茉莉さんの映画レビュー・感想・評価

茉莉

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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.3

思ったよりも難しい映画だった。

ミアゴスの表情が秀逸。
彼女に期待して見に行ったところはあるのでかなり満足。

タイトルは『インフィニティ』なのに、タバコや殺人など終わりを感じさせるものが散りばめら
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

3.4

ジャンプスケアを狙った演出はあるが、怖くはない。それよりも、ラストにかけて韓国映画やドラマ特有のドロドロが捲し立てるように出てきたところが好き。

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.5

程よいジャンプスケアが心地よい。

アジアホラー独特の湿っぽさや暗さがあってじんわり怖いところと、適度に脅かし要素があって楽しめた。

モキュメンタリー全開で、POVらしく手ブレや画面の割れ、カラーバ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

やっと観れた。
個人的には、ジブリの集大成という感じがあってめちゃくちゃ満足感があった。
設定は、戦時中の田舎というリアルな世界なのだけれど、主人公と継母とばあやがファンタジーの世界に堕ちていく。
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.7

難しかったけど世界観すごく好き。

特に好きなシーンは、ポスターにもなってる耳がたくさん埋め込まれてる男がダンスするシーン。あのビジュアルを生み出せるのは天才的…

現代問題視されることも多い「内なる
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.6

無垢とは何か。
子供=無垢の象徴であり、無知で残虐性を秘めているものという定型の表象だけでは終わらせない新しい映画。

自分の行動のの重大さに気付かないが素直さも併せ持つ普通の子供、
ほとんど話すこと
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X エックス(2022年製作の映画)

3.8

先日、Pearlを鑑賞したので気になってたこちらも鑑賞。
ストーリーがちゃんとある分、前半は青臭かったり芸術履き違えてたりする若者等と不気味な老夫婦がいるなぁ、という軽い感じ。
だが、Pearlを観て
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呪餐 悪魔の奴隷(2022年製作の映画)

3.5

これが観たいがために前作観たまであるけど、前作の方が好みだったかな。こちらも作品としてはおもしろいんだけど、物語の核心に迫るまでかなり冗長的というか…
怖がらせ方の手法としては、前作と同じで典型的なパ
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

重厚感のあるストーリーである以上に、善悪をひとつに決めない・決めることができない人間社会そのものを描いているような気がした。
放火事件から描かれ始まるミナトの学校生活、教育現場でのドロドロした教員同士
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悪魔の奴隷(2017年製作の映画)

3.8

呪餐が見たいために鑑賞しましたがかなりよかった。
ネトフリの呪詛や昨年公開の女神の継承もそうだけど、親が呼び寄せた呪いや神の類に子供や子孫が苦しめられる系ってなんとも理不尽極まりない。
アジア系ジメジ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.7

1920-30年代風の広大なアメリカの空気感を徹頭徹尾プンプンさせてて、最高だった。

実家の貧乏農場から出ることを許されないパール。純粋にダンサーの夢を追いかける若者なのだけど、貧乏や我慢等の蓄積が
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フレッシュ(2022年製作の映画)

4.0

途中胸糞、ラストは爽快なちょいスプラッターホラーコメディ

冒頭のネタバレだけど、デートがなかなかうまくいかない主人公の女の子と親友の会話で「男なんていなくてもいい、ディズニー映画の見過ぎよ」「f*k
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.8

AIの暴走ホラーだけど、ミーガンの容姿があるから憎めない。
怖がらせ方は王道で、変に凝ってなくて観やすかった!なにも考えずにみることもできるし、現代の子育ての難しさや感情と向き合うことにフォーカスを当
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Mr.インクレディブル(2004年製作の映画)

4.5

YouTubeのショート動画を見て久しぶりに見たくなったので、再鑑賞。2004年に制作されたとは思えない相変わらずの面白さ!
今のディズニーピクサーと比べると、白人大多数黒人はお助け役アジア人はミステ
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ダウンサイド・アップ(2016年製作の映画)

4.0

障がいとは何か、を問いかけている映画。
ひとは、だれかとちがう特性を抱えていると、ひとりぼっちに感じてしまう時がある。解決しないようにも思える。
しかし、そのひとにしかできないこと、わからないことがあ
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フード(1993年製作の映画)

3.8

美味しそうに描く気がないからこそ、食事そのものの意味を問いかける効果がある作品。

人々は貧富や性別に関わらず、血となり肉となる栄養を摂るためのたべもの。
手間のかかった料理だって、瞬間としてペロリと
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キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

3.7

レズビアンカップルとその子供らと、精子ドナー男性のお話。子供達は、母たちに秘密で自分たちの精子ドナーに会いに行く…

レズビアンカップルを変にキレイに幻想的に描かず、ありのままを描いた感じが好き。
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武器人間(2013年製作の映画)

3.5

やっぱり武器人間たちのビジュアルが最高に無骨で不衛生でカッコいい。
個人的に好きなのは、モスキートとプロペラです。あと、頭専用の鉄の処女みたいなのもなかなか良かった!
ただ、武器人間たちの住処にたどり
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スマイル(2022年製作の映画)

