memさんの映画レビュー・感想・評価

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ドラミちゃん ミニドラSOS!!!(1989年製作の映画)

3.1

ちょっとしたさりげないセリフに込められた情報量がすごいし、そこから真意を読み取れるほどドラえもんは我々の頭の中に染み込んでいるのだと思った。
ドラミちゃんクレバーで大好きだ〜。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

今、どうしようも無い気持ちで。きっとそんな表情で、私はエンドロールを見送った。
レイトショーの余韻にハウリングするような失恋の切なさ。きっと知ってる感情だった。

「イニョン」という言葉でファジーに伝
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海がきこえる(1993年製作の映画)

3.1

夕方から夜にかけて光る海の水面の作画、ありがとうジブリ。
ストーリーは平成っ子の思うトレンディで共感できるところは少なかったけれど、ないはずの記憶が蘇るようなノスタルジーがあった。やっぱり、このくらい
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.7

MV的ではあるのだけれど、ストーリーという皮の内側にのぞく血や細胞に、人と人とのどうにもならなさにどう向き合うのかへの足掻きが感じられて、とても人間的だった。
愛することは流動的で、自覚するとぎこちな
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フォークの裏面(2021年製作の映画)

-

誰かの記憶の断片を辿っているような感覚。人の記憶もこうやって映像としてアーカイブされていくことができると考えると興味深い。

About you(2021年製作の映画)

4.2

たった4分の映像でラストの回収が怒涛でお見事、心を待っていかれた。
イラストの柔らかさが◎
優しさの象徴としての赤いマフラー、バラバラになった「私やあなた」をかき集めて温めるのも「あなたや私」。そんな
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

静かで穏やかな優しさがずっと続き、これからも続いていくような温かい時間だった。

主演おふたりの、体調の良し悪しの表現がお見事…。そして病気の症状をはじめとしたセンシティブなトピックをいくつも扱ってい
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フェルメール The Greatest Exhibition-アート・オン・スクリーン特別編-(2023年製作の映画)

3.8

実際に昨年アムステルダムで鑑賞をしたのですが、展覧会プラス映画にて情報を補完できた気持ちです。展覧会に携わった方の解説が半年の時を経て聞けて良かった。
Exhibition on Screenという言
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

メインビジュアルが公開された時から楽しみにしていましたが、本編の多岐にわたるクリエーション全てが予想を凌駕していた。
「誰にとって」、「何が」、「哀れ」なのか?観る人の価値観で揺らぎそうなのもまた一興
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.0

もう届かない祈りや贖罪。それはきっと行き場を失った亡霊のように、痛く辛く鈍く離れることなく、劇中のノイズのように生涯胸を締め続けるものなのだろう。

現在と過去を行ったり来たりしながら紡がれる物語。音
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

リバイバル上映ありがとうございます。
Dolby Atmosにて、臨場感溢れるライブ感、感動した、、
青って、赤い炎より熱い熱の青なのね。まさにJAZZ。理性的で熱く烈しい、あの至高の音楽の煮えたぎる
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蒼く、刹那く(2022年製作の映画)

3.6

すごくいい意味で普通で、自然で、好感でした。ちょうどいい長さ。

なんか、アツい夏。(2023年製作の映画)

3.1

この眼差しがノーマルなのかわからないけれど、こういう眼差しが嫌なんだよなぁと思った。

美しい彼 special edit version(2023年製作の映画)

3.8

名シーン(結局全部)ぎゅっとてんこもりで、2時間まるっと楽しめる◎さらにちょこっと追加された未公開シーンにぎゅんとしました。何度も観ているのに、毎回初めて観たように新鮮な「…かわいい…!」が毎秒溢れま>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.7

青くて苦味を伴う憶えのある痛みが、鳩尾のあたりをずっとぐるぐると廻っていた。「恋」の感情を大きく突き動かす衝動性が、「幻の世界を破壊するもの」として象徴的に投影されることは必然であると思った。キスとか>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.4

最愛の時代の美しい狂騒。
ウディ・アレンの"好きな方"の世界観だった。どうしても女性はミューズではなくファム・ファタル的なのがウディ・アレンだけれども、そのバランスが好きだったな〜今作。

夜のパリと
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シックス・センス(1999年製作の映画)

3.6

コールの演技力がすごすぎて、彼は本当に子供だったのか?と。哀しみの表現が凄まじく、若き日のイライジャ・ウッドに感じた畏ろしさと近い感覚を得た。

温かいお話ではあるがちゃんと「ホラー」描写はあるので、
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.2

