Mikiyoshi1986さんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

Mikiyoshi1986

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あまり期待するな(2011年製作の映画)

3.0

ニコラスレイの遺作「WE CAN'T GO HOME AGAIN」の制作話や彼の晩年を当時の学生スタッフ達で語るドキュメンタリー。愛弟子ジムジャームッシュのインタビュー、そしてビクトルエリセのコメント>>続きを読む

ウィ・キャント・ゴー・ホーム・アゲイン(1973年製作の映画)

1.8

「理由なき反抗」で知られる巨匠ニコラスレイ監督の幻の遺作!…というのは名ばかりで、実際は彼が教授していた大学で学生たちと共同制作した授業課程的な映画でした。学生の作風というだけあってかなりの唐突さ&支>>続きを読む

殺し(1962年製作の映画)

3.5

ベルトルッチが若干21歳で撮っちゃった初監督作品。独特のカットや繋ぎに、どこかヌーヴェルヴァーグっぽい雰囲気が漂います。容疑者それぞれの、事件に関係のない回想シーンがなかなか面白い。

ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド(2011年製作の映画)

4.2

物心ついた頃から父親にビートルズのLPを聴かされて育った幼少期。
高校の時、病気がちだったジョージがとうとう亡くなったというニュースには少なからずのショックを受けました。
当時流行りだったブランドNU
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.9

無重力に酔う!カットを最低限に排した連続的なカメラワークが物凄かった。客観的だった映像も自然と主観へ移り変わっていったり。臨場感ある音響も加わって、"宇宙"を疑似体験できること間違いナシの90分!

街の灯(1931年製作の映画)

4.7

随所に散りばめられた珠玉のコメディセンスもさることながら、ラストで押し寄せてくる感動の余韻にしばらく浸っていたくなります。特に最後の三分間はラストカットに至るまで、観る者に様々な感情を抱かせてくれる。>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

3.7

この春ついにBlu-ray版が発売されるということで、買い替え前に鑑賞。カウリスマキも公言している通り、小津安二郎の愛したアグファカラーを実直に継承していて、鮮やかで暖かみのある"赤"に自然と目を奪わ>>続きを読む

鉄輪(かなわ)(1972年製作の映画)

3.8

日本伝統芸の"能"の世界を舞台に、中世と現代が入り乱れる斬新な映像表現が素晴らしいです。ボカシやモザイクを一切使わない、ギリギリでのカメラワークも見事。浮気夫に対する妻の怨み、執念にはもう背筋が凍りつ>>続きを読む

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

4.1

青年を揺さぶる若さへの劣等感と、
そこへ優越感を見出だそうとする中年の思慮。
その間で浮き彫りになるのは、柔軟さと冷やかさと狡猾さを併せ持った"女"の生態。

初監督作品とは思えないくらいの完成度で、
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

3.9

特に前半の凄まじさ&素晴らしさと言ったら。エルトポを遥かに凌ぐ阿鼻叫喚ワールドに度肝を抜かれます。ホドロフスキー監督が誘う唯一無二の精神世界にどっぷりと浸かり、そして衝撃的なラストで思いっきりすべてを>>続きを読む

リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

3.7

モンタナの雄大な自然に憧れます。あんな所で自分もフライフィッシングやってみたい。ビールとバーボンのワイルドすぎる飲みっぷりはかなりの名シーン。

ブラックパワーミックステープ〜アメリカの光と影〜(2011年製作の映画)

3.5

1967~75年にかけて、黒人がアメリカ社会に虐げられてきた全貌と反発をスウェーデン人の目線で追ったドキュメント。長きに渡って続いた黒人解放運動が、今では黒人のアメリカ大統領さえも生み出すことになるん>>続きを読む

さよなら子供たち(1987年製作の映画)

5.0

レビュー200回目は、個人的にルイマルの最高傑作と断言できるくらい素晴らしく、そしてあまりにも悲しく切ない少年たちの物語。
ドイツ軍占領下のフランスで、校長の善意により、カトリックの寄宿学校にユダヤ人
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

3.8

2014年一発目!TVシリーズもそうだけど、やっぱ緑ジャケットのルパンが一番グッとくる。銭形警部に至ってはまじイケメンすぎです。

ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.7

ずっと気になってて、でもせっかくだから年末に観ようと決めてた映画。ダークシャドウでも思ったけど、ミシェルファイファーは年をとるたびに益々可愛いおばちゃんになってきてます。新年への希望に夢ふくらむロマン>>続きを読む

アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

4.8

言うても子ども向けアニメだろうとナメてかかったら、おもいっきし泣かされました。冷戦下の時代背景とか、核の脅威とか、非暴力とか、まったくの空想とは言い切れない設定が、異様に観る者の気持ちを入り込ませます>>続きを読む

戦争のはらわた(1977年製作の映画)

4.4

圧巻の超ド迫力戦線劇!この戦闘シーンの凄まじさこそ、戦争の虚しさを切実に物語っているかのようです。戦果を稼いで与えられる勲章の価値とは?

