寂々兵

寂々兵

ヒロインのケツがデカかったら高評価です。

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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.7

メディアからの長年の精神的レイプにも毅然としていたユぺ様だったが、肉体的レイプが起爆剤となっていよいよおかしくなってしまったのだ。しかし周囲の人間もそれなりに変なんだなあというバーホーベン待望の新作は>>続きを読む

ROOM 13(1999年製作の映画)

3.4

「ホテルの13号室にいる男女のうち必ずどちらかが死ぬ」というコンセプトで作られたスリラー色の強い13のオムニバスで、星新一や阿刀田高のSSのファンとしてはもうその設定だけで昇天モノ。面白いのはそれぞれ>>続きを読む

殺人蝶を追う女(1978年製作の映画)

4.0

自殺願望のある大学生がピクニックで蝶を追いかけていたら見知らぬ女に毒入りジュースを飲まされて死にかけ、何度殺しても復活する押し売り老人は「意志が大事じゃ!」と喚いて灰になり、鍾乳洞で拾った骸骨はいきな>>続きを読む

屋根裏部屋のマリアたち(2010年製作の映画)

3.9

どうせ横暴な主人のイジメに耐える家政婦たちが屋根裏でひっそり友情を育むとかそんなだろう?と思って気にも止めてなかったのだがそんなことはなく、ハッピーすぎて顎が砕け落ちそうになる傑作だった。というのも、>>続きを読む

暴力街(1974年製作の映画)

3.5

安藤昇と小林旭の2大インテリ狂犬による"仁義ある戦い"の映画なのだが、小林旭が芸能プロダクションの社長でアイドルを育成していたり、対立する関西派の仕業に見せかけるためにチンピラがアイドルを誘拐したりと>>続きを読む

クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的(2016年製作の映画)

3.7

極限状態に置かれた個性的な人々が身勝手なエゴで罵りあってバッタバッタと死んでいくいつものイグレシアで、イグレシア節なんて知ったこっちゃないという人をもそれなりに楽しませて納得させてしまう手腕は天才的と>>続きを読む

ブロンドと柩の謎(2001年製作の映画)

3.2

『市民ケーン』のモデルとなったメディア王W・R・ハーストが所有する客船で1924年に発生した「オネイダ事件」の映画化。ボグダノヴィッチが心底信頼できるのはチャップリンを下品な女たらしとしてしっかり描い>>続きを読む

bright night(2015年製作の映画)

2.6

コテージにやってきた2組のカップルのドラマと聞けば、ラリユー兄弟の『描くべきか愛を交わすべきか』のような映画かと思ったが…何か思っていたのと違う。LGBTモノと言ってもそれは一つの要素として存在するだ>>続きを読む

亡霊の檻(1988年製作の映画)

3.1

ジョン・ヒルコートの長編デビュー作で、近未来の刑務所を舞台にした暴動モノ…ということだが実態はディストピア色の強いダウナー系映画で、とりあえずニック・ケイヴは色気が凄い。実話ベースでドキュメンタリー・>>続きを読む

ダーク・プレイス(2015年製作の映画)

2.8

幼いころに家族を殺され寄付金で生活していたシャーリーズ・セロンもいよいよ生活費がつきてしまったのだが、さてどうする?私は働きたくない、支援団体何とかしろ、印税生活だとやさぐれまくっているのだ!というぶ>>続きを読む

偽りの晩餐(1987年製作の映画)

4.0

6人の新米給仕たちが配属されたのは、デフォルメされたブルジョワジー達によるカオスで不穏な晩餐会だった。ということだが果たして本当にそうだったのか?っていうかラストの犬ってどういうこと?面白かったが意味>>続きを読む

蝶採り(1992年製作の映画)

4.3

古城で暮らす2人の老婦人を取り巻く人間たちを描いたシニカルな喜劇で、ユーモラスながらも容赦ない視点がオリヴェイラの『階段通りの人々』を彷彿とさせる。この古城を何とか買い取りたい商社マン役に日本人が出て>>続きを読む

ボヴァリー夫人とパン屋(2014年製作の映画)

3.7

文学マニアのパン屋の老人が、近所に引っ越してきた人妻にボヴァリー夫人を重ねあわせて妄想を膨らませる。ということで途中までは多少退屈で高貴な文芸喜劇だったのが、ラスト15分の展開で完全に心奪われた。アホ>>続きを読む

帝銀事件 死刑囚(1964年製作の映画)

3.7

晩年こそ『日本の黒い夏 冤罪』なんて学生向けの教養ビデオみたいなのを撮って焼きが回ったと言わざるを得ない熊井啓だが、この年代の実録物はどれも面白い。特にこれなんて民衆が私刑だの制裁だの言って暴徒化して>>続きを読む

Eva doesn't sleep(2015年製作の映画)

3.4

アラン・パーカーの『エビータ』でマドンナが演じたエヴァ=ペロンの死体を巡る3章仕立てのオムニバスで、総合的に見ると凡庸な印象が残るのだが、各チャプター単体で見ると意外と悪くない。特に良かったのは運び屋>>続きを読む

グラン・ノーチェ!最高の大晦日(2015年製作の映画)

3.7

仕事の依頼を受けたホセが向かった現場は不眠不休で大晦日の番組収録にいそしむ半狂乱のスタジオだった。ということでイグレシアなんだが、色んな変人の思惑が錯綜するドタバタ感は『刺さった男』、かろうじて均衡を>>続きを読む

雪の轍(2014年製作の映画)

-

どうにも俺はジェイランと相性が悪い。頼むからみんなもうちょっと肩の力を抜いてくれ。

世にも憂鬱なハムレットたち(1995年製作の映画)

