レナさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.5

「幸せが楽しいとは限らない」と言っているけど、幸せが絶対いいに決まってんじゃん…幸せになってくれ…となった。
自分はこんなあからさまに差別されることはないけど、interracial coupleをや
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.0

まずこの手の映画は誰が誰の味方でどういう目的があって…というのを追うのが私は苦手なので、説明なしに最初から現場を映す構成になっている点でもnot for meだったのかも知れない。
ただそれを鑑みても
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軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.4

男女の社会的立場が逆転するという設定はすごく面白いんだけど、自分自身が日常で女という理由から理不尽に思うことがこの映画よりも沢山あるので、もっとそこを上手くブラックジョーク的に描けたんじゃないかな〜と>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.0

最初にバービーが映画化されると聞いた時にはバービー人形のネガティブなイメージ(非現実的な体型が与えてきた影響、最近は改善されているが多様性の欠如)を懸念したし、映画公開前後は盛大な宣伝活動と本国での社>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

同じ悲劇が何度も繰り返されているということをタイムリープに例えるのは面白いけれど、対話をしても無駄というオチが後味悪い上に、警官がサイコというオチで、個人の問題に差別が転換されているのが問題だと感じた>>続きを読む

健太郎さん(2019年製作の映画)

2.6

ある家族の中になぜかいる健太郎さんの話。
この演出やエピソード、いる?という箇所が多々あり、あまり楽しめなかった。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

「ゲットアウト」や「アス」のような作品を期待してしまい、かつ本作品の物語が予想外の方向に進んでいくので、観た後はモヤモヤが残ったが解説等を見て納得できた。ただやっぱり分かりにくいというか没入感が足りず>>続きを読む

ブラック・サバス/恐怖!三つの顔(1963年製作の映画)

3.1

3つのホラー作品のオムニバス。
1作目はホラーというよりサスペンス。
2作目はスラヴ版ヴァンパイア物で、こういった作品がありしかもトルストイが書いていると知り、興味が湧く。
3作目は短いが因果応報系の
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X エックス(2022年製作の映画)

3.5

「悪魔のいけにえ」っぽいシチュエーションだが、それに女性の性と力、老いと若さという視点が加わりなおかつよくまとまっている。前半のほぼポルノな尺はやや長く、殺され方があっさりというのが少し気になったが、>>続きを読む

ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

3.9

神話的な寓話のようで、タッチはコミカルだが内容は割と残酷。演出は美しいが主人公は半レイプされているし、人もぽんぽん死ぬ。戦争の影があるからだろうか。
しかし、ドタバタ劇として移動、回転、上昇を繰り返し
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コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って 4Kレストア版(1993年製作の映画)

4.0

多動なドタバタ劇だけどどこかのほほんとした空気、なのに内戦が日常として背景にあるという、不思議な空気感の映画でした。
とてもロープウェイの映画🚡 ロープウェイで倒れて葬式のシーンとか、主演2人のラブラ
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.8

楽しくてワクワクしてて密度の高い三日間なので、最後までニヤつきながら見れた。
とりとめのない会話ばかりしてるようであって、今を楽しめ!!というメッセージを体現する彼ら。当時のディスコなんかも見れて、自
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.8

父の介護・娘の子育て・仕事・恋と、せわしないサンドラの日常を淡々と捉えているのだが、そこにはあたたかな不完全さがある。監督の実体験に基づくと知って納得。
レア・セドゥがサンドラそのものだった。

ライ・レーン(2023年製作の映画)

3.5

コンパクトながらキラキラしててロマンティックな作品。恋に落ちるワクワクを感じられる。
アートが背景にあり色彩がポップ。いきなりColin Firth出てきてびっくり

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.3

ミステリーと言うより、愛のために人はなんだってするという主題を描写したかったのだなと思った。人間模様を前半で丹念に描き、1時間ほどして殺人が起こる。そこからは割とぽんぽん人が死に、謎解きの部分は駆け足>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.5

高次元な討論のやり取りについていけないこともあるけど、テンポよくユーモアもある三島由紀夫の言葉に魅了される。優しくて魅力的な人だ。
興味を特に惹かれたのはやはり天皇論の部分。

マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.3

JLoの分身のようなヒロイン役で、JLoのディーバパワーを堪能できた。
SNSの演出は今風だけど少し過剰に感じてしまった。オーウェンの娘を最初からちゃんと巻き込んだ展開であって欲しかったし、2人の近づ
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.4

