いいんちょさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.5

広末涼子が夫の不倫を耐え忍ぶサレ妻役って、今思えば冗談のようなキャスティングで、因縁めいたのものを感じる。対するトヨエツ演じる人権派作家、遠くの差別や貧困には敏感なのに、近くの女達を泣かせまくる「人権>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

3.5

結婚後5年、毎日夫婦で行動を共にしていた女が、夫の出張で生まれた空白の数日、全く違う生き方をする旧友の女達と交わすダイアローグ。次第にヒロインは「私の人生これでいいの?」と人生のオルタナティブに想いを>>続きを読む

BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

3.6

面白かった。ティーンの少女が、人質に取られた家族を救うため、自分より力の強い凶悪な脱獄囚達を知恵を使って次々惨殺する。構造はまるで『ダイ・ハード』だが、マクレーン刑事よりかわいくてマクレーン刑事より殺>>続きを読む

ヒッチャー(2007年製作の映画)

3.5

若いカップルが春休みの旅行中、ヒッチハイクで乗せてあげたのがとんでもない殺人鬼だった!というスリラー。容赦ない展開と節々をあえて説明しない簡潔さそして1人しか生き残らない潔さが好き。殺人鬼役は『ゴール>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.3

米国で秘密裏に中絶を請け負っていた女性グループの実話。そうした活動は尊いのだが、映画として面白いかといえば…。予告で予想できる範疇からほとんど出なかったんだよなぁ。

無料で中絶できる2名の枠を誰に当
>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.8

貧困者に病人、高齢者、障害者、前科者と出てくる人々がほぼ社会的弱者で、描かれる手違いで起きる悲劇の連鎖。あまりに稚拙な計画で、バレちゃうよ!とドキドキしながら観られる。『パラサイト』での「そもそも弱者>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

面白かった。女子高生ミーツ『第9地区』。日常/非日常が入り乱れる異常事態の中で、それでも日常を大切に守ろうとするJK達のうちら最強な日常を活写。特に意味をなさないなんちゃって風刺は原作を読んだ時と同様>>続きを読む

冬薔薇(2022年製作の映画)

3.4

港・横須賀を舞台に父親の後を継げず、一方半グレにもなりきれない「逃げ続ける男」を伊藤健太郎が好演。主人公のいいところが一つもなく性格も悪いし起きることも酷い。でもそれが伊藤にとっての禊のように思えてな>>続きを読む

ハード・トゥ・キル(1990年製作の映画)

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吹替えで観たスティーブン・セガール主演作。セガールと言えば大塚明夫だろと思ったらなんと宇崎竜童という珍品で、これがかなり強烈。声が画面、世界観から浮きまくり、セガール映画の横で宇崎が囁いているようにし>>続きを読む

ブロックアイランド海峡(2020年製作の映画)

3.3

ある島で突然魚や鳥が大量死する怪奇現象が発生。父親も死に、主人公の弟は徐々に精神を病んでいく。オチは何てことはないんだけど、シャマラン的な見せ方の妙が光る。人間が動物にしていることへの痛烈な風刺でもあ>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.3

何か欠落やコンプレックスを抱えた主人公が、ちょっと風変わりな隣人達に最初は戸惑いや反感を覚えるも、次第に彼らの中にも見習うべき理があることに気づき成長していく、と。邦画人ってほんっとこういうの好きよね>>続きを読む

あしたの少女(2022年製作の映画)

3.9

劣悪な実習先で疲弊し命を絶った女子高生の死の謎を、ペ・ドゥナ演じる刑事が追う、切ない社会派サスペンス。その先で企業、学校、政治に蔓延する金を餌にした過酷な韓国の競争社会の闇が見えてくる。日本の外国人技>>続きを読む

Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

3.9

面白かった。家族や友人に恵まれているけど、実はゲイであることを誰にも言ったことない青年。ある時学校の掲示板で告白した匿名の人物と匿名のメールの往信が始まる。メールの相手が誰なのかという興味を持続させつ>>続きを読む