
これもひとつの愛の形。
それぞれ二人の。
自分が自分でなくなってゆく。
それを自覚し続けてゆくのは、文字通り生き地獄だろう。
本人も辛いが、何もできない相手も辛い。
見届けることしかできない。
身>>続きを読む
「平和を望むなら(シ・ヴィス・パケム)
戦いに備えよ(パラベラム)」
パラベラム (Parabellum)
ラテン語の語句。「戦争の準備」を意味する。
ドイツ武器弾薬製造社(DWM社)が開発した>>続きを読む
15年後、少し”映画”に追いついた。
「やっと理解できたと
言おうと思っていたの」
公開時、映画館で鑑賞した。
再鑑賞で、当時見ることができなかったものを”くみ取れる”ようになった。わずかだが。>>続きを読む
「どんどんダン・スティーヴンスが、レイフ・ファインズに見えてくる。」
そんな”幽霊の声”を振り切れるほどの名作にはなれなかった佳作。
今は亡き前妻、妻、そして夫の三角関係。
軽いタッチのレトロコ>>続きを読む
自由のために命をかけて戦う。
共に戦う友のため、”勇敢な死”という栄誉のため。
陸戦から海戦へ。
前作『300 〈スリーハンドレッド〉』は、ペルシア戦争、紀元前480年8月「テルモピュライの戦い」>>続きを読む
“愛の都”ヴェローナ。
バレンタインデーには、スターバックスのオリジナル・ブレンド・コーヒー”カフェ ヴェローナ”のほろ苦さが恋しくなる。
以前はバレンタインの時期のみだったが、現在は通年販売されて>>続きを読む
母性という名の狂気。
「子供を失うとどうなるか分かる?
消えてしまった自分の一部を思って
死ぬまで悲しみを引きずるの」
執着、そして止められない暴走。
「私を止めたいなら殺して」
カトリーヌ・>>続きを読む
「なぜ 戦争を?」
戦争をしたい人がいるから。
「目的は戦争を始めることだ」
イラク戦争を敢行したジョージ・W・ブッシュ米大統領。
その父である、ジョージ・H・W・ブッシュは、湾岸戦争を主導した>>続きを読む
ナチス・ドイツによる占領中のオランダ。
ユダヤ人ラヘルの、”マタ・ハリ”としてのサバイバル。
ハリウッドから、母国オランダに”凱旋”した、ポール・バーホーベン監督作品。
戦争を描いているというより>>続きを読む
宗教から見れば、魔女。
科学から見れば、聖女。
古代の魔女裁判。
神の摂理、宗教が絶大な力を持つ時代。
科学の真理は異端となる。
1609年、地動説を唱えたガリレオ・ガリレイの宗教裁判が有名。>>続きを読む
別名「アイヒマン実験」という、
「スタンフォード監獄実験」
を知っているだろうか?
ラストの”言葉”に、言葉を失う。
歴史という舞台の上、下、観客席、裏側。
どこにいようと、人がいるだけ、ドラマが>>続きを読む
「キューバ危機」
1962年、旧ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設。
アメリカがカリブ海でキューバの海上封鎖を実施。
米ソ間の緊張が高まる。
「フルチョフは本気で第三次世界大戦を始める気なのだろ>>続きを読む
『総勢12人(の兵士)』
(原題”12 strong”)
「我々が一番手だ」
9・11(アメリカ同時多発テロ事件)直後。
アフガニスタン潜入。
アメリカ人ジャーナリスト、ダグ・スタントン著、邦題>>続きを読む
涙の”意味”が変わる。
“結婚”という現実の前に恋も消耗する。
世界一自分を幸せにしていた人が、世界一自分をみじめにさせる。
「いつか消える感情なんか信じられる?」
幸福な両親を知らない子供は>>続きを読む
立ち入らない優しさ。
“家族”とは違う”職場仲間” 。
“表の顔”だからこその、心地よい距離感、空間。
「東ドイツ時代
ここはトラック運送人民公社だった」
旧東ドイツ、ライプツィヒ近郊
「オス>>続きを読む
殺人を”目撃”した盲目の女性。
当時、婚約していた、主演ナタリー・ドーマーと監督アンソニー・バーン(2011年から2018年)。
共同脚本、製作。
「君は他人の争いに割り込んでるんだ」
ロシアマ>>続きを読む
「極限を見定めて
成功した者だけが
仏教で言う”悟り”に達する」
エクストリームスポーツ
Extreme (=“X”) Sports
“極限”のスポーツ
原題”Point Break”
1991年>>続きを読む
なんといっても、ステファニー役ケイト・ハドソンのパフォーマンス”Cinema Italiano”がカッコいい。
躍動感あふれる音楽
ファッションショーのランウェイを模した美術
“モノクロの世界
光>>続きを読む
「リコール 記憶売ります」
フィリップ・K・ディックのSF短編『追憶売ります』の映像化。
1990年、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の同題のリメイク。
今作がより原作に忠実なプロットになって>>続きを読む
愛ゆえの狂気。
母親は愛する息子のためなら”何でも”する。
映画が始まって、50分で本当の意味を知る。
しかも”それ”は裏切られる。
サマンサ・モートン
マイケル・シャノン
主演2人のキャスティン>>続きを読む