軽く見れるコメディ。
私としてはジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーが一生ケンカしてて欲しかった。その掛け合いが面白いので。

ホフマン物語(1951年製作の映画)

3.3

絵本のような映画。
ただオペラということもあり、同じような話が続いて退屈してしまった。歌が台詞として聞こえたらまた違うのだろうな。赤い靴の方が闇があって好きでした

ザ・ディスカバリー(2017年製作の映画)

3.2

死後の世界があるという設定は面白いのだが、いまいち着地点がよく分からず。

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.2

ミステリーというより夫婦漫才を楽しむ映画。忽那汐里がカワ。

刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン(2023年製作の映画)

3.1

主人公がなぜその推理に辿り着いたのかの説明がなく、モヤモヤしてしまった。もっと心理戦サスペンス寄りにして欲しかった。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.7

試写会に参加しました。
黒澤明の原作も鑑賞して比べると、基本的に原作に忠実ながら、さすがKazuo Ishiguro、同僚を観客の視点として配置する点やMargaretのキャラクターを多少変化させる点
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生きる(1952年製作の映画)

3.5

戦後の日本の雰囲気を感じられる控えめで淡々とした描写ながら、主人公の熱意のある眼力は、生きるという大きな題名に負けない力強さ。バッサリ主人公が亡くなった後になる演出など、巧い。
ただ字幕つけて欲しい…
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カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

3.0

心の声ダダ漏れのトムホがかわいい。
設定が盛り盛りなのにあまり解説されずだったのと意外と地味な展開なのが残念だった。マンチー😭

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.0

何が何だか全く分からないけどそれがいい。様々な解釈はあるだろうが私はこのままで終わらせたい。辻褄が合っているようで意味不明なのが悪夢のようなので。

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.1

雰囲気は好きなんだけど、いまいちパッとしないというか、物語に対してそれを引き立てていないなと感じてしまった。
ストーリーも、喚き散らすビリーやその家族が生理的に無理だったし調子の良いラストも気休めにし
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レア・セドゥのいつわり(2021年製作の映画)

3.2

会話劇なので気の利いた台詞と、レア・セドゥの儚げと同時に存在感のある佇まいが魅力。その他はあまり面白味はない。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

冒頭のエピソードから、映画の魔法にかけられるよう。
それから家族と映画の話になるのだが、どちらか一方を悪く描いたりせず、板挟みで激しく引き裂かれるかと思いきや案外そんなこともなくで、映画愛と家族愛に満
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間違えられた男(1956年製作の映画)

3.5

重々しいストーリー・演出で気が滅入りそうだった。割と淡々と主人公を中心に映される。祈る主人公と犯人の顔が重なるシーンが印象的。
実話を基にした映画で、冒頭にヒッチコック自身のナレーションが入り、最後も
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.5

儚くて懐かしくて、双子が演じる幼い頃のママ(マリオン)と娘(ネリー)の戯れは本当に微笑ましかった。また父親とネリーのやり取りも愛が感じられる。コンパクトな作品だけど、愛おしさに溢れた良作。ただ、幻想的>>続きを読む

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.3

伝記というより、ダイアナを下敷きにしてドラマを作り上げている感じで、演出は概ね好きだった。硬質な映像は伝統ばかり重んじる王室とマッチしている。
しかし主演のKristen Stewartの演技があまり
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サボタージュ(1936年製作の映画)

3.2

ヒッチコックらしさは感じられるものの、やはり円満期の作品の方が好きだな。旦那は死んで当然のクズ男。けど子供も犠牲になるのは受け入れられない。

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.6

犯人の頭のキレ方が尋常じゃない。殺人が失敗に終わってからの切り替えがすごい。その分不倫相手の探偵はあんまなんもしてない。
些細なことで完全犯罪は失敗するのだという台詞を回収するオチも完璧。舞台劇が元な
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.6

下手すると自分語り的な内容になってしまいそうな自伝的な作品だが、ノスタルジーや半自伝だからこそできる寓話的な撮り方で、アルモドバル監督好きなら必見の、パーソナルだが力強い作品になっていると思った。
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ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

2.5

期待していた胸踊る音楽映画ではなかった…
ストーリーもよくあるラブストーリーだし、制作された時代を感じてしまった。