LEAKCINEMAさんの映画レビュー・感想・評価

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ポゼッション(1981年製作の映画)

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映画が終わり、場内が明るくなってもボクは中々席から立ち上がることが出来なかった。帰り支度さえままならなかった。ただ呆気に取られ、ただその場で放心状態になっただけだった。これほどまでショッキングな作品は>>続きを読む

ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

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公開当時本作が巷で駄作と評された理由は決してリンチに原因があったわけではない。ドラマ『TWIN PEAKS』(以下:TP)の一般視聴者と、視聴者第一のTV局の所為である。

TPを語る上で欠かせない存
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

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大コケしてしまった前作『デューン・砂の惑星』から見事生還したリンチの復帰作にして代表作。

リンチ映画のオヌヌメ作は?と問われたら、迷わず本作を挙げる人も多かろう。自分もその一人である。(本当は『イレ
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フェノミナ(1985年製作の映画)

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イタリアが誇る鬼才中の鬼才ダリオ・アルジェント監督の代表作の一つ。

ジェニファー・コネリーの美貌と純粋さ此処に炸裂!たくさんの虫たちと協力して残忍な美少女連続殺人事件の犯人を突き止めろ!

虫嫌いは
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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何故本作が第95回アカデミー賞の7部門を総なめにしたのか。それは観ていただいたらきっと分かる筈です。

これほどまで可能性に満ちたバカったらしい超大作には滅多に出会えない。

作品の世界観が壮大すぎる
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

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現代社会に生きる食人族の夢物語。麗しき良作でございました。(恋愛ホラー映画として紹介されているけど、本作は果たしてホラーなのか)

主人公マレンの葛藤が観ているこちら側にも伝わってくる。長い逃避行の末
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

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映画好きでなくともその名を知らぬものはいない、映画界の巨匠スティーヴン・スピルバーグ。

七十代後半に突入しても尚精力的に映画制作を続ける彼の最新作は、スピルバーグ自身のちびっ子時代にインスパイアされ
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未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

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嗚呼、ザルドス!おー、ザルドス!待ちに待った、ザルドス!やっと観れたぞ、ザルドス!

スクリーンから容赦なく漂う秘宝館臭に終始酔いしれることのできるSF超大作の決定版。

でもインパクトのある意味不な
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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これ大好き。観る前から期待していたが大正解。こういうジャンル分けが難しい映画が昔から弱い。ディスク化されたら直ぐ買います。必ずや。

期待していた要因の一つは、コリン・ファレルとバリー・コーガンの共演
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

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恐怖とかけ離れたピンク色の可愛らしいフワフワの雲には御用心。触れたら最後、たった十秒で死に至ります。

フィクションとは思えない予言的なSFスリラー映画。ピンク色の雲を見ると、どうしても我々人類を瞬く
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

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スコセッシ×デ・ニーロ、触れるなキケンのタッグ第二作目。(カイテルとは四作目)

劇場で観たのは今回がお初。しかも古の映画ファンには嬉しいフィルム上映である。やってくれるぜ目黒シネマ。

最後に観たの
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

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やはり復讐劇ってのは燃えるものがある。

しかも本作は一筋縄ではいかない重苦しい復讐劇。良い子はお断りの正真正銘の血生臭い御伽噺。

しかも映画『ライトハウス』で心地の良い虫酸を走らせてくれたロバート
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

胸につけてる マークは流星
自慢のジェットで 敵をうつ
光の国から ぼくらのために
来たぞ 我等のウルトラマン

庵野氏が放つシン・シリーズ第三作目。特撮マニアの庵野氏と樋口氏の力によって、ぼくらの
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

なんだかよくわからないへんな映画。

まるで現代アート作品のようだが、物語はちゃんと存在する。

幼い頃、車の事故により頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれた本作の主人公アレクシア。彼女はそれ以来〈車〉
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アネット(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

唯一無二の映画監督レオス・カラックス × 唯一無二の音楽兄弟スパークス。

題して「思ってたんと違う映画」。

てっきり観る前までは、面白おかしい奇天烈で幻想的な逸脱ミュージカル映画だと思い込んでいた
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

5.0

文句無しの5点満点星空満天!!

エドガー・ライト監督が放つ初の音楽ドキュメンタリー映画。

スパークスの存在を昔から認知はしていたのだが、肝心な音楽をまだ一度も聴いたことがなかった。しかもどうせPe
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.8

なげぇっ!ケツいてぇっ!!

でもカッケェッ!パティンソン、パネェッ!!

