Yuyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 66ページ目

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.5

「猿にあって 人にないモノって なぁーんだ?
その答えは "人間性"です」
ってな皮肉を まぁまぁ安直ではあるものの 猿側に感情移入させるべくしてさせまくって 上手い具合に結論に導いていた気はする
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人生タクシー(2015年製作の映画)

4.0

"さりげなくも 確信犯"
なんか 直接告白するのは躊躇いつつも 間接的に気持ちを伝える術をあれこれ模索しては試行錯誤ってな 学生時分の恋愛のそれにも通づるような…さ

無論 この国における監督の立場っ
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ACACIA-アカシア-(2008年製作の映画)

2.9

曲にしても文章にしても風貌にしても 辻仁成のあの曖昧過ぎる美意識はどうも好きになれない事には変わりないけど…
あの"大根"…いや"闘魂"芝居の猪木だけでも 一見の価値はあるはず…

うーん
受け入れる
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

4.1

物語を追うには退屈過ぎて 主人公の行動原理も利己的に思えて仕方ないんだけど
やっぱこの兄弟の描く作品は ホント嫌気がさすほど "痛々しい共感"を心の臓に念写してくるよなぁ
相対性では成し得ない 個々の
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.3

この世はクズで溢れかえってる
自分ももれなくその一人なんだろう

でもね きっとクズって2種類あるんだ
誰かの為に必死でクズになってるヤツと
自分の為に 誰かまでクズにしてしまう本物のクズの2種類がね
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息もできない(2008年製作の映画)

4.6

腹の底から憎める相手なんて そうそういないし
涙を流し捨てれる場所なんてのも そうそうない
人生の中で 本気で泣いて 本気で愛しく思える時間なんて
きっと数える間も無いくらいの ほんの刹那なんだろう
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.6

自分が自分である為の証明ってさ
"何を手に入れてきたか"じゃなくて
"何を捨てきれなかったか"なんだと つくづく思う

時間や記憶の流れの速さにも屈せずに
自分が何処から来たのか
真実の自分を探す意志
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.4

恐怖とエグさと美しさの 三拍子の息の合い方が 素晴らし過ぎる!

正直言えば 結局のところ
"何だったのよ感"と
"どうしたらいいのよ感"ってのは 最後まで拭いきれないものの ホラーとしての作り込み
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美女と野獣(2017年製作の映画)

3.7

ぶっちゃけた話さ
平々凡々な日々に馴染み過ぎているからだろうか…
ディズニーの"夢物語"とはほとほと相性の悪い
こんな退屈を絵に描いたような自分でさえも
これだけ愛と夢と美しさが絢爛に溢れかえれば
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.6

なるほど…上手い具合に振り回されて まんまと騙される 爽快感にゃ納得できたなぁ

ちょいと踏み込むだけで ネタバレになっちゃいそうで ホント感想だけでも細心の注意が求められるからなぁ…ムズカシくてむず
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ウーナ 13歳の欲動(2016年製作の映画)

3.7

えぇ コレ絶対 タイトルあべこべじゃん!?
"13歳の欲動"?

いやいや 一時的に欲動やら衝動に走ってしまったのは むしろオッサンの方で
この曲者少女は 相当に綿密な計画と確かな行動理念で 完璧に
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

2.6

このシンプルさが なんとも心地良い…
当たり前のように誰かが死んで
当たり前のように誰かと誰かが対立して
当たり前のようにクリーチャーが暴れまくる

何もかもが当たり前の いわば"B級映画の日常"が
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リムジン(2016年製作の映画)

1.9

B級を新鋭っぽくする事の 無粋さったらないね…
なんだかなぁ どっちも応援する価値ない時点で もう展開も真相も期待できないしさぁ
せめて 主人公を若いピチピチした娘にして こうオッサンの妄想を掻き立て
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汚れたミルク/あるセールスマンの告発(2014年製作の映画)

2.9

いっそ観客に ジャーナリズムの本懐も 真実への解釈も委ねてしまう 放任な感じが軽妙であり それだけに受け手 いわば消費者の自己責任みたいなものを強く抱かされたなぁ

まぁ 企業と国家機関の癒着っぷりに
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恐怖ノ白魔人(2014年製作の映画)

1.7

オープニングの"突然変異がどう…"とか言ってた イイ感じの設定はどこ行ったんだ?
なんか もうセオリー無用過ぎて しっちゃかめっちゃかだったなぁ
そもそもコイツって コナンの犯人の白バージョンだよね?
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恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ(1978年製作の映画)

3.0

リチャード・バートンの青い瞳に吸い込まれる心地良さを愉しむには 悪くない作品
やっぱ 皺は増えても いい男の色気は衰えないよなぁ

サスペンス調の展開から 迫力のクライマックスまで テンポ良く観れては
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.4

爆弾が降ってこないのが"当たり前"なコト
"当たり前"に明日がやってくるコト
幸せであるのが"当たり前"として生きてるコト

"当たり前"の日常をほのぼのと
"当たり前"に生きてる一人の少女にとって
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.5

よしっ!
ウチのも甘ったれてるようなら 家電全部失くして ブタを一頭押し込んで 部屋に外から鍵でもかけてみよーか…せめて30日くらい

いやぁ 子供だけでなく 大人として現代人として家族として 非常時
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

