良かった!直近で観た映画も読んだ本もつまらなくて消耗してたけど、気持ちがかなり軽くなった。
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アイスランドの自然はどこまでも美しく、犬と子どもは限りなく可愛い。長回しの中で映る主人公の目の虚ろさが際立ち、海辺の岩に頭を打ちつけた音が、生々しく耳に残る。
こういうものでそれが良さと言われてしまえば元も子もない。多分作品としての形態が同じというだけで、私が知っているような映画として観るものではないんだろうと思う。
良かった。『ヨーロッパ新世紀』を観て以来改めて思っていることだけど、社会的な題材をちゃんと「映画」にするというのは本当に難しいことだと思うので、ハネケの影響を感じたとしても、そういう作品に出会えた時は>>続きを読む
「明日の命は不確かだが、明日生きていたら酒を飲むのは確かだ」
すごくいい映画だった。噛み締めたい。
最悪のタイミングで風邪を引いて寝込んだせいで、年末観ようと思っていた映画が全然観られなかった。まあでも、それも含めて2024年ということで、来年もたくさん素敵な>>続きを読む
それぞれの中に複数の世界が同時に存在するというのは、ちっとも矛盾したことではないんだと思う。それを1つだけが真実であるとして明示してしまうのは、不必要に残酷な気がする。
今年中はもう厳選した映画だけ観ていこうと思っていたけど、バイトしているバーがあまりにも暇で、店のテレビで流れていたこれを結局丸々観てしまった。最近自分の意思で選んだもの以外を観ることがほぼ無くなってい>>続きを読む
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社会の最小単位としての家族からは否応なしに排除されてしまうのに、学校や施設といった別の社会には無理やり所属させられている子どもを、システム・クラッシャーと呼称することはなんてナンセンスなんだろうと思う>>続きを読む
上映予定の映画をチェックしていて、この監督の新作がもうすぐ公開になるのを知った。この映画は、3年くらい前に観た時かなり寝てしまったのにすごく良かった記憶があり、絶対もう1回観ようと思って記録を付けてい>>続きを読む
「青あざを全部覚えちゃった?」っていうのがかわいかった。登場人物がしてるのが都会の裕福な遊びすぎて、全然ピンとこず。
強くて賢くてきれいな人間になりたいと思って生きてることに、時々立ち戻る。
おおーすごい、なんかクラクラする、と思って観ていたら、普通に高熱が出ていた。
記録者という立場を笠に着て傍観する存在であることの暴力性に対して、監督が意識的であったのが良かった。映画はあくまでも映画で、だからこそ必要だと思う。
ビリー・ボブ・ソーントン!演技が上手いとかそういうことではなく、映画においてすごく好き。孤独なんだと思う。ジャームッシュが出てきた時にはびっくりした。
原作の短編集が大好き。過去と現在と未来が同じ瞬間にあって、物語が真実だったりする。映画はちょっと優しすぎた。
ちょっと笑っていいのかもわからないまま、思わず吹き出して、それからも喉の辺りにずっとおかしさが引っかかっていた。とにかく変な映画だった。特に引きの食事シーンは、ヒエロニムス・ボスの絵みたいだった。
こちらとは全く無関係に、作品の中で登場人物たちが独自のテンポで確かに歩み続けている感じがある。それはとても安心できる感覚。
胸がドキドキした。好きな映画を観ているとき、恋をしているような気持ちになる。