3.7

ケネス・ブラナーは15歳の頃に『ハムレット』を見て人生が変わったという。それが主人公にも投影されており、彼がデブ、ド近眼、マザコン、偏屈、アル中などの憂鬱な三文役者を寄せ集め、『ハムレット』上映のため>>続きを読む

白いリボン(2009年製作の映画)

3.5

ハネケの映画には、神の視点を持つ語り手は今まで一度も出てきてないんだが、この映画では「教師」なる人物が冒頭からベラベラと喋っていて、では彼は一体?というのもこれは一言で言うと「教育」の映画であって、閉>>続きを読む

事の次第(1987年製作の映画)

-

フィッシュリ&ヴァイスの第3作、ゴミからゴミへエネルギーが伝わるハードコアなピタゴラスイッチ。物理だけでなく水、火、土、霧などの化学が用いられている。粘性の液体が流れていく場面で何度かカットが割られて>>続きを読む

正しい方向(1981年製作の映画)

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フィッシュリ&ヴァイスの第2作、パンダミーツねずみ自然編。『ゆずれない事』よりも好き。ブタを食って喧嘩するくだりがシンプルながらも滅法面白い。

ゆずれない事(1981年製作の映画)

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フィッシュリ&ヴァイスの第1作、パンダミーツねずみ都会編。芸術での成功を目論んだパンダとねずみがギャラリーで殺人事件に出くわす。芸術談義はともかく、愚直で繊細な中年2匹のやり取りには哀愁がある。ねずみ>>続きを読む

それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜(2007年製作の映画)

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「3分間に込めた映画への愛」ということだが、半分くらいが映画に絶望してるようにしか見えず笑った。というのはさて置き、以下マイベスト5(上映順)

・『3分間』テオ・アンゲロプロス
映画を題材にした短編
>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

好き。リアルの友人でこの映画が苦手という人がいて、「何か嵐のように去ってしまった」ということなのだが、そこもまた魅力の一つだと思う。嵐のような寸劇の中に垣間見える過ぎ去りし物への郷愁。ビギナーからシネ>>続きを読む

刑事キャレラ/血の絆(1977年製作の映画)

3.4

一見ありがちな70年代のサスペンスだが、終盤の日記と現実のカットバックなんかはやはりシャブロルうおお!となってしまう。原作はエド・マクベインの87分署シリーズで、この『血の絆』はキャレラが少年少女に振>>続きを読む

私家版(1996年製作の映画)

3.7

静謐ながらも鬼のような文壇ミステリの傑作。加害者視点で淡々と罠を仕掛けていくさまはさながら『ダイヤルMを廻せ!』なんかを彷彿とさせる。理知的でストイックなテレンス・スタンプの立ち振る舞いと、ギャンブル>>続きを読む

アートスクール・コンフィデンシャル(2006年製作の映画)

3.7

地方から出てきた童貞君が美大に溢れ返る自意識・承認欲求・ナルシズムの大渦に呑まれながらも、自身の考える芸術を追及する青春ロマンスミステリコメディ……と書くと堅苦しそうな印象を受けかねないが、題材とは裏>>続きを読む

キャラクター/孤独な人の肖像(1996年製作の映画)

4.1

後に傑作『素敵なサプライズ』を製作するまで20年間沈黙していたマイク・ファン・ディムのデビュー作で、こちらも恐ろしい傑作。ミステリであり、親子のドラマであり、フィルム・ノワールであり、またメロドラマで>>続きを読む

自殺への契約書(1958年製作の映画)

3.4

レジスタンスの闘士たちが15年ぶりに再会し、当時の裏切り者を会話の中で炙り出すというむさ苦しい密室劇で、リノ・ヴァンチュラやベルナール・ブリエが出てるのにDVD化されてないのは勿体ないなあ。でもまあ監>>続きを読む

拳銃の報酬(1959年製作の映画)

3.3

ワイズの万屋っぷりに驚くばかりのフィルム・ノワール。強盗を決行するまでの自由時間で女と揉めたりバーでいきってる若者をぶん殴ったりするシーンは言わずもがな良い。『十二人の怒れる男』でガチガチの差別主義者>>続きを読む

ホラー・エクスプレス/ゾンビ特急地獄行(1972年製作の映画)

2.6

氷漬けの怪物を大陸横断特急で輸送中に起きる連続殺人。怪物はドロドロした雪男風、実態はエイリアン。タイトルを冠している割に申し訳程度のゾンビ要素。頭の狂ったラス・プーチン。脳みそがプルンプルンの死体を見>>続きを読む

仇討(1964年製作の映画)

3.2

厭な時代劇の傑作だが、個人的には松本俊夫『修羅』、小林正樹『切腹』には及ばず。まあでもヤバいことは間違いない。あとは伊藤大輔『下郎の首』を見ねば。

パイオニア(2013年製作の映画)

1.8

事実を淡々とそのまま映すんでなく、映画用に見せ場を用意したり脚色したりと工夫したのは分かるんだが、それでもあまりのつまらなさに衝撃を受けた。ほんの数か月前に見たところなのにワンカットたりとも記憶に残っ>>続きを読む

眼には眼を(1957年製作の映画)

3.6

この映画の発掘に尽力した某評論家のM氏曰く「パク・チャヌクの復讐三部作を全部併せた以上に強烈な復讐」とのことだが、これは言い得て妙で、紛れもなく復讐映画の最高峰であり、個人的には世界一絶望的なラストだ>>続きを読む

独裁者(1940年製作の映画)

4.9

トーキーの極北。10年近く不動のオールタイムベスト。