MovingMoviesさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(206)
ドラマ(1)

怪物はささやく(2016年製作の映画)

4.0

【呪縛】
深刻な病いは、本人や家族に大きな重圧がかかる。重圧がかかる時に本当の姿が露呈してしまう。
わたしの場合は、せっせと見舞いに行っていたある日、はたと気づいた。自分は本当に見舞いに来たいと思って
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イコライザー2(2018年製作の映画)

4.0

【不言実行】
デンゼル・ワシントン、ハードボイルド、必殺仕事人のいずれか、またはすべてを好きな方、ぜひ。

イロイロ ぬくもりの記憶(2013年製作の映画)

4.0

【いじらしい】
『大人は判ってくれない』を思い出すけど、本作の少年は愛情表現がいじらしい。子供のさびしさの裏返しを感じます。
父親の状況は、『トウキョウソナタ』を思い出したりもしました。

幸福路のチー(2017年製作の映画)

5.0

【食べて眠れることが幸せ】
大人になった自分の欠落感、一生懸命働いたが、もともと明確でなかった夢には明確な挫折もないのだろうか。
途中退屈だなと感じた瞬間に、これはわたしやたぶん多くのあなたの話なのだ
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.5

【夢か刑務所か】
くらげ、二人の若者、うち一人の父親の物語。
ここはどこなのか。刑務所にしては居心地がよく、好きな映画が見れるから多分夢の方なんだろう。
なぜか台湾チェン・ユーシュン監督の『熱帯魚』も
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マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!(2017年製作の映画)

4.0

マイケル・ケインを案内役に写真家、モデル、ミュージシャンたちのインタビュー音声とアーカイブ映像、写真のコラージュからなる作品。1960年代の雰囲気が伝わってくる。
自由への強い憧れ、前世代・現状否定、
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イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

4.0

長髪、美形なので、モリッシーというより「エコ・バニ」のイアン・マッカロクかとか突っこみつつ、ああ、ジョニー・マーがすぐそこにいるのにとお約束のやきもきしながら観る。「鉛筆けずり課主任」の自分には眩しい>>続きを読む

メトロポリス(2001年製作の映画)

4.0

【金属の描写】が圧倒的。ロングショットやさらに遠いショットが特徴的な作品で、人間ではなくメトロポリスそのものが描かれるからかもしれない。
悪い機械は存在しない。動物にも善悪を当てはめるのは無理なのだろ
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.5

中国とベトナムの戦争が1979年にあり、現在50歳代の戦争経験者が中国やベトナムにはいるのだというのをこの作品で知った。二人の主人公、模範兵と軍の歌劇団員に、わたしはあまり興味が持てず、焦点が定まりま>>続きを読む

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

3.0

水際の死体、縛られた女、チュニジア、手品師、浜辺、火、殺人、などアラン・ロブ=グリエの道具立ては今回も整っていたようにみえたけど、私には反復がくどすぎ、波打ち際の空き瓶の映像などが平凡な汚さにみえまし>>続きを読む

いとこ同志(1959年製作の映画)

3.5

【いなかのねずみと都会のねずみだが…】
ねずみとちがって若者は都会の若者に対して劣等感を持っているようだ。拳銃、車、飛び降りた友人のエピソードなど、不穏な要素が少しづつ散りばめられていく…

突撃隊(1961年製作の映画)

3.5

【あきらめない男】
始まって20分ほどして、佐藤浩市さんがでてきて、前に観たことがあるとようやく気付いた『少年メリケンサック』を離脱し、二本目に別の作品を観始めたがあまりの棒読みに体力がもたず30分ほ
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時をかける少女(1983年製作の映画)

3.5

ミュージカル風の主題歌の編集好きです。透明感のある歌声も。

終電車(1980年製作の映画)

4.5

【秘密のある映画はいい映画】
と勝手に思ってる。本作は劇場主、主演男優、劇場主の妻の三人の秘密や秘めた思いが緊張感を与える。ナチス占領下が舞台ではあるけど、ところどころユーモアも忘れない。カリーヌ・ド
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.5

【まるで自分と話してるみたい】
妄想に強い感情移入があり、現実には現実感がない。まずい、ファンタジー好きとかいって取り繕っているが、これは僕のことか…はい、勝手にふるえています

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

5.0

【愛してほしい by ゴードン】
いとこ ITT のすごい存在感。彼はどちらが前なのだろう?車もかわいい。『チキチキマシン』の岩石オープンの人にもちょっと似てるなあ。車も自分の足で歩いているみたいにゆ
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

【妹にはさせるな】
是枝監督の映画のセリフには興味がある。本作はぎりぎりセリフが被るかかぶらないかのタイミングで、別の部屋で話している声も小さく間を埋めるように聞こえて来る。まるで本当の家のように。
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オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