3.4

俳優陣のThe 不気味な笑顔がお手本のように上手い。ホラー映画あるあるの順々に回ってくる呪い。
主人公の職業柄、「精神疾患」という枠にはめられて考えられるシーンがあるけど、そこまで重くなく、ミステリー
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

大人なフランス映画。

波瀾万丈な人生を送ってきたおばあちゃんとタクシー運転手が、パリの端から端までを巡るロードムービー。

お客のおばあちゃんは、92歳。人生、いろんなことがあった。
嬉しかったり、
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ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

3.6

シンプルにめちゃかわ。
元気出る。

おいぼれ大悪党のナックルズとグルーの関係性にキュンとした。映画で描かれるおじいちゃん(orおばあちゃん)と子どもの関係って改めて良いよね。こういう子供から大人まで
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キラー・カート(2012年製作の映画)

3.6

ショッピングカートの付喪神、大激怒につき殺戮マシン爆誕!!
モノは大切に使いましょう。

Don't Peek(原題)(2020年製作の映画)

3.0

サクッと観られる良作。
7分以内であるためオチまで簡単に予想はつくが、
ほのぼのゲームとホラーを結びつけるという発想が良き。

ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

3.6

夜中に頭を空っぽにしてみるのにちょうどいい映画🎬
程よいバカさ加減とチープさに加え、映像編集のセンスの良さが抜群!
ゾンビたちの造形もグロすぎずポップで、観ていてスッと消化できるところがとてもいい。
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.8

政治や世論が荒れているこの世の中だからこそのメロドラマであると思う。

長年仲の悪かった隣国同士が、かつて結んだ条約により執り行うこととなっている婚約の行事がきっかけで、
再び両国の関係を揺るがす事件
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ファミリア(2023年製作の映画)

4.1

予想とは全く違うストーリー展開にまずは驚いた。てっきり、反社に目をつけられた移民ブラジル人が、役所広司演じる主人公家族のもとに転がり込んで家族になる的な話だと思っていた。
ひとことで片付けられない、こ
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.3

ぜひ映画館で見て欲しい。
配信待つより映画館で見るべき!
低音のSEや音楽が飛行機のなかの特有の感覚を味合わせてくれて大迫力の映像体験ができました。

ストーリー自体は、
詰めが甘い部分があり「そこで
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.7

ホイットニーヒューストンのバックグラウンドをまったく知らない状態で見ました。知ってるのはボディガードに出ていて、I will always love you を歌っていたと言うことだけ。
でも、ストー
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

ぐぅ気持ち悪りぃ…
Toxic masculinity (有害な男性性)が、露骨に描かれていてて吐き気がした。秀作だと思う。

ほぼ幻覚にも思えるような恐怖演出は、まさに生まれ続ける害悪さを象徴的に描
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.6

綺麗事のように聞こえるけど、ひたすらに愛の尊さと反戦を説いていた作品だった。この映画のすごいところは、「反戦」という日本をはじめとする多くの国々での共通認識とされているテーマを説教臭く感じさせずに観客>>続きを読む

道化死てるぜ!(2012年製作の映画)

3.5

いい感じにキモくて最高だね笑笑

B級ならではのチープなグロさがなんとも言えない味わいが魅力的でした。高校生特有のFワード使いまくりの安っちいキャラ設定と、ピエロの造形の雑さが一周回ってかわいらしいま
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.0

期待以上のB級作品!!キャラクターたちが、グロテスクにも愛らしくて最高でした。

サイコゴアマンの支配者であるミミは、思わず笑ってしまうほど傲慢な少女だし、小学生らしからず器が大きくて、一貫した性格。
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.7

自分が殺されることをもはや一つのツールとして使う主人公の器が大好き。bit*hならではの大胆な行動力は観ていて気持ちいい。

自身が殺されることで物語が進むタイムリープ作品。タイムリープを解く鍵になり
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Mr.タスク(2014年製作の映画)

3.1

バカらしくて笑った。マジかよ、という展開の数々。

主人公がまさにおバカアメリカ人男性って感じで変に感情移入もせず、造形を楽しめたのでその点は好印象。

ウォレスがセイウチ人間になるまでに思ったよりも
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ふたりの男とひとりの女(2000年製作の映画)

3.8

ラブコメはほとんど観ないのだが、コレは観やすいし面白い!

真面目で職務に全うしている警官が、妻の浮気がきっかけで町中の人からバカにされたことを発端とし、自分の欲に正直な第二の別人格を生み出してしまう
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ティム・バートンのコープスブライド(2005年製作の映画)

3.8

やはりティムバートンは良い。子供の頃に擦り切れるほど観ていた作品なのに、意外と細かい部分は忘れていたので、再鑑賞できてよかった。

結婚式での誓いの言葉をなかなか覚えられないヴィクターが、鬱蒼とした森
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