🦇

僕はD.C.含めアメコミに大変疎い。

なので正直観る前は話に追いついて行けるかちと心配であった。

それがどっこい、
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.5

パゾリーニ流の「定理=TEOREMA」の真意。

結論:そんなんわかりっこない。

📚

本作は数多くの「何故か」で構成されている。

突如としてあるブルジョワ家庭に現れた瞳の青い青年。

そこで彼は
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.4

痛いシーン皆無、性行為シーン皆無の超健康的なヨルゴス風映画。

🍎

突如として記憶を失った男に与えられた治療のための回復プログラム。

そのプログラムはどれもおかしな内容にもかかわらず、男は笑いもせ
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.8

北欧版『オテサーネク』ってところか。

物語全体を包囲するお伽噺感が実に良かった。

絵に描いたような麗しきフィンランドホラー映画である。

ただ展開に無理があるシーンが多くて、作品の世界観にうまく馴
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.9

「Soul Power」に勝るものなし!!

黒人から発せられる燃えるような情熱や復讐心、そして団結力に終始涙が止まらなかった・・・・。

てかあの誰もが知るウッドストック・フェスの裏でこんな大規模音
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

4.0

デイヴィッド・クローネンバーグの粘液を受け継いだ息子ブランドン・クローネンバーグの監督最新作。(最新作といっても二年前の作品)

なんて血生臭い映画であろうか。

劇中粘り気のあるベトベトの血液が、床
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.5

衝撃。ただただ衝撃。

貴方という概念に常に鳴り響く音の定義。

それは時に、貴方という存在意義を困惑させる作用をもたらす。

希望から来るメッセージ音なのか、はたまた絶望から来る警告音なのか。

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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.5

人は「悪夢」が続くと簡単に「悪魔」と化す。

変わりたい、人の役に立ちたいと思う者ほど心はデリケートであり、ネガティヴ思考である。(自分もそうかも)

そして何より孤独を嫌う。

一人になりたくないた
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シラノ(2021年製作の映画)

4.5

去年の新年一発目の劇場作品として選んだ映画『Swallow』。

そこで僕は、異食症に目覚めてしまう主人公を演じたハンター役のヘイリー・ベネットに目が釘付けになってしまった。

作品が物語る強いメッセ
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ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

エモい。ただひたすらエモい。

序盤のビートルズの歴史振り返り映像でもう鳥肌のバーゲンセール状態。

その流れで始まる例の屋上コンサートの一部始終。

IMAXの大画面で味わう時代を感じさせないクリア
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ムンナー・マイケル(2017年製作の映画)

3.5

人生初インド映画+今話題の(話題の?)タイガー・シュロフ初体験。

あのキング・オブ・ポップに憧れるムキムキマッチョダンサー・ムンナーと、その弟子を志願するへなちょこヤクザのボス・マヘンドラ、そしてマ
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ヘルプ!4人はアイドル(1965年製作の映画)

4.8

ビートルズ主演映画、其の弍。

本作の主人公は何を隠そうビートルズではなくリンゴただ一人。

リンゴがはめてる指輪を求めて、オツムの弱いカイリ教国の連中とおマヌケ科学者二人が、ビートルズをあらゆる手段
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あのさ、もうマジ号泣やで。大号泣。

マスクびっしょびしょやで、ホンマに。

まさかあのレイ・パーカーJrのダサかっこいいテーマソングを聴いて泣き崩れる日が来るとは思わなんだ。

いやぁ〜感無量やった
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ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ(2020年製作の映画)

4.5

家畜が見た輝かしいブリティッシュロックの歴史。

イギリスの片田舎にひっそりと鎮座する史上初の「滞在型音楽スタジオ」の過去と未来。

元牧場たる異質なスタジオで産声を上げたたくさんのブリティッシュバン
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エル プラネタ(2021年製作の映画)

4.5

21世紀版『ひなぎく』。

スペインの田舎町であてもなく貧困生活を続ける母と、ロンドンでの学生生活を終えて実家に戻ってきた駆け出しスタイリストの一人娘レオとの生活を描いた作品。

厳しい環境下に置かれ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

Wesさん、調子に乗りすぎるの巻。

まず出演者が豪華すぎて頭痛がしてくる。

大勢のLuxurious Wes family + Luxurious “new” Wes family が常にスクリー
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.0

劇場イーストウッド初体験。

人肌の温もりが感じられる素晴らしい作品であったが、、、、やはり御年91歳のイーストウッド、終始謎の緊張感が拭えなかった(笑)。

ただしその分、彼にしか出せない独特な 「
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ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!/ハード・デイズ・ナイト(1963年製作の映画)

5.0

リヴァプールが生んだ音楽界の革命児四人による記念すべきスクリーンデビュー作!!

1962年にデビューしておよそ一年半で世界中を巻き込むスーパーグループと化してしまったビートルズ。

そんな彼らの初主
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

4.0

カーペンターによるSFアクション映画。

とにかく作品の完成度が高い。終始見入ってしまった。

舞台は近未来のNYのマンハッタン島。(今となっては過去の話だが笑)

其処でカーペンターは何を思ったか、
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ブルース・ブラザース2000(1998年製作の映画)

4.0

あれから約二十年。

ブルースが衰退した二十世紀の終わりに、あの男が娑婆に帰還する・・・・。

前作よりパワーアップして帰ってきたあの「ブルース兄弟」。

だがジェイクの存在はやはり大きかった。

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