MURANOさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.1

アカデミー賞授賞式でのノミネート作品紹介時に流れた、タコが人間の手に優しく吸い付く映像に絵的な力を感じました。

そこでこの作品を知り、直後に見事に長編ドキュメンタリー賞を受賞。Netflix作品とい
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.1

アカデミー賞短編映画賞を獲った30分の作品だが、短い上映時間に娯楽性も社会性も詰まってる秀作。短編だし、すぐ観てほしいです!

ジョージ・フロイド事件ほか、白人警官による黒人の殺害という事件がアメリカ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

ポスターを見るとむちゃくちゃいい雰囲気のオシャレ恋愛映画そうに思えるけど、観てみたらまったく違い、良い意味でむちゃくちゃ難のある恋愛映画でした(^^;

成田凌演じるマモル、風邪で看病しに来てくれた女
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

ユルいなぁ! 想像してた以上に超ジャームッシュ印のゾンビ映画でした!

でも、マジでクソ映画だろって思う人の気持ちもわからなくもない(笑)

まったくパニックもスリルもないし、ジャームッシュ作品はこれ
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300 スリーハンドレッド 帝国の進撃(2014年製作の映画)

3.5

 『300』続編だが、その後の話でありつつ、1作目と同時並行した話でもあったので、2作を続けて観て良かったです。

間を空けてたら、たぶんいろいろ忘れてて「?」だったっぽいので、前作復習必須の映画です
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

4.5

「Madness? ......THIS! IS! SPARTA!!!!」と、冒頭から雄たけびを上げるジェラルド・バトラーのインパクトが、改めて観直してもやっぱり痺れます!

この映画はとにかくビジュ
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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.6

スケールを感じさせるSFサスペンスで、中盤にかけての逃走劇を、ハラハラしながら楽しく観ました!

『逃亡者』とか『エネミー・オブ・アメリカ』とか、そういったハリウッド大作っぽい空気があって、それを意識
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.5

これは評判良いわけだ! 『ノマドランド』の方を先に観たが、前作がすでにそれを凌駕する傑作だったとは。クロエ・ジャオ監督、恐れ入りました!

『ノマドランド』では実際にノマド生活を送る人々が実名で多く登
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メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

4.9

キャメロン・ディアスのキュートさとファレリー兄弟のおバカさがどちらも全開の最強ラブコメ。ひさびさに観直したけど、大好き!❤︎

キャメロン・ディアス演じるメリーがとにかく輝き過ぎていて、劇中の人々同様
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

「ハルモニ~(おばあちゃん)」と韓国語で呼ぶ子供の声が印象的に響く。

アーカンソー州に引っ越した韓国人移民家族のもとに、母方の祖母が一緒に暮らすべく韓国からやって来る。

この家族の子供たちは、韓国
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

『わたしは、ダニエル・ブレイク』『万引き家族』『パラサイト』と、ここ数年、各国で格差社会をテーマにした作品が評されたが、『ノマドランド』はそのアメリカ版。

アメリカは国土が広大なので、貧困層を描く上
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101(1996年製作の映画)

4.0

子供の頃以来ひさびさに観たけど、爽快でした! お決まりの勧善懲悪が、スッキリ気持ち良いですね。

この気持ち良さ、やっぱりクルエラの存在感によるところが大きいかな! グレン・クローズ、怪演(笑)

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ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.7

壮絶な家族関係の話だよぁ…と思って観ていたら、主人公の自叙伝が原作の実話モノだったんですね。

主人公はイェールのロースクールに通う優等生だが、貧しい家庭の育ちで、母親はドラック中毒でヒステリックな超
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.6

牧師の父親によって同性愛者の矯正施設に入れられてしまった少年を描く映画で、実話を基にした問いかけの一本です。

この映画、同性愛者の少年の描写という点ではやや足りない印象を持ちました。

男性に興味を
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.2

The whole world is watching ー 世界は見ている! このパワーワードが、今の時代だからこそ、時を越えて心に響く。

納得の、オスカー作品賞候補。

法廷劇エンタテインメントと
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完璧な他人(2018年製作の映画)

3.6

『おとなの事情』韓国版リメイク、イタリア版を先に観てるとやっぱりオリジナルが良いよなとは思ってしまいますが、、、(^^;

まぁ、これはこれで楽しめたし、そもそもリメイクゆえに筋書きは知ってて観てるん
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仮面病棟(2020年製作の映画)

3.9

密室ミステリーとして緻密かというとそうではないけど、病院が舞台ゆえの展開になっていき、楽しく観られる映画でした。

もともと、ティーン向けホラーみたいなライトなのを欲する気分のときに観始めたんですよね
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世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

4.1

ウディ・アレン、これ以降に作った作品でいろいろな街での恋模様を描いたけど、この映画はそれらのエッセンスがすでに全部詰め込まれてて、さらにミュージカルというてんこ盛り。