5.0

【ハッピー・ラヴリー・ムービー】
フィンランドは実在するおとぎの国なのだろうか・・・

エデン、その後(1970年製作の映画)

4.0

【反復】
ナレーションと文字の組合せのオープニングが面白い。「コンポジション」のようなカフェ。チュニジアのポスターはカフェにすでに貼ってある。チュニジア行きの準備は完了だ。反復される迷路や毒殺、そして
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.5

【革命資金はママからの小銭】
『アングリーインチ』の監督作品だから、なんとなく『ノーザン・ソウル』のパンク・コメディ版なのかと思って観たら、けっこう遠い場所へ運ばれた。”アメリカ人でカルトなんだ”とい
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

【あの頃の未来】
バイクのテールランプの光りの帯や、鉄雄が覚醒して見えないくらい多数のコマでフラッシュフォワードが起こるシーンなど映画的な見どころも多い。大友ワールド全開の混沌、破壊、疾走の世界。

嘘をつく男(1968年製作の映画)

4.0

【すべてが語られる迷い道】
ボリスと名のる男が、深い森の中を逃げている。なにやら場違いな背広姿だ。追手の姿はなかなか画面のなかで交錯しない。まるで追われてもいないのに一人で逃げているかのようだ。
ジャ
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残菊物語(1939年製作の映画)

5.0

【あなたの出世のために】
歌舞伎役者のために人生のすべてを捧げる女性。捨て身の物語には傑作の迫力がある。
この作品は画面の外の声が聞こえるシーンで重大なことが決まったり、背景の音楽(例えばお囃子)が頻
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.0

【四人の女を結びつけるもの】
朝の樹々が映り、女性の寝顔。急に歪む。姉、妹、アンナがいてくれると日記に記す。あとは美しい部屋へ閉じ込められたように物語が始まる。
病気、死、見せかけの関心、不幸な結婚生
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ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

4.0

【俳優がカメラを】
覗き込む。芝居をしていますよ、あなたが観ているのはフィクションですよといわれているようだ。暗闇で覗いていると思っていた相手からまっすぐに見つめられたように。
本作は①作家たちのいる
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.0

【ビーチがあれば】
映画ができるといったところだろうか。
エリック・ロメールは『緑の光線』では、一人ではバカンスは嫌、パリに残るのも嫌という女性の話しだったが、本作の女性二人はバカンスに恋の予感や本当
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清作の妻(1965年製作の映画)

4.5

【ひとりにしないで】
年齢の離れた夫の妻、真面目な若者、若者のことを好きな女性という関係は、同じ増村監督の『妻は告白する』にも通じる設定。
本作はそれに加えて、日露戦争、村社会、差別などの要素も加わっ
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ポー川のひかり(2006年製作の映画)

5.0

【寓話】
”キリストさん”と呼ばれる教授、パン屋で働くゼリンダ、村の人々の交流を描く。
ゼリンダが川の土手を嬉しそうに降りていくシーンは気持ちが伝わってくる。冒頭の校内そのものが美しい。全編を通じて印
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不滅の女(1963年製作の映画)

4.0

【反復】
音楽や詩歌にはリフレインが多用される。
映画では記憶がよみがえるようなフラッシュバックにごく短い時間で使われることが多い気がする。反復を映像で効果的に使いこなすのは難しいのかなと思っていた。
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さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-(1981年製作の映画)

4.5

【どこまでいっても男の子】
暗闇に一瞬の閃光、そしてまた暗闇。冒頭の20分がとても好きです。

メーテル、ハーロック、エスメラルダ、黒騎士には鉄郎の知らない時代があり、命がけで戦っても、メーテルからみ
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クローズ・アップ(1990年製作の映画)

4.0

【なりすます】
それを詐欺師の手口だと思うだろうか、あるいはそれは演技のことを語っているのか。

本作の怖い点は、詐欺とされる行為が、誰かになりすます演技を披露することで成立している映画という芸術に限
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大人のためのグリム童話 手を失くした少女(2016年製作の映画)

3.5

【大人のための】
落語の『死神』を思い出した。死神に言われた約束を守らなかったため、自分の助けた何人もの患者の延命させた分の寿命を全部自分の寿命から差し引かれる男の話しだ。
その落語『死神』も実はグリ
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アンナ(1966年製作の映画)

4.0

【彼女がそこに居るだけで】
絵になってしまう。ところどころコミカルでなりゆきに見える演出も持ち味がでている。カメラワークも手前に障害物をぼやかせて映したり、ガラス越しの会話のシーンなど面白い。セルジュ
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ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

5.0

【疾走感】
好きなことを見つけてからの全力疾走。曲が鳴っているときだけ生きていると感じたのかもしれない。

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

4.0

【温かい視線】
「一組の夫婦の姿を描く」と書かれている作品なのだけれど、カメラが活き活きと映しているのは、漁村の漁、祭、若い娘の恋の方で、彼らの方が主役だったように感じました。

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