3.6

こうゆう作品にこそ 映画として生み出されるべき強い意志を感じるし 後世に伝えていかなければならないテーマへの追求が成されていると思う
少年達の無垢な瞳の先に映るのは 善悪や一方に国への敵意ではなく 大
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.0

まぁ オチに全力を注いでるっつーか…
ちょっとだけ 『エイリアン2』に寄せてるトコは やや好感が持てたけど
やっぱ トータルの流れでは 『プロメテウス』の延長ではあっても 『エイリアン』の前日譚とは言
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.2

飾らない言葉ひとつひとつの 本音を曝け出してる真っ直ぐさに かえって胸が痛んでしまったなぁ
あれだけストレートに自分を表現して生きられるようになるまでに どれだけの差別や怒りや哀しみと向き合ってきたん
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相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断(2017年製作の映画)

2.6

シリーズとしての水準はちゃんとキープしてるんだろうな
そりゃまぁ 相棒ファンには納得いく代物だとは思うけど…
ただ これドラマSPでよくない?

なんか1作目のドジョウ探しっていうか ミステリアスな事
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薔薇の名前(1986年製作の映画)

3.8

なんか こっそりと個人的名作を見つけちゃった気分

全編に漂うようオカルト模様 不気味で陰鬱な修道院で次々と浮かびあがる容疑者
なんかいっそのコト 犯人も真相もわからず終いでいいから 永遠に観ていたく
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ボディ・ハント(2012年製作の映画)

1.9

とりあえずジェニファーの肉感的なボディラインを楽しむべき作品

だって 決して読めるようなオチでないにせよ
わかったところで そんなに…な真実じゃ 正直ビンビン来ないのよねぇ
だったら もう美女でも拝
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サラエヴォの銃声(2016年製作の映画)

2.6

むずかしい…
大戦の引き金って部分で 皇太子夫妻の名前は 確かテストで出た記憶が朧げにあるだけで サラエヴォという土地が抱える 民族や宗教の混在とか 主義や立場については全く疎いもんで ちょっと理解が
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ロック・ザ・カスバ!(2015年製作の映画)

2.1

なんだろう…
垂れ目と清潔感の無さからかな…
この手のいい加減で体たらくな役どころって ビル・マーレイに似合い過ぎだよなぁ

あのアーティスト名の羅列の段階での 胡散臭さ全開な感じが もう話の内容に対
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ダンケルク(2017年製作の映画)

5.0

紛れもなく 魂を震わす傑作
常に過去の自分と対峙し どう新しい表現を確立すべきか熟考してるのが ヒシヒシと伝わってくる 流石のノーランが放つ 新たな戦争映画の金字塔だったと思う

トム・ハーディこそ
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THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

5.0

首輪を付けられ 教えられたままに 慣れた道を散歩してるだけの方が 人もまた犬同様に幸福に生きれて ホントはそれを"自由"って名付けてるだけなのかもしれない…

言ってる事もやってる事も 人として当たり
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グレートウォール(2016年製作の映画)

2.1

思うに張芸謀って人は 強大な何かにスペクタクル大作を撮るよう圧力を掛けられ続けていて そこをいつも"のらりくらり"とわざと駄作にしとく事で 無言の抵抗を続けてるんじゃ…?
でなきゃ おもむろに質素な作
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.3

面倒くさいコトを 面倒くさいヤツが
面倒くさいヤツらに 面倒くさい伝え方をする
ホント面倒くさい映画…

きっとまだドラン慣れしてないのだろう…
とりあえず そう自分を納得させるコトで なんとか本作
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バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

3.5

"希望的観測は捨てろ"
この一言に尽きるね…
重大な事故とかに限らず 日々の人生を全うする上でも 不安や危機を黙殺しないコトって やっぱ基礎だよなぁ

劇中の半分までも 専門用語の解説と 事故への暗示
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キング・オブ・エジプト(2016年製作の映画)

2.5

思いっきしファンタジー色全開で エジプトだか何処だかもよくわかんないような 世界観がよく定まってないままの見切り発車ではあるものの
神々のキャラ設定や立ち位置は軽く無視しつつ 主役2人の目的にさえ注視
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

5.0

絶望の中で打ちひしがれない限り
誰も ホントの自分を見つける事なんてできやしないのだろう

自分が自分である事 人が人を想う事
その摩擦を"愛"と信じ その軋轢に"別離"を選ぶ2人の"背中合わせの強さ
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愚行録(2017年製作の映画)

2.9

愚行を愚行と理解できるのって大切だよな
まぁ わかんないで正しいと思い込んだままでいるから"愚行"と呼ぶんだろうけど…

とりあえず しんどいわ コレ…
よくもまぁ 人間の嫌ぁな部分を毒々しく 延々と
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.4

まさか ゾンビの笑顔に泣かされるとはね…
いや もう傑作だったわ
ぶっちゃけ ゾンビ映画失格だよ
恐怖より感動が勝つなんて以ての外じゃん
ただ そこは流石の韓国映画
ひとつの設定に 詰め込めるだけのテ
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疾風ロンド(2016年製作の映画)

2.4

秀逸なミステリーと 巧みなミスリード
それが東野作品の魅力と思ってたんだけどなぁ
今回はどっちも なんか消化不良だったかも…

まぁ 終始コメディタッチだったし タイトル通りのスピーディーな展開で飽き
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