ニューヨーク、ヴェネツィア、パ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.1

『あのこは貴族』は原作小説も既読。結婚をめぐるアラサー女性の心情を、都会と田舎の対比をしながら、テンポ良くかつ詳しく書いてくれた小説で、興味深く読みました。

この映画版は、心情や状況が文字で詳しく書
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.0

これは難解な映画だよなぁ(笑) でも、知的探究心を刺激しまくる映画で、前提知識があればあるほど興味深いものになってくる。

Netflixで観てるので、途中で止めたりして、当時の時代背景や登場人物のこ
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小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

3.5

90分サクッと観られるエマ・ストーンのプロモーションビデオですかね。この頃から女優として貫禄アリ。

エマ・ストーン演じる主人公、非モテなのに処女喪失したとウソをつき、その噂が広まることで自らビッチを
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この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.5

トム・ハンクス主演、ポール・グリーングラス監督ということで、オスカー狙いの臭いがプンプンするNetflix映画。

トム・ハンクス主演ゆえにものすごく安定しているけど、ズバ抜けた映画でもないので賞狙い
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.0

「ジョン・F・ドノヴァンの死と生と、ある少年」という映画かなと思いました。

若くして死を迎える俳優ジョン・F・ドノヴァンには文通相手の少年がいて、その彼がドノヴァンの人生によってどう影響を受けたか、
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敬愛なるベートーヴェン(2006年製作の映画)

3.5

この映画の一番の山場は、10分以上にも及ぶ「交響曲第九番」初演を再現した場面。これが見事! 思わず拍手をしたくなってしまうほど。

写譜氏・アンナが舞台上でオーケストラの隙間に座り、耳の聞こえないベー
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理由なき反抗(1955年製作の映画)

4.2

“理由なき反抗”というタイトルがこれほど似合う男はジェームズ・ディーン以外に誰がいるんだろう!

思春期の悩みを取り上げた作品であり、その象徴的な存在としてディーンが主演のポジションにいる。

その出
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

4.2

これぞ、青春! いい映画じゃないか! ジョージ・ルーカスがプロデューサーとしてではなく、監督としても優れていたことを、これを観ると感じますね。

「卒業して、明日街を出るか、出ないか」。その前日の夜、
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THX-1138(1971年製作の映画)

4.0

1971年にすでにこれを作っていた若きジョージ・ルーカスの才能を垣間見れる作品。

低予算ならではの工夫でSF世界をしっかり築いているのに目を見張る。

ロボットの造形や後半の追跡劇のスピード感は、の
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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

4.0

アダム・サンドラー&ドリュー・バリモア。ラブコメの王道を考えると疑問符のつく組み合わせだが、このふたりだからこその面白要素がいっぱい。

ふたりは『ウェディング・シンガー』でも共演していたが、相性良い
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再会の街で(2007年製作の映画)

3.8

「再会」に含まれるニュアンスは、級友が再会するだけの意味合いではない。

哀しみ漂う再会の街・ニューヨークで、この映画は“何か”を再生してくれる。

アダム・サンドラーが喪失から一歩前に進む“再生”の
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.8

『ノーカントリー』というオスカー受賞の傑作を撮ったあとで、こんなスッカラカンな映画撮っちゃうコーエン兄弟に、呆れ笑いと拍手を捧げたい(笑)

重厚な映画ばっかり撮っていると疲れちゃうのかな…。

この
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NARC ナーク(2002年製作の映画)

4.0

ブルー基調の淡い映像に、哀しみが宿る。

複雑な思いが凝縮されるラストシーンまでのたたみ掛けが秀逸です。

実は犯人探しよりも重きが置かれるのは、哀しみ溢れる人間ドラマ。ジェイソン・パトリック、レイ・
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白いリボン(2009年製作の映画)

4.2

何も起こっていないようでじわじわと心に恐怖感を植え付けていく、とても怖い映画。

静かなモノクロ映像が効果的で、その影響もあってかすでに古典映画のような出で立ちです。

ミヒャエル・ハネケ監督は自らの
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フォーリング 少女たちのめざめ(2014年製作の映画)

2.8

フローレンス・ピューの映画初出演作品。そうとは思えない貫録を序盤から植え付けられ、彼女の出演作だから観てみようかな、という目的は果たせた気がします(^^;

校則が厳しく抑圧された女子生徒たちが描かれ
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パパvs新しいパパ(2015年製作の映画)

3.6

邦題では「VS」と付いているが、原題は「Daddy's Home」だったので、想像していたよりバトル感は強いものではありませんでした。

子供たちにいまいち認めてもらえていない継父ウィル・フェレルのも
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.8

イーサン・ホークスが時空警察を演じるSFサスペンスのイメージで見始め、冒頭の爆弾魔とのチェイスで掴みはOKかと思ったら・・・

そこからまさか、バーにて性転換をした元女性の青年の人生語りを長々聞くこと
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名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

4.0

軽めの作りにはなっているが、男ふたりの悲哀を見る映画でしたね。ライト・ノワールとでもいう感じか。

岩ちゃんもマッケンも、2人ともちょっと闇を抱えた感じが似合ってて、イケメンの佇まいが映えたと思います
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