スリング・ブレイド(1996年製作の映画)

3.8

宗教の善悪と、現実社会の善悪とのギャップ。殺人、姦通、堕胎、同性愛、自殺など、聖書では悪とされているものが、登場人物たちと密接な関わりにあるのもなかなか興味深いです。また、洗礼や自己犠牲の概念もあって>>続きを読む

雨のしのび逢い(1960年製作の映画)

4.3

ヌーヴェルヴァーグ最盛期の余波を感じさせる、いかにもフランスらしいストーリー。綿密に練られた構図のカットや細かい演出、カメラワーク、台詞回し、挿入曲の効果等々どれも申し分無く、作品に込められた監督の力>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

4.0

ハーベイカイテルがクリスマスの思い出を語る長回しシーンが特に素晴らしい!表情といい、間といい、本当いい俳優さんだわー

映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.1

映画製作の舞台裏で様々な人間模様が入り乱れ、ありとあらゆる問題が続出。そんな紆余曲折を経て映画が完成に向かっていく姿にじわじわと感動。観てるうちに自分もすっかり製作側の気持ちに。映画作りって本当に過酷>>続きを読む

ファスタープッシーキャット キル!キル!(1965年製作の映画)

4.0

スピード狂の巨乳美女トリオが繰り広げるトンデモバイオレンスムービー!内容を見事に総括したタイトルセンスが最高すぎます。鬼気迫るバカバカしさがちょっとタランティーノの"デスプルーフ"っぽい。あと主題歌が>>続きを読む

怪談昇り竜(1970年製作の映画)

3.9

梶芽衣子×石井輝男監督という異色のコンビによって生み出されてしまったゲテモノ女任侠劇!
まずオープニングのカチコミからして最高にカッコ良すぎます。
石井作品たらしめるおどろおどろしい見世物小屋やアヘン
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.2

私が小学生の時、エイズという難病を初めて知ったきっかけがこの映画でした。改めて観たら結構断片的な内容しか覚えてなかったけど、子ども達の純朴な冒険心と二人の固い友情に強く心を打たれました。そしてエンディ>>続きを読む

お早よう(1959年製作の映画)

3.9

現代ではあまり見ることのできなくなった昭和独特の豊かさ。ハナレグミじゃないけど、どこにでもあるような家族の風景がとても懐かしく、輝いて見えます。

晩春(1949年製作の映画)

4.0

秋日和の父親版。京都旅行からエンディングにかけての娘と父とのやりとりに、段々と熱いものが込み上げてくる。自分もいつかはあのお父さんみたいな状況になるんかもと思うと、もうリンゴ剥きたくなっちゃいます。

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.9

女子高生×ブルーハーツ=胸熱!!
私も高校の時分、メロコア~パンクのコピーバンドやってて、文化祭で演奏しちゃうという青春ど真ん中な時期がありました。
蘇ってくる本番当日の寝不足感とそわそわ感。
そして
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終電車(1980年製作の映画)

4.0

トリュフォーの演劇への愛が伝わってくる。ドイツ軍占領下のパリでユダヤ人狩りが横柄していた暗い時代。身を隠したユダヤ人の夫に代わり、モンマルトル劇場の座長を女盛りのドヌーヴが好演しています。気品に満ちた>>続きを読む

愛の嵐(1973年製作の映画)

3.7

知らん間にリクエスト通ってました。元ナチス親衛隊員という過去をひた隠しながらウィーンのホテルマンとして働く男。そのホテルに偶然訪れたのは、かつてユダヤ人収容所で彼に弄ばれていた美女。燃え上がる愛欲と退>>続きを読む

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969年製作の映画)

4.0

江戸川乱歩のエログロ怪奇エッセンスを大いに盛り込んだ石井輝男監督、衝撃の問題作。
特に土方巽と暗黒舞踊団の破壊力が凄まじいです!
乱歩作品の中でも傑作として名高い「パノラマ島綺譚」と「孤島の鬼」を軸に
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JFK(1991年製作の映画)

3.9

法廷でのケヴィンコスナーの熱弁シーンが凄かった!ケネディ大統領暗殺の重要な証拠や証言が黙殺、抹消されていたとかあまりにも不可解すぎる。知れば知るほど真相を究明したくなる20世紀最大の歴史ミステリーです>>続きを読む

ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

3.4

なんちゅうトンデモ話や…と思いながら観てたけどラスト20分でハッ!ってなる。ペネロペの美しさと艶かしさにずっと釘付けでした。しかも胸の谷間にハンカチ収納してるとか、あまりにもラテンノリすぎて鼻血ブー。

落第はしたけれど(1930年製作の映画)

3.2

気ままな大学生活と卒業した途端に社会に放り出され、目の当たりにする就職難。これって今も昔もあんま変わんないね。田中絹代さんが絵に描いたような大和撫子でめっちゃ素敵でした。

朗かに歩め(1930年製作の映画)

3.3

小津監督がアメリカ文化に傾倒してた頃のサイレント作品。やくざ者さえも堅気に変えてしまうんだから愛の力って凄いね。当時の映画館内は大いに沸いたに違いない。

袋小路(1965年製作の映画)

3.6

旦那のジョージがもう三宅久之先生にしか見えません。

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.1

バベットが振る舞う夢のような食卓。食の感動が静かな幸せを生む悦び。贅を極めた至高のフレンチフルコースにこっちまでうっとりします。次第に綻んでいくおじいちゃんおばあちゃん達がとても可愛かった。