あとくされさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

あとくされ

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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

4.1

上質の文学作品を読んだ時のように、同じ場面に複数の時間軸が走っていたのには素直に感動。重なっている、と言ってもいいだろう。しかしこれは誤解な気がしないでもない。あまりに解釈幅が広くて、下手にネット上の>>続きを読む

英雄の条件(2000年製作の映画)

3.3

ずっしり重たいテーマだったはずなのに、やけにコンパクトにまとまっている印象を覚えた。

同じ条件下だったらおまえは同じ決断をしたのかって問いつめはグッときた。

英雄の条件という邦題に寄せていえば、友
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シャッター(2008年製作の映画)

3.2

監督日本人だったのか!見ているときは英米人が撮る日本画面と思ってたのは、画面の質感が向こうの感じだったからなんだけど、そうなのね。

興味深いのはホラーのストーリー展開というより、画面の質感だった。
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.1

すんげぇもどかしくなる。

日本語吹替で見たのも理由だろう。
だって主人公の声、碇シンジなんだぜ?

…っていうのは置いておくにしても、シャザムと叫んで変身したあとのヒーローの言動には違和感しかない。
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トイレの花子さん新章 花子VSヨースケ(2016年製作の映画)

1.5

映像はわりといい。役者や人物設定やストーリーやらは…うぇーん。
ラストにしれっと雰囲気ぶち壊すアイドルソングを流すのには弱った。。

せめて世界観というか空気感は守ろうぜ。。


……と書いてみたけど
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コワバナJ 放課後の怪談3(2012年製作の映画)

2.6

最後の話のホラーメイクがかなりよかった。「おまえがやったんだよォ」ってところ、子供だったらトラウマ級に目に焼き付くかもしれん。俺は大人だ!

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.6

思ってたのと違った。見るとケンカしたくなるって部分は思ってたのと同じだけどさ。

江頭2:50がこの映画は毒性が強いって話をしてたと思うけど、なるほど、毒性がある。ケンカしたくなるもん(笑)

あとは
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.7

国家が国家であらんと欲するところにわだかまる憎しみのマッチポンプ。

どんでん返しがスマート。

水中ダイブからバイク追跡の流れは息もつかせぬってやつ。

モンスターハンター(2019年製作の映画)

4.1

原作ファンが原作通りじゃないと感想しているのが面白い映画だ。リアリティを重視しているのが気に食わないのだとか。

劇場で実際に見るとたしかに原作通りとはいっていない。

しかし見どころはある。

モン
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ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

3.3

前中半に(私が)ダレるものの、後半は清々しかった。

強豪のバーゲンセール過ぎて、初期の映画のようなストーリー序盤でのちぎっては投げの無双アクションは薄れている。

改めて任侠を感じる。ワンピース。

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.9

アクションが凝ってる。凝ってるアクションを見る映画。ストーリーは添え物(ぉぃ)

しかしアクションは凝ろうとしすぎてワザトラシイ感じがないでもない。…それくらい、自然で斬新な殺陣は難しいのだろうな。

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.6

ロシア!!!

イカしたポリスとの絡み良かったなぁ。
無印で仲間をフルボッコされたイーサンが仲間を作り直す、いや掴み直す、それがひとつの醍醐味だったけど、今作ではそれが特に光ってた。チームでの活躍!!
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

3.6

だんだん面白くなってる。

だが!……アクションが謎なところがある。いや、ちゃんと理屈があるのかもしれんけどさ、爆風に対してそっちに吹き飛ばされるのっておかしくね?ってのがあってさ…。

でも結婚した
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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.2

前作よりもお色気が増量。騙し騙されも度合いも深まってる。

トム・クルーズ、歯の白さが怖い。

アクションもすごかったね。
終盤なんかアクションゴリ押し。
リアリティって面ではいろいろツッコミところに
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.5

身も蓋もないけど、『アウトロー』の燻し銀のトム・クルーズを見た後だと、若いハンサムさんは見劣りしちゃうわん。

むしろジャン・レノが印象的だった。
ジャン・レノってさ、日本だと阿部寛に通じるものって、
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

打開策としてのロールプレイ体制化

恐怖とは、「なる」ことによって超える。

為せばなる。その前に(カフカの『掟の前に』風に)

加筆!↓2時間後!

エヴァを観てきた。4Dで見ると血飛沫とかもビチャ
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アウトロー(2012年製作の映画)

4.4

胸キュン!エリート退役軍人がアウトローな生き様なりに美学とも言える正義感をひっそりと振りかざす!カッコいい!

