寂々兵さんの映画レビュー・感想・評価

寂々兵

寂々兵

映画(388)
ドラマ(1)

ネイキッド・タンゴ(1990年製作の映画)

4.1

好きになった女とタンゴを踊るしか脳がない殺し屋役に微笑みデブことヴィンセント・ドノフリオ。マチルダ・メイとの逃避行モノに傾ききらず、退廃的な夜の街でエロ・ノワール・ロマンス・アクションを何往復もする無>>続きを読む

おっぱいとお月さま(1994年製作の映画)

3.6

おねショタ官能絵巻。クイーンオブ人妻ことマチルダ・メイを取り合っていた少年と青年がクソしょうもない理由で友情を深めるあたりがギドクの『悪い女』みたいで笑える。最序盤の人間タワーでテテが中段女性のおっぱ>>続きを読む

レクイエム〜ミカエラの肖像(2006年製作の映画)

3.4

意識障害の女学生がドイツの因襲のお陰で気の毒な目に合う宗教モノ、1975年にエクソシズム(悪魔祓い)を受けたアンネリーゼ・ミシェルの映画化。病気で引きこもっていたコミュ障の女の子が社会復帰して青春と言>>続きを読む

ギョ(2012年製作の映画)

3.2

原作既読。歩行器と化したエリカが歩行サメの大群に埋もれていくアキを見下ろすカットが超不気味で素晴らしかった。サメ型歩行器に取り込まれた人間の躯は高港基資の「ぶたにんげん」を彷彿とさせる。ヒロインがやか>>続きを読む

シモン・マグス(1999年製作の映画)

4.1

事件を解決する気がない探偵(魔術師)モノで大好物。リンチ映画のように奇妙奇天烈な人間ばかり出てきて、基本的に何の話をしてるのかさっぱり分からず、事件そっちのけで色恋にうつつを抜かす自由さと、90年代欧>>続きを読む

ザ・キープ(1983年製作の映画)

3.0

2週間前に観たばかりなのにタンジェリン・ドリームの曲とドライアイスの煙と死ぬほど若いガブリエル・バーンしか覚えてない…

ザ・シャーク(1969年製作の映画)

3.3

バート・レイノルズの映画にサメが友情出演したヘンテコノワール。破壊されるために並べられた露店をレイノルズがちゃんと破壊していく茶番っぷりに感心するも、アフリカの荒涼とした風景に魅力を感じないので途中ウ>>続きを読む

フェティッシュ(1996年製作の映画)

2.9

良くも悪くも製作総指揮タランティーノ。お仕事人ムービーとしてもそこそこだが、特殊清掃人が全員ラテン系の美女という説得力のなさがシャブロルの『気のいい女たち』みたいで笑える。殺人フェチの女と連続殺人鬼の>>続きを読む

目撃者(2017年製作の映画)

1.6

韓国人へのネガキャンを謀る何者かが監督したんですかってくらいアホ&無能しか出てこない。犯人がマンションの階数を指で確認するシーンはサイコパス診断のパクリ、画作りに何のこだわりも感じない、安直な動物殺し>>続きを読む

プラスワン(2013年製作の映画)

3.5

隕石の落下によってパリピが増殖してタイムトラベルする異様なSFだが、問題解決のために頑張ってるのが主人公の友人一人だけという危機感の無さが笑える。基本的に軽いノリだしおっぱいもボロンボロン飛び出て非常>>続きを読む

ディスタービア(2007年製作の映画)

2.3

設定がヒッチコックだし、大好きな素人探偵物っぽいので期待しながら見たがビミョー。デヴィッド・モースがどこからどう見ても悪人なのに、モースが悪人かと思った?そうじゃないよ!みたいなネタで引っ張り続けるの>>続きを読む

ウィッチ・ストーリー(1989年製作の映画)

