FrankTannockさんの映画レビュー・感想・評価

FrankTannock

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映画(105)
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.6

成田IMAXにて鑑賞
ライブエイドでの怒涛のパフォーマンスから暗転、そして最後のshow must go on で震えた

切腹(1962年製作の映画)

4.5

仲代達也の眼力、死を見据え形式主義に陥った体制を丸裸にするような視線が印象的でした
ただ畳の上に腰を据えているだけなのに、この上ない存在感が発揮されている
カメラワークも秀逸、動きは少ないけれどどのカ
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THE OLD MAN & THE GUN(原題)(2018年製作の映画)

4.2

円熟が核にある映画
銀行強盗も、並行して描かれる恋愛も、若い頃から抱えている大事な部分だけ残して、老齢と供に深化していた。
人生を振り返る時期に入った男女のプラトニックな関わり合いがとても綺麗でした。
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.3

「間」の映画
地表と宇宙、大気と真空、仕事と家庭、他者と自己、そして月と地球

あらゆる局面でこのような二項対立と、それなの合間を行き来する過程が描かれる
大気を抜け宇宙空間に放出される瞬間や、宇宙船
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Samsara(原題)(2011年製作の映画)

5.0

おそらくこの映画に使われたワンシーンでも他の作品で使われていれば、その作品を決定づけるカットになってしまうと思う。
それだけ撮影が圧倒的。もし「世界を写した映画」があるとすればこの作品になるのかもしれ
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おくりびと(2008年製作の映画)

4.3

納棺師として、亡き父の旅支度をする最後のカットが印象的でした。涙を流しながらも仕事を貫く姿勢は清く美しく映っていました。生きている身として、亡くなった人に正面から向き合う事が誠意ある対話と言えるのでは>>続きを読む

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年製作の映画)

4.0

家庭のバランスや、父母との距離感に、主人公と似た部分があるせいか、とても惹かれました
ただ、髪を切っているお母さんの写真、息子にはどう映ったのか、作中に少しでいいから出して欲しかったです

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

5.0

雪景色に染まった東京と、浮かび上がってくる南雲さんの表情が本当に好きです
数ある押井映画の中でも一人の女性をメインとした芯のある心象演出と現代社会においてもなお色褪せない脚本に圧倒されました

奇跡(2011年製作の映画)

3.8

憧れや願いを持った子供たちを淡々と映す姿勢は凄く好きです。無責任に円満で終わらず、子供達が持っている熱量そのものを捉えることに力を入れたことで作品に太い軸が生まれた気がします。

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.5

21世紀SF映画枠としてはかなり上位に食い込んできそうな作品
世界観の組み立て方が映画の教科書に出てきそうなくらい上手い。これでもかというくらいに荒廃がリアルに進んだセットに、コントラストと色を抑えた
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

2.9

何者かになりたかったけれど、結局くすんだ現在を歩んでいる人たちの話
「レディーバード」と「勝手に震えてろ」を混ぜた感じ

東京に憧れる地方の人間のダサさと、かつてそういった憧れを抱いて東京に出たが夢破
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.8

デジタル時代が生んだ新しいフィルムノワール
撮影と音の使い方がすごく綺麗
浅い被写界深度にネオンが照らす肌色が美しい

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)

5.0

2001年宇宙の旅から更に深いところへ潜り込んだような作品。宇宙的視点から少年の成長、母性、そして死の需要までをほとんどセリフなしで映像言語だけで表現する離れ業。
撮影のエマニュエルルベツキの一つの到
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.0

前作より良くも悪くもスケールアップした、という印象。シニカルなギャグに含まれる数々の時事的な引用。
現代の北米をよく捉えていると思いました。

夢と狂気の王国(2013年製作の映画)

5.0

風立ちぬとかぐや姫の製作を追ったドキュメンタリー

終盤に宮崎駿が街を眺めてポツリと漏らした言葉が忘れられません
「はるか向こうまで行けそうな気がするよね。行けるんじゃないかな。」

この瞬間にとても
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.4

ここ数年見てきた長編アニメーションはシリーズ物や大御所監督作品ばかりだったので、久しぶりに新鮮な秀作に出会えた気がする。
少年少女の視点を借りて一夏を描写するのはいつのまにか日本アニメの一大ジャンルに
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.6