序盤と終盤とで全く見え方が変わった。慣れない台湾映画にはじめ追いつけなかったけれど、どんどん引き込まれる良さ。
激昂と静寂、灯りと翳り、そのコントラストが気持ちよく、そして何より音楽と色彩の美しさだけ
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場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

4.3

自分の足で歩いているような映像も、優しい語りも音楽もとても良かった〜。食べることを生きて、生活するように旅したい。
旅というものは美しい。深夜や早朝という曖昧な時間帯=誰そ彼時に、はじめましての人や景
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

初ボリウッド、サプライズの連続で3時間全く飽きなかった。2人ともやってきたこと全て力になって壮大な伏線回収。シータとジェニーがまた良くて。ナートゥしか前情報無く観たらとんでもない戦争映画でした。

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黙ってピアノを弾いてくれ(2018年製作の映画)

3.7

言葉が語るラップ、音楽に語らせるピアノ。0から100を不器用に軽やかに飛び交える彼は、存在こそがひとつのジャンルであり生き様なのだろうと。
静けさも騒々しさも創ることができるのはその素地があるからであ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

曖昧でぼんやりと、それでいて耐え難く鋭いモヤモヤが張り付いて消えない。目を背けたくなるほどの愛おしさとかなしみ、重たい罪と責任。
愛と友情はどう違う?その「好き」はどんな「好き」?僕は君を「どう」愛し
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

紫夏と嬴政…涙。長い時間を割いてこう丁寧に描かれるべきシーン。物語の奥行きが深まり、それぞれ交錯する夢や決意に重みが増した3作目というかんじ。胸熱すぎて熱い夏が始まった!という気持ちになった。

●吉
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コロの大さんぽ(2001年製作の映画)

3.7

20年前くらいに初めてジブリ美術館行った時に観た。

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.8

羌瘣のかっこよさに痺れる。
将軍たちの一撃の強さというか、ただそこにあるだけのオーラが半端ない。これが「天下の大将軍」ってことかぁと思わされる配陣。

男の優しさは全部下心なんですって(2019年製作の映画)

3.3

みこちゃん隙だらけというか寂しさの権化かってくらいゆるゆるが止まらない。
「だってお前誰でもいいじゃん」の時の表情。愛され方よ。クズ男に愛される心の隙間って自分自身を大切にできていない表れなんだろうな
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サマーゴースト(2021年製作の映画)

3.5

連絡手段が現代的、、、!まぁ今やこれが普通か。
さすが乙一さん〜、切な苦甘い。
夏と花火と都市伝説。サラッと夏を楽しめてしまった。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

これは宮崎駿監督の"走馬灯"なのではないか、一言で言うとすればそれが私の感想。陽にも陰にも無限に拡がるイマジネーションのチカラ、、、
初見でスコアはまだ付けられないと思い、いずれ。

まずは映像に喰ら
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.0

泥臭く魂を削り合う、妥協しない全クリエイター同士の尊い試合。こうして生み出される作品というこどもたちに愛とリスペクトを持って向き合っていたいと改めて。監督とプロデューサーの相性とかひりひりしてとても気>>続きを読む

あの頃をもう一度(2021年製作の映画)

3.7

今のディズニーが描く「美しさ」のかたちはこんなイメージなのかなと。喜怒哀楽がコンパクトにつまったショートミュージカル。

デイ&ナイト / Day & Night(2010年製作の映画)

3.8

アイデアの勝利!黄昏時がこんなに美しい形で表現されていて嬉しい限りだ、、

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

3.5

ザイオンス効果?洗脳?なんだかずっと不穏でずっと気味悪い音楽とともに、画面の美しさとの不思議な親和性にブルジョアの遊びを感じました、、内容はアートの味付けが強すぎて一度では咀嚼できなかったが、室内装飾>>続きを読む

ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.0

徐々に、少しずつ、どんどん…そんな静かな引き込まれ方。最後に全てが力を持って輝くような、そんな引力の強い作品でした。
どの選択をしたとしても、喜びも悲しみもある。避けられない別れもある。その中で、いつ
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美しい彼〜eternal〜(2023年製作の映画)

4.4

この美しさを美しいという言葉で表現して足りるのだろうか、なんだろう、概念です、、
小説から劇場版まで、"好き"という感情の本質を考えさせられるような、そんな作品群でした。皆様是非原作も!点と点の間の行
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フラッシュ・ゴードン 4K(1980年製作の映画)

4.6

内容としての面白さは賛否両論でしょうけれども、エンタメとして個人的に最高すぎてエンドロール終わった時拍手したかったけどシーンとしてたのでしませんでした。笑
全てのパーツの奇抜度が等しいから、全部が奇抜
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