いがらっしーさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

いがらっしー

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パリの恋人たち(2018年製作の映画)

3.7

フランス映画らしくお洒落で大人の女性の価値を見せてくれているのがいい。ルイ・ガレル監督が自ら出演をしている。
『人の気持ちはあてにならない』をテーマに制作された作品。
恋愛上手なお国柄の恋愛あるある話
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レオン(1994年製作の映画)

4.2

名作。
凄腕の殺し屋という職業とは裏腹の優しい男と家族を暗殺された少女との純愛。
何が良いって、おじさんと少女という設定!
この漫画チックになりがちな話なのに、二人の心が見える場面が多いから、ついつい
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.8

ケン・ローチ監督の作品らしく、今回も労働者階級の家族の話。
そこに、流通や宅配システムや介護システム等、現代社会における矛盾や歪みをうまく取り入れている。
夢を持って生きていくつもりだったのに、いつの
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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

3.8

周りの人物はボンヤリさせて、一人だけに焦点当てる事によって作り出された世界観。
ボンヤリしている周囲だから、かえって気になるしそこを想像させて引き込ませる。こうした似たようなカメラアングルと暗い画面か
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ガチ星(2018年製作の映画)

-

江口カン監督の作品だからずうっと映画館で観たかった!
なかなかタイミングが悪く…
やっとDVDで鑑賞。
ストーリーがストーリーだけに、俳優部が皆さん熱くて凄い!

努力した人だけが勝つ!
自分にはこれ
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柴公園(2019年製作の映画)

-

綾部監督作品で渋川清彦さん主演ならと期待大で鑑賞。
作品全体のおとぼけ感がたまらないし柴犬には癒される。
最後の最後までおとぼけ感のみで終わるかと思ったら、ちゃんと精神的に病んでいる二人が人として相手
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馬ありて(2019年製作の映画)

-

日本の徐々に変わりつつある原風景を記録として残すだけでも物凄く価値のある事なのに、5年もの歳月を重ねて丁寧に制作されたドキュメンタリー作品で、それぞれのエピソードも良い上に映像も美しくて最高だった。>>続きを読む

町田くんの世界(2019年製作の映画)

-

石井裕也監督の作品は今回もやはり良い❗
特に演技力のある俳優さんたちが脇を固めているから、『町田くんの世界』の世界感に深みと奥行きが広がっている。
誰かに優しくするという事は、誰かを傷付けること。
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ハルカの陶(2019年製作の映画)

-

全てが重すぎず軽すぎず、暗すぎず明る過ぎない丁度良い作品。
備前焼製作技術の大変さがシンプルにえがかれていて好感が持て、重要無形文化財の備前焼ファンがもっと増えれば良いな。と思った。

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

-

衝撃的な作品。
ジャンル的にはエロティック映画や恋愛映画というより、ホラー映画に近いかも。
人の記憶は確かに不確かな事が多い。後から想像や願望で作り上げてしまっていることも多々ある。
自分の内面と向か
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氷菓(2017年製作の映画)

-

『アンダー・ユア・ベッド』の安里麻里監督の作品なので鑑賞。

薔薇色の高校生活なんて有り得ない。灰色の高校生活…それはそれで良いのだと受け入れる事になる。
皆で謎解きをするから、当然話に引き込まれた。
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

アイリッシュだからここまでしか?…いやアイリッシュなのに裏社会の世界でここまで登り詰める事が出来た…そんな男の話。
残虐極まりない卑劣な男も自分の家族だけは溺愛する。
何十人も暗殺したにも拘わらず、ジ
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ひとよ(2019年製作の映画)

-

母は自分を犠牲にして救ってくれた。
それが時には不条理な結果をもたらすこともあるかもしれないけれど、親が子を思う気持ちは途轍もなく深いと思う。
帰り道で泣けてきた。

影踏み(2019年製作の映画)

-

原作も読んでいないし、前知識無しで鑑賞したけれど、映像の美しさとカメラカットの素晴らしさで先ずは引き込まれてしまった。
しかも存在感のある俳優さんばかりで、どの役にも、抱えているものの重さを見せてくれ
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真実 特別編集版(2019年製作の映画)

4.0

『記憶なんてあてにならないものね…』その通り!
娘の立場から見た母親と母親から見た娘への思いには誤解がつきものだ。その時は互いに気がつかなかったり娘との関係に心の整理が出来ていなかったから、真実を書け
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喝風太郎!!(2019年製作の映画)

-

映画『あいが、そいで、こい』の 柴田啓佑監督 の商業映画デビュー作。
長年の修行を終えた破天荒な僧(市原隼人 さん)が、現代社会における悩みを抱える人達の心を説法や彼特有の金言で解きほぐしていく。幾人
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

-

本当に良い映画だった。
観て良かった。

家族ってほんとに何なんやろね?
面倒なんやけど、別れられなんだ…
不倫されてしまった方にはまた別の不幸な話が出来そうだけれど、それはさておき、
家族は大切にし
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地球はお祭り騒ぎ(2017年製作の映画)