挿入歌のcalling は子供の頃から何度も聞いてきたが、本編を見るのはこれが初めて
アメリカ砂漠地帯とフィルムの相性はいいのだなあ、と改めて実感した。特に夕日に染まるモーテルの色彩は芸術的な美しさを
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.7

家族は自明ではない
産んだから、血が繋がっているから、
それだけで親は真に子供とは心を通わせない
愛情を受けれず育った子供達が劇中のリリーフランキーであり、安藤サクラだったのだなあ、と思う
家族の夢を
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(1990年製作の映画)

4.2

幼き頃の原風景、戦争体験、原発、そして未来
生々しく個々の作品が確立しているオムニバス集ではあるが、通して観ると黒澤明が訴えるものが浮かび上がってくる。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

5.0

アイアンマン1から劇場で観てきた自分にとって、記念碑のような作品でした。
積み重ねてきたものがあるからこそ、衝撃の展開に揺さぶられました。
ヒーロー映画として、また映画体験として、ある種の到達点になる
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.7

少年期のトラウマからファシズムに傾倒してゆく主人公
己の異常性を否定したいがために極端なまでに体制派を貫こうとするが、どうしても他者の醸し出す異常性に惹かれてならない。
支えとしているものがなくなった
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.7

舞台は日本、、、だけど、昭和的な雰囲気と外国人が想像するようなステレオタイプなジャパンを掛け合わせたような、独特な世界観です。けれども、そういう「ちょっと違う感じ」が日本人的目線で観ても、いい意味で独>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.5

デロリアンと金田のバイクが爆走して、キングコングがエンパイアステートビルから飛び出しくる。伊福部マーチが爆音で鳴り響く中ガンダムとメカゴジラが超絶バトルを繰り広げる、夢のような映画です
ニヤニヤが止ま
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禁じられた遊び(1952年製作の映画)

4.5

オープニングの空爆シーンは圧巻
本当に50年代初頭に撮られたのか、とびっくりしました。
日本的な感覚でいうと、火垂るの墓を思わせるような子供達の目線から描かれる戦争。大人たちは卑しく必死に現実を生きて
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3-4x10月(1990年製作の映画)

4.0

言葉数の少ない主人公、劇伴を省いた音響構成、原因と結果だけで成り立つ描写
いろんなものを省いて、削ぎ落として、エッセンスだけ数滴ポロっと落としたような映画
60年代ヨーロッパ芸術映画を思わせるような不
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ソナチネ(1993年製作の映画)

5.0

美しい海岸と拳銃、笑いの中に渦巻く殺意。
静と動の対比があまりにも綺麗で、白シャツに拳銃をぶら下げて歩くたけしの姿はなんとも言えない色気を持っていた
生も死も受け入れた上で、諦めとは少し違う孤独な達観
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ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

4.8

映画としてヒロシマを再現する事は意味は無い。記録や証言を通してヒロシマを「知る」事は出来るが、それは「理解」ではない。戦争で降りかかった痛みや喪失こそが現実であり、その個人の現実としての戦争は記録とし>>続きを読む

ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

5.0

核となる自分が無くて、誰かに認めて欲しくて、理想の人間を求めるがあまり、理想だった人物さえ否定してしまう。最も純に憧れを抱いて、崇拝していたからこそ、対象の人間的欠陥が目についてしまい酷く憎んでしまう>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

4.0

「史実に基づくフィクション」という前提において、ピエール瀧やリリーフランキーの残忍さは非常に説得力のあるものだったと思う。
しかしながら、二項対立的に描かれる記者である主人公の私生活の影が少し薄い気が
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.5

白石和彌監督の作品はこれが初めて
この監督の作品をもっと見てみたい。と思わせる、力のある一作だったように思う。
本当に悪い奴は誰なんだろうと、最後の主人公と検事の面会シーンで思わせられます。
警察とい
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.5

アメリカンニューシネマの傑作
挿入歌「雨にぬれれても」がとても印象的
序盤のカウボーイがフロンティアをバックにさすらうシーンなんかはいかにも西部劇という調子で、けれども一方で主人公らが銀行強盗にしがみ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

5.0

とても優しい映画
マイノリティに属していて社会では虐げられているけれど、心は豊かで真の美しさを理解できる人々
一方で社会的には指導者の立場にいるけれど、保守的でとても寂しい思いを抱えてる人々
それぞれ
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