2.4

魔女の怨霊モノ。序盤の儀式シーンはそこそこ見れるが、あとは顔の判別がつかないティーンエイジャーがガンガン殺されていくスラッシャーに収束する。魔女に憑りつかれた女の子が淫靡に目覚め、オタク男子を誘惑して>>続きを読む

処刑!血のしたたり(1988年製作の映画)

3.4

閉店が決まったスーパーの店員たちが閉店作業中に殺されまくる不景気極まりない殺戮劇。深夜のスーパーという閉塞的なロケーションがまず最高だが、人を野菜か何かだと勘違いしてそうなバリエーション豊富な殺し方も>>続きを読む

勝手にしやがれ!! 英雄計画(1996年製作の映画)

3.8

六作目。小さな町で生まれたファシズムの種が世界中で胎動していることへの警鐘というハネケ的なテーマをアンゲロプロス風に撮った怪作(大げさ)。シリーズを通してあれだけ国外旅行に思いを馳せていた二人が最後に>>続きを読む

勝手にしやがれ!! 成金計画(1996年製作の映画)

3.9

五作目。捨てれば捨てるほどアホみたいに増えていくヘロインに、中條健一と吉田ヒロみたいなヤクザコンビの寸劇が交錯するこち亀+吉本新喜劇な快作。シリーズベスト。『英雄計画』を観てからこれの終盤を見返すと涙>>続きを読む

勝手にしやがれ!! 逆転計画(1996年製作の映画)

3.2

四作目。シリーズで初めてまともなヒロインが出てきたと思ったら案の定ヤバい女だったの巻。正直麻雀のシーンと、白スーツヤクザの下元史朗があっぱれだったことくらいしか印象に残ってない。

勝手にしやがれ!! 黄金計画(1996年製作の映画)

3.6

三作目。天本英世がどんなヤベー役で出てくるのか楽しみにしてたら一言も喋らず開始数分でぽっくり死ぬ役で、ヤベーのはやっぱり黒沢清の方だった。大杉漣の何にもないダンスが最高。途中まで藤谷美紀をセガールの娘>>続きを読む

勝手にしやがれ!! 脱出計画(1995年製作の映画)

3.5

二作目。哀川・前田コンビが葛藤の末にボンクラ青年をヤクザに売り払うがなぜか戻ってくる、という反復の中でほぼ全員がオーストラリアに永住することしか考えてない狂気の快作。やたらと決断という言葉を口にする哀>>続きを読む

勝手にしやがれ!! 強奪計画(1995年製作の映画)

3.6

洞口依子が哀川翔を「ユウちゃん♡」と呼ぶたびに親に付けてもらった名前を感謝するシリーズ一作目。何といっても貧乏神の菅田俊、終盤で七瀬なつみを介抱する際の「そういやコイツ医者だったな」という驚きに映画の>>続きを読む

ホームレス理事長 退学球児再生計画(2013年製作の映画)

4.4

昔NPO法人の事務局で働いていたので、そういう視点から興味深く観た。自分はある程度軌道に乗った船に後から乗り込んだので、さすがにホームレス理事長改め無計画理事長ほど資金繰りには苦労しなかった。しかし肝>>続きを読む

平成ジレンマ(2010年製作の映画)

4.2

この校長の根底には「弱い=ダメ」という思想があって、だから「人はいじめや体罰を受けることで弱い部分に気付き、そこを埋めようと努力して進歩するんですね」と満面の笑みで主張するわけだが、俺は「君が鬱病でも>>続きを読む

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

3.9

リモザンの『Young yakuza』のように組長がもっと色々と語ってくれるものかと思っていたが、恐らく発達障害と思われる部屋住みの青年が弱肉強食のヤクザ社会で奮闘する青春モノの側面が強かった。自分を>>続きを読む

怪異談 生きてゐる小平次(1982年製作の映画)

3.4

中川信夫の遺作がATGだったとは知らなかった。「怪異談」という字面的に、アンチ・ミステリならぬアンチ・怪談?とか何とか考えながら観たが特に意味はないらしい。滝に打たれる宮下順子の透けおっぱゐが非常にヱ>>続きを読む

