ピート、あるいはそして、白い馬は行く。
あの鳴き声やガラスの棚を倒す暴動やらがあったとしても、この映画は信仰はエロいブレッソンのリメイクではない(倒れてなお、引き画で呼吸で肺が膨らむバルタザールのラス>>続きを読む
ギャグがなくなって久しいシャマラーンを
あるいは、撮影監督タク・フジモト不在のナイトを
われわれはどう呼べばいいのか。ハリウッドのインド系アメリカ人とでも?
不条理密室サスペンスかスリラーかアクション>>続きを読む
石をも泣かす
響きと怒りの物語(トマス・エルセサー)
「響きと怒りの物語――ファミリー・メロドラマへの所見」(1972)
ダグラス・サーク
石があるが水はない
ダウナーへ本気で向かうことと、その>>続きを読む
人間のいなくなった世界に取り残されるのは、電子的なデータベースの記録の再現、痕跡か。
愛の残像、愛の記憶だけがそこにあるのが、泣ける。
オスメント君だけが残るわけでもないが、イメージは霞み、歳月に消え>>続きを読む
普通の凡庸なアメリカ映画とは、つまり、コメディなのだが、フィルムで撮られたテレビドラマでもある。現在はそのどちらにも当てはまらず、イヤミスなりなんなりフックを作って映画を売らなければならないあまりにも>>続きを読む
探Bar.
ハードボイルドは知らないが
やはりフィルムで撮られているだけ、まだ見れる。当時はiTunes? でゴミ以下の判定だったが。
後半、忘れた頃にやってくる松田龍平(そうか優作の70年代、80年>>続きを読む
大雨ノアため、ジャン・ブリカールの道程は見に行けなかった。
あの心地よいまでの痛快な轟音とどこまでも続く疾走する河、樹木の風景、水の娘、ピクニック、おそらく原風景とはこのような音のない記憶のなかにある>>続きを読む
Overwhelming アメリカ映画の圧倒的な娯楽であり最上のメロドラマ。豊洲のスクリーン上映で観直した後、家へと歩きながら、どうしたってかなわない...と胸があつくなりました 水攻めはスタジオに>>続きを読む
社会的映画はシネマになりうるか、サスペンスではなく。
ダルデンヌの勝利 あくまで個人の。兄弟。
此枝ではない
是枝はそして父になると海街diaryだけ 瀧本幹也 グールドバッハ
坂本龍一遺作とかではな>>続きを読む
青山真治クロニクルズ The Chronicle(s) of Shinji Aoyama
この本は港区立図書館にあります。
知らなかったが、たぶんそうだろうという撮影、学生時代の裏話やエピソードも豊>>続きを読む
簡素で的確なカット割りに、ミュージカルではない何かを身に纏い、思いの外、多部未華子の代表作に思えるのは、多部未華子がコントすれすれに倍賞美津子の身振りをいじらしいまでに反復するからだが、ファンタジーへ>>続きを読む
いわゆる人間模様というやつは、ヌーヴェルヴァーグも相米慎二も通過せずに今生きられている。トラベリングの1カット内の時間推移も素っ頓狂な人物造形も、ただ一人の彷徨も、無言のリアクションの顔も、少しながら>>続きを読む
ドラマ版と比べると
とんでもない改変とキャスティングに演出。
現代松竹(小津のいないこの会社は完全にダメ)のマークが出た時点ですでにやばい。
ひと一人亡くなっていることを思うと、倫理的にもこの映画はど>>続きを読む
河合勇人でよかったのは
映画 鈴木先生(2013年)
俺物語!!(2015年)
だけであり、両作とも俳優が映画(画面)を作るということが、この監督のキャリアを見ると合点が行く。
東映、日活、ジャンゴフ>>続きを読む
露悪派とは、クズをそのまま取り出してむき出しの人間模様をおもしろおかしく世間に提示することではなく、クズをそのまま取り出してむき出しの人間模様を提示する物語内容を、非中枢的な知覚もショットの持続も可憐>>続きを読む
観る予定はなかったが、
ムビチケをいただいたので丸の内TOEI 2 にて。
あいかわらず杜撰な東映であった。興行が行き届かないという。
階段を降りて劇場に向かいたくはない。
観終わって2日経つと、日>>続きを読む