ハードボイルド。

ところがセックスがない。これ大事ね。セックス抜きにラブロマンスの気配
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宇宙刑事ギャバン THE MOVIE(2012年製作の映画)

3.2

人生初ギャバン。日の光の下で見るとスーツデザインびみょーだね。夜の闇に浮かび上がると…カッコ良すぎる。

主人公が特撮ヅラと声で良かった。ストーリーはいちゃもん付けるほど悪くないけど、もっとボードボイ
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セブン(1995年製作の映画)

3.5

もしかしたら昔、宗教学だかキリスト教文学の講義で紹介されてたのを聞いたかもしれん。この映画。

クライマックスすげえぞ〜っていう煽り文句が目についていた…というより、なんか見たほうが良さそうだな…って
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ドクター・エクソシスト(2016年製作の映画)

1.7

これはダメ。ハッキリ言っちゃう。ダメ。

取り憑かれた子供の母親が意味わかんない。どう見ても子供は普通の状態じゃなくてコロナ禍でいうところの緊急事態宣言下って感じなのに、親としてのプライドから父親に会
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杉沢村都市伝説 劇場版(2014年製作の映画)

2.3

これ系の映画…どざっくりまとめるのも横暴だけど、見た目のいい女の子に対して男たちのビジュアルが妙に雑でたまげる。そんでたいてい見た目のいい女の子ってのはアイドル。……芸能界め!

面白くなかった(T
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サイレントヒル:リベレーション3D(2012年製作の映画)

3.2

サイレントヒル、前作は理不尽さがめっちゃよかったけど、これ系…て言ったらどれ系だよって感じだけど、ともかく謎ばっかりでどこ観ても意味わかんないくらいのノリのときのほうが楽しめるってのがあるよね。

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道化死てるぜ!(2012年製作の映画)

3.6

これは傑作。ひどい話で救いようもなくツイテナイピエロが救いようもなくクズのティーンたちを懲らしめる。感情移入がほとんどピエロのほうに占められるのが面白いよな。テンポの良さと楽しんで作ってるのが伝わって>>続きを読む

恐怖ノ黒洋館(2012年製作の映画)

3.3

ゴシック文学ってこんな感じだよねぇっていう雰囲気を映像で楽しめる作品。

ドアスコープの目は良かった。
恋人が電話越しに落ち着かせるのもいいね。ああいうの、ホラー映画で見るのは珍しいかもしんない。

劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE(2006年製作の映画)

3.2

地獄兄弟のカッコ良さを思い出させられたでござる。クロックアップの印象が弱い。

ほんとにあった!呪いのビデオ(2003年製作の映画)

2.4

段取りって大事ね…。

テンポよく頼むよ、ほんま。
理想は昔TBSで放送されてた「USOジャパン」くらい。

テール しっぽのある美女(2012年製作の映画)

2.2

楽しい話ではないけれど、北欧で推されている点からは北欧世界の恐怖の在り処を楽しめる作品ではある。むろん、それは森。

NO EXIT/ノー・イグジット(2015年製作の映画)

3.2

なーんか、奇妙な映画。

脚本家に妙なこだわりというかクセがあって、どうでもいいこと登場人物に語らせて、そのどうでもいいことをどうでもいいままに突き進めていけるテンションがあって、まーいっか、ってなる
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.3

ディカプリオが病的でいてくれる画面は美しいね。精神科に通わなきゃいけない人の妄想がどれほどの深度で当事者の現実感覚に刺さってるのかを味わえる。つねにドラマチックで、サスペンス味あふれる。ラストのため息>>続きを読む

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.8

ケルアックの路上とはまた違った路上。大自然に身をさらす。過酷な道に自分を与える。真実を求めて。路上が呼んでいる。そう語ったのはケルアックだが、この映画ではどうだろう。賭けられた命は、よもやシンドローム>>続きを読む

ヒミズ(2011年製作の映画)

4.6

演技良かった!

原作の映画化はコケる場合がある、というのがひとつの定式になっている感さえある。はたまた観客側にとっても、監督が自分の味・作家性を打ち出そうと原作にない設定やら場面やらを組み込もうとす
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

4.4

すばらしい。洋画ホラーにはちょっと食傷気味なこの頃だったけど、これは傑作。

ヒロインが小説家志望だってのがまた効いている。厳密に言うと「物書き」というよりも「空想しい」に近い。

まだ確かめてないけ
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デッド or キル(2012年製作の映画)

3.3

なかなか良かった。きれいにまとめてなくて、胸糞悪くて、それでいて決断が圧倒的にクール。

ヒロインが最後の二者択一で、似たような境遇の男から同情を誘うような言葉を(しかもお情けが欲しいわけではなさそう
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.1

ふぁーゆぅ? そう尋ねてくる記憶喪失男の正体を探りつつ自らの心の闇(死語)を探るはめになる役所広司。

黒沢清作品の文法みたいなものがある。構造的に『クリーピー』や『散歩する侵略者』などと共通している
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隙間女 劇場版(2014年製作の映画)

2.4

肝試しに行って隙間女と遭遇するシーン好きやわぁ。追いかけっこするくだりはお化け屋敷感があった。良くも悪くも。

デス・レター 呪いの手紙(2017年製作の映画)

2.3

ロシアンホラーは初めてだけど、よくなかった。趣味判断っていうより、構成が不思議で、ところどころ雑だったりして、デウス、エクス・マキナな気配が漂っている。よくない。それに怖くない。

ダークファンタジー
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