ボディ・パーツ(1991年製作の映画)

2.7

未DVD化も納得のグラインドハウス映画だが、殺人鬼の片腕を移植されたことで芸術の才能が開花してしまったブラッド・ドゥーリフ先生がたいへん素晴らしい(この演技でファンゴリア・チェーンソー・アワードの助演>>続きを読む

ザ・プラマー/恐怖の訪問者(1980年製作の映画)

3.3

アホノフスキーの『マザー!』みたいなパーソナル・スペース侵略系イヤミスっぽい導入でウンザリしていたら、いつの間にかボブディランかぶれの配管工が歌って踊ってトイレをぶっ壊すギャグ映画になってた。怪しさ1>>続きを読む

眠れぬ夜のために(1984年製作の映画)

4.1

不眠症のゴールドブラムが探偵でもないくせに美女に振り回されて勝手に事件を解決していくお通夜スリラーなんで大好きに決まってます。B.B.キングの甘美で無気力でザ・80年代な劇伴がキレキレ。命を狙われてい>>続きを読む

愛の病(2017年製作の映画)

2.3

和歌山出会い系強殺と言えば女の情念が爆発するいわゆる「死のドライブ」が壮絶なんだが、それを安易に男と女がシンクロする映画的な演出に差し替えてしまったせいですべてが興醒め。意図的に笑わせようとしてるシー>>続きを読む

コレクションする女(1967年製作の映画)

3.8

誰とでも寝る女は「誰とでも寝るわけではない」という真理。

血みどろの入江(1970年製作の映画)

3.7

バーヴァ渾身のタコ映画。開始15分あたりからもう何やってんだか全然分かんないんだけども、とりあえず鮮血と生首が飛び交ってて壮観。13金シリーズがいかに影響を受けたか(てかほぼパクリ)よく分かる。『モデ>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

2.7

禿げあがるほどの薄っぺらさで愕然としたが、男子学生×人妻好きとしては大谷麻衣とのシーンは至福。それ以降は急にコメディと化してどうでもよくなるが、無下にできないアホっぽさでまだ許せる。三浦大輔にはこの調>>続きを読む

愛の渦(2013年製作の映画)

3.1

会話の節々にOKサインが出てないか観察し合う空気とか、結局ヒエラルキーの上の方にいる人からおっ始めていく感じは相当リアル。タイトルの割に三浦監督が愛とか恋とかメッタクソにどうでもいいと思ってそうな感じ>>続きを読む

英国王給仕人に乾杯!(2006年製作の映画)

3.7

喜劇調の回顧にサイレント調の劇伴、成金、童貞喪失、女体盛り、酒池肉林、ブルジョワいじりと欧州のアイロニカル要素てんこ盛りで最高~~~。『不運』(ムンク)+『ブリキの太鼓』+『グランド・ブダペスト・ホテ>>続きを読む

狂える戦場(1980年製作の映画)

3.8

ウンコしようとしたら地雷を踏んで内臓が飛び出す兵士、彼を励ますためにムッソリーニのモノマネをするイタリア軍大尉、小人症の娼婦たちを前に「君の国は平均身長が高すぎるから誰か選んで連れて帰れ」とジョークを>>続きを読む

ロング・ウィークエンド(1978年製作の映画)

3.3

夫婦関係修復のためにアウトドア嫌いな妻をキャンプに連れていく夫もどうかしてるが、妻は妻で始終不安定で頻繁にヒスるのでちょっとしんどい。そんなヒエヒエ夫婦が大自然から襲撃を受ける不条理モノだが、食べ物に>>続きを読む

エヴァ(2018年製作の映画)

3.0

ジュリア・ロイがめちゃんこ素晴らしくてめちゃめちゃにサイコー。何者ですかこの女優は。早くエルンスト・ウンハウワーあたりとのロマンスを演じてあまりの神々しさで俺の目を潰してほしい。

>|