1:1.33 近年稀に見るサイレント並のイメージのオーバーラップ、雨、嵐、光のスペクトル、蝋燭、賑やかで逞しい家族と妹たち、自由な移動、ダッチアングル、アイリス、ズーム、ニューヨークの路上の燻んだ着色>>続きを読む
今見直すと
ほとんどゼロだ。フジテレビ丸出しのノリはきつく、二丁拳銃やら一触即発の三つ巴があっても、その他ヤクザのエキストラはただ黙って撮影時間を背景として立たされていることも人権侵害に違いなく(動き>>続きを読む
おおよそ考えうる限りの最低の出来。
リリー・コリンズやシアーシャ・ローナンの単なる可愛さとは何なのかよく分からない。小説家や作家という胡散臭いものの表象は画面を越えている。
『あと1センチの恋』はよか>>続きを読む
2022年以降に再見すると、
局所的なクソみたいな組織の權力志向が鼻につき、面白さを感じない。2013-2017年までおそらく、日本映画は長谷川博己がいなければ成り立たない、あるいはドラマなら堺雅人か>>続きを読む
侯孝賢の助監督、台湾出身とか
是枝裕和に師事くらい胡散臭い訳で
案の定冒頭の車のトラックアップの風景ショットやらトンネルやらから、適当なシネスコのデジタルであり、空ショットの魂は微塵もない。シネスコの>>続きを読む
普通におもしろい。あらゆることを回収していた。古沢良太は。
TBSかと思ったらフジテレビ。
ガッキーがかわいい。
圧倒的に普通のおもしろさというものが、70年代をして古典になっている。
家族=マフィアの闘い、あまりにも死者が多すぎる。
権力の配置のためか、ジェームズ・カーンを残さないというプロデューサーの賭けは、>>続きを読む
六度目の鑑賞。
やはり素晴らしすぎる。
もはや現実にもフィクションにも、このような世界は存在しない。
映画に共通前提やらコモンズが消え失せた証拠であるだろう。
2019/09/27
どうも撮影監督>>続きを読む
近年稀にみる史上最低の意味不明な映画。
直前にハリウッドの『エベレスト』(この映画のちょうど1年前に公開されている、邦画はこの映画のパイロット版以下)を見たためもあるが、それにしてもクソ映画すぎる。角>>続きを読む
殺人の起こらない雪山とはなんだろうか。
その実、やはり人は亡くなっている。
あまりにもニュートラルな映画。2015年当時『エベレスト 3D』と 3Dと付いた時点で、逆効果に観る気を失せた山。
『パブ>>続きを読む
アントワーン・フークアが、ノーランみたいな企画でやる。
フークアは、好きだが、デンゼル・ワシントン抜きのアントワーン・フークア、しかも少し調子に乗っている時の彼は、ほとんどその誠実さに欠ける。トニー・>>続きを読む
演劇的な意識的な台詞の量と豊富なショットのコンテが、成立し得ないものを成立させようとしている。
現在のフジテレビの職業映画監督西谷は、おおよそ大嫌いなディーンなり、岩田(空に住むよりいいのは期待がゼロ>>続きを読む
Harris Savides
2004 アワーミュージック 日本公開は2005
マイ・ボディガード
2005 宇宙戦争 爆発的な最後のフィルム=イメージ
エリ・エリ・レマ・サバクタニ>>続きを読む
思った以上にtragicな2022年。30日に
青山真治追悼のため
空に住むメイキングやらを見てみたが、
映画崩壊以後の瓦解が多部未華子三姉妹によって告発されていた。これでは小津のカラーもないかも知れ>>続きを読む
シドニー・ポラックとシドニー・ルメットの違いも分からず、
『スパイ・ゲーム』のパンフレットに参考として言及されているから見てみるが、なんだろうこの70年代のつまらなさは。
CIAの組織の陰謀と裏切り、>>続きを読む
取り敢えずPTAは、自らがカメラをやるのを辞めたほうがいい。
物語すら撮れていない。
生々しくリアルで、運動感すらあるこれらの身を引いた地続きの映像たちは、抱き合う姿すら1カットのガラスの反映を望遠で>>続きを読む
私は青山真治を愛していたと言ってもいい。
『すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために』『FUGAKU』を含め、彼の全作品をスクリーンで観ているのだから、それくらいの権利はある。セレブレートシネマ>>続きを読む