-

これで渡辺兄弟の7作品を鑑賞した。受動的に何かを受け取っていればいい映画というより、こちらから能動的に見つけ出し、こちらの解釈で成立する映画のよう。
これ迄の全作品は繋がって、この『地球はお祭り騒ぎ』
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叫び声(2019年製作の映画)

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御自身の作品『七日』という映画のリメイクの様な作品だが、被写体のアップも使われたり、手持ちカメラの程好いブレ感がまるでドキュメンタリー映像の様で、本当の養豚業者にしか見えなかった。今回は台詞がない代わ>>続きを読む

プールサイドマン(2016年製作の映画)

-

水をはったプールが美しい。
大田原愚豚舎映画の代表作らしく、映像と音楽で制作された『七日』と『普通は走り出す』の喋りまくる面白さも両方味わえる。
主人公は一言も喋らない。
代わりにテロ事件のニュースが
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七日(2015年製作の映画)

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7日間の男の日常を見せてくれる映画。『リュミエール!』という『映画の起源』と言われている映画を思い出した。日常でさえも映画となる実験的芸術作品。
台詞はないけれど、ニュースの声が流れていたり、生活音が
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そして泥船はゆく(2013年製作の映画)

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生きてても面白くないことばっかりだと、ある意味真実しか言ってない渋川さん演じる無職のグズ男に、『普通は走り出す』の渡辺監督自身を見た気がした。
震災の時の便乗商法や宗教の話。賞味期限に拘ってしまう現代
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普通は走り出す(2018年製作の映画)

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ずっと観てても全く飽きない。それどころか、次何が起こるか期待して観てる。
個人的には神様にお願いしてるシーンが一番笑えた。自分も含めて人間の汚い考えが、シュールでアルアルだったから。
私は最近、『どう
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八月の軽い豚(2007年製作の映画)

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どっかで観たことある俳優さんだなあと思ったら、松浦祐也さんだった。あの『岬の兄妹』にも、そして、本日帰りの電車のトレインチャンネルで流れていたパソコンか何かのCMの男性役にも出ていらした。やはり昔から>>続きを読む

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

4.2

知的な女性監督が画いたこういう映画はきっと私好みだと期待して観た。アッシュ・メイフェア監督の祖母や曾祖母の、まだ一夫多妻制度が残っていた時代の実話エピソードも取り入れられ、その頃の女性の哀愁が漂う。>>続きを読む

あまっちょろいラブソング(2010年製作の映画)

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宮田宗吉監督特集で鑑賞。
バンドマンの話だけれど、これは夢を追いかけている人達全ての応援映画だ。クリエイティブな仕事をしている人達、バンドマン、アーティスト、作家、芸術家、カメラマン、そして俳優業等々
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バカバカンス(2008年製作の映画)

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宮田宗吉監督特集で鑑賞。
渋川清彦さんの13年位前の演技も観られてラッキーだった。
出てくる人達、「みんなバカばっかり!」の台詞通り。
…だけど皆そんなもんだよね。

凪待ち(2019年製作の映画)

-

白石和彌監督の映画だから、絶対に観たくて…やっと鑑賞!
香取慎吾さんのこれまでのイメージが変わる程、嘘偽りがない映画らしい映画だった。白石監督の作品で主演って凄い!
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今さら言えない小さな秘密(2018年製作の映画)

3.7

あの映画『アメリ』の脚本家ギョーム・ローランの脚本だから楽しみにしていた。
確かにフランスらしいラブリーコメディ。若いときの妻をはじめ、登場人物もロケ地も小道具ですらお洒落で美しくて、愛らしい。
まさ
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

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2時間フルマラソンを走りきった感じ。非常に良い意味で疲れた!
最初から最後まで、主人公二人の剥き出し絶叫が続く。凄いエネルギーだ!
中でも一番アドレナリンが出たのは主人公・宮本が絶対に勝たなければいけ
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菊とギロチン(2016年製作の映画)

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全ての人達がちゃんと自分を生きているから、この映画には沢山のストーリーがある。どのシーンも熱量が半端ないし、魅力的でとても良いから、編集で切りたくなかったのでしょう。だからこんなにも長時間になってしま>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.9

それは芸術的作品だった。計算しつくされたカメラワークと映像美。二人の対照的な美女が官能の世界に誘う。
ダンスのシーンは特に素晴らしいと誰もが絶賛するので、上等なステップを期待していたら、そうではなかっ
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

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思春期に誰もが感じていた様な全てに腹立たしい感覚が最初から最後まで続く。
皆、怒り捲っていて、殴り合いの喧嘩ばかりしているんだけど、彼らは始終大声出して笑ってテン ション上げまくっているんだけど、大人
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.3

公開前から観たいと思っていて、やっと、やっと鑑賞。
やはり沢山の人が薦めているだけあって、2ヶ月位皆から遅れても、観れて良かった!
台詞がなくて映像だけで見せてくれるシーンも多くて、それはまるでドキュ
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ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

4.2

こんなに良い映画だったとは。
名優と言われたある俳優の終末期に、自分の過去を振り返る為に昔の自分が生まれ育った家や昔愛した女性を訪ねる。それは自分の人生が沢山の選択ミスで後悔だらけだった事